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上総、富津竹岡の造海城は過去4度の訪問で大体のところは見て回ったつもりになっていたが、1ヶ所だけお目にかかれていない場所があった。
それは…
井戸🕳
燈籠坂大師方面から登ってきた道が主郭方面、横堀方面、砲台方面に分岐するところの西の方に開口しているのだが、何しろ断崖絶壁の下にあって降り口を見つけられなかった。
それで、過去の記事ではあまり詳しく触れないようにしていたのだった…😅
過去の記事はこちら…
・造海城 その1 2021年4月
アプローチ〜横堀・水堀
・造海城 その2 2021年4月
主郭部北方、大堀切・北端、南の砲台跡
・造海城 謎の石丁場遺構 2021年4月
南の砲台跡裏側に見つけた石丁場みたいなガケ
この日、関東屈指だろう強豪オフメンで集まって、造海城→峰上城→真里谷要害城のメニューで房総の城を回ることになったが、その時に井戸にもアタックした。
これを1日でこなそうと考えるだけでも恐るべき剛健👏
しかも最初は千本城にも登る予定だった😂
燈籠坂大師の切通しトンネルから出発💨

この切通しトンネルもすっかりメジャーな観光地の仲間入りを果たしたらしく、訪問者がひっきり無しだった😮
そして、燈籠坂大師へ登る。
鳥居と隣の説明板が真新しくなっている😮
そして、裏手の岩盤切通しから城山に向かう尾根へ。
すぐに現れるJR内房線の鉄柱が立っているあたりが、きれいに草刈りされていた😮

見ると、尾根上に立っていた鉄柱が建て替えられたようだ。
ここから先には曲輪や虎口などもあるが、2019年秋の台風19号の爪痕がまだ癒えず、倒木で塞がれた場所もある。
幹周りがヒトの2倍ぐらいあるような倒木の除去は、手弁当ではムリだろう…
尾根から城山へは300メートル弱。
まずは主郭から北の方を回り、ついで横堀〜水堀方面をアテンド。
相変わらず、明治馬車道と間違えそうな風貌の横堀✨

そして荒れた段郭なんかを通って水堀まで行ってみると…
水が涸れている😮


真夏の気温36℃とかの中でも水を湛えていたこの堀が、涸れているのは初めて見た…😮
水が濁っていてよく分からなかったが、涸れてみると深さが30cmぐらいしか無いのが、よく分かる。
来た方を振り返っても…
冬場とか酷い渇水とかのときには、涸れることもあるらしい…🤔

この奥、恐らく幕末に穿たれた岩盤切通しをひとしきり見て、主郭方面入口まで戻った。
それにしても、切通しトンネルへの訪問者が増えてメジャーになった様子は何回も見たが、この城の主郭方面に登る人もかなり増えているようで、家族連れらしい訪問者達がワイワイ言いながら登ってゆくのを、2グループぐらい見かけた。
里見水軍の大規模な拠点であったこの城がメジャーになりつつあるのは城ヤとして嬉しい反面、先達の説明なしでこの城を理解するのは、一般の人には相当に難しいだろう…
よく分からずにガッカリ、なんてことが無いと良いけど…🥺
さて、井戸は横堀方面への入口の奥の方、断崖絶壁の下に開口している。
この案内の裏側へ入り込んで行く背徳感ったら…😂

見ると、正面右手に小さな竪堀のような溝が走っている。
何とか降りられる深さだった…

最後が1メートル強の垂壁だったが、太い蔓草に掴まってゴボウ下りっ🥶

って、出口左側の側壁…
何だ?この穴🤯

竪堀出口の側壁に、3個の穴が縦一列に穿たれていた😮
明らかに、自然に出来たものではない。
ここに梁のようなものを差し込んで、木戸か何かを設けていたか?
この垂壁を降りると、下に井戸の囲いがあった。
かつてはAバリケード3個で囲んでいたと思ったが、杭とトラロープで厳重に囲われ、立入禁止の表示がこれでもかとばかりに並べられている😮
囲いの中に倒れ込んだ杭やロープも…
井戸らしいものは見えないが、オフメンの一人がトレッキングポールを差し込んでみたところ、ズブズブと入り込んでしまうとの事だった🥶
踏み抜いたらタダでは済むまい。極めて危険⚠

引き揚げ間際、この竪堀状と井戸を収めるアングル探しにいそしむオフメン👏
次に同じことをしたワタシ…😂

このあとは、残る砲台方面を一通り巡った。

上からの覗き見は、やっぱりコレが限界ぃ〜🥶

それにしても、主要部の奥まった崖の下、なかなかアプローチしにくい場所に水の手を配置するとは、なかなか手が込んでいる。
それに、アプローチ道の終点の側壁に穿たれていた梁の穴のようなものも、よそ者が簡単に入り込めないように門などを付けた跡となると、いよいよ重要視されていたことの証だろう。
あの穴、一体何だったんだろう…🤔
またまた、調査キボンヌが増えてしまった😂
★造海城
千葉県富津市竹岡
灯篭坂大師の駐車場を利用できるが最近訪問者が増えて満車近くなることも…
山城
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(2023年3月25日 記)