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連文節と句

いい歳をして英文法の学び直しをしています。日本語で書かれている既存の文法書は永年アップデイトがされていないので込み入った用語や表現の誤謬があまりにも多いので、いかにシンプルな表現に置き換えられるか、ということについてあれこれ考えています。この問題が放置されている最大の理由は、日本で英語を教えている日本人の大半がそうした古い文法書で理解をした人なので、そこに書かれていることに疑問を持っていないのが大きな原因なのです。これは学者の怠慢なのではないかと考えています。しかも困ったことに、品詞などの定義が国文法と英文法で違っていて、そこに混乱が起きやすいにも関わらず、その問題は放置されています。極めて日本のお役所的なのです。


それはそれとして。

個人的には英文法は案外シンプルなものに見えてきているのですが、国文法との擦り合わせをしていないので、そこを補完すべく中学の国文法の参考書を買ってきました。何十年かぶりに見直しをしているわけですが、予想外にページ数が多い印象です。

自分としては主に「修飾」の相違について見ておこうと思っているわけですが、連文節という言葉が英語における「句」を説明するのに具合が良いことがわかってきました。また、漢文の読み下しにも通じるところがあるようにも見えてきました。大体見えてきてはいますが、英語における後置修飾の手口とパターンを解析できればかなり見やすくなりそうです。

骨董道楽と音楽

日本はジャズ大国と言われています。でもそれはジャズレコード大国、という意味なんだろうと思っています。そもそも日本では生で音楽を聴く場所というのが欧米に比較して少ない、ということもあるし、高度経済成長時代には舶来の音楽家の演奏というのは滅多に見られるものでもなく、当時はレコードも高かったから音楽喫茶がたくさんあったわけですから。私も音源はそれなりに持っていますし、今でも探しているレコードはあります。資料として聴いておきたいものです。で、レコード屋に行くとオリジナル盤とかがびっくりするような値段で売られているんです。古本や骨董品の世界です。自分の探す音源はプレミアがつくようなものではないですし、資料として聴ければ良いので同じものがあれば安い方を買うので、骨董趣味的なお金の使い方はしませんが、こうしたジャズレコード蒐集ってある意味フェティシズムの域を出ないのかもしれないなぁ、と感じられてしまうのです。少なくとも音楽をライブで聴く人を増やす役割はほぼゼロでしょう。古い時代の女性ジャズヴォーカリストのジャケットを愛でるのって、居酒屋で戦前の酒の広告のポスターのお姉ちゃんを愛でるのと大差ないような気さえしてしまいます(そういう世代の方はそろそろ鬼籍に入りそうですが)。これ、ジャズに顕著な現象で(ロックやポップスは知らない)、例えばクラシックではニキシュの録音が有り難がられたりするようなことはなくて、古い歴史的な録音よりは良い音で録音されたものが愛でられますよね。この辺りは不思議ではあります。

 

音楽は音のデザインなので、クラシックにバロックとか印象派といった美術とリンクさせた言葉があるように、時代のデザインとリンクする部分があります。ジャズはさしずめバウハウスからミッドセンチュリーモダンだろうと感じています。そしてクラシック音楽は楽譜があるからこそ再現が可能であり、例えばイームズの椅子は設計図が残っているからこそレプリカの制作ができるわけです。ならばそれはジャズも同じことで、譜面が残っているものであれば、オリジナルの何十年も前の録音ではなく、今、生の音で聴く事が可能なはずなのです(奏者が違うので、アドリブの部分は同じになることはありませんが)。それをどちらでも楽しめるような世の中になっていくと良いと思うのですが、今の日本の状況を見るとまぁそうはならないだろうなぁ、としか思えません。それでもしぶとくやるわけですがね。

ジョン.コルトレーン

今年生誕100年を迎える紛れもなきジャズの巨人。

神様のように崇める人も結構多くいるけど、個人的には特に後期はついていくにはちょっとしんどいです。特に「神になりたい」的な発言後の音楽がしんどい。案外生涯に渡ってお薬にどっぷりだったみたいなんだけど、そこにはあまり触れられないのも作為的な気もするし。LSD決めて真言を素材にしたアルバムなんかもいかがなものなのかなぁ、と。一通り聴いてはいるけども、時系列を追って聴いていかないとなんでああなっちゃったか、というのがわからない人だという印象です。1960年代は公民権運動も相まって、「叫ぶ」系な音楽が多く生まれたのですが、その反動として音楽にある「寛ぎ」みたいなものがジャズからどんどん失われたのはとても残念な気がします。生涯鼻歌歌いでメロディの枯れることがなかったスタン.ゲッツも同格くらいに評価されると良いのになぁ、という気もしないではありません。この人もマイルス同様そろそろ神棚から下ろしてあげたいなぁ、と思います。