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右左口砦は国道358号が甲府盆地から南の御坂山地に登り始める東側のピーク上にある。現国道(甲府精進湖有料道路)が無料開放される前は国道だった右左口峠道(県道113号)のカーブに囲まれるような立地。

より山奥の金刀比羅山砦とともに天正壬午の乱直後に松平家忠が築き、当時の中道往還を守っていたとのこと。麓の右左口宿も、少し前に織田信長の往来をかんがえて整備されたとか。

(電子国土webの図上に筆者作図)

 

この日は前週の団体旅行で一訪問地に過ぎなかった躑躅ヶ崎館の追試、次いで湯村山城平瀬の烽火台と好天下で順調にこなし、日も傾きつつある頃にラストで訪問。

 

砦へは、この交差点(Googleマップで表示)で国道358号から右左口宿の方へ入り、さらに宿場も越えて県道を登ってゆく。

しばらくはセンターラインの引かれた跡もある広い舗装道路だが両側から迫り出してくる🌿🌿が相当で、ほぼ放置状態なことを教えてくれる💦

そして、現道を左に見るといよいよ、乗用車1台がやっとという狭い道になる😱

 

その狭さもだが、未舗装か舗装されたとしても大きな穴が空いていたりして、底を擦ったりしないか神経を使う💦

慎重に登っていきたい。

 

現在位置(Googleマップで)

砦に入るには、537.0メートルの三角点(城山)の上の方まで入ってから尾根を南から登ってゆくのが良いだろう。

草刈りの手が入ったか、急斜面だがヤブは無く歩いて登って行ける😮

 

5分も登ると、上の方が平場になる。

この上が砦。

 

主郭は周辺部が崩れて丸くなっているようだが、野球もできるんじゃないかというぐらい広大だった😮

 

城址として整備しているのか、それとも松の木を間引いているのか、主郭のあちこちに朽ちかけの丸太が積まれている…

 
北東の方には三角点が…
「城山」という四等三角点だそうだ。
 

主郭一つだけの単純な砦だし遺構も他に無さそうなので、周囲の斜面を見て回る。

それほど急傾斜ではなさそうで、苦労はするけれど直登直降り出来そうだ。

 

北西の方に、幅の広い尾根が降りている。

 

その横の斜面も、急なように見えたがそれほどでもなかった。

切岸や盛り土の加工は、されてたとしても最小限だったようだな…

 

せっかくなので、尾根を少しだけ降りてみた。

20メートルほども下ると、何となく堀切のようなものが尾根を横切っているように見える…

 

確かめるために真横から見てみるが…

う〜ん…違うようだ…🤔

 

その少し先で、左前方から登ってきている竪堀状は、遺構なのだろうか?

 

 
竪堀状が尾根に突き上げているところを下から。
う〜ん…自然に削り取られたものか、掘られたものかも良う分からん…🤔

 

これより先に降りても、荒れた県道の法面上に出るだけだろう。

よって、これで退散っ💨


ホントに、広〜い主郭だけという感じの砦で戦国時代も終わりごろに築造されたとは意外な気もするが、街道やこの周辺の監視のために短期間で築かれ、その後短期間で必要性がなくなって放棄された、というところだったのか…

 

オマケ。

コイツは帰る途中で見つけたやつ…

Googleレンズで調べたらクサイロハツだというんだが…?

 

★右左口砦(うばぐちとりで)

山梨県甲府市右左口町

旧国道を砦の南側まで入ると登りやすい。車も1台のみ停めておける。

山城

 

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(2024年6月27日 記)