こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、わがままとかんしゃくの違いをご紹介します。
先日、顧問契約しているママからこんな質問が来ました。
「かんしゃくというのは、どういう様子をいうのでしょうか?」
はい、この質問のママのお子様は、まだ1歳2ヶ月です。イヤイヤ期にしては少し早い月齢ですね。
それじゃあ、わがままで泣いているのでしょうか?それともかんしゃくで泣いているのでしょうか?
「わがままとかんしゃくは同じでしょ」
実は、わがままとかんしゃくとは似ているようですが、大きな違いがあるのです。
基本的には、わがままは周囲が迷惑したり困ったりすることを、わかった上でする行動です。
自分の気持ちをなんとかして通したいと無理難題をあなたにふっかけるのです。
これは、子供だけに限らず、旦那様にも見られる行動ではありませんか?
(^^;)アルアル?
これに対して、かんしゃくというのは、自分がどうしていいのかわからない状態のことを言います。
例えば、着替えや歯磨きの時、自分ではこうしようと思っているのですが、それが出来ないときに自分自身に腹を立ててしまう。
そして、それをどうにかしたいのですが、どうしていいのか、その対処法がわからない状態です。
どちらの場合も、大声を出したり、叫んだり、泣いたり、床を転がったりする場合があります。
ですので、ママとしては「わがまま」なのか「かんしゃく」なのか判断がつきにくい場合があるのです。
その態度には、子供によって激しい場合と、そうではない場合があります。だいたいは、2歳前後から始まる成長過程に避けられない行動心理です。
ママが待ち望んでいた成長の証ですね。いえ、あまり待ち望んではいないかもしれません^^;。
大人しかった子供が、一転してかんしゃくを起こすようになります。あなたは今まで見たこともない子供の態度に戸惑ってしまうでしょう。
- 「また、わがままが始まった」
- 「今度は、何が欲しいのかしら?」
- 「あれが欲しいの?これがしたいの?」
- 「泣いたらママが言うことを聞いてくれると思っているの!」
あれこれと、今まで効果のあった方法を試してみようとします。でも、何故か、子供の全くかんしゃくが収まらない。
かまえば、かまうほど、その怒りの行動が激しくなる。もうお手上げ(*´Д`)=з
あなたは、時には子供以上に怒り狂い、時には、どうしていいのかわからず泣いてしまう…。
本当にお手上げですね。┐( ̄ヘ ̄)┌ 今までの方法が、全く役に立たないのですから。
今までの方法が役に立たないのは当然のことです。わがままとは原因が違うのですから。
例えて言うならば…おむつが濡れているのに、おっぱいばかりあげようとすると、それでは、泣きやみませんよね。
あなたは、今まで赤ちゃんが泣き出したらその原因を探しましたよね。それと同じです。
何故、かんしゃくを起こしたのか?その原因をよく探してあげて下さい。
この時期の癇癪の原因としては、成長に伴って出来ることと出来ないことが自分でも分かってくることで出来ないことに対しての感情の高ぶりです。
- 言葉も話せるようになりましたが、まだまだ未熟なため自分の考えていることを上手に話せない自分に対する怒り。
- 歩いたり走ったり出来るようになったのに、まだまだ思ったようには手足を使えない自分に対する怒り。
- 大人なら自分の感情をコントロールできますが、まだそこ迄コントロールできない自分に対する怒り。
「怒り」というよりも「歯がゆさ」ですね。もう少しで出来そうなのに、どうしても出来ない歯がゆさです。
そんな感情の高まりが出た時には、大人が解決しようとしても無理があります。
こんな時にはその歯がゆさに寄り添ってあげること、そして、共感してあげることが大切なことです。
先ずは、何に対しての歯がゆさなのかを、かんしゃくの前後の行動から推測してあげること。
そして、親は冷静に見守ること。子供と同じ土俵に立ってしまうと、親自身も感情的になってしまい、つい大きな声を出して叱ってしまいがちです。
そうすると、子供は親の怒りの感情やイライラを感じてしまい、ますます手のつけられない状況になってしまいます。
ですので、子供がかんしゃくを起こした時には、意識して落ち着いてください。そして、優しい声で「これが出来ないから悔しくて怒っているのよね」と子供の感情を言葉に変えてあげるのです。
そして、「その感情は歯がゆさというのよ」「出来そうで出来ない歯がゆさなのよ」と感情の名前を教えてあげるのです。
少し落ち着いたら、「でも、もう少しすれば必ず出来るようになるから安心してね」と勇気づけてあげるのです。
あなたが落ち着いた優しい言葉で話しかけてあげると子供の感情も落ち着いてきます。優しい声かけと同時に、背中や頭を優しくなでてあげれば効果が高まりますよ。
子供がかんしゃくを起こした時には、一度試してみて下さいね。
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