以下はとても読み応えのある文でした。
未来の世界史の教科書には 7月14日
リオデジャネイロ五輪が、目前に迫っている。開催国ブラジルの公用語がポルトガル語であるのに対して、他の中南米の国の人々はスペイン語を話す。理由を探れば、世界史の教科書にも出てくるトルデシリャス条約に行き着く。
▼1494年に、スペインとポルトガルの間で結ばれた。世界地図の上に南北の線を引き、領土を分割するという内容である。500年以上前の両国の傲慢さに、あきれてばかりもいられない。
▼2007年5月に米太平洋軍のキーティング司令官が中国を訪問した際、中国海軍幹部からとんでもない構想を提案された。ハワイを境にして、米中が太平洋の東西を「分割管理」するというものだ。その後の中国の海洋進出の実態を見れば、冗談ではなかったようだ。
▼中国は、南シナ海を囲むベトナムやフィリピンの沿岸にぎりぎりまで迫る「九段線」と称する境界線を勝手に引いてきた。内側を「中華の領域」と定め、人工島を次々に造成して、軍事拠点化を進めている。2千年前から支配してきた、というのが、中国の言い分だった。
▼もっとも地図で確かめれば、国際社会で通用しない屁理屈(へりくつ)であることは明白である。案の定、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は、中国の設定した「九段線」には、国際法上の法的根拠はない、との裁定を出した。人工島についても、提訴したフィリピンへの主権侵害を認めた。
▼問題は、裁定に従うどころか、裁判そのものを拒否する、中国の頑(かたく)なな姿勢である。孤立した中国が、次にどんな手を打ってくるのか。日本はあらゆる可能性に備えなければならない。「中国は次に、東シナ海の完全支配に着手した」。未来の世界史の教科書に、こんな記述を絶対に許してはならない。
以上。引用終わり。
http://www.sankei.com/column/news/160714/clm1607140003-n1.html
▼法的根拠なしw

国際法上、領域権原の主張で、先占は有効な法理論ではない。
ましてや、歴史的権利などと言われたところで、全く有効ではないだろう。
中国は、判決は紙くず、というように、法を遵守するつもりは全くないようだ。
そして、国際社会においては、これをどうすることもできない。
わが国ができることは、中国が法を遵守しない国家であることを喧伝することだ。
国際の場で、声を大にして、中国が不法国家であることを説明していく必要があるだろう。
国際世論を味方につけることは、非常に大切であり、かつ有効であると思う。
潘国連事務総長「南シナ海紛争、対話で平和的に解決するべき」
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長がオランダ・ハーグ仲裁裁判所(PCA)の判決によって論争が巻き起こっている南シナ海の領有権紛争について「対話を通じた平和的な解決」を強調した。
潘事務総長は12日(現地時間)、当事国が「国連憲章をはじめ国際法に一致する、対話を通じた平和的かつ友好的な方法を通して南シナ海の領有権紛争を解決しなければならない」と述べたと、ステファン・デュジャリック国連報道官が伝えた。
潘事務総長は特に、「緊張を触発したり高めたりするような行動を避けることが重要だ」と強調した。
PCAはこの日、フィリピンが2013年1月に南シナ海の領有権をめぐって中国を提訴した件に関し、「中国が南シナ海のほぼ全域にわたって領有権を主張していることに関し、法的根拠はない」という要旨の判決を下した。
以上。引用終わり。
http://japanese.joins.com/article/225/218225.html
仲裁裁判が、そもそも国際紛争の平和的解決手段である。
何を言ってんだろうか、この人は。
国連の司法機関が下した判決の遵守を言えないこの人は、国連事務総長の資格がない。
全くもって、この人は悪夢のような人物だ。