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大器は早成し、小器は晩成する

50代で仲間と一緒に飲食業を起業、煩悩即菩提的なブログ

事業を起業して成功した人の話を聞いたり、そのことを書いた本を読んだりすることほど無駄なことはありません。


競争社会で勝てる人の比率は決まっているわけですから、世の中に公開された成功事例をなぞっているだけで勝てるはずはありません。


世の中は、すでに既存の企業でいっぱい。収益を上げている企業の多くは、株のコンピュータ取引で鞘取りをしているようなもので、確実にもうかる仕組みを持っています。


そこに、起業家は新たな事業をほぼ徒手空拳で始めるわけですから、失敗して当然、成功すればもうけものです。


別に、怠け者だから、努力をしないから、アイデアがないから失敗するのではありません。

成功者の事例に倣い、寝食を忘れて努力しても、たいていうまくはいきません。


今僕がやっている飲食業。いろんな人がアドバイスをくれます。


・正社員を減らして人件費を削減しろ

・食材を変更して原価を下げろ

・メニュー数を増やして売り上げをあげろ

・店舗数を増やして効率性をあげろ


などなどです。


みんなやりません。

そんなことをしても成功する気がしません。


今、目指していることは、次のことです。


・正社員の数が増やせるよう仕事の量(売上)をふやすこと。

・販売価格の維持、粗利率のアップは求めない

・メニュー数は限定

・店舗は増やさないで売り上げをアップする


僕のような素人には、既存の条件を根本的に壊し、新たに作る能力はありません。

できることは、既存の条件の特長を最大限に生かすことです。


僕は、事業において片手を縛られているぐらい自由度がないほうがやりやすいのです。


ちょっと前になりますが、朝日新聞で論説委員が、シャープの没落について書いていました。


野球のマンネリ解説者が結果論で「あの球に手を出したらダメに決まっているじゃないですか」というような内容でした。


こういう記事を読むと思い出すのが、90年代初めごろに「そごう」の商法を称えた日経ビジネスの記事です。

マックの100円バーガーや小規模店舗展開を持ち上げた記事もありました。あとで、マックは両方ともやめてしまいますが。


要は、メディアは、調子よさそうならほめたたえ、その商法を推薦し、失敗すると経営者の資質を貶めるということを繰り返しているにすぎないのです。


今日FMラジオを聴いていたら、日本の携帯電話会社がなぜスマートフォンで失敗したかというような話をしていました。

僕は別に失敗したとは思いません。よほどの天才じゃなければ事業の成功は長続きしないということですよ。スティーブ・ジョブズは、日本にはいなかったということですね。


スマートフォンが出てきたときに、PCの没落を予想した人がいますか。

だいたい、インターネットが始まった90年代の前半に、いまのようなネット社会を予想した人がいますか。


初めのころは、モザイクで表示されるHPにただただ感動していたんですから。





昨日かな、日中国交回復に尽力した岡崎嘉平太のドキュメントをTVでやってました。


戦後の良識人は、戦争の負い目から、中国の発展に協力することが罪滅ぼしと考えていたと思います。

岡崎さんがどう考えたかはわかりませんが。


自虐史観の持ち主である僕も、長い間、日本は中国に対して謝罪するとともに、その発展に寄与するのは当然だと考えてきました。別に良識人ではありませんが。


ところが、今回、中国が、日本人に出て行ってくれといったことで、僕は妙にすっきりしました。

日本にはもう経済的要求はありませんと聞こえるからです。


やっと、日清戦争の前ぐらいの対等な関係になれたようです。

これから、日中間の関係をどうして構築していくか、過去にとらわれずやっていけそうな気がします。

お互いに嫌なら、適当に付き合ってればいいのです。


日本人は、焼き討ちや不買運動を仕掛けられて、それでも中国でお金儲けをしたい人は残ればいいし、もう無理だと思えば帰ってくれば良いのです。


中国人も、日本に住みにくいのであれば、帰ればいいのです。

日本が好きな人や経済的に豊かになれた人は残ればいいのです。


産業の空洞化、原発、少子高齢化、貧富の格差拡大、民族独立運動、公害、お互いに国内に問題をいっぱい抱えていて、相手のことをとやかく言っている暇はないでしょう。



今回の中国との関係悪化の直接のきっかけは、菅政権時の中国船長の処遇にありました。


日本側だけの動きを見ますと、


船長を不起訴にして解放したことへの非難

映像を公開しないことへの非難

先島諸島への自衛隊配備への動き

尖閣諸島の国有化


となります。


いずれも、国民の多数が賛成しました。


そして、今、中国にある日系の工場や小売りなどが襲われているわけです。


日本国民の多数が政権の弱腰を非難し、対応を迫った結果、起こったことです。

だから、結果として起こった日中経済危機は受け入れましょうよ。


この期に及んで、日本政府の対応が不味いという人はいったいどうしろというのでしょうか。


僕は、日本政府の強硬な対応には賛成ではありませんでしたが、結果、このタイミングで中国への企業の進出のリスクが顕在化したことはよかったのでと考えます。


今なら、方向転換が可能かもしれないからです。

これ以上、どっぷりつかったら引き返すことができなくて、中国に従属するしか選択肢がなくなるかもしれません。


今の経済的不利益は我慢できるかもしれません。

今の中国には、反日教育をしっかり受けた若者がたくさんいるようです。


今回の暴動、彼らの立場が不利になるのであれば放火や略奪を実行するわけはありません。

中国政府なのか、その有力機関なのか、誰かにはっきりと支持されているのを背景に行動しているわけです。


そして、自分たちの言う事を聞かないと、手荒な連中が何をするかわからないと、脅しているのが中国政府ですね。

世界の生産工場になり、莫大な富が生まれるようになって、次は世界の覇権を握りたいのですが、手っ取り早い手段として金と暴力を使うのが当たり前だと思っているようです。


日中親善などと表面的に言っても、多くの中国人は、こうした政府の政策や若者たちの過激な行動を批判することはできないのです。心情的にも、実利的にも。


日本は、日中国交回復以降、経済成長と大いに協力したのですから、このへんで役割を終えましょう。中国と付き合う事で、今後も経済的に利益を得られることはあるでしょうが、一方ではその増長に手を貸すことにもつながるわけで、結果日本の得になるようなことはないと思われます。


偉大な文明を生みだした中国ですが、そうした文明が引き継がれず衰退していくこともあるようです。

日本が侵略して徹底的に破壊しても、文化大革命によって暴力的に弾圧されても滅びなかった中国の文明が、経済的利得優先と覇権主義の蔓延によって自壊してしまうのですね。


日本が、天皇現人神教育を背景に八紘一宇などといって世界に向かって覇権を唱えた末路とよく似ているなあと思ってしまいます。