婚活パーティーで年齢設定がある理由
地方自治体主催の婚活パーティーで男女で年齢差をつけて募集したら、女性差別・年齢差別だと苦情がでて市が謝罪に追い込まれたという記事を見つけたので紹介します。すでにかなり話題になっている記事であちこちで取り上げられているようです。国立市の婚活パーティー、男女で年齢差つけて募集 市は謝罪し修正(リンクあり)国立市の婚活パーティー、男女で年齢差つけて募集 市は謝罪し修正:朝日新聞デジタル 東京都国立市で1月に行われた自治体主催の婚活パーティーについて、市が広報で参加者を募る際、申し込み条件に男女で年齢差をつけていたことがわかった。市は、市民から苦情を受けて謝罪し、訂正した。■男性は4…www.asahi.com>男性は49歳、女性は44歳までで募集>市によると、昨年12月5日号の広報で、男性は28~49歳、女性は23~44歳という条件で各15人を募集した。同日に市民から苦情が寄せられ、次号の広報で「年齢差を設けることは適切ではない」として、対象年齢を男女ともに23~49歳に訂正した。民間の団体が主催している婚活パーティーで年齢制限や男女で設定年齢に差がもうけられるのは一般的です。なぜならあまりに男女の年齢差があるとマッチングしにくいですし、結婚相手になりにくいという現実があるからです。また男性は若い女性を好むということもあり、女性に比べ男性のほうが参加条件の上限年齢が高いケースが多いです。そうしないと男性が集まらないからですね。ただ民間主催の婚活パーティーなら年齢設定があるのは問題ないと思うのですが、今回問題になったのは地方自治体という公共団体が年齢制限、特に男女で募集年齢に差をつけたことで、男女差別だと主に女性側から苦情が入ったのでしょう。こういう状態だと今後地方自治体などがパーティーなどの男女の出会いのイベントを設けるのは難しくなるかもしれません。>国立市の宮崎宏一・政策経営部長は取材に対し、「今回のイベントは出産が前提の少子化対策ではなく、あくまで移住対策としての出会いの場の提供だった」と説明。その上で、「出産可能年齢と受け止められかねないという点で、人権への配慮が足りなかった」と話した。婚活パーティーという結婚相手の出会いの場としてイベントであれば、男性側は女性の出産可能年齢を考えるのも仕方ないでしょう。男女問わず結婚する理由の一つとして子供が欲しいからというのが結婚する目的の一つになっているのは間違いない事実ですしね。もし国立市の言うように婚活パーティーは移住対策として出会いの場を提供するというのであれば、そもそも23歳から49歳という年齢制限は設けるのはおかしいですし、ターゲットを独身の男女ではなく家族層にするべきでした。なので婚活パーティーという男女の出会いのイベントを移住対策のためにやったという国立市の説明は相当な無理があります。年齢制限を設けること自体が問題とされるのであれば、今後自治体主催の婚活パーティーなどのイベントはやらない方向に動かざるを得ないと思います。もっとも地方自治体の人材の採用募集だって年齢制限があったりしますし、年齢制限設けるのってそんなに問題なのかと個人的には疑問はありますけどね。>運営は一般社団法人「日本仲人の会」に委託。同会が、既に行われた稲城市での婚活パーティーで男女同じ年齢幅で募集したところ、 運営は一般社団法人「日本仲人の会」に委託。同会が、既に行われた稲城市での婚活パーティーで男女同じ年齢幅で募集したところ、女性は40代、男性は20代が多かったことを理由に、男女に年齢差をつけることをメールで提案し、市が受け入れたという。が多かったことを理由に、男女に年齢差をつけることをメールで提案し、市が受け入れたという。男女ともに23歳~49歳という同じ年齢幅で募集して婚活パーティーするとすごい状況が発生しますね💦なんとこの年齢で募集した婚活パーティー参加者は>女性は40代、男性は20代が多かったとのことで参加した20代男性からしたら何これという罰ゲーム状態であったようです。若い同年代の女性を求めてお金を払って20代男性が婚活パーティーに参加したら、参加していたのは40代のBBAばかり・・・。こんな状態だと若い男性は誰も婚活パーティー参加しなくなることは間違い無く、婚活パーティー自体が成立しなくなるでしょう。>同会の加藤幾子代表は、「民間の婚活パーティー業界では、年齢差をつける慣習が続いてきた。男性も女性も子どもを望む人が多いと思うため、この年齢を設定した」と説明する。一方で、「市民の声を受けた今回の修正は、時代に合わせて業界も変わっていくべきだというメッセージと受け止めた」と話した。>40年超結婚相談に関わってきたNPO法人全国地域結婚支援センターの板本洋子代表は、年齢差を設けることについて、「民間では今も行われているが、問題視されてこなかった。自治体が行う結婚支援では近年は聞かなくなった」と話す。「女性差別や年齢差別など人権に関わる意識が鋭くなったこと」が背景にあるとみる。この業界の人のコメントを読んで、人権意識もここまで来るとマイナスだなと感じました。人権を第一に考えるなら同性婚を認めないのは人権侵害だから、自治体が同性だけの婚活パーティーをやらないのはおかしいという理屈も通る気もします。今回の婚活パーティーの年齢差の問題はそもそもの問題設定が間違っていて、時代に合わせて変わっていくとか、女性差別とか年齢差別とか人権とかそういう問題ではないと思っています。当ブログはタブーはないをモットーとしていますし、社会派炎上ブロガーなので炎上してもかまわないのではっきり言わせてもらいますが、そもそも婚活パーティーで年齢制限設けるのって何が問題なんでしょう?例えば結婚相談所は20歳以上の男女という以外年齢制限はないですが、その結果50代・60代の男性が20代・30代の女性にお見合い申し込みで突撃してキモがられるという地獄絵図が発生しています。そういう状態を防ぐために、どの婚活パーティーでも男女の年齢差は最大10歳差ぐらいになるように設定し、しかも参加年齢の上限を男性が5歳ぐらい高くするのは一般的になっています。問題の根本は、人権問題とか年齢差別とか男女差別ではなく、婚活市場における男女の需要と供給の問題です。婚活界では20代女性はめちゃくちゃ需要があるが、40代女性は需要がない。ここが問題なのです。もし年齢制限やるなら23歳から49歳でまとめるのでなく、23歳〜32歳、33歳〜39歳、40歳〜49歳で3つに分ければよかった気もしますが、それをやると三つ目の区分の婚活パーティーで男性があまり集まらないのかもしれません。ということで年齢差別との批判を浴びるのを覚悟のうえで、あえて今回は婚活パーティーの年齢制限が男女で違う理由という婚活界のタブーに切り込んでみました。なお、あくまで年齢差別、年齢制限の話があるのは婚活市場に限った話で、恋愛市場や一般社会の話をしているわけではありませんので、そこは勘違いしないようにお願いします。