そんなわけで今回は、BATI-HOLIC『20th Anniversary Special Oneman Show ULTRA KIMONO ROCK PARTY』@京都磔磔へ参加してまいりましたヽ( ´ー)ノ
毎年恒例の夏の風物詩となっている、BATI-HOLICのワンマンライブ。今年で参加三年目。
今年はバンド結成20周年ということで。節目の記念公演でROCK A GO GO協賛でのワンマンライブということで。
去年リーダーと20周年でなんかやりたいんだよね、って言ってたんだけど、磔磔でのワンマンというのがいい(・∀・)
私自身も好きなハコの一つだし<磔磔
去年までのアバンギルドでも、開場すぐはそんなに人がいなかったから大丈夫って余裕ぶっこいてたんだけど、雨がぱらついてきたので開場すぐにいくことに。すると入り口の入場列みてビビったΣ(゚Д゚)
慌てて入場したら…、入り口でドリンクをピックアップするスタイル。ということはお客さんめっちゃ入るということだ。
なんか嬉しい反面、複雑な気もしたりして(;'∀')<ォィ
正直後ろで見る羽目に・・・って思ってたんだけど、意外とドセンが空いていたので、リーダーのド真ん前で見ることに。
前に誰も人がいない方が、踊っても迷惑をかけることはないのでよし、と。しかも柵がなかったしね(;'∀')
(ドーパンの磔磔の時は柵あったけどね)
今まではライブ前とかでも、メンバーが出てきて物販対応してたりしてたけど、流石に今回は出てきてなくて。
てか、人が思ってる以上に増えてきてて、なかなかの状態だった(;'∀')
テーブル出てたけど…そりゃお客さん層からしたら、出てきてて当然かもなんだけど、人増えてきたら撤去してもよかった気が…(実際は無理。テーブルがデカいから)
で、オンタイムでスタート。プロレス入場でメンバー登場。今回はメンバー6人での登壇。サポートのnaohideくんが入る形。
プロレス入場でステージへ行くまでに、メンバーが手にしている手ぬぐいをお客さんへぽいぽいと投げ入れたり、手渡したり。
笑顔でステージにあがっていくんだけど、どことなく緊張した面持ちもあって。
そしhて太鼓衆が4人というどう考えても音がモリモリしている中で、『シェケハン』からスタート。
パンパンのフロアから手拍子が鳴り響く。リーダーの歌声が、鋭い眼光と共に、フロアを駆け抜けていく。
フロアからのシンガロンを受けて、強くギターのリフが鳴らされる。小太鼓が激しく打ち鳴らされる。弦組のかき鳴らされるスピードに合わせ、太鼓の叩くスピードも上がっていく。そんな音の『KARAMARI』がフロアに襲い掛かっていく。
黒坂さんが手ぬぐいを掲げて、お客さんへアピールすると、みんな手ぬぐいやタオルを手に、ぶんぶんと振り回しながら”風”を引き起こしていく。
みつるさんがフロントへ戻り、長胴太鼓を担ぐ。鋭い音から一転、明るい曲調へと転じ、『約束のSushiPunks』が投下される。
ここはみつるさんが先導して叩きながら、お客さんの手拍子をアシスト。歌っているリーダーの声が明るく弾むように響き、フロアの状況を見ながら、安心したような笑顔でギターを弾いていく。
ラストのみつるさんのソロも、お立ち台に乗って高速乱れ打ちを披露。ボルテージも一気に上がって行く。
リーダーからの軽い挨拶が入り、今回もライブが2部構成であることが告げられる。
2部構成であるのは彼らのワンマンライブでの、ある意味鉄則というかこだわりというか。
年齢層が上がると、小休止があるといろいろとありがたい感はある。ま、私は酒を飲む時間に当てるけど(オイ
そして、メインの歌い手がチェンジ。ガイコツマイクを片手に、軽快に言葉を繰り出す黒坂さんの声がフロアに響き渡る。
『GreenTeaCrazy』で、フロアを軽く揺らしたあとは、ギターのリフと共に、”足りない”と吐露する声。
”もうちょっと足りないんじゃないの??”と煽っていく『三弦ギター』。目の前にいるのは、紛れもないロックンローラー。
だけど羽織を纏い、三弦の楽器を携える、風変りなロックンローラー。飾る和太鼓の音を背に、熱く歌い上げていく。
すると今度は一転・・・下手から、風変りな…パリピ???(゚Д゚;)
あ、黒坂さんですよ?(笑)
”This is the WASHOKU Time!”ということで、『WASHOKU SHOCK』が投下。太鼓もさらに軽やかに、歌も軽やかに、左右のステップをフロアもステージも踏みながら、繰り出す言葉の遊びを楽しんでいく。
曲中の”君の笑顔は100点満点”では、お客さんロックオンでキメ顔(´ー`)>黒坂さん
「世の中の、美しい女性たちに、敬意を表して、歌わせていただきます。」
と、リーダーの口上で始まったのが『小股の切れ上がった佳い女』。
ごったんのつま弾く高音の旋律に、鋭く刺さるギターのサウンド。流石に今回はリーダーのウィスパータイムはなかったけど(ヲィ
・・・多分それどころじゃなかった気も、しないでもない(;'∀')
中盤の松上さんの和太鼓は、パワーを左腕に込めた一投が、めちゃ気合が入ってた。袖なしを着ているから、上腕二頭筋の筋肉がはっきりとわかるので、さらにその放つ音のパワーが伝わってくる。
アウトロの音の応酬では、太鼓が4台分(桶胴、和太鼓、長胴×2)で、BPMが徐々に上がって行く様は、いつも以上に覇気迫るものがあって。その姿に思わず煽りの声を上げずにはいられない。
そんなパワーの応酬の後は、再びガイコツマイクを携えて、フロアに呼びかける黒坂さん。
「今日までに出会った、全てのみんなに感謝します、ありがとう!そんな記念すべき日に、一緒に歌ってください、あなたの声で!」
『ボロ』が始まると、フロアも歌い、手を振り、共に一体となって楽しんでいく…んだけど、
2番に差し掛かった時、メンバーが何かを確認し、リーダーが演奏を止めるように制した。黒坂さんと共に声をかける。
「大丈夫?」
「倒れちゃった?」
「あの、しんどくなったら、周りの人たちで助けてあげてね。あれだったら、2階の控室使ってもいいから。」
どうやら後ろの方でご年配の方の気分がすぐれなくなったみたいで。詳細はわからないけど、とりあえず介抱したっぽい。
人がぎゅうぎゅうのライブハウスで立ったまま見るから、慣れてないとしんどいもんね(;'∀')
リ「じゃあ、続きやる?」
黒「どこから?」
リ「最初から?」
み「2番でいいんじゃない?」
黒「そこからでいい?」
ということで、『ボロ』の途中から再開。いろいろハプニングも、ライブならではだけど…こういうのはあまり起きてほしくないよね(;´Д`)
ここでリーダーがギターをおろすと、MCを。
リ「学生時代から太鼓をやり始めて、郷土民謡とかも好きになって、2004年に結成したわけなんですけども、…いろいろとあって、合わないといって辞めちゃった人もいたりしましたけども(笑) こうして20年続けて来れて・・・」
と、これまでの紆余曲折を話しながら、上手側へ向かうリーダー。すると、
リ「僕も元々太鼓を叩いていましたので、今日は僕も太鼓を叩いてみようかなと思います(笑)」
と、みつるさんが置いた長胴太鼓を担ぐリーダー。
リ「僕ら、太鼓の曲もありますんで、ここから『弥次喜多グルーヴ』と『締切限界』、2曲やりたいと思います。」
と、ここで太鼓オンリーの曲を投下!これもワンマンならではの選曲で(・∀・)
『弥次喜多グルーヴ』は小太鼓と長胴太鼓の速いビートが、肌に当たっていく。ブラジルのサンバのような、速いステップを踏むような踊れるサウンドが、高揚感をどんどん高めていく。
『締切限界』も迫力満点。ただ前曲と違い、主体が和太鼓になるイメージ(というか、後半の和太鼓の音がめっちゃインパクトあったので)。
BATI-HOLICの源流となる和太鼓オンリーの曲を放出して小休止。15分の休憩時間へ。水分補給・・・と行きたかったけど、トイレ行きたくなるのもキツイと思い、とりあえずは残りのビールを飲み干す(2缶目のビール)。
序盤はどちらかというと、グルーヴ感が強い選曲だったので、アンセムや爆裂系は後半だろうな、という感じを思いつつ。
ちょい酔いがイイ感じになってきたかなぁなんて思いつつ、無理はしないと誓いながら。
後半。メンバーが戻ってきてスタンバイ。するとごったんの奏でる音と共に、少し照明が暗めに当たる。
『楽園』が投下されると、ステージの歌い手の姿に、じっと目や耳を向ける。
ここでの和太鼓はnaohideくんが担当。たいらさんとのユニゾンからのアウトロへの道筋は、曲を盛り上げる重要な局面。
そこからアウトロで終わっていく過程が、雄大で力強く、物語を結ぶエンディングを形成していく様が好きだったりする。
ここで(だったと思うんだけど)、前半で倒れた方の様子をリーダーが報告。
会場内に医師と看護師の方がいたらしく、速やかに処置の上、病院へ行かれたそうで。経過も問題ないとのこと。
フロアからも安堵の声が漏れる。いや、やっぱり知らない人とは言え、その空間に一緒にいた人だし、心配やもんね…(;´Д`)
そんな杞憂を取り除いた後は、BATI-HOLICの強固なインストキラーチューン『WelcomeToTheClubGENROKU』。
ごったんの音色を引き金に、音がどんどん重なりあっていく。エフェクトを効かせたギターの音が響くと、華やかな旋律の裏にある裏の姿が見え隠れする。音が高まり、リーダーの低いキーワードが発せられると、太鼓がけたたましく鳴り響き、銅鑼の金属音がフラッシュのように、景色を眩く色を浮き上がらせていく。
リーダーのべースラインからの小太鼓ソロは、やっぱりなんど見てもかっけーなぁと。元々私が好きになったきっかけの曲だし、余計にそう思うわけで。その後のギターソロも、妖艶でなまめかしさを湛えながら奏でているのは、ベースになった”元禄花見踊り”になぞらい、少し色恋の要素を含んでいるようで。
リ「ここで、久しぶりに・・・吹いてみようと思います。」
と、リーダーが取り出したのは、一本の横笛。篠笛と呼ばれる日本古来の横笛の一種。
日本の横笛というと、黒塗りで節がついてるような形状のイメージで。…多分映画『陰陽師』で源博雅が吹いているやつ、というイメージが強すぎて(;'∀')
なので、リーダーの横笛は、ホントにシンプルな一本竹に指穴が開いてて、という感じなのが、かえって新鮮味だったり(・∀・)
音的には、フルートの中~高音域の音色に近い。そんな篠笛の音が響く『パノラマ』が投下される。…私は初めてライブでみた(;・∀・)
篠笛の高い音色を引き立てるような太鼓のリズムが、完全に祭囃子のそれで。奇しくもこの時期の京都は祇園祭一色になっており、時期的にも遜色のない…いや、今だからこそ引き立つ光景ではなかろうかと。
ここからは踊れる曲が一気に放出されていく。
『Y.G.S.』では黒坂さんとリーダーとのかけあいが展開される。太鼓それぞれが音を主張していき、フロアのテンションを一気に底上げしていく。男たちの気合が入った掛け声に、フロアも突き動かされるように拳があがる。
そして今度はリーダーがハンドマイクを持って。リーダーがギターを持たない曲は基本現状1曲だけ、『叫ぶ男』が投下。
左右のお立ち台にあがりながら、フロアを煽って歌い上げる。その目つきは、目の奥がエロ・・・じゃなかった、なにかよからぬことを企んでいそうな、そんな雰囲気を醸し出している(言葉はちゃんと選びましょう笑
「皆さん飲んでますか!もっと飲んでいきましょ!」
と、くれば、BATI-HOLICのアンセム『夜の帝王』が放たれる。最前列でおもっくそ踊り狂うスイッチオン(ぉ
いつもは日和って動きが小さくなってしまう時が多いけれど、もう今回はそんなリミッターは無視(。-`ω-)
逆に後ろのお客さん焚きつけてやろう的なレベルで踊り倒す。
・・・前日にガンガンライブで踊ってたことも功を奏した感はあるよね(ぉ
そんなアッパーなチューンに後押しされるように、新曲の『朝までダンス』へ。フロアの状況として、新曲を投下するのはどうかとは思いつつも、この流れだからこそうまく乗せれたという感じもあって。
これもまたひたすら踊りまくる感じの曲なので、これはこれでイイ(・∀・)
じゃあずっとアッパーなままかと言えばそうではなくて。ここで一旦、『SamuraiFly』を投下する。
クールダウン、というよりも、どちらかと言えば”陰”と”陽”という感じで。さっきまでの音とは一転、ボディブローのように、ずしりとした低音と、低い太鼓の音が、黒坂さんのラップとの対比を生み出していく。リーダーの合いの手が、まるでパイプラインから上る、一瞬の火柱のように、ゴウッと曲のエネルギーを放出していく。
本編は佳境を迎え、『MATSURI』では、メンバーと共に”わっしょい!”の掛け声で、ラストに向けて一体感を演出。
銅鑼が大きく打ち鳴らされると、ただただ楽しい”Festival”的な祭りではなくて、祈り、願い、思いを込めた”Ceremony”を表していると、強く知らしめられているようで。
歌声が、太鼓の音が、弦を弾く音が、強く強く共鳴しあって。
リーダーが最後の曲を告げると、ギターの音にリバーブがかかり、ハコに響いていく。この曲をラストに持ってくるとは…勝手な想像だけど、なんだか試されている気がして(;'∀')
スポットライトが後ろからあたり、フロア側からはシルエットだけが浮かび上がる。そんな中始まる『ブライトネス』。
もう動画を録るつもりもなかったので(この曲は)、ひたすら踊ろうと準備をしてたんだけど、前半のサビで想定外のことが起こる(私に)。
息が苦しい(;・∀・)
軽い酸欠っぽいのか、マスク越しの呼吸がしんどい。…まぁほぼ8割方空きっ腹の酒が原因なんだが(;´∀`)
人が密集するライブは、基本マスクをしているんだけど(去年某ライブでコロナうつされたので)、とにかく空気をしっかりと吸わなきゃと思い、マスクをずらす。幸い最前列なんで、そこまで影響はないと判断。…しかし後半のサビ手前で声を上げる場面で、流石にマスクしたままはきついと判断。
・・・めちゃ久しぶりに、マスクなしで大絶叫したよ(;・∀・)<後半サビ前の音が消えた瞬間
この瞬間だけは、自身がクッソデカボイスでよかったと思う瞬間だったり(笑)
別に自分が先陣切って叫ばなきゃいけないなんて思わなかった。だけど、ここで日和るよりは、デカい声で扇動するほうが絶対絵になるだろうと思うと、勝手に声が出てた(;´∀`)
そんなこんなで本編が終了。
ひと時のち、メンバーが再び登壇。その中で、今回のワンマンライブ、約190名以上の入りだったことを明かすリーダー。
そりゃ前詰めろって言われるよね(;'∀')>テーブルもあるし。
それと、今回のワンマンライブにおいて、ROCK A GO GOのしのやんさんに尽力してもらったことを伝えた上で感謝の意を。
1年前から相談の上で準備していたとのこと。しのやんさんも今までたくさんアーティストを見てきたと思うし、いろいろ相談も受けてきたと思う。その中で手を差し伸べて、協賛としてワンマンライブを後押ししたのは、それだけの信頼関係を紡いできた結果だと思ってる。
そんなことも加味してか、次回の彼らのライブが1ヶ月後の”夏の近畿ロックンロール万博”で。ROCK A GO GO企画が放つ、夏の定番イベントで。彼らは本祭の2日間(今回は前々夜祭を含む4日間開催)に出演と。そこに遊びに来てくださいとリーダーが告げる。少し苦笑いしながら、
「その時(参加する時)は、僕らの名前で予約してもらえれば、僕らがとても喜びますんで(笑)」
・・・まぁワンマンだから言える話だけどね(苦笑)
そんな話もしつつ、アンコールをやるんだけども。。。
今回の副題なんでしたっけ?
”ULTRA KIMONO ROCK PARTY”
だよね?てことは???
ギターリフが鳴り、たいらさんの太鼓のリズムで曲が始まると、マイクを持った黒坂さんがお立ち台にあがって、
「ULTRA KIMONO ROCK PARTY!今日も美しい着物姿のみなさんにお集まりいただいております!この曲やらずに、追われるわけないでしょうが!!!すべての美しい着物姿のあなたに贈るよ~!!!」
そう、着物姿なんだから、『Kimono-chan』は外せないよね!?(∩´∀`)∩
(ひよーんはガチライブスタイルなのでnot着物)
みんなで楽しく飛び跳ねながら、このワンマンライブでのアンセムを解き放っていく。
そしてラストは彼らのテーマソング『虹』を。この時も黒坂さんが口上言ってたんだけど、もう爆音なのと、踊りすぎてわけわからんくなってたので聞き取り不能(笑)
サビで大きく手を振りながら、”ありがとう”と笑顔でフロアに声をかける黒坂さん。そして中盤に差し掛かると、さっと羽織を脱いで臨戦態勢へ。
しかしいつもなら和太鼓の位置にスッと入るんだけど、今回は和太鼓衆が4人。和太鼓には松上さんがいたんだけど、黒坂さんが入るとすぐにスッと長胴太鼓のところへ移動。でも黒坂さんがお客さんにアピってる時に横から和太鼓を叩いてて(;'∀')
本編の時もそうだったんだけど、松上さんは小技が多い(・∀・) 今回は正面だったので割とよく見えてたから、細かいところもわかったんだけど、これは…マニアむけだなぁとか(ぉ
そして黒坂さんとたいらさんが見合いながら叩いて。そこからの太鼓5人のユニゾンは圧巻。音の圧がヤバすぎる(;゚Д゚)
そんな大迫力をフロアに叩きつけて、ライブは大団円。最後に記念撮影をして終幕と。
終わってからすぐに会場から出れなかったので、ビールを飲みながら人が空くのを待ってて。
その間にメンバーと軽く挨拶したりで。naohideくんは緊張しましたけど楽しかったと話してて、たいらさんには、
「ひよさんが前にいると安心するんすよ」
なんて言われたり(*´ω`*)
アンコールの時に、たいらさんとリーダーと目があってしまったんだけどね(笑)
美味しそうにビールを飲むみつるさんとも乾杯できたし、リーダーとも軽く挨拶できた。とにかくいい笑顔だった。やりきった顔だった。