新聞に北方領土でロシアと中国の企業が水産事業で合弁するとの記事が載っていました。
日本政府はこれに対し打つ手がないとのことです。
ちょっと考えてみたいのが、北方領土が豊かな収益を生み出す土地であれば、ロシアは他国の企業の参加を待つまでもなく事業を行っていたということです。また、他国の資本が呼び水になるというなら、ウルップ島以北でやっているはずです。
今の時点で、北方領土が豊かな水産資源があるとしても、短期的に収益を上げようとすればすぐに資源は枯渇してしまうに違いありません。それは、北海道沿岸の漁業をみればわかります。
北方領土に水産資源が豊富なのは、長く日本の漁民が自由に操業できなかったからです。
日本が北方領土の返還を訴えているのは、経済的理由ではありません。
経済上の利益を求めるとすれば、いまどき北海道でさえ投資対象にならないのですから、ましてまったくインフラが整っていない北方領土が投資対象になるわけはありません。
こういうことを言っては反感を買うでしょうが、北方領土が帰ってくれば、多くの開発資金の投入が国に求められます。そして、その投資は何の効果も生みません。1000兆円に届こうとする財政赤字をさらに悪化させるだけとはいえませんか。
先祖の土地と言いますが、もとはアイヌ人が居住していた地域で、明治になって日本が切り取ったにすぎません。
今のロシアに北方領土に投資する金が無いように、日本にもそんな金はないのです。