湘南の建築家のひとりごと -5ページ目

2012

本年も設計事務所として「建築」に携わっていこうと思います。

これまで経験を経ることで得ることができた実績を礎に、新たなるアイディアや手法を素直な
気持ちで取り込むことで自身を高めて、結果としてお客様の満足度が高まる建築設計を進めていきます。
宜しくお願いいたします。

こんな小学生の作文的な目標を掲げたのも、一つの理由があるからです。

「プロであり、それ以上に素人になる」
去年の話で恐縮ですが、ありがたくも多忙な仕事量でした。
振り返った一年間のなかで気づかされたことが多き一年でもありました。
経験という数量が多くなる程、そして年齢を重ねる程、それらの蓄積が自分自身の枠組みを
どんどんと強固なものにして、保守的な傾向が強くなっていく気がしました。
新たなアイディアが浮かぶ度に、同時にそのリスクも同じボリュームで読めてしまう。
結果的にネガティブな側面の中から消去法的なポジティブの発想に自制してしまうという
非常に打算的で楽しみのないスパイラルを感じます。

少なくとも「発想」を常とするこの仕事において、この状況は望ましくないです。
「あの家と同じものを作って下さい」と仰るお客様は一人としていません。
同時に同じものは作ることができません。
尚更、私の立場として「経験」という引き出しの多さに満足して、その枠組みからの発想の提供では
いずれ、枯渇して誰からも求められなくなるのは必至だと思います。

素人になる。
言うは易しですが、実はとても勇気が必要です。
でも、勇気を持って自分自身の素人な部分を潔く認め、素人だからこそ結論に臆せずに挑戦する。
まず、その意識を根底に据える。
結果として、失敗などの経験が発生しても最終的には必ず前進して得るものがあります。

保守的な枠組みの打破も難しくありません。
矛盾してしまいますが、僭越ながら経験値はそれなり積み重なってきています。
この一面としてのプロフェッショナルは充分に持ち合わせている自負もあります。

だからこそ、今この時点で、未来に向けてのポジティブに発想を続けてゆくうえで
一度、自分自身の仕事への意識の再認識と再構築のために必要なことと考えました。

「プロであり、それ以上に素人になる」
この意識を常とし、今年も必ず前進します。

ダイニングプラス建築設計事務所 細田淳之介




実家にて

今回の連休は、とくにどこかへ出掛けるでもなく
暦通りに過し、家にいました。
なので、連休最後位はと思い、子供をつれて実家にいき夕食を一緒に囲みくつろぎました。

ビールなどを飲みながら、いつも実家で見慣れているモノを眺めつつ、ふと興味が湧くものが
あり、あらためて見てみました。

今回は、茶の湯の道具でした。
母が茶の湯をたしなんでおり、祖母の代から使われていた道具が多くあります。

「茶碗」「茶筅」「掛軸」「茶器」や「釜」などいろいろと引っぱり出そうとしましたが
なにぶん、酔っぱらい状態の私にはおいそれと触らせてくれず「次回に」ということで
今回は、「香合」の一部を見せてもらいました。
季節に合わせたり、その時々の茶会にお迎えする客人を考えて「色合い」「形」などを選定して
互いの美意識への暗黙の了解を添え立てする道具のひとつひとつの深淵さが
こんな小さな「香合」ひとつにも宿しているかと思うと、難しさと同時にとても興味が
わいてきました。

当然ながら流儀はありますが、個人のセンス感による表現力があれば
「以外性」も成立する世界観が存在する「茶の湯」の世界。

「カタチ」が先行氾濫する今の世の中にとって、見極めの鍛錬としての
必要性を感じました。

建築としての「茶室」の代表作のいくつかは、寸法一つまで憶えていますが
その場で行われる行為までは目が向きませんでした。(足が痺れるし...)
少し勉強してみようかな。

まだまだ、センス感が乏しい私ですが
茶の道具などを、全くの無意識ながらも目にするなど
直接的、間接的に実家の環境がこの仕事をはじめるきっかけとなったようです。

改めて見回すと、いろいろ家具があります。

例えば
コルビジェの「LC3」や(当時はこの上に胡座をかいてテレビを見てた,,,)
バウハウスの流れを組むTECTAのテーブルや椅子などがあったりと
今更ながら、「へえ~」という感じです。
でもその横にIKEAのキャンドルが何気なくディスプレイされていたりと
親ながら「流石です!」という感じです。

これからは、実家でビールの飲み過ぎで、すぐに鼾をかいて寝ているだけでなく
「酔っぱらわず」にいろいろ見てみよう。



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5月

久しくブログから離れていました。

個人的な事ですが、例年なら季節の流れに沿うように自身の生活のリズムが
変化していくのですが、なかなか自分自身がその流れについていけずに
翻弄され、日々に追いついているのか?追いつかれているのか?
困惑の連続でした。

でも、毎日は確実に始まり、そして確実に終わる連続なのです。
過去 現在 そして未来も確実につながっているのです。

何となく現在の世の中に自分を投影し、淡いながらも浮かんだ言葉です。
「覚悟」
決して、結論を過去や現在の状況から導き出したものに構えるだけでなく
時間の軸に沿って、この先にあらわれるであろう全てのことに
知恵を働かせながら柔軟に受け入れる。または自信をもってそれを拒否し
突き崩していくことができること。

漠然すぎていますが、そんな考えを一つの言葉に置き換えて
自信の指標として、確実な日々を送っていこうと考えています。