暗記不要の簿記独学講座【簿記革命】 -49ページ目

減価償却概論(簿記2級)

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簿記2級の範囲に関する減価償却についてお伝えします。

減価償却概論(簿記2級)

減価償却については簿記3級で学習しています。

減価償却費=(取得原価-残存価額)÷耐用年数

という式で計算するものです。
簿記3級で学習するこの減価償却費の計算方法は、減価償却費が毎年定額になることから「定額法」と言われています。

簿記2級ではこれに加えて定率法生産高比例法を学習します。

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建設仮勘定の取引と仕訳

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建設仮勘定の取引と仕訳についてお伝えします。

建物の建設を依頼して手付金を支払う

「建物の新築を建設会社に依頼して、代金の一部として5,000,000円を小切手を振り出して支払った」場合の仕訳について考えてみます。

小切手を振り出して支払っているので『(貸)当座預金5,000,000』となります。
これは全く問題ありません。

次は借方です。
この代金が建物が完成した後、建物と引き換えに支払っているのであれば建物勘定を使うことになります。
しかし、この代金は建物の完成前に手付金として支払っているので建設仮勘定を使います。
よって、『(借)建設仮勘定5,000,000』となります。

まとめると、

(借)建設仮勘定5,000,000/(貸)当座預金5,000,000

となります。

建物の完成

「上記の建物が完成し、建物代金の残額8,000,000円を小切手を振り出して支払った」場合の仕訳について考えてみます。

小切手を振り出して支払っているので『(貸)当座預金8,000,000』となります。
これは全く問題ありません。
また、この代金は完成した建物について支払っているので、『(借)建物8,000,000』となります。

まとめると、

(借)建物 8,000,000/(貸)当座預金 8,000,000

となります。

また、建物が完成したことで、建設仮勘定を建物に振り替えます。
現時点で建設仮勘定は借方に5,000,000円あります。
これを建物に振り替えるので、

(借)建物 5,000,000/(貸)建設仮勘定 5,000,000

となります。
2つの仕訳をまとめると、

(借)建物13,000,000/(貸)当座預金8,000,000
         /(貸)建設仮勘定5,000,000

となります。

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建設仮勘定

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建設仮勘定についてお伝えします。

建設仮勘定

建設中の建物のために支出した手付金などの費用は「建設仮勘定」という勘定で記帳しておきます
そして、建物が完成したら建物勘定に振り替えます

通常の取引では商品の引渡しとともに(もしくは引渡しの後に)代金を支払います。
出来上がった建物を購入する場合にはそれでも問題ありません。

しかし、建物を建設会社に依頼して建てる場合、建設開始から建設完了までかなりの期間がかかります。
大きなビルにもなると数十年単位の長さになります。
そのため、建設会社としては完成まで代金を受け取れないとなると資金繰りが極めて悪化します。

そこで、金額が大きく期間が長い建物の建設においては完成前から工事の進行に応じて代金を支払う契約を結んでおくのが一般的です。
そうすることで代金を受け取りながら、その代金で材料などを購入して建物を建てていくことが可能になります。

これは、仕入前に支払った代金を前払金として処理しておくという考え方に似ています。
建設仮勘定という勘定は前払金の建物バージョンだと考えてもらって構いません。
また、「建設にかかる仮払金」と考えることもできます。

建物完成後

建物が完成したら建物勘定に振り替えます。

暗記不要の独学簿記講座-建設仮勘定

図で表すとこのようになります。

建設仮勘定の減価償却

建設仮勘定という勘定は建物が完成前のときにだけ使用されます
建物が完成したら建物勘定に振り替えられます。

完成する前の建物を使うことはできないので、建設仮勘定の減価償却は行いません
完成したあと、建物勘定に振り替えたあと減価償却が始まります

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有形固定資産

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有形固定資産についてお伝えします。

有形固定資産

有形固定資産は簿記3級で学習した固定資産と同じものです。
簿記3級では有形固定資産しか固定資産は出てこないので、「有形固定資産=固定資産」と考えても問題ありませんでした。

しかし、簿記2級では無形固定資産なども出てくるので、「有形固定資産=固定資産」と言ってしまうと問題があります。
よって、有形固定資産という言い方をします。
有形固定資産の内容自体は簿記3級で学習した固定資産と同じものになります。

減価償却資産

有形固定資産には減価償却しなければならないものと減価償却をしないものがあります。
減価償却しなければならないものを減価償却資産と言います。

減価償却資産の種類

企業が営業活動のために使用する減価償却資産には次のものがあります。

  • 建物(簿記3級で学習済):営業用の店舗や事務所、工場や倉庫など
  • 備品(簿記3級で学習済):営業用の机、イス、パソコンなど
  • 車両運搬具(簿記3級で学習済):営業車やトラックなど
  • 機械(簿記2級):工作装置やベルトコンベアーなど
  • 構築物(簿記2級):塀や壁など

これらの有形固定資産は使用することで古くなって価値が減っていきます。
価値が減った分を決算時に費用として計上することを減価償却といいます。

非減価償却資産

有形固定資産には減価償却しなければならないものと減価償却をしないものがあります。
減価償却しないものを非減価償却資産と言います。

減価償却資産の種類

企業が営業活動のために使用する非減価償却資産には次のものがあります。

  • 土地(簿記3級で学習済):敷地や駐車場など
  • 建設仮勘定(簿記2級):建設中の建物に支出した金額を建物が完成するまでに計上しておく一時的な勘定

土地は使っても価値が減ることはありません(価格変動はありえますが、減価償却とは無関係です)。
建設仮勘定は未完成の建物であるため使うことができません。

よって土地と建設仮勘定は減価償却は行いません

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資産の分類

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資産の分類についてお伝えします。
これから固定資産について学習するこのタイミングで、一度資産の分類についてまとめておきましょう。

資産の分類

資産は「流動資産」と「固定資産」と「繰延資産」に分けることができます
繰延資産は特殊なので置いておきます。

「流動資産」と「固定資産」の違いは、その資産を1年以内で使い切るのか、それとも1年以上にわたって使うのかで分けられます

  • 1年以内に使い切る資産…流動資産
  • 1年以上にわたって使っていく資産…固定資産

ということになります(本当はもう一つ分け方がありますが、本題から外れるので省略します)。

固定資産の分類

「流動資産」「固定資産」「繰延資産」の中で、ここでは「固定資産」をさらに分類します。

固定資産は「有形固定資産」と「無形固定資産」と「投資その他の資産」に分けることができます

有形固定資産」は形のある資産で、簿記3級で学習した固定資産の全てが有形固定資産になります。
無形固定資産」は形のない資産で、特許権などの法律上の権利などがあてはまります。
「投資その他の資産」は投資有価証券や長期貸付金など、投資目的の資産があてはまります(簿記2級の範囲外です)。

まとめ

細かく全てを今暗記する必要はありません。
これから固定資産を勉強していきますが、今のうちに全体像をざっと把握しておくと勉強がスムーズにすすむため、今お伝えしているだけです。

暗記不要の独学簿記講座-資産の分類

図で表すとこのような形になります。

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私の総合問題の解き方

予約販売の取引と仕訳

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予約販売の取引と仕訳についてお伝えします。

予約金の受け取り

「予約金を150,000円を現金で受け取った」場合の仕訳を考えてみましょう。

現金150,000円を受け取っているので、『(借)現金150,000』となります。

次は貸方です。
商品の引渡しを行っているのであれば売上勘定で全く問題ないのですが、この場合は予約金として受け取っているだけです。
商品を引き渡していない段階で売上勘定を使用できません
前受金勘定を使用します。
よって『(貸)前受金150,000』となります。

まとめると、

(借)現金 150,000/(貸)前受金 150,000

となります。

実際に商品を売上

「商品を引き渡した。なお、この商品の代金150,000円分はすでに予約金として受け取っている」場合の仕訳を考えてみましょう。

商品を引き渡したので、ここで売上が発生します
商品150,000円分売上げたので、『(貸)売上150,000』となります。

貸方についてですが、先に予約金として代金を受け取っています。
前もって受け取った商品代金を表す前受金勘定が減少するので、『(借)前受金150.000』となります。

まとめると、

(借)前受金   150,000/(貸)売上 150,000

となります。

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予約販売

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予約販売についてお伝えします。

予約販売

得意先から先に予約金(前受金)を受け取って、後日商品を引き渡す販売方法を予約販売といいます
かなり一般的な販売形態で、コンサートのチケットの販売などで行われています。

簿記3級で学習した前受金勘定とほとんど同じ

簿記3級で前受金勘定を学習しました。
実は予約販売は前受金勘定を使う場合とほとんど同じになります。

簿記3級で学習した前受金勘定を使うのはただ前もって代金を支払ったのですが、予約販売では最初から前払いするという契約になっています。
その点で異なりますが、それ以外は同じです。

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試用販売の取引と仕訳(手許商品区分法)(期末一括法)

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試用販売の取引と仕訳(手許商品区分法)についてお伝えします。
手許商品区分法には「その都度法」と「期末一括法」がありますが、ここでは「期末一括法」でお伝えします。

試用販売のため商品を発送

「240,000円分(原価)の商品を試用販売のために得意先に試送した(期末一括法)」場合の仕訳について考えてみましょう。

試用販売のため、商品を発送した時点では売上は発生しません
しかし、何も仕訳を切らないというのも問題です。
商品を試送したので、手許の商品と試送して手許にない商品とを区分するために仕入勘定を試用品勘定に振り替えます

よって、

(借)試用品 240,000/(貸)仕入 240,000

となります。

買取意思表示の連絡があった

「得意先から商品240,000円(原価)のうち200,000円(原価)について買取の意思表示があった。なお、買取意思表示があった分の商品は売価では250,000円である」場合の仕訳について考えてみましょう。

買取の意思表示があったので、ここで売上を認識します
そこで、売上を売価で記帳します。
また、試用販売での売上を通常の売上と区別するために「試用売上」という勘定科目を使います
よって、『(貸)試用品売上250,000』となります。

次は借方です。
あくまで買取の意思表示があっただけで、具体的に何かを受け取ったとは読み取れません。
よって売掛金が発生したと考えられます。
というわけで、『(借)売掛金250,000』となります。

まとめると、

(借)売掛金 250,000/(貸)試用品売上 250,000

となります。
試用品勘定には原価で振り替えているので、仕入勘定に振り替えるときも原価で振り替えます

また、期末一括法で記帳しているので、試用品勘定の仕入勘定への振替は決算時に行います

商品の返品

「試送した商品のうち50,000円分(原価)が返品された。なお、返品があった分の商品は売価では60,000円である」場合の仕訳について考えてみましょう。

買取の意思表示がもらえず返品されたので、売上は発生しません

また、返品されたので、試送していた商品が手許に戻ってきます
よって、試送していた商品が減少するため、『(貸)試用品50,000』となります。
また、手許の商品が増加するため、『(借)仕入50,000』となります。

まとめると、

(借)仕入 50,000/(貸)試用品 50,000

となります。
試用品勘定には原価で振り替えているので、仕入勘定に振り替えるときも原価で振り替えます

また、返品の仕訳は期末一括法であってもその都度行います

決算時

期末一括法なので、試用品勘定の仕入勘定への振替は決算時に1年分まとめて行います
売上原価を仕入勘定で計算するために、売れた分の試用品を仕入勘定に振り替えます

よって、

(借)仕入 200,000/(貸)試用品 200,000

となります。


考え方は委託販売の取引と仕訳(3)で出てきた期末一括法と同じです。
仕訳を覚えるのではなく、考え方をきちんと理解して仕訳を切れるようにしておくことが重要です。
委託販売のときにきちんと考え方を理解しておけば、試用販売での仕訳はスムーズに切れるようになるはずです。
しっかりと仕訳を理解しながら学習を進めましょう。

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試用販売の取引と仕訳(手許商品区分法)(その都度法)

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試用販売の取引と仕訳(手許商品区分法)についてお伝えします。
手許商品区分法には「その都度法」と「期末一括法」がありますが、ここでは「その都度法」でお伝えします。

試用販売のため商品を発送

「240,000円分(原価)の商品を試用販売のために得意先に試送した(その都度法)」場合の仕訳について考えてみましょう。

試用販売のため、商品を発送した時点では売上は発生しません
しかし、何も仕訳を切らないというのも問題です。
商品を試送したので、手許の商品と試送して手許にない商品とを区分するために仕入勘定を試用品勘定に振り替えます

よって、

(借)試用品 240,000/(貸)仕入 240,000

となります。

買取意思表示の連絡があった

「得意先から商品240,000円(原価)のうち200,000円(原価)について買取の意思表示があった。なお、買取意思表示があった分の商品は売価では250,000円である」場合の仕訳について考えてみましょう。

買取の意思表示があったので、ここで売上を認識します
そこで、売上を売価で記帳します
また、試用販売での売上を通常の売上と区別するために「試用売上」という勘定科目を使います
よって、『(貸)試用品売上250,000』となります。

次は借方です。
あくまで買取の意思表示があっただけで、具体的に何かを受け取ったとは読み取れません。
よって売掛金が発生したと考えられます。
というわけで、『(借)売掛金250,000』となります。

まとめると、

(借)売掛金 250,000/(貸)試用品売上 250,000

となります。

また、売上原価を仕入勘定で計算するために、売れた分の試用品を仕入勘定に振り替えます。
その都度法なので、この振替試用品に買取意思表示があった都度行います。

よって、

(借)仕入 200,000/(貸)試用品 200,000

となります。
試用品勘定には原価で振り替えているので、仕入勘定に振り替えるときも原価で振り替えます

2つの仕訳をまとめると、

(借)売掛金 250,000/(貸)試用品売上 250,000
(借)仕入   200,000/(貸)試用品    200,000

となります。

商品の返品

「試送した商品のうち50,000円分(原価)が返品された。なお、返品があった分の商品は売価では60,000円である」場合の仕訳について考えてみましょう。

買取の意思表示がもらえず返品されたので、売上は発生しません

また、返品されたので、試送していた商品が手許に戻ってきます
よって、試送していた商品が減少するため、『(貸)試用品50,000』となります。
また、手許の商品が増加するため、『(借)仕入50,000』となります。

まとめると、

(借)仕入 50,000/(貸)試用品 50,000

となります。
試用品勘定には原価で振り替えているので、仕入勘定に振り替えるときも原価で振り替えます。

決算時

その都度法で仕訳を切っているため、

仕訳なし

となります。


考え方は委託販売の取引と仕訳(3)で出てきたその都度法と同じです。
仕訳を覚えるのではなく、考え方をきちんと理解して仕訳を切れるようにしておくことが重要です。
委託販売のときにきちんと考え方を理解しておけば、試用販売での仕訳はスムーズに切れるようになるはずです。
しっかりと仕訳を理解しながら学習を進めましょう。

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