こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。まだ言葉の話せない赤ちゃんに対してママが語りかける言葉を「マザーリーズ」と呼びます。
「おやおや、お腹が減ったのですか?」
「おっぱい飲みましょうね」
「そろそろ、ねんねしましょうか」
赤ちゃんに話しかける時の言葉は、いつもよりも高い声で抑揚をつけています。この話し方を「マザーリーズ」と呼び、日本人だけでなく世界中のママが同じように使っています。
男性のように低い声で話しかけるより、マザーリーズで話しかけるほうが赤ちゃんの反応がいいということもわかっています。
そこで、2010年8月10日に独立行政法人 理化学研究所が、このマザーリーズの検証を行いました。この検証は赤ちゃんの反応ではなくママの脳の反応を測りました。
その結果、ママの脳活動が最も高くなるのは生後直後から生後16ヶ月前後の、まだ言葉の話せない、あるいは一語文を話し始めた頃の赤ちゃんを育てているママだったのです。特に言葉をつかさどる「言語野」という部位が高い活動を示したということです。
次に高い脳活動を示すのは、赤ちゃんが二語文を話し始めた頃のママでした。この結果から、ママの脳活動は赤ちゃんに言葉を早く話してほしいという願いが見えてきます。
まあ、そこまで検証をしなくても解っていることですが、それが科学的に証明されたということですね。
でも、ただ単にマザーリーズで話しかければ赤ちゃんの言葉が早く出てくるのかというとそうではありません。
何故ならほとんどのママたちが知らず知らずのうちにマザーリーズで話しかけているからです。それにもかかわらず言葉の早い赤ちゃんとそうではない赤ちゃんが存在しているのは事実です。
子育てには、信頼関係が大切です。ただ必要なときにだけ話しかけるのではなく、常に赤ちゃんの立場に立ってマザーリーズで話しかけてあげることが大切なことです。
今日は、1歳8ヶ月のお嬢さんを育てているママからのメールをご紹介しましょう。
柴田さん、おはようございます、○○です。いつも本当にお世話になっております。
3時前に目が覚めてしまい、どーにも眠れないので、柴田さんに報告メールを送ります。
例のイヤイヤは、もう、どこかへ行ってしまいました。おそらく、娘は、お母さんは服従させたり強制させるようなことはない、自分の気持ちをわかってくれる、と理解し信頼関係がより深くなったからと思います。
どこかへ、というか、イヤと言われても、もう焦らない母親に成長できたという感じでしょうか。
そんな私に応えるように、何度もイヤイヤ言わないし、『お母さん、わかってくれたからもう遊ぶのいいや、約束の時間になったからかーえろ』こんな様子です。
イヤイヤ始まって一ヶ月ほどで、影を潜めてしまったのは、忘れかけていた『信頼関係の構築』を思い出させてもらったからです。ありがとうございます。
そんな娘の会話力&理解力を報告です。アボカドを三人でわけようね、とお皿を三枚用意し、わけながら、
『三人って誰?』と聞いたら
『はーたんと、かーたんとー…』
『そうそう、はーちゃんとお母さんと、あと誰かな?』
『とーさん!』
とか。
お箸を使って必死に自分で食べようとする娘に、夫が手を出したら『じぶん、じぶん』と。以前からじぶんという言葉は使っていたのですが、自分とは何ぞやと教えたことは無かったので、『じぶんって何?』と聞いたら、笑顔で『はーたん!』と答えたり。
私の知らないところでもらってきたぬいぐるみを私に見せてきて
『おばちゃんに、あげるって』
『おばあちゃん?』
『ううん、ちがう、おばちゃん。えいちゃんのおばちゃん。』
『そうなの?』
『おばちゃん、はーたんにあげる』
かなり意外な答えだったので夫に確認したら本当でした。
娘がバナナを食べたいと言ったのですが、うちに無かったので義父母(廊下で繋がってます)のところへ。二人は居なかったのですが、仏壇にバナナが二本あったので、夫に了解を得てから
『ねんねのおじいちゃんおばあちゃんに、バナナもらう?』
『もらう』
『じゃあ、チンして「ください」って言ってからもらおうか。』
『ください!』
『後でおじいちゃんとおばあちゃんに、バナナもらいました、って言ってね』
『はーい』
私はすっかり忘れていたのですが、夕食時に突然娘が『バナナもらったよ』と。
こちらのwho,where,what,howの質問に的確に答えられるので、この子、完璧に理解してるなぁと思ってます。
他人の前でも誉めることの重要性もテキストで読んだので、『この子はすごいね』と言われれば、遠慮なく『頑張りやさんで、とってもいい子で、多分かなり賢いです』と答える親バカな親をやっています。
おままごとも、だいぶ前から、お気に入りのぬいぐるみを相手に
『トマト、食べよ?』
『おいし?』
『手洗ってね、今、はーたんお料理するから、くまたん待っててね』
なんて言いながら楽しそうにできています。
あ、『電話』という漢字を見て『でんわ』とわかるようになっていました。発泡スチロールトレーをカードにして漢字カードを作りお風呂に浮かべて遊んでいたのですが、まさか覚えてしまっているとは。
これまでも、たいてい2歳に間違われていましたが、あまりにペラペラと喋るので、最近は3歳に間違われることもしばしばあります。
来週1歳9ヶ月です。長くなってしまいましたが、柴田さんはもうお仕事始められていらっしゃるのでしょうね。お身体ご自愛ください。
1歳8ヶ月でママとのやり取りは完璧ですね。ちょっと前までイヤイヤ期で悩んでいたのですが、それもすぐに終わったようです。
お子様との信頼関係を築いた上で、お子様と同じ土俵に立たない。これが、イヤイヤ期を乗り越える秘訣です。
1歳8ヶ月といえば、まだまだ赤ちゃんです。この世に生まれてまだ2年も経っていないのですからね。そんな可愛い赤ちゃんと、こんなやり取りが出来ると楽しくて仕方なくなりますよね。
こちらのママも育児が楽しくて寝ていられなくなって、夜中にメールを送ってこられたのでしょう。
最後の「柴田さんはもうお仕事始められていらっしゃるのでしょうね」という言葉は、僕が4時から仕事を始めていることを知っているからです。
こんな嬉しいメールをたくさん読ませて頂けるので、僕も早起きが苦になりません。
子供を自分の所有物と考えず、一人の人間として尊重して育てていると子供も親の期待に必ず応えてくれます。そして、立派に成長して親に恩返しをしてくれますよ。
子育ての期間は、苦しい時もありますが、あっという間に終わってしまうのも事実です。掛け替えのない素晴らしい育児という時間を楽しんで頂きたいですね。
せっかく天使があなたの所に舞い降りてきてくれたのです。育児で悩むのは、もったいないことです。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。
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