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井川線旧線1 (静岡県/川根市代-川根唐沢)

●データ 【所在地】静岡県川根本町 【運営キロ】1.5Km
【開業】1935年(昭和10年)3月20日 【廃止】1990年(平成2年)10月2日

【魅力】長島ダム建設のため新線の架け替えにより廃止となった。ダムの水位が下がると
現れる場所も。このほか、終点・井川駅以降にも廃線跡がある。 【訪問日】08.05.16

●今回の訪問ファイルですが、実は完全な「廃線跡巡り」の目的では無く、
あくまで旅行として訪問したものでした。ただ事前の調査で何ヶ所か廃線跡も
存在することを確認しておりましたので、見つけては写真に納めてきました。
1泊2日の旅となり天気は両日ともほぼ良好、
タップリと息抜きの出来た旅行でした。まずは一日目からです。
 
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まずは「新金谷駅」正面にある「PLAZA LOCO」より。レトロ感アリアリの
内部でしたが、そこに多くの有名人のサインを発見。誰だか分かります?
 
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次は駅へ行き、【SL】で次の目的地「千頭(せんず)」を目指します。
実はこのSL、ワタクシ初体験でして子供のようにドキドキでした。A(^^;
 
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ジツはまだガキだった頃、SLというのは「新幹線よりも速い乗り物」で
世界最速だと信じてました。笑 写真は千頭方面で、良い景色です。
 
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来ました来ました、「世界最速」の乗り物が。笑 しかしススの噂は聞いてましたが
ホントなんですねー。ニオイもするし。でもその車内でお弁当を食べました。^^
 
その後は無事千頭へ到着し、予め頼んでいた「マイカー輸送」
(新金谷から千頭まで頼むことができます)により到着していた自車で宿を目指します。
それにしても噂には聞いていましたが、本当に景色の良いところでした。
詳しくは触れませんでしたが説明すると、本日利用した路線は「大井川本線」で、
明日利用する路線、千頭⇔井川間が「大井川鉄道・井川線」となります。
いずれも大井川を沿うように走る路線です。

そして個人的にですが、この地のメインは「井川線」だと思っております。
絶景の数々で難所を通る列車、オマケに廃線跡、もうタマランとです(笑)。

ちなみにもうひとつ、この「井川線」は別名「南アルプスあぷとライン」とも呼ばれています。
この「あぷと」という言葉、実は以前に載せた碓氷峠でも登場しました。
その写真は こちら です。アプト式とは簡単に言えば急勾配を列車が登れないため、
レールにギアを埋め込みそのギアを絡ませながら登っていくという方式です。
この方法をかつては碓氷峠も採用していたのです。
そして現在、日本で採用しているのはここだけです。
 
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「寸又峡(すまたきょう)」にある旅館で一泊し翌日再び千頭駅です。
時間は写真の通り。笑 発射時刻が近づくにつれ人も増えて来ました。
 
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さぁ、コレに乗って出発です。写真では判り辛いかと思いますが、
随分と小型の車両です。そう、人はこれを「トロッコ列車」と呼びます。

そしてこの井川線へ乗車、終点「井川駅」を目指す訳ですが、
「行き」は景色を堪能しながら動画の撮影に集中することにしたため、
「プライベート」な写真以外はありません。^^; ということで、
これから載せる写真は帰りに撮影をした写真となります。では続きをどうぞ。
 
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イキナリ瞬間移動し(笑) 終点「井川駅」へ到着です。写真は井川ダム。
それにしてもバカ高いです。高所恐怖症の私はマトモに下を見れません、、、
 
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井川駅です。実はこの先にはもうひとつ、かつて「堂平駅」という貨物駅が
存在しておりました。今でも廃駅としてあるそうなんですが・・・うぅ、血が騒ぐ(笑)。
 
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その血が騒ぐ理由がもう一つ、コイツのせい。このトンネルの先が
堂平へと続いているのです。でも色々と都合もあり今回は行けず。
 
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名残惜しく何度も振り返ります(笑)。半分はこういうのが
見たくて来たワケですからね。「いつかは行ってやるぞ!」
 
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写真は井川ダムの人口湖、「井川湖」です。そしてまさにこの写真の
どこかに堂平へと続く鉄路があるハズです(←まだ言ってる 笑)。
 
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さぁ場面は変わり帰りの景色です。写真は「関の沢橋梁」。
高さは100mで日本第2位だとか。サービスしなくてもいい(笑)徐行をします。
 
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こちらは画像にもあるように「奥大井湖上駅」。ダムの中心に
浮かんだような駅です。ちなみにこの橋梁名は「奥大井レインボーブリッジ」。
「お台場」よりも先に付いたそうです。「こっちが先なのに・・・」と、
 
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車掌さんが少々怒ってました(笑)。元々はこの駅、長島ダムという建設に
よって線路が水没してしまうということで新しく新設された駅なのです。
画像は1976年、ダム建設前の風景と建設後・現在との比較です。
 
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出ました。同駅正面、海面の向こうにありましたよ、廃線跡が。
このように周辺には水没のため廃線となった場所がいくつかあります。
 
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そして奥大井湖上駅を出発し千頭方面へ向かい少々すると、
ここにも廃線跡を発見。ただダム満水時には水没してしまうそうです。
 
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こちらはかなりの距離からアップで撮ったのでボケてますが、湖面の
中へ向かう「旧道」です。そして囲みは長島ダム下方のトンネル入り口です。
 
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「アプトいちしろ駅」にある旧線のトンネル。もちろん長島ダム建設による
新線付け替えのため廃線となったもの。この先、気になりますねぇ。


ということで、何ひとつとして「近くで」見ることの出来なかった廃線跡
でしたが、今回の目的はあくまで旅行・・・仕方なしです。

しかし廃線は残念でしたが、見所の多さには驚きました。
よくぞ「あんな山の中に鉄路をひいたな」というのが率直な感想です。
とにかく山奥に行けばいくほど、片側は常に断崖絶壁なんですゎ。
ゆっくり走る「ジェットコースター」みたいなモンです。
ただその分、車窓を流れる景色に目を奪われること間違い無しだと
思います。今度は完全な廃線探索として訪れたいですね・・・。

井川線旧線2 (静岡県/川根市代-堂平) その1

●データ 【所在地】静岡県川根本町 【運営キロ】1.5Km
【開業】1935年(昭和10年)3月20日 【廃止】1990年(平成2年)10月2日
【魅力】長島ダム建設のため新線の架け替えにより廃止となった。
ダム水位が下がると現れる廃線も。最近長島ダムの貯水率がヤケに気になります。笑
【訪問日】09.03.14

前回の訪問 は、あくまで観光として訪問したため、各所に存在した
廃線跡は回りませんでした。しかしその帰り・・・「いずれまたこの地へ赴き、
今度は廃線探索を」と誓いこの地を後にしたのでした。
 
それから約 10ヶ月、再訪問する予定を立てたものの・・・
ナント前日は 3月にしては非常に珍しい大雨。当日午前中にもその雨が
残ってしまい、前半は生憎の天候になってしまいました。
ちなみに降水量は井川が 31mm、川根本町が 76.5mm(いずれも13日)でした。
ここで少々タネ明かしをしますが、この雨でこれから向かう長島ダムの
水位が上昇してしまい、一部の旧線跡が水没、隠れてしまったのは残念でした。
 
またこの「井川線旧線」の探索は、過去最長となる 4部構成でお送りしたいと思います。
まずは番外編、金屋駅近くにあるトンネルの探索(牧の原トンネル)からご覧下さい。
 
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やって来たのは「牧の原トンネル」菊川方。4本中の一番北側は現在
使われていないそうなのですが・・・この左側のスペースがそのようです。
 
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1980年頃、「老朽化により北側のトンネルを廃棄した」とのことです。
地図で確認してみると、一本分空いているのが分かるかと思います。
 
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それがあのトンネルのようです。一目瞭然ですね。当然入りたかったのですが、
隣は現在線でアプローチ出来そうな場所も遠く、ここは断念しました。
 
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反対側は閉塞しているという情報、どこまで行けるかも確認したくて、
ホントに入りたかったです。降り続く雨も断念する一因でした。
 
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そしてその閉塞していると言われる反対側(東側)へ移動来ました。
「コレか・・・」。素晴らしいトンネルじゃないですか。
 
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アップです。少々ボケてしまいましたが、完璧に閉塞しているようです。
斜めの線はもちろん雨。カメラも濡らしてはいけないし面倒な雨です。


ということで、番外「牧の原トンネル」編は終了、
本題の「井川線旧線」探索へ入りたいと思います。
おさらいですが、この井川線には「長島ダム」建設のために迂回を
余儀なくされた区間があり、この時に多くの区間は水没してしまったものの、
水没を免れた区間もありました。今回はここを探索します。

付け替え区間は「アプトいちしろ駅(旧 川根市代駅)」から
「接岨峡温泉駅(旧 川根長島駅)」までの 5.6kmです。
「金谷駅」から車で北上すること約 1時間半、「アプトいちしろ駅」へ到着。
場面はここからスタートします。
 
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「アプトいちしろ駅」到着手前で絶景ポイントを見つけ撮影。
「アプトいちしろ⇔長島ダム」間、急勾配のアプト区間です。
画像では分かり辛いのですが、相当登って(90‰)ますね。
 
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ちなみに「アプト」とは急勾配で歯車の力を借りて坂道を登る方法です。
碓氷峠でも登場しましたね。と、言っているうちに到着しました。
「アプトいちしろ駅」に到着です。たまたま牽引車が停まっていました。
 
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駅南側(千頭方面)の「15番トンネル」入口です。ここが新線と旧線の
分岐点となります。旧線ラインが薄っすらと見えますが分かりますか?
実は現在の「アプトいちしろ駅」となる前の「川根市代駅」は少々南の・・・
 
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この辺りにありました。よってここはもう廃線跡、同様にこのトンネルも
「旧 16番トンネル」となります。ちなみにトンネル内は整備され
歩けるようになってます。ただし照明設備は無いのでご注意を。
 
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「旧駅時代」の駅名標が残っていました。なかなか味なことをしてくれますね。
次は「かわねからさわ(川根唐沢)駅」ですか。もちろん今は廃駅です。
 
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そろそろ移動しましょう。「旧 16番トンネル」入口です。
このトンネルを抜けると廃駅、「川根唐沢駅」がありました。
 
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トンネル内に入り振り返って撮影。繰り返しになりますが、
「川根市代駅」はこの「15番トンネル」と「旧 16番トンネル」の間にありました。
 
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では進みましょう。途中からご覧のように「素掘り」です。ちなみに下の光は
ライトの明かりです。「霊的なもの」ではありませんのであしからず(笑)。
 
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標識が残っていました。「R-180」ってことは「曲線標」でしょうか?
ってか、180度って「直線」ですよね?うーん、鉄道標識はムズい。。。


※「かつお様」よりご指摘頂き、180とは角度ではなく半径でした。
ご指摘有難うございました。
 
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さぁトンネルを間もなく抜けます。このトンネルを抜けると
「川根唐沢駅」でしたが、実は現在は「キャンプ場」となっています。


次回は「旧 17番トンネル」「旧 18番トンネル」を含む「長島ダム」周辺の探索編です。

井川線旧線2 (静岡県/川根市代-堂平) その2

●その2では「旧 16番トンネル」を抜けたところから「長島ダム」周辺の
探索を行います。相変わらず前日からのしつこい雨が降り続き、
山岳地方のせいか風も強くなり始めコンディションは最悪でした。
 
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「旧 16番トンネル」を振り返って撮影。画像では分かり辛いのですが
風が強く横殴りの雨で、本当にイライラしました。
 
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ふと右を見れば新線(現在線)の急勾配が対岸を走っていました。
さすがアプト区間、僅かな距離でもう随分と高度を稼いだようです。
 
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この辺りのどこかに「川根唐沢駅」があったと思われます。
 
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結局「川根唐沢駅」の遺構は一切発見出来ませんでした。では次の目的地、
「旧 17番トンネル」へ向かいます。トンネルはすぐに見つかりました。
 
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「旧 17番トンネル」内です。すぐ出口に近づいて来ましたが、
何かヘンですね。階段らしきものが見えます。
 
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出ました。右へ登る階段でした。恐らく地形から右へ折れる
線路だったと思われますが、当時の面影は全くありませんでした。
 
この後は再び「旧 17番トンネル」を潜って車へ戻り、「長島ダム」へと向かいます。
 
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長島ダムへ向かう途中の橋の上より。注目は画像左下。前回では
気になりつつ、時間の都合で近寄れなかった「旧 18番トンネル」です。
 
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アップにしてみました。ちなみに「長島ダム」サイト内の「ダムができるまで」には、
「18番トンネル」やその手前の橋梁など当時の状況が確認出来ます。
 
そしていよいよ「長島ダム」へ到着します。が、その前に余談です。

この長島ダムの駐車場手間には柵が儲けてあります。
理由は、シカなどの野生動物の侵入を防ぐための柵なのです。
ということなの開けたらちゃんと閉めましょうね(笑)。
 
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長島ダムです。下へ降りてきました。しかし「ビル風」ならぬ
「ダム風」が物凄いんです。 しつこく降り続く雨も加わって最悪でした。
 
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そして遂に「旧 18番トンネル」到着です。ウラ側はこうなっていました。
もちろん、この部分はダム建設とともに整備されたものでしょう。
 
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少し入りました。説明せずともどこからが当時のものかお解りでしょう。
 
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短いトンネルですが中にはこんなものが。意味は・・・判りません。^^;
※「かつお様」より「Lは水平」、「22はパーミル」とのご説明を頂きました。有難うございました。
 
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さぁ、長年待ち望んだ物件と遂にご対面です(笑)。
 
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抜けました。遠くから眺めていただけの物件が遂に目の前に・・・感動です。
 
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ふと見上げればかなり高い所を走るアプト牽引車が。
「アプトいちしろ駅(左方向)」へ帰るところでしょう。
 
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「長島ダム」周辺の探索を終え、次の目的地へ向かっている時のことでした。
対岸に偶然ナゾのトンネルを発見しました。気になりますね。誰か教えて!
 
最後の写真、ホンキで気になっています(笑)。見た感じでは
使いふるされた感じがしないので「未成トンネル」の気がしないでも
ないのですが、真相はもちろん藪の中。マジで誰か教えて下さい!

場所は「県道 388号線」、「長島ダム駅」を過ぎ、一つ目のトンネルを過ぎた
付近の右手に見えます。ということで次回、その3では「井川線」の見所とも
言える「奥大井湖上駅(レインボーブリッジ)」周辺を探索します。

井川線旧線2 (静岡県/川根市代-堂平) その3

●「アプトいちしろ駅」から「長島ダム駅」までの探索を行ったその1・その2。
今回、その3では流れ通り、この先の「奥大井湖上駅」周辺の廃線跡探索を行います。
 
これまでしつこく降り続いていた雨もようやく上がり、探索の邪魔を止めてくれました。
しかしまだ残っていたものがありました・・・それは「
」。10数メートルもの風

「レインボーブリッジ」を渡る私に容赦無く襲い掛かって来ました。元々「
高所恐怖症
」の私、
それに加えてこの強風、恐ろしいなんてレベルでは・・・ま、とにかくご覧下さい。。。
 
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やって来た目的は、前回訪問の際に見つけた「ひらんだ駅」近くの
「湖面へと続く廃道」を間近で見るため。この廃道からアプローチします。
 
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廃道を更に下ります。すると前方に「旧ひらんだ駅」があったと思われる
場所が見えてきました。地上か水中かは調べたものの分かりませんでした。
 
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うゎ。湖面がスグそこまで迫って来ました。大丈夫とは思いつつ、
非常に強い風がその安心感を吹き飛ばそうとします。
 
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でも「恐いもの見たさ」という言葉もあるように前進は止まりません。^^;
ここですよ、ココ。前に列車から見えたのは。幻想的な景色に感動です♪
 
この「湖底へと向かう道路」、水位が低いと道路の行き着く先は
平地らしいのですが、生憎大雨が降ったばかりで今は水面下。残念です。
ちなみに「ひらんだ駅」は漢字で書くと「平田駅」と書きます。
これでは誰がどう見ても「ひらた」なので「ひらんだ」としたそうです。
 
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さ、次はあそこへ行きます。井川線の見所の一つ「奥大井湖上駅」です。
このショットはネットで良く見ましたが、まさか自分も撮ることになるとは。
 
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アプローチポイントはここから。しかし予想はしておりましたが、
整備されているとはいうものの、道のりは険しく疲れました^^;
 
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では現地へ着く前に長島ダム完成後、「水」を貯める前と後の
「奥大井湖上駅」周辺を空撮で確認してみましょう。
 
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「山」をひとつ超えてようやく「レインボーブリッジ」が見えて来ました。
またこの下りの階段が急でして・・・風も激強くてガチで恐ろしかったです。。。
 
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そしてようやく橋入口に到着しましたが、本当に凄い風でした。一瞬本気で
渡るのをヤメようかと思いました。湖面が激しく波打ってるのが分かりますか?
 
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でも渡りましたよ。何て言うんでしたっけ、この風の強さを見るヤツ?
真横っスよ、真横! 本当にこの強さを伝えられないのが残念です。
 
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渡り終わりました。ようやく「奥大井湖上駅」に到着しましたが・・・
やはり誰もおらず。というか、この時は列車は動いていたのでしょうか?
 
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この強風で列車がこの橋を渡るのは相当に危険だと感じましたが、
はたして動いていたのか否か、今となっては知る由もありません。
 
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さぁ、本業に戻りましょう。正面には素晴らしい廃線跡でございます♪
こちらは「奥大井湖上駅」ホームからほぼ正面に位置する廃線跡です。
 
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こちらは南西方向に見える廃線跡です。す、素晴らしい・・・。
しかししつこいようですが、湖面の波が風の強さを物語ってます。
 
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こちらは西に見えるロックシェードの付いた廃線跡です。
土砂に埋もれているようです。それにしても、近付いてみたいなぁ。
 
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こちらは左画像をもう少し右へ行った廃線跡です。
ここは埋もれることなく現存しているようです。た、タマりません(笑)。


ということで「奥大井湖上駅」周辺の「廃線跡探索」でした。
そして次回予告です。次回が最終回となり、この先の終点
「井川駅」を更に過ぎて幻の「堂平駅」周辺を探索致します。

井川線旧線2 (静岡県/川根市代-堂平) 最終回

●過去最長となる 4部構成の「井川線旧線」編もいよいよその第4回を迎え、
最終回となります。最終回では終点「井川駅」へ到着し更にその先、
廃駅となった「堂平駅」を目指します。そしてその後は・・・とっておきだった
お楽しみ部分を最後に回ります。ではとりあえず行ってみましょう。
 
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「いつか行ったるで!」と誓って約10ヶ月、再び終点
「井川駅」に帰って来ました。正面には「61番トンネル」が。
 
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そして後ろを振り返れば、「営業路線外」の「62番トンネル」が。
今思えば、ちょっとだけでも覗かせてもらえば良かったな。


と、ここで遅い昼メシ(15:00頃だったかな?)を取ることに。
え?こんなトコに食べるトコなんかあるのかって?
ありますとも♪ この井川駅を少々下ったところ(井川湖方面)に、
お土産屋さんがあるのです。そのお店の半分は実は「お食事処」。
麺類やおでんを売っています。ここで私は「山菜うどん」をチョイス。
旨かったなー。こういうトコで食べるのって格別ですよねぇ♪
で、食事を済ませた後は「堂平駅」までの廃線跡を目指します。
 
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「井川駅」を出て「旧 堂平駅」を目指し「井川湖」をパチリ。
実はこの時、知らずに廃線跡上から撮影しておりました。
 
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「井川-堂平」間の廃線跡です。残念ながら舗装化されていました。だから気付かな
かっのです。まずは「井川駅」の先にあった「62番トンネル」の反対側を目指します。
 
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出ました。これは間違い無く廃線トンネルですね。
さて何番トンネルなんでしょう?恐らく「63」のハズですが。
 
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非常に読み辛いのですが、「63番トンネル」っぽいですね。
いや、見方によっては「65」にも・・・いや、そんなワケは。。。さて真相は?
 
・・・しかしここで残念ならせが。目指していた「井川駅」より先へと続いていた
「62番トンネル」の出口なんですが、予定通り到着し物件と対面、何枚か
撮影したものの何故か写っておらず!なんでやねん!超ショックーーー! orz

それにしても不思議です。全く残っていないとわ。ということで無念ですが、
文章にて探索報告をさせて頂きます・・・。
結論から言いますと、「62番トンネル」の反対側は確かに存在しました。
しっかりとこの目で確認をしました。ただ、入口にシャッター(白いフツーの
シャッターです)が儲けられておりまして、中を覗くことは出来ませんでした。

また、トンネルポータルも上からシャッターが覆い被さるように
設置されていたために隠れていて確認は出来ませんでした。
見た感じでは、頻繁に開閉されているような感じではありませんでしたね。
それにしても・・・この「写真喪失事件」はショックでしたわ、、、号泣
 
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実は廃線跡が舗装化されているとは知らなかったのでこちらもショックでした。
左には綺麗な石積みが。残念なので線路跡を入れちゃいました。
 
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「堂平駅」と思われる部分へ到着です。線路がお出迎えをしてくれました。
しかもポイントまで付いています。素晴らしいですねぇ。
 
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逆方向より撮影します。しかしレールを発見出来たのはここだけでした。
 
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ところで「堂平駅」はというと・・・ぶっちゃけ発見できませんでした。
恐らくこのポイントの向こうの盛り土の部分だと思うのですが・・・。
 
以上、これにて「井川線旧線探索」は終了・・・ではありません。
最後に一番行きたいポイントが残ってるんです。それは「奥大井湖上駅」周辺から
見えた「湖底へ向かう道路」と「?番トンネル」のセットの探索です。

ということで「堂平駅」周辺の探索を終え、場面は「奥大井湖上駅」近くの
現場へ戻ったところから再開致します。では続きをご覧下さい。
 
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近くの脇道へ車を停め、ある程度まで歩いて下ってきました。
するとこの「ホワイトライン」を発見。廃道キターーー!です(笑)。
 
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この先険しい廃道が続きますが、実はここまで来る過程の方が険しいもの
でした。でも目的地はもうすぐソコのハズです。上は井川線の現在線です。
 
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目的地のすぐ近くまで来ました。と、アレは? 廃線跡ですね。
何処にあるか分かりますか? 
答えは こちら
です。これは前回訪問した時の
ものですが、水位が増して隠れてしまっているのがお分かりかと思います。
 
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遂に目的地到着です。もう水面が目の前です。正直、風も激強くて恐いです。
ちなみに中央に見える橋の行き着く先が「奥大井湖上駅」です。
で、逆から見た画像がその3でご紹介した こちら
の写真です。
 
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こちらはその目的地です。この時は本当に嬉しかったです。
目の前の藪なんかもう全然気になりません。それだけ夢中でした(笑)。
 
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そしてトンネル内へ入ります。非常に短いトンネルで、既に先の出口が見えています。
 
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こんなところに砂利が。出口の上にはロックシェードでしょうか?赤い屋根が。
 
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ところでこのトンネルは何番なんだ?と先ほどから探しているのですが、反対側には
ありませんでした。するとこちら側なのかな・・・ありました!「22番トンネル」です!!
 
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先ほど撮った廃線跡です。「旧21番トンネルは」水没し、僅かに上の部分だけを
残して覗いています。ちなみにもう一度、前回 訪問した時の画像をご覧下さい。
これだけ水嵩が増えちゃいました。ハァ、この時にここから見たかったなぁ。
それにしても凄い水面の荒れ方でしょ?しつこいようですがそれだけ強風だったんです。
 
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しかし大雨の後ということで水嵩が増しておりましたが、見た感じではこれまでに水没
したことは無さそうでした。ということで目的達成・全日程終了、これにて探索終了です

以上、過去最長 4部に及ぶ「井川線旧線」編でした。とにかく 一度目
の訪問では、
多くの廃線跡を目の前にしながら触れることが出来ず「ヨダレタラタラ状態」で
帰宅したので(目的はあくまで旅行だったので)、早く行きたい気持ちがマンマンでした。
そんな気持ちで向かった「井川線旧線」探索、結果もほぼ良好と本当に大満足でした。
今度はぜひとも水位が下がった状態の時に行きたいものですね。