考える力のある子の育て方 | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、考える力のある子の育て方というお話です。

 

 

今日は、7月23日です。気がついたら、もう一年の半分以上が過ぎていたと考える人は多いのではないでしょうか?

 

 

あるいは、「また一週間が始まったのかよ。先週、何やったっけ?」と月曜日になるたびに、そんな言葉が口に出る人もいるかもしれません。

 

 

年齢を重ねれば重ねるほど時間の過ぎ去る速さが増してきます。「光陰矢の如し」ということわざもあります。これは「月日が過ぎるのは矢のように速いこと」ことを表しています。

 

 

どうして大人になれば時間が早く過ぎ去ってしまうように感じるのでしょうか?それは「経験」や「知識」が影響しているのです。

 

 

大人は、生きてきた中で様々な経験を積み、膨大な知識を蓄積してきています。その経験や知識と同じようなことは「もう知っている」「やったことがある」と認識すると深く考えなくなります。

 

 

そして、スルーしてしまうのです。スルーした対象が多くなればなるほど、時間に空白が生まれます。その空白をワープしてしまうことで時間が短く感じてしまうのです。

 

 

それに対して、子どもは経験や知識がありません。人生をスタートしたばかりですからね。そこで出会うもの全てが初めての経験であり、初めての知識となるのです。

 

 

ですので、子供の頃は時間が、とても長く感じていたのではないでしょうか?

 

 

学校が終わってから友だちと遊ぶ。夕食までにはお家に帰らなければならない。そうすると時間的には、わずか2時間ほどです。

 

 

でも、その2時間は学校にいる7時間より、はるかに濃密であり長く感じたのではないでしょうか?

 

 

赤ちゃんであれば尚更です。一日がとても長く感じているのです。見るもの聞くもの、味わうもの、全てが初めての経験となり知識となっていきます。

 

 

赤ちゃんや子どもにとっては、時間の速さは一時間単位ではなく一秒単位で時間が過ぎ去っていくのです。いや、彼らにとって時間とは「過ぎ去る」のではなく「積み重なって」いくのです。

 

 

ですので、大人と同じ感覚で子どもに対処しようとすると「もう、なにぐずぐずしているの」「もっと早く出来るでしょ!」などと苛ついてしまうのです。

 

 

子どもは「ぐずぐず」しているのではありません。初めての経験を学んでいるのです。「もっと早く」は出来ません。一つ一つ学びながら知識を蓄積しているのです。

 

 

 

 

その違いを親であるあなたは認識して置かなければいけないのです。子どもが学ぼうとしていることを認識することで子供の時間に合わせることが出来るようになるのです。

 

 

子供がなにかに夢中になっている時には、暖かく見守ってあげること。そして、何か自分では解決できない時には、しっかりと説明してヒントを与えることが大切なのです。それを習慣にすることで子供は考える力が育っていくのです。

 

 

例えば、水というのは不思議な物質ですよね。どんな形の入れ物に入れても不満を言わずにその形に寄り添います。

 

 

時には、氷という個体になり、時には蒸気となって消えてしまいます。子供が雨の日に水たまりに足を突っ込みたくなるのもその不思議さ故です。

 

 

冬になれば水たまりが凍っていることに気が付きます。そうすると必ず足でその氷を割りたくなります。あるいは、手にとって薄い氷を持ち上げて眺めます。

 

 

その時々に親であるあなたは、どうしてそうなるのかを説明してあげて頂きたいのです。

 

 

子どもが初めて目にするものには「不思議」という感覚が芽生えます。でも、知識も経験もないのでそこで止まってしまうのです。

 

 

そこで親がしっかりとした理由や原因を説明することを習慣化していれば、物事には原因と結果があることを学ぶので、子どもは「自分で考える力」が育つのです。

 

 

多くの親は、時間に追われていますので、子供の時間に合わせる心の余裕を持つことが出来ていません。

 

 

そこで、子供の疑問に対して「そうなっているの!」と疑問に答えるどころか説明すら省いてしまっていのではないでしょうか?

 

 

話は違いますが、エジソンが小学校に入ったばかりの頃、担任の先生に質問ばかりしていました。例えば、1+1=2という算数を教えていた時のことです。エジソンが質問しました。

 

 

「この粘土とこの粘土を合わせると、2つの粘土なのに一つの粘土になるよ。どうして?」

 

 

同じような質問を繰り返すので授業が全く進まなかったといいます。担任の先生は、そんな質問魔のエジソンに苛立ち「授業の邪魔だから帰れ」と追い出したそうです。

 

 

そして、小学校をわずか三ヶ月で退学されられてしまったのです。しかし、それ以降、エジソンは母親から様々な教育を受けたおかげで歴史に残る発明家になることが出来たのです。



 あなたが子供の質問に邪険に答える、あるいは質問を遮るような育て方をしているのはエジソンの担任の先生と同じだと言えることが出来ます。

 

 

また、質問に対して「うるさい!」とか「今、これをやっているのが見えないの!」とか怒られてばかりいると、学ぶチャンスを潰されてしまうだけでなく、子どもは考える力を奪われてしまうのです。

 

 

子どもは毎日学んでいます。「知りたい」という知的好奇心が溢れ出ているのです。

 

 

「人間は考える葦(あし)である」という言葉があります。これは「人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」を略したものです。

 

 

 

 

この言葉は、フランスの数学者・物理学者・思想家であるパスカル(Blaise Pascal)が残した言葉です。人間は孤独で弱いが、考えることができることにその偉大と尊厳があると言ったのです。

 

 

人間には鋭い牙も爪も、そして早く走れる足も、空を飛ぶ羽もありません。そんな弱い人間が生き残り、そして地球を支配できたのは、人間には言葉があり、考える力があったからこそなのです。

 

 

その偉大な能力である「考える力」を育てることは人間の唯一最強の武器を育てることなのです。

 

 

我が子に「考える力」を育てるためには、わかりやすく説明する力が求められます。そのためには親も学ぶ必要があります。

 

 

子どもに質問をされた時に答えられない場合でも大丈夫です。「ママもわからないから一緒に調べてみよう」という提案ができます。

 

 

そして、子供と一緒に図鑑や辞典を見て調べることで子どもにわからない時にどうすれば良いのかという方法を教えることが出来るのです。これも「考える力」の一つです。

 

 

そして、もう一つ大切なことは、子供の時間を理解することです。子供に何かを教える時には、少なくとも大人の倍の時間が必要なのだと意識することです。

 

 

子供の時には、ゆったりとした充分な時間という環境を与えることで子供の考える力が育ってきます。

 

 

大人になって社会に出た時には、答えのない問題が次から次へと立ちはだかってきます。その時に自分で考えて自分で答えをだすことが出来ない大人は落ちこぼれていくでしょう。

 

 

そうならないためにも、子供の時にしっかりと「考える力」を育てることが親であるあなたには求められるのです。

 

 

親も子供と一緒に努力し勉強することで、将来、あなたには「親孝行」という名前のプレゼントが待っているでしょう。

 

 

ママへ。子供が生まれてから家事・育児に追われて疲れてはいませんか?独身だった頃、あんなに輝いていた日々が嘘のような毎日。

 

 

そんな毎日に、さようならしましょう。あなたは本来そんなところで悩んでいるべきではありません。育児をちょっと学ぶだけで、あなたの毎日が以前の輝きを取り戻しますよ。

 

 

もし、育児以外のことも含めて悩んでいるのなら専門家にちょっと相談しましょう。すぐに解決しますよ。悩みに今すぐお別れして、あの時の輝きを取り戻しましょう! 

 

 

 

日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。

 


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