舞台写真その5
みなさま、こんばんは。
公演から1週間が経ちました。あっという間です…!
1週間前の今頃は、1公演目が終わり集合写真を撮って帰路に着いた頃かと思います。
私はしばらくポヤポヤしていましたが、ようやく稽古のない日常に馴染んできました。
来週からは公演総括が始まります。
ブログ更新も楽しみながらがんばります
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ときは、日本中にインターネットや携帯電話が普及し始めた頃。
舞台はとある田舎の火葬場。桜舞う季節。
待合室では白装束を着た男が二人、桜を見ながら煙草をくゆらす。
野々村浩介と北見栄治はこれから火葬される幽霊である。
もう言いたいことも伝えられない。しかし、どういうわけか…ボケ始めたおばあちゃんにだけは、
二人の姿や声が分かるらしい。
たまたま一緒になった二組の家族。それぞれの思いが交錯する。
旅立つ二人と見送る人たちの、ちょっと切ないハートフルコメディ!
(チラシ裏のあらすじより)
さてさて、舞台写真をご紹介しますね。
(※写真はゲネプロ時に撮影したものです)
【舞台写真その5】
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【振り返り】
・「野々村家」の長男「亮太」が大きなリュックサックを背負い、すごい勢いで駆け込んできました。
「亮太」役のY也君、開演から約50分後の登場です。楽屋で静かにテンションを上げていました。
・タクシー代「2,560円」を妹の「早紀」に払っておいてと頼み、炉前ホールへ向かい走り去る「亮太」。
「礼子」「早紀」も追いかけます。そして代わりに支払いを頼まれた「牧」。
金額や年齢など数字がやたらと飛び交います
・「北見」&「桂」が登場。「2人のコンビが好き」というお客様もいらっしゃいました!
「北見」の若い頃のアメリカでの商売の話や、
奥さんを亡くした後に出会った約30歳年下の彼女との馴れ初め、
趣味の競馬の話などで盛り上がります。
・誰かと話している「桂」に驚く「牧」。「北見」と「桂」は外へ行き、今度は「正和」が登場。
「亮太」が返ってきたことを聞き、「泉」を呼びに行きます。
入れ替わりに「礼子」「亮太」「早紀」達が登場。
この辺りは人の出入りが多いシーンです。
・お釜の前で「開けてくれ!」と扉をガンガン叩いていた「亮太」。
父と最期のお別れができず、家族にも心配をかけた自分を責めてうなだれていました。
そんな「亮太」を見ていて、「叔母さん」としても「人」としても責める気にはなれず辛かったです。
・そんな「亮太」をしっかりと受け止める母「礼子」。
そのまなざしや言葉すべてに息子を気遣う「母」の優しさがあふれていて、
やり取りを見ながら泣きそうになりました。いや、泣きました。
(演じているM貴ちゃんはまだお若いんですよ!)
・ 「お腹空いているんじゃない?」に即座に反応する「正和」。(お客様からも笑いが起きました)
ちなみに「男には一生のうちで泣いていい時が3回だけある」というセリフ。
なんて続くのか気になり調べてみました。
1、生まれた時(嬉しさ)
2、母親が亡くなった時(悲しさ)
3、自分が死ぬ時(悔しさ)
とありました。他にも「お財布を落とした時」というものもあり、落語から来ているようです。
・なんと「亮太」はインドネシアまで花の写真を撮りに行っていたようです。
今朝東京に帰って来たばかりとのこと。
インドネシアから東京までどれくらいかかるのか調べてみました。
★飛行距離 : 5785.72㎞
★平均飛行時間 : 7時間30分
とありました。
そこからさらに移動距離もあったでしょうし、もどかしかったでしょうね。
・お弁当を食べながら何度もうつむく「亮太」を励ます「正和」。
普段から甥っ子をかわいがっていたのでしょうね。
「口内炎にならないようチョコラBB飲んどけ」などトンチンカンな励ましですが、
そんな「正和」の天然さに「亮太」達も救われていたのかもしれません。
・どこかのステージで「牧」はタクシー代の金額を上乗せして伝えていたらしいです!
N元さんがうっかりしたのか、ちゃっかりしていたのかは謎です
【舞台写真その6】へ続きます。
それではみなさま、明日も良い一日をお過ごしください
(熊四手)
舞台写真その4
みなさま、こんばんは。
先週歯の検診&治療が終わったばかりだというのに、その数日後、上の奥歯が虫歯になりました。
下の奥歯もしみるし「これはいかん」と歯医者へ電話しましたが、希望する時間の予約が取れず。
来週までの辛抱です。
歯の大事さをしみじみ感じる今日この頃でした
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さてさて、舞台写真をご紹介しますね。
(※写真はゲネプロ時に撮影したものです)
【舞台写真その4】
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【振り返り】
・お弁当(30個)を両手に持ち、「正和」登場。
注文済みで受け取るだけで良かったお弁当を、近隣のお店まで買いに走っていたようです。
ここから「正和」のお弁当お配り作戦が始まります
「あと〇〇個!」がお客様にウケていました。
「礼子」が注文してくれていたお弁当は、他の親戚が食べてくれたのでしょう。
衣装小道具チームが心を込めて準備してくれた本物そっくりなお弁当。見た目も重さもリアルでした!
・「桂」と「早紀」がおいしそうにお弁当を食べ、お茶を飲んでいますね。
「桂」は「もう食べた」と主張していましたが、お腹がすいていたのか勢いよく食べていました。
1公演目、「泉」と「幸恵」のバトルシーン中、ポロリとたくあんを落としてしまった「桂」。
全く動じることなく拾っていたのが視界に入り、ギャンギャン怒りながら「さすがK子さん」と思いました。
・演出のH恵さんから「幸恵が入ってきたらロックオンしたまま足を組んで座って」とアドバイスをもらったので、
「幸恵」のH恵さんの姿が目に入ったら即実行。「圧を感じた」とのことで良かったです。
バトルシーンは「もっと怒らせて」「もっと挑発して」「ここを強調して」「ここは幸恵を見て」と
丁寧にアドバイスをもらいました。(ケンカ相手直々に)
大変難しかったですが、終演後お客様から「ナイスファイト!」と声をかけていただき嬉しかったです
これで私もケンカが強くなれるでしょうか。
・「幸恵」「早紀」の喫煙シーン。
(本物の煙草ではなく、煙は水蒸気です。未成年の喫煙は法律で禁じられています)
普段全くタバコを吸わない2人なので、喫煙者のメンバーに所作を教わっていました。
昔はいたるところに灰皿があり、煙草のにおいがしていたな…と懐かしく思いました。
・「桂」が爆弾を落としました!(北見の死因を暴露)
「野々村」と「北見」の姿が見えることも主張しますが、一同信じられず。
機転を利かせた「礼子」に和室の方へ連れて行かれます。
・「幸恵」にコンビニの場所を案内する「早紀」。
Mりちゃんはこのセリフを発声練習の時に繰り返し口にしていたので、
周囲にいた人はみな覚えてしまったと思います
【舞台写真その5】へ続きます。
それではみなさま、明日も良い一日をお過ごしください
(熊さん八つぁん)
舞台写真その3
みなさま、こんばんは。
芝居はもちろん漫画や小説など、人の分析や考察を聞くのが好きです。
自分では苦手なのですが、同じ作品を見てこんな捉え方があるのかと感動を覚えます
お芝居の稽古や、いただいたアンケートを読むときも
いろんな方の考えや視点が見えてとても刺激になります。
どんちょうはただいまお休み中ですが、来週からは公演総括が始まります。
メンバーと作品を振り返っていくのも楽しみです
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さてさて、舞台写真をご紹介しますね。
(※写真はゲネプロ時に撮影したものです)
【舞台写真その3】
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【振り返り】
・N也さん演じる「野々村浩介」と、Iさん演じる「北見栄治」。
お互いに身の上話をして意気投合します。
・最初の登場時は火葬前だったので死装束は真っ白できれいでしたが
このシーンでは火葬中につき、死装束も煙草も焦げています。
衣装小道具チームのこだわりの一つです
・N也さんは役に合わせて髪を短く切り、Iさんは付け髭を装着。
稽古中Iさんの髭姿を初めて見たN也さんは笑いの発作が起きました
(珍しい…!)
・Iさんの付け髭、装着時に痛くないよう衣装小道具チームがガーゼを付けたり
そのガーゼを目立たないようコーヒーで染めたり、万全のサポートをしてくれました。
・K子さん演じる「野々村桂」が登場。(浩介の母)
なんと「桂」は「野々村」と「北見」の姿が見えるとのこと。
「野々村」曰く「かなりボケちまってて」とのことで、会話にきわどいところはあるものの、
「桂」の会話の切れ味は誰よりもキレッキレです。
可愛くてあっけらかんと聞きにくいことをズバズバと聞くおばあちゃん、
観客の皆様の笑いをたくさん引き起こしていました
・「北見」の死因や事情が明るみになり、「野々村」のツッコミが冴えわたり
「桂」は興味津々。そこに入って来た「牧」。もちろん「野々村」「北見」の姿は見えません。
気にせず一人でペラペラしゃべる「桂」を見て唖然とします。
「見えている人」と「見えていない人」の対比が楽しいです
・そこへ親戚一同が戻ってくるのが見え、「野々村」「北見」は隠れます。
【舞台写真その4】へ続きます。
それではみなさま、明日も良い一日をお過ごしください
(熊谷草)
舞台写真その2
みなさま、こんばんは
東北地方も6月23日に梅雨入りが発表され、
今朝も一時大雨が降りましたね。
午後は晴れて、きれいな夕焼けでした。
1年で一番日照時間が長くなるこの時期が
一番過ごしやすい気がします。
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さてさて、舞台写真をご紹介しますね。
(※写真はゲネプロ時に撮影したものです)
【舞台写真その2】
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【振り返り】
・高校生の「野々村早紀」を演じてくれたMりちゃん。制服姿がまぶしい…!
「叔母と姪」という役のように、本当の姪っ子のようでかわいかったです
・初っ端から、N氏が演じる「原田正和」の天然&空気の読めなさが爆発したシーン。
初演に続き「正和」を演じたN氏はとっても楽しそうでした
・M貴ちゃんが演じた「野々村礼子」。
役も衣装も大変なことが多かったと思いますが、喪服をピシッと着こなし所作もきれいでさすがでした!
ところで「礼子」が頼んでいたお弁当代は22,500円。
一個当たりのお弁当代をH恵さんが計算してくれました。750円だそうです。
・N元さんが演じたエキサイティングビデオの店長「牧慎一郎」は、12年前にも演じていた伝説の役です。
久々に「牧さん」に再会できて、感無量でした!
ところで「北見」が782日間借りたままだったビデオの延滞料金は195,500円ですが、
一日当たりの延滞料金もH恵さんが計算してくれました。250円だそうです。
・H恵さんが演じた「乾幸恵」。
演出を務めつつ、これまで積み重ねてきた「幸恵」を引き継いで、さらに発展させてくれました。
・私が演じた「原田泉」、「小松のジジイ」への敵意がむき出し過ぎて
よほど嫌いなんだろうな…とヒシヒシ感じました。(「蓋を割ったのが一番許せない」そうです)
いつ「小松のジジイ」が出てくるのかと思いますよね?彼はずっと「待合室&給湯室」にいたようです。
・お芝居の後半の方がもっと舞台上の人口密度が上がるのですが、
前半のこのシーンの方が立ち位置や座る位置、動作のタイミング、誰が何をするか、
動線などなかなか定まらず、みんなでずいぶん悩みました。
【舞台写真その3】へ続きます。
それではみなさま、明日も良い一日をお過ごしください
(熊坂貝)
舞台写真その1
みなさま、こんばんは
公演から2日が経ちました。
普段通りの生活を送りつつ、まだどこかポヤポヤしています。
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さてさて、舞台写真をご紹介しますね。
(※写真はゲネプロ時に撮影したものです)
みなさまと一緒に振り返って行きたいと思います。
よろしければお付き合いください。
それではどうぞ!
【舞台写真その1】
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【振り返り】
・今回の舞台写真はK則さんが撮影してくれました。
・小ホールに現れた『煙が目にしみる』の世界。
今回はとある火葬場が舞台で、窓の向こうに見える桜の木が印象的です。
ちなみに桜の幹や枝は本物です。
・照明と音響と舞台装置が共鳴し、衣装や小道具を身に付けた役者がそこで呼吸する…。
それぞれ温めてきたことが一つに実を結ぶ瞬間です。
お客様がいらっしゃることで、さらに化学反応を起こします
・生きているうちに死装束を着る機会はなかなかないですよね。
脚絆、六文銭など2人の幽霊「野々村浩介」と「北見栄治」の会話から
しきたりについて学ぶことも多かったです。
・まだ公共の施設でも煙草が吸えた時代の物語、ということで、
劇中でも煙草を吸うシーンが度々出てきます。
もちろん現代においては非常に「不適切」な表現!
使用したのは本物の煙草ではなく、煙は水蒸気です。
・約10分間の2人のシーンの後、炉前ホールに切り替わり、
暗闇に「野々村家」の人々と、「北見家」の姿が浮かび上がります。
「野々村浩介」の母である「野々村桂」、あらぬ方向に歩こうとします。
このおばあちゃん、大丈夫かな…?
【舞台写真その2】へ続きます。
それではみなさま、明日も良い一日をお過ごしください
(くまぐま)