今日は、春から高1になる女の子を軟禁して(笑)、難関国公立大学(理系)に現役で受かるためにどういうスケジュールで数学を勉強すればいいのか、をざっくり臨時数学説明会を開きました。真剣に聞いてくれたので、こちらも気合が入って、最後はちょっと猪木のモノマネが入ってしまいました。
さて、今からこのブログを見ている100万人の春から高1になる志高き15歳に向けてクールに語りたいと思います。え~、超・ザックリといきます。ザックリロー二監督。なんちゃって。
・スケジュール
高3:受験演習(できれば1学期から志望校の過去問と過去問で間違えた問題復習)と苦手単元の強化
高2:数ⅡB(続き?)と数ⅢC(終わらせる)
高1:数ⅠAとⅡB(途中まで?)
・一通り勉強を終えるまでに必要なエネルギーの比率(独断と偏見とこれまでの指導経験から)
数ⅠA 100 (中学の延長的な単元もあるので比較的取り組みやすい)
数ⅡB 200 (初見の単元乱立。慣れるまで大変)
数ⅢC 120 (数ⅡBの微積の延長なので、内容の理解は比較的ラク)
・参考書の選び方について
使う参考書は何でもいいです。薄くて問題数が少ないものの方が達成感があるので、
分厚いものよりも薄いものの方がいいかもしれません。(でも解説は詳しいものの方がよいでしょう)
最近の参考書はすごい充実しているので、本屋で平積みになっているものならまずハズレではないと思ってよさそうです。それでもどれか1冊!と聞かれたら、見た目はごついですが、「青チャート」でいいでしょう。有名どころでもありますし、解法パターンが網羅されています。やりきれば確実に力はつきます。「これ一冊」と決めたら、他の参考書はあれこれ手を出さないのが得策です。「何をやるのか」以上に、「何をやらないか」の方が実は大事だったりします。
*ただし、青チャートは分厚くて、やる気がうせるかもしれないので、単元ごとに切り離して使うとか、もちろん、学校で渡されるであろう教科書傍用問題集(「4step」、「クリアー」「オリジナル」など、数研出版のもの)をやりこむ、でもぜんぜんOKです。
・参考書の使い方
さて、参考書を選びました。でも当然「選んだ」だけでは、力は付きません。
大事なのは「やりきること」「繰り返し練習すること」です。
数学が非常に得意(自分でどんどん進めて、高1でもう高3までの範囲終わっているなど)という子は別として、
基本的に問題集は3回繰り返すとよさそうです。(よくそういいますよね?)
勉強方法を確立していないという子は(たぶんほとんどの子がそうだと思われますが)
だまされたと思って、まずは3回繰り返してみましょう。
タイミングとしては、「忘れかけたころ」がよいらしいので、1週間後、1ヵ月後、2ヵ月後くらいにそれぞれ1回ずつやればよいと思います。
新しい単元だったら、「解けない」というのはおそらく基本知識が抜けていることに起因すると思うので、5分~10分考えて分からなかった答えをみて、すぐにまた答えを隠して解きなおし、今やった問題の解答を「再現」できるまでやり直します。そうして知識を増やしていきます。できるようになったら次に行きましょう。どうしても理解できなかったら保留して、次の問題に行ってもOKです。保留した問題はまた後日考え直します。
問題「量」をこなすよりも、最低限知っておくべき定理や解法を反復練習することによって「血肉化すること」を心がけて下さい。たとえば、青チャートなら青チャートで、まずは「基本例題」(と「重要例題」)だけでよいので、それを確実に、迷うことなく解けるようにして下さい。「補充例題」「練習問題」「総合演習」などはとりあえずは後回しでよいです。それらすべての問題を1回やる時間と労力があるなら、その時間と労力を「基本例題」(と「重要例題」)を3回解く方に注いだ方が力が付きます。
・結局、絶対に力のつく方法はあるのか?
「しっかり考えて」「時間とエネルギーをかけて」「丸暗記をせずに」取り組めば、力はちょっとずつでも確実につきます。要領のよい方法は、色々試行錯誤していく中で身に付いていくものなので、まずは「勉強をする」「(3回は)繰り返しやる」ということを心がければいいでしょう。分からないのをごまかしごまかし進んでいくと(場合によってはその方が得策のときもありますが)、あとで手痛いシッペ返しがありうるので、極力、分からない場合はそのときに一度はトコトン考えてみるのがよいでしょう。ただし、その問題を理解するために必要な知識、考え方が身についていなかった場合もあるので、その場合には自分がつまづいている単元、内容までさかのぼる必要があります。
・自分が分かっているかどうかの判断方法
人に、自分の言葉で説明できるのならば、「理解できている」と言えます。それができなかったら実は「理解できていない」可能性が高いです。「分かった」と思っている内容でも、セルフレクチャーをして本当に理解しているかどうか確認してみましょう。セルフレクチャーとは、いわゆる、「独り講義」です。自分一人で誰かに説明をするつもりでブツブツ自分に説明する、切なさ満点の素敵な作業です。これを習慣化し、哀愁がにじみ出るようになったら、偏差値70を優に超えていることでしょう。
・数学が伸び悩んでいる、心底困っている中・高生へ
そんなあなたは、ずばり、一冊の参考書をやり通したことがないでしょう笑。「いや、ちゃんとやったぞ」という子、「3回繰り返す」ほど、やりこんでいないでしょう笑。「3回やったけど出来ない!」という子。その参考書の問題、標準レベルまででいいのですが、すべて解けるようになっていないでしょう笑。
想像してください。今、あなたはこのままだと濁流に飲み込まれてしまう状況にいると仮定します。そのときに川沿いからひとふさの藁が投げ込まれました。その藁をつかむくらいの必死さで以下を実行してみて下さい。
①まずは参考書1冊を1回やり通す。
(他の参考書には手を出さない)
②次に、さらにやる気が出てきたらその参考書を3回繰り返す。
(他の参考書に手を出したくなるけど、やせ我慢して手を出さない)
③3回目にやっても間違えたところをさらに繰り返し解いて、徹底的につぶす。
(他の参考書には手を出さない。ここまできたら、もう心中するつもりで笑)
何度も言いますが、「何をやるか」というよりも「何をやらないか」の方が大事だったりします。
あれこれ新しい参考書を買って、どれもつまみぐい程度、というのはかなり時間対効果が低いです。
これは僕の失敗談だったりします^^;
①~③をすべて実行して、さらに偏差値を50切っていたとしたら、、、どうしましょう(笑)
そのときは誠心誠意を持って相談に乗ります・・・。メールください。
では、今日はこのへんで。
最後にこの言葉でしめくくらせて頂きます。
「一冊の人恐るべし!!」
(一冊の本を仕上げた人の力はあなどれない。
転じて、一冊の本を完璧にこなすことが実力をつける王道である、ということ)