中学生のころ、近畿放送でやっていたゴールデンリクエストという番組を楽しみにしていました。桂米朝さんと小松左京さんが今でいうパーソナリティーで、聴取者が投稿したはがきを読むコーナーが人気でした。
その投稿の内容は、特に古典文学のパロディーが多く、いずれは僕もこんな作品を作れるようになりたいとの思いを強くしました。もっとも、古典や漢文は得意ではなく、また番組もそのうちなくなってしまったので投稿することはありませんでした。
このラジオ番組のことは、そんなに内容を覚えているわけでもないのですが、強く記憶に残っていて、自分の物事の考え方の基礎になったような気がします。米朝さんと左京さんが人生の師というわけです。
お二人が、投書やテーマについて、いろんな角度から議論を展開しているのを聞いて、結論(答え)が最初からあるのではないということを感じ取っていたのかもしれません。それに気づくのはだいぶ後で、当時は、お二人の膨大な知識の量に圧倒されていました。
わからないことが沢山あるにも拘らず、その番組を楽しく聴けたのは、お二人の会話が率直でごまかしのないものだったからかもしれません。