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湯村山城は甲府駅や武田神社のある市街中心部から西、千代田湖の東側を南下してきた尾根の末端にある。

躑躅ヶ崎館の北西側を固める目的で大永三年(1523年)に武田信虎が築き、以降甲府盆地一帯の監視や北西の獅子吼城や中山砦方面との狼煙による連係拠点などの役割を担ったとのこと。


この日は躑躅ヶ崎館の追試で、見逃していたところをグランドツアーし、勢いを駆ってこの城に登ることにした。

アクセスは東の麓にある緑が丘スポーツ公園から登山道が通じているほか、南麓の甲府信用金庫前からつづら折れの車道を登っても良い。

今回は、いちばんラクなこちらから登ることにした😅


現在位置(Googleマップで)

車道を一番上まで登ると、ドンづまりに車2台分の駐車スペースがある。

ここに停めて、奥に続く山道へ入ってゆく💨


すぐに麓から登ってくる道にぶつかる。

左に入って、それほどキツくない尾根を少し登ると、送電鉄塔がある。

…となると、コレは外せまい😂


この近くで運動公園からの登山コースが右から登ってくる。

鉄塔を過ぎると、斜面に大きな岩がゴロゴロ転がるようになる。

トレイルはハッキリしていて、右の方に林道らしい法面と白ガードパイプが見える。


林道はしっかりしていて、麓から登ってくることもできそうだが、地図には載っていないので入口が分からなかった😂


登山コースはこの林道を登ってゆくことになっているが、せっかくなので大岩の間から登ってみる。


こんな感じで踏跡はほとんど見えず、初心者向けとは言えない。

それでも、高い方、高い方と登っていけば10分ほどで湯村山の標柱と あずまやが立っているところに出る。

標高446メートルだそうだ。


道は、城の東側を北上する方と、西の土塁上をゆく方に続いている。

まずは西へ。

すぐに細尾根に変わるが、これが主郭部と南側との間を仕切る土塁の天端。


左下には、かなりの広さの帯曲輪らしい平場が見える😮


土塁はすぐに虎口のように低くなり、ここで「城井戸」と示された道が右に分岐している。


城井戸は城内南西の曲輪奥にあるが、先ずは城の周辺部から見て回ろうと思い、ひとまず後回しにする。


この分岐は十字路のようになっていて、城井戸とは反対側、先ほど下に見えた帯曲輪にも降りられる。

土塁といえども岩が多い山らしく、帯曲輪側から振り返ると石で固められたようにも見える。


ここなんか、明らかに積んでるわな😮


そして、上に道の通るこの土塁のカッコいいったら✨


帯曲輪は灌木が多く、大岩も転がっていた。

野球の内野ぐらいはありそうな広い曲輪だが、土塁がだいぶ崩れてそちら側が高くなったのか、少し南に外傾しているな…

樹林で眺望はないが、往時は甲府全体をよく見渡せたろう。


さて土塁上の城井戸方面分岐に戻って、まずは土塁の先を辿ってみる。

すぐ先に石が積まれていて、上に祠が立っている。


かつて城には讃岐の金毘羅宮から分祀した金毘羅宮があったとされ、江戸時代の享保五年(1720年)に甲府の町中に移されたらしい。

今もこうして祀られている✨


土塁は北に直角カーブして、なおも続いている。

城外側になる左の斜面の鋭いったら😨

西の5〜6メートルぐらい下には帯曲輪らしいものが並走している。


少し北へゆくと、ここへ降りる踏跡がある。

降りてみると、苔生した大岩が転がっていて、上から見た印象より荒れている感じ。


端のほうには、石列らしいものが埋め込まれたところもあった😮


土塁はこのあたりで斜面の中に消え、周囲は大岩がゴロゴロ転がるようになる。


ここから北の方の登城口まで繋がっているようだが、曲輪はこの辺までらしいので、このあたりの適当なところから城内に入った。

少し登ったところに、城域を東西に横切るように浅い横堀状が刻まれていた。


ここから南に踏跡があったので、これを通って城内を見ながら南へ戻ることにした。

少し進むと、こんどは立派な土塁に挟まれたガチな空堀😮

写真では灌木が多いように見えるが、この見た目よりよく見える✨


南側の土塁。

左側に空堀、右は主郭になる。


この空堀の東端は土塁で塞がっていて、大きな岩が二つそそり立っていた😮


なんか空堀奥の御本尊様みたいな威厳がある…


その左側には、これも積まれたヤツだな…


ここから振り返ると、堀の断面よく見えるな😮


この横堀はこの城の中でも見どころの一つだろうが、どこにも通じていないドン詰まりのコレ、どのような役割を持っていたのかがよく分からんな…🤔


このあとは、主に曲輪を眺めながら一旦あずまやの方へ戻って行った…

 

甲府 湯村山城 その2に続く)

 

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(2024年6月21日 記)