舞台写真その5~おせきと沢ガニが倍返し!?~
みなさま、おはようございます
曇り空が広がり、肌寒い朝です。
さてさて、舞台写真を少しずつご紹介していきたいと思います。
(※ネタバレ多数!)
からの続きです。
回を追うごとにボリューミーになって行く「舞台写真」
いよいよ今回で完結です。
それではどうぞ~。
橋は「ムジナ」が化けていたことを知った「おせき」ちゃん。
「心配だから試しに渡ってみよう」
「ムジナ」が「おせき」ちゃんに気付きます。
「沢吉さんのためならどんなことでもします。
沢吉さんがこの橋を無事渡れますように」
弁天様にお祈りします。
「今いうたこと嘘ではないな?
沢吉の命は助けてやるから、わしの嫁さんになれ」
「ムジナ」が「おせき」ちゃんに詰め寄ります。
「ほれ、弁天様もわしのものになれというとる」
弁天様に置いてあった“うるしばち”がコロコロと転がり落ちたのです。
「おせき」ちゃんが弁天様についた傷に気がつきます。
どこからか「母ガニ」の声が聞こえました。
またしてもうるしばちが「おせき」ちゃんの元へ転がります。
何事か思いついた「おせき」ちゃん。
「ムジナどんの橋さん。せっかく村の衆やお殿様に
見てもらう晴れの日じゃ。お化粧をした方がええ」
「うるしを塗ってしんぜよう。つるつるとつやが出て
見事な化粧じゃ」
「なんと、もうわしの女房になった気でおる。かわいいのお」
優しく献身的な「おせき」ちゃんに、「ムジナ」はすっかりメロメロです。
あけて翌日。
「好きで通えば千里も一里~♪」
かゆいのも治り、大好きな「おせき」ちゃんをいよいよ嫁にできると
ごきげんの「殿様」が歌いながら登場します。
「どうにもかゆくて一晩中眠れなかった。
早く渡って終わりにするようにいうてくれ。カユイー」
全身にうるしを塗られた「ムジナ」は、頭のてっぺんから
しっぽの先までかゆくてたまりません。
「すぐに渡るのはもったいないというとる」
「もし沢吉さんが無事に渡れなかったら、わしは殿様のところへ
行ってしまうからね。あんたの嫁ごにはならんから」
昨夜とは打って変わってそっけない「おせき」ちゃん。
じわじわと、そしてしっかり釘をさします。
その間…
「殿様」は歌を詠んだり「役人」にちょっかいをかけたり、
「ムジナの奴が無事渡らせるわけがない」
弁天様への恩を忘れて、沢ガニの仲間に
むごいことをしようとしたことを悔やみ、
「おせき」ちゃんは殿様のところで贅沢な暮しができると
自分に言い聞かせる「沢吉」。
「実は橋はムジナの奴じゃ」
「ありったけのうるしできのうの晩に橋を塗ってしもうた」
「どうか渡って下さいな。あんたの命だけはなんとしても助けますから」
「おせき」ちゃんの言動に、「沢吉」はただただ驚くばかりです。
「さあ沢吉。見事にこの橋を渡れ」
「殿様」が命じます。
「おせき」ちゃんが見守り、「村人」が見つめる中、
「沢吉」がおそるおそる橋を渡り始めます。
「早う渡れ早う!カユー」
「おせき」ちゃんを嫁ごにするために、かゆみに耐える「ムジナ」。
「それっ、今だ。どうしたムジナ、今じゃ…それっ!」
「殿様」が叫びます。
一方「ムジナ」はかゆくてそれどころではありません。
「沢吉」はなんだかんだと渡ってしまいました。
喜び合う二人。
「あれっ、話が違うではないか…ムジナ?」
「殿様」は腹を立てて橋の上で暴れます。
「火をつけてみよ。燃えるかどうか火をはなて!」
「これでもかこれでもか!!」
「殿様」ご乱心です。
「殿!殿!殿―!」
役人に止められて、我に変える「殿様」…。
「沢吉とおせき、幸せに暮らせ。さらばじゃ」
高らかに笑いつつも、
次第に泣き声に変わりながら退場する「殿様」。
残された人たちは何のことやら分からず、ポカーン。
「村人」達も散って行きます。
「アッハハハ!おせき、これで約束通り、わしの嫁ごじゃ」
思わずすくみあがる二人。
ところがいくら呪文を唱えても、元の姿に戻れない「ムジナ」。
うるしを塗られて、体が動かなくなったことに気がつきます。
「ムジナを化かすとはどういう女ごじゃ!」
「おせき」ちゃんに向かってわめきます。
「でも、そのおかげで燃えずにすんだ」
にっこり笑う「おせき」ちゃん。
「沢吉」の正体(沢ガニ)を、「おせき」ちゃんに明かそうとする「ムジナ」。
「実はな、おせき。わしは…わしは・・・・・」
「アッハハハ、ざまあみろ。アッハハハ…」
「沢吉がどうしたと?」
「言うてみよムジナ」
「この川にかかっとるうちはお前さんのいいようにはならんぞ」
「沢ガニ衆」が現れ「ムジナ」に迫ります。
「弁天様」が身代わりになって助けてくれた「母ガニ」の姿もあります。
「沢吉はいい人じゃ」
「いい人で、いいうるし職人で、おせきさんが幸せになるなら
わしは それが一番うれしいに決まっとろうが」
「ムジナに戻りたい。戻りてぇよー!」
「ウフフ…おせき戻ってきたぞー」
「母ガニ」が強く言い放ちます。
そして「劇中劇」を演じた役者は「ほいと衆」に戻り、
歌いながらそれぞれが喜捨を申し出ます。
「十とや峠を今日も越えてゆく」
歌に始まり歌に終わります。
・・・幕。
大変、大~変、長くなってしまいました。
読んでいただき、ありがとうございました
仕込み風景なども、おいおいご紹介して行きたいと思いますので
よろしければお付き合いくださいね
次回は「芸術銀河2013ミュージカル 常長の祈り」の
観劇レポをお送りしたいと思います。
(くまはち)