工務店業務の仕組は新人がつくる|生産性向上と業務改善の手順 -7ページ目

工務店業務の仕組は新人がつくる|生産性向上と業務改善の手順

株式会社デジコムが普及している「工務店業務の仕組は新人がつくる」の理論をもとに、工務店の生産性向上や業務改善に活用できるマネージメントスキルをお伝えしていきます。

商品開発というと、仕様を決めてパッケージ化し、名称と価格を決定し、広告して販売する販売モデルという認識が強いかと思われますが、それで売れるのかというとそういうことではありません。
また、このような商品開発をすると、「売れ続ける」という最重要要因が欠乏しやすくなります。

どのようにすれば売れ続けるかと考えると、改良し続けるというモチベーションが維持し続けることができるかにかかっているでしょう。
改良し続けるというモチベーションの源は「価値観」だと思います。

人は自分自身の価値観に反する出来事を経験すると違和感というか憎悪とも言えるような感情が湧いてきます。
例えば、高性能住宅を販売している工務店が、冬場のダイニングでダウンジャケットを着て暮らしているような住宅に住むご家族を見たときに違和感を感じずにはいられませんし、そんな家を建てた建築会社へ憎悪すら感じるわけです。

当社デジコムも、非生産的な職務環境で、IT活用もできずに、投資優先順位がおかしいと思うような高額な機器を沢山リース契約されているような中小企業を見ると違和感を感じずにはいられませんし、その環境を提案したIT機器導入会社に憎悪を感じます。
中小企業の限りある販管費をなんだと思っているのかと憤りを感じることがしばしばあります。

これは、自分自身の価値観に毀損した出来事に対して、なんとかしたいという想いが噴出する瞬間です。
自分自身がなんとかしなければならない課題だという使命感が湧き、どうすれば多くのお客様に対して、同様の問題を解決することができるのかと考えはじめます。
できるだけ多くの人にと考えはじめると、個別のニーズに一つ一つ対応していたのでは、少数のお客様にしか提供できないというジレンマがおこりますから、問題や不満に対して一定水準を満たす解決策を考え、商品化して大量に展開すると言うビジネスモデルにせざる負えなくなるわけです。

これが商品化の始まりだと私は思っております。

お客様からの要求が多いからとか、同業他社がやっていて儲かりそうだからとか、そういった始まりで商品開発をはじめるのではなく、自分自身の価値観に素直に向き合ったときに、これが自分自身の役割だし使命だと思える商品をつくるということが、より良くするモチベーションが継続する原因になると思います。

価値観には限界がありません。
もっとよくできるはずだ。まだこの程度しか普及していないのか。というように、
どんどん課題が噴出し、解決したくて仕方がなくなります。
よって、より良くし続けるということが負担ではなく、やりたい事に替わりますし、社内外の関心が薄れることもありませんから、売れ続けるわけです。

商品をより良くするというプロセスを言語化して広告すれば、説得力のある広告を展開することもできます。

今回はなぜ商品開発が必要なのかというアプローチで話を進めましたが、次は商品開発のプロセスについてお伝えしていこうと思います。

 

生産性の向上とは、職務環境をより良くして行くことだと私は定義しています。

事業活動におけるスループットを最大化するというのが、いわゆる生産性向上の概念と思いますが、どうすれば「生産性向上=スループットの最大化」が実現できるのかの認識が曖昧だと、部分最適に陥ってしまうというのが、大半の経営課題ではないかと思います。

人や機械が効率よく効果を上げる為に必要なのは環境です。
居心地が悪く、座っているだけでも不快を感じるような劣悪な環境で、パフォーマンスを上げるというのは非常に困難です。
快適な環境が日常の人が、劣悪な環境を見て改善するのは容易ですが、劣悪な環境が日常の人が、同じように劣悪な環境を見て改善するのは難しいです。
そもそも、劣悪ではなく普通と感じるため改善は行なわれずに、劣悪な環境に順応してしまうでしょう。

この状態で生産性向上して売上や利益を増加させるという発想が難しいのです。
今現在の環境について健全な自己否定を行ない、より良くするために個人として、またはチームとして何ができるのかを考え実際に環境にアプローチして変化を加えて行かなければ、生産性向上は難しいのです。

すなわち、生産性向上とは環境をより良くすることと言えます。

現在の職務環境について「十分である」という自己正当化をしたところで、より良くなると言う方向性を失っているだけです。

もっと良くするためには、どのような環境が必要であるか?

このような問いをチームで持たなければ生産性向上は見込めません。
簡単に言えば利益が出ないのです。

職場環境には3つの環境要因があります。

1,身体的環境
2,職務的環境
3,心理的環境

上記3つの環境を高め続けることで、生産性向上が実現できます。

冷たくて暗い部屋でボロボロの椅子に座りながら最高の仕事をするというのが難しいのです。
それでいて、何十万円もするセキュリティールーターには費用を投資しているような中小企業を見かけると、経営者の投資に対する優先順位の判断基準を疑わざるを得ません。

まずは、身体的に苦痛のない環境を用意する。
環境に会社が得た利益を投資するから、さらに質の高い仕事をスピーディーにできるようになるわけです。
厳しく言えば、従業員に適切な環境を用意していない経営者は、従業員の成果についてとやかく言える状態ではないわけです。

そして、情報格差が無い状態で、それぞれの従業員の能力や技能を発揮できる職務的環境について標準化を図ります。
快適に動作するPCがあり、職務を遂行する上で必要な業務ツールを特定し、手順に則って職務を完了できる環境で、情報を蓄積できる場所を用意するということです。

適当な業務ツールを従業員の手弁当で持ち寄り、社員それぞれが自分がやりやすいからという理由で、バラバラなツールで目先のタスクをなんとかこなしているという状況でチームワークなど発揮されることはないのです。しかも、何をやってどう成長したのかは情報として会社に蓄積されることもないとすれば、組織的には最悪な状況です。

それでもコンサルタントが入って部分最適を実施して、特段大きな変化もなく、またもとの職務環境に戻っていくということを何年も繰返す中小企業が多いのは嘆かわしい限りです。

職務環境の改善に関しては多岐にわたりますので、随時内容をお伝えしていきます。

身体的に快適で、職務環境も滞りなく、自己完結できる業務が大半、そんな環境が整っていて、その環境をより良くするアプローチを全ての社員が許されているという職場環境の中で、従業員の心理的環境だけは最悪の状態というのは創造できますでしょうか?

居心地が良くスムーズに仕事ができる環境があれば、心理的環境は自ずと整って行くものです。
当然、社員間のコミュニケーションも良くなるでしょう。

このような環境をつくることが経営者の仕事だと私は思います。
喜んで、チームワークで困難を乗り越えていく社風が出来上がるわけです。

環境をより良くする活動も従業員が率先してやってくれます。
環境が良くなる一方になるのです。

経営者は、身体的環境と職務的環境に投資することで、生産性を向上させましょう。
広告宣伝費ばかりに投資したところで、スループットは悪化し、忙しいのに利益が出ないという状態に陥るだけです。

いま以上に売り上げても、余裕で生産できる環境をつくれば、広告で沢山受注しても怖くなくなります。

環境が整うと広告効果が上がるとも言えます。

ですから、売上がなくなると怖いからという理由で広告宣伝費ばかりに投資することを今一度見直して見ましょう。

工務店は在庫を販売しているわけではありませんから、受注イコール利益確定ではありません。
生産性が悪ければいくら受注しても赤字と借り入れが膨らむだけです。

生産性向上(職場環境の改善)に着手しましょう。

デジコムがご支援いたします。

チームワークとはどのような状態のことなのか。
何を持ってチームワークができていると言えるのか定義が必要なので、「相互依存・相乗効果」が発揮できていればチームワークができているという定義にしてみます。

相互依存とは、誰かに仕事を依頼することができるということで、もちろん自分自身も誰かの仕事の依頼を気持ちよく引き受けることができるという関係のことです。
誰かに聞くこともできず、手伝ってもらうこともできず、自分でやるしかないと一生懸命やっても、次から次へと仕事が増えて、毎日その仕事を片付けるのに精一杯。
そのような状況は、相互依存ではなく孤立している状態で、質の高い仕事をしているとは言えません。

相乗効果とは、相互依存状態で同じ仕事を別々の人が負担し合いながら進めていくと、ものの見方が2人分生まれるので、より速くより良くする方法を考えられるようになります。

同じ仕事でも、個別の2人がいっぱいいっぱいになりながら目先の仕事に追いまくられて、誰にも頼れずに終わらせることに精一杯になっている状態と、同じ仕事を2人が相互依存状態で進めて行き、より良くするために意見を出し合いながら進めて行く状態では、1年後はとんでもない差になってしまうわけです。

つまり、チームワークの根幹を支えているのは相互依存という事になります。

それでは、どのようにして相互依存状態を体系的に作っていけばよいのかというのが経営です。

コミュニケーションを沢山するとか、価値観や理念を共有するとか、そういった抽象概念ではなく、具体的に何をすればチームワークを促進できるのかが経営者の知りたいところですし、長年私も苦しんだ課題でした。

コミュニケーションといっても、どのようなコミュニケーションによってチームワークが培われるのかを明確にしていきたいと思います。

もっとも基本的な前提として、「基準を持つ」ということです。
相互依存状態をつくりやすくするためには、まずは前提条件が合っていなければなりません。
「~の仕事をするには○○というツールを使って、□□という手順で行なう」という前提条件があれば、それを誰がいつやるのかという思考に自然と向かいます。

① 仕事の完了型の定義
② 仕事を進めるためのツールの特定
③ ツールを使った完了までの手順
④ 着手から完了までの時間

少なくてもこの4つが明確な仕事ならば、仕事を依頼されたときに、
「いつならその時間が取れるだろう?」という考えには至るわけです。

そして、①~④までを複数の人間で行なうと、
もっと簡単な方法があったよ。とか、
もっと良くするために○○をしてみたらどうかな?
というような議論ができるようになるわけです。

これは、同じ基準の上で仕事をした結果です。
これを、365日一人一人がバラバラにやるなんてもったいないのです。

チームワークは、和気藹々と仲良く仕事できるという事だけでなく、
相互依存による相乗効果で実際に生産性が向上するのです。

より速く、より良くしていくためにはチームワークが欠かせません。
チームワークを実践する為最低限必要なことは、「基準を持つ」ことです。

 

会社は事業活動によって価値を生み出し、売上と利益を計上することで成り立っているのは言うまでもありませんが、そこには経営者の価値観が反映されています。

よって、経営判断とは経営者の価値観によって意志決定されているわけです。
ですから、経営者がどのような価値感を持っているのかを理解できなければ、従業員は主体的に行動を選ぶことはできません。

つまり、従業員が主体的に行動する職場とは、経営者の価値観を理解できる・体現できる職務環境があるかどうかにかかっているということです。
これは、唱和ができるように誰からも見える位置に理念が額に入って掲示されているというような次元の環境ではありません。
職務環境そのものが、経営の価値観と一体化し、さらにより良く改善するという意志決定が、全ての従業員に許されている環境のことを言います。

理念や価値観を言って聞かせる、暗記させる、ということ以上に大切なことは、実際に理念や価値観に従って行動できる環境が整っているということです。

顧客満足度が大切だと言っている会社が、顧客情報を蓄積するデータベースもない環境で、どうやってお客様の現状や課題を理解し解決することができるのでしょうか。

従業員満足度が重要だと言っている会社が、社員情報の管理も曖昧で、業務ツールはあり合わせのもので、実際にどのようなツールを使って業務を処理しているのかも知らずに、十分な環境を提供できていると思い込んでいる経営者がどれだけ多いことか。

価値観とは、「○○を大切にします!」というスローガンのことではなく、実際に価値観が反映された職務環境があり、価値観を伴う商品やサービスが存在し、そのことを理解した上で職務が遂行されていなければ価値をもたらしません。
価値観が反映されていない職務環境であるならば、従業員それぞれの固有の価値観で職務に当たられても仕方がありません。

経営者は、自分自身と会社が大切にしている価値観を明文化し、従業員に伝えて、職務環境や商品に価値観を反映させる意志決定を従業員に許さなければならないと私は思います。

理解不足で余計なことをして失敗する従業員もいるかも知れません。
余計なことをしやがってと思うこともあるかも知れません。
しかし、その都度価値観について話合い、より良い環境へと改善することをチーム全体で着手していけば、従業員全体に価値観が落とし込まれ、それを反映した職務環境や商品が出来上がってきます。

価値観は理解していれば良いということではなく、価値観に則って自らの意志で誰もが環境にアプローチ可能で、失敗しても良いという権限を与えられなければ、チーム全体には落とし込まれていかないのです。

失敗はするな。
でも主体的に行動しろ。
このような言動はマネージメントのミスで価値観が浸透しない理由だと思います。

経営者であれば、自社が理想とする事業の未来や大切にしている価値観などを通じて、事業が担う役割や、その役割を担う商品の価値や製造工程などの業務を明確にし、社員や関係者とともに困難を乗り越えて、成長しながら企業を発展させたいと思うでしょう。

 

しかしながら、現実の日々は目先の業務に振り回されて、より良くするために使える時間はほとんど無いというのが実情という組織も多いのではないかと思います。

 

マーケットからの要求レベルは上がる一方なのに、自分たちの能力アップに経営資源をさかなければ、売上が低迷するか、もしくは忙しいのに利益が出ないという、どちらかの問題が発生します。

 

つまり、理想とする事業の未来に向けて、必要な能力を日々向上させ、価値観の伴う商品をつくり、より品質を向上させ、よりスピーディーに提供できる事業体(チーム)へと成長していくことが大切になります。

 

一人では大したことはできませんから、経営者は社員を雇用し協力業者を招集し、事業に当たっているはずです。

その事業全体とはどのようになっているのか、何を目指して高みへ挑むのか、チームが解っていなければマネージメントは崩壊している状態で、顧客の要求だけをこなす日々になってしまいます。

 

チームワークを可能にするためには、事業全体が誰から見ても把握できる状態を構築し、チームワークで職務に当たるための環境が不可欠です。

 

どのようにすれば、事業全体を把握できる状態とチームワークが可能な職務環境を構築できるのか。
その一つのモデルとなるものをお伝えしていきます。

 

思考法、フレームワーク、スキル、ノウハウ、ITツール、手順書、新人活用など、事業全体の可視化と職務環境の構築に必要な抽象的な知識と具体的な知識を適切に解説していきますので、最高のチームを体系的につくりだすセオリーをみなさまとともに実践していければ幸いです。