ふらんす懐石La Bonace
鹿児島で予約の取りにくいレストランとかねてから噂に聞いていた、「ふらんす懐石La Bonace」。今年の夏帰省した際、ついに念願が叶い、母と一緒に行ってまいりました!
店名の「ラ・ボナース」とは「やすらぎ・休息・凪・穏やかさ」といった意味。
地元鹿児島県産の食材を使った地産地消のフレンチレストランです。
噂通り鹿児島ではなかなかお目にかかれないような清楚でセレブな雰囲気の店内。
お店があるエリアは緑が多く、かつて島津家の上屋敷が建ち並んでいた風情が今も残る静かな通りに面しています。
豪華なマンションの一室にあり、お店に繋がる階段を上ると、桜島が見えるという絶景も楽しめます
マンションの向かい側には、何と薩摩の才女、篤姫の生家が
佇まいだけでも別格という印象ですが、お料理のほうも最高でした。
日本人離れしたお顔と、長身で優しい雰囲気をお持ちの福盛シェフは、鹿児島市内で十数年、福水軒というお店をされていましたが、現在の地に移転し、約1年程前にボナースをオープンしました。
フランス料理ですがお箸でいただくことができるので、肩肘を張らなくて済む、その名の通り休息できる時間を提供してくれます。
前菜から福盛シェフの美意識を感じさせる盛り付けに感動。
自家製のごま豆腐やキッシュなど、今朝作ったばかりの品々。 そして、母が美味しいと絶賛したのは冷製コーンスープ。
コクがありやさしい味でとっても美味。
メインはイサキを使ったもの。
どのお料理も生クリームやバターを使わず、素材を活かした味わい。しっかりとボリュームはあるのに軽く、ヘルシーで体に良くて内側からキレイになれそうな印象です。 また、お料理の出てくるタイミングもよく計算されているなと思いました。
最後に締めで出されたのは、何と鯛茶漬け!
予想外のものが出てきて驚きましたが、意外と温かいお出汁でお腹が落ち着き、ほっと一息。懐石という通り、和スタイルもうまく取り入れておられます。
お楽しみのデザートも、「和」でした。自家製のゼリーに白玉餡子の一品。もう一品には2種類のアイスに上からバニラ風味のアングレーズソースがかけられています。
季節のフルーツも乗っていて、さっぱりと、そして甘さもあり見た目も爽やか。
手の込んだデザートで美味しくいただきましたが、最後だけはこってりと甘いフォンダンショコラやマカロンが食べたいなと。甘いもの好きには少しだけ物足りなさを感じました。
鹿児島にこのような素敵な雰囲気でフレンチをいただけるお店があり、これから帰省する楽しみが増えました。
ホームページではお取り寄せ通販をされていて、遠方でお店に足を運ぶことが難しい方や、お土産の品にもとても便利です。
「サーモンマリネと鴨パテのセット」・「サーモンマリネと鴨パテ&海の幸ときのこの香草焼」を、それぞれ¥3200・¥5000で販売しています。
ふんだんに使われた鹿児島の食材を、桜島を眺める素敵な空間でいただけるラ・ボナース。
お祝いやデート、出張で鹿児島を訪れた方など、多くの方に行っていただきたいおすすめのレストランです。
食空間コーディネーター
占部恵子
フランス料理「ラ・プートゥリェー」訪問レポート
以前にもウェブチャレンジでご紹介しました九州大学が開発中の環境保全型和牛肉、「Qビーフ」。(※現在九大ブランド認定申請中)
福岡市内でQビーフをいち早く取り入れ、お客様に提供しているフランス料理店、La poutrière(ラ・プートゥリェー)を訪問、池口シェフにお話しを伺いました。
池口シェフと九州大学の後藤先生との出会いは約3年前。
あるお店で熱心にQビーフの話をしていた後藤先生から後日、色々とQビーフに関する内容をお聞きし自分のお店で使うようになったそうで、継続的というよりは提供できるQビーフの部位がある時のみ、池口シェフに使っていただいているそうです。
福岡市の中心部、大名にあるラ・プートゥリェーは、オープンして25年の老舗フランス料理店。
「プートゥリェー」は、フランス語で「柱づくり」の意味だそうです。
その名の通り、店内は木の柱づくりが温かみのある空間を演出していて、フランスのスタイルをそのままお店に取りいれています。 クラシックな雰囲気は大人の社交場という感じがしました。
シェフが料理を修業したオルレアン市はジャンヌダルクが生まれた町として知られていて、パリから南方115キロの田舎町。今のお店は、シェフが腕を磨いた思い出のレストランをイメージして店作りをされたそうです。
ベテランの池口シェフが作りだす本格派フランス料理は、ワインセラーに眠る数々のワインやシャンパーニュと一緒にいただくことができます。
また、ソムリエールの奥様と、ホールを機敏に動くスタッフの方々が来店するお客様に丁寧にサービスを提供していました。
プートゥリェーに来店されるお客様は、舌の肥えた本物志向の方々ばかり。
そういうお客様がQビーフを召しあがった感想はというと、とても好評だそうです。
特に40代以上のお客様は「ジューシー」より、「ヘルシー」志向。さらに美味しい牛肉を食べたいというニーズに、ずばりQビーフはマッチしていました。
Qビーフは赤身が美味しく、国内の草のみで肥育しているので安心・安全。さらに余分な皮下脂肪や内臓脂肪が少ないヘルシーな牛肉です。
Qビーフを召しあがったお客様は「噛みごたえがあり、噛めば噛むほど味がある!」
というリアルな感想に、私も思わず嬉しくなりました。
なぜならご存じの通り日本の食糧自給率は40%と、先進国の中では最低レベル。
ほとんどの食材を外国から輸入しています。日本と同様に国土面積が小さいイギリスでさえ、74%という高い自給率です。海外の異常気象や価格高騰などでいつ食べ物が日本に入ってこなくなってもおかしくありません。
日本の食糧問題だけでなく輸入穀物飼料に頼らないQビーフは環境問題にも大きく貢献してくれるはずです。
シェフはQビーフを使って、夏はたたき風にうすくスライスしたローストビーフ、冬は煮込み料理、
またスジの部分を使ってコンソメスープにするなど様々な料理に使っているそうです。
今回は2品作っていただきました。
まずは、「Qビーフのたたき風サラダ仕立て」
きれいにスライスされたQビーフは色も鮮やかで旨みもたっぷり。
シャンパーニュ、モエ・エ・シャンドンとの組み合わせは絶妙でした。
2品目は「Qビーフのフィレ肉ステーキ ボルドレーズソース」。
ビーフの下にはジャガイモのピューレ。
ソムリエールの奥様がQビーフに合うワインをセレクトしてくださいました。
ボルドーのChateau tayac 2000。
フィレは柔らかく、赤ワインを使ったソースと絡めていただくと何ともいえない美味しさでした。牛肉の部位ごとに調理法は変わりますが、「焼く・煮る・蒸す」どの調理法でもQビーフの特性を活かし、美味しく調理することができるそうです。
現在は、部位が定まっておらず仕入時期もばらつきがあるそうですが、順調にQビーフを提供できるシステムが整えば、国内のレストランやご家庭で使っていただくことができます。
特にこれから高齢化の時代、また、30代~60代の男性の約3割が肥満状態だといわれています。そういう方々にもQビーフは救世主となるはずです。
今、Qビーフを常時いただけるレストランは、池口シェフのプートゥリェーだけです。
まずは革新的なビーフ、Qビーフを、ぜひ堪能してみてください。
ラ・プートゥリェー La Poutrière
福岡市中央区大名2丁目10-39 サンマリノビル2F
TEL 092-781-0220 (定休日 月曜日)
URL http://www.lapoutriere.com/index.html
食空間コーディネーター
占部恵子事務所
占部恵子
土佐はちきん地鶏のチキンカレー

「はちきん」とは、土佐弁で「元気で明るく活発な女性」という意味だそうです。
その「はちきん」がブランド名の「はちきん地鶏」は、土佐の高級地鶏。
歯ごたえがあり脂肪が少なく、うまみ成分が多いという嬉しい特徴ばかりです。オニオンと鶏肉、じゃがいもやにんじんを鶏ガラスープで煮込み、スパイスが効いていて、辛口が好みのカレー好きには本当におすすめです。
使っているスパイスは「ガラムマサラ」。インド料理でよく使われていて辛味が強く、芳香性スパイスをブレンドしたもの。
夏は暑さで食欲も低下しがちですが、カレーなどに使われるスパイスは、体を温めてくれたり胃腸の働きを整えたり、食欲を増進させる役割があると言われています。 はちきんカレーはスパイスの効いたしっかり辛口な上、にんにくと生姜の香りがより一層食欲をかきたててくれると思います。

お値段は1個498円(税込)。
デパートで買う場合はいいですが、通販だと送料がかかってくるので、お試しで購入することは少し難しい気がします。
賞味期限が長いので、セット売りでまとめ買いをお勧めしたいですね。
また、その県を代表するご当地レトルトカレーですから、こだわりやご挨拶のレターなどが入っていると、とても丁寧に感じますしちょっとした特別感が生まれるような気がします。
また、歯ごたえがありうまみたっぷりのはちきん地鶏ですから、「はちきん地鶏カレーの素」や「はちきん地鶏が入ったカレーうどん」など、他の食べ方でも味わってみたいなと思いました。
食空間コーディネーター
占部恵子




















