公演中の3つの「こう」害 | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

自分では気づきにくいけれど、実は周囲の人が迷惑していることってあるものですよね。


乗り物の中や映画館などでもそうですが、コンサートホールでの困りもの2つは「こう」と読める字が付きます。



光 

何のことか見当はつかれることと思います。



《光》 ひかり害と言われています。


帯電話などの液晶の光(マナー違反のお客様)
開演中の扉の外から漏れる光(オペラなどでは特に)


《香》 「○○の匂い」ということが多いので読み方はわかりませんが、区別するためにもかおり害?


きつ過ぎる香水の香りや、飲食後の強い香り。
また、本来マナー違反である飴やガムなどをこっそりほお張っていらっしゃるお客様からのもの、お酒。お花束持ち込みOKの場合は香りのキツイお花。etc…



自分の好きな香りが必ずしも他人が好むとは限りませんし、開演中に香りがすること自体、嫌ですものね。

飴は、開演直前に口にしたり、咳などで止む無くということもあるかとは思います。ですので、ご用意される際には匂いにも気を配りたいものです。


ところで、もし、自分が香りに迷惑している方だとしたら・・・。とりあえず、お近くのレセプショニストにお申し出いただきたいと思います。


液晶の光や、今まさに飴を食べている!というような、明らかなマナー違反ならお声を掛けてお止めいただくことができます。ところが残念ながら、たいていのことはご指摘するのが失礼にあたり、ご本人に言えないことが多いのが現状です。夏場の汗の臭いのような体臭もそうです。


指定席では、基本的にお席を変えるということはないのですが、主催と相談するなど、何かしら対策は考えられます。ただ、実際に確認をとってからの判断となりますので、不正はできません。


もし他にお席がご用意できる場合であっても、今よりいいお席になることはあまり期待できませんし、迷惑している方の人が変わらなくてはならないのは、なんとなく納得できない気持ちになることとは思いますが、その点妥協していただくことになります。



実際、「変えてくれるのならなんでもいい!!よかった~~」という感じのことが殆どですが。



お席のご用意ができない場合などはマスクを着用していただくというホールも。マスクはホールでご用意があります。