2016年5月10日「林修の今でしょ!講座」からの情報です。
 


最新科学から学ぶ!ナッツの凄い健康効果SP&
スポーツ科学の専門家が教える、やせるジョギング学

 
 

ご紹介するのはナッツについてです。

 


最新科学から学ぶ!ナッツの凄い健康効果

 
 
 
ナッツ研究の第一人者でもある慶應義塾大学医学部教授の井上浩義先生が、
ナッツのダイエット&美容&健康効果と、さらに効果的な食べ方を解説。
 

●豆とナッツの違いとは?
 
一般的に豆はマメ科の植物の種子。
それに対して、ナッツは樹木の実や種子のこと。
ナッツは豆類に比べると、手軽に食べられるのが特徴。
 
 
 
●ハーバード大学でナッツの効果を評価
 
ハーバード大学が約12万人を対象に約30年間に渡って追跡した研究結果を発表。
普段からナッツを食べる人はナッツを食べていない人に比べて、
心臓病での死亡率が29%下がる。
 
 
 
 
 
アーモンド
 
 
 
 
 
●腸の汚れを掃除してくれる食物繊維

アーモンドのダイエット効果で注目すべき点は、その食物繊維の含有量。
 
*アーモンド:11g
*ごぼう(ゆで):6.1g
*かぼちゃ(ゆで):4.1g
*レタス:1.1g
 
 
アーモンドは、ごぼうの約2倍近くの含有量。
 
 
 
●2種類の食物繊維で便秘改善
 

アーモンドには不溶性と水溶性の2種類の食物繊維が含まれている。
 
不溶性食物繊維は水に溶けない性質を持った食物繊維で
水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持っている食物繊維。

不溶性食物繊維は腸内にこびりついた老廃物をかき出す働きを持っている。
腸がキレイになると余分なコレステロールなどを吸収することがなくなる。
 
水溶性食物繊維は余分なコレステロールなどを包み体外に排出してくれる。
 
この2種類の食物繊維の働きによって整腸作用が期待できると同時に
ナッツは便秘などの改善にも効果が期待できると言われている。
 
 
 
●ナッツのカロリーは高い!
 
 
体にいいと言われるナッツですが実は高カロリー。
 
100gあたりのカロリー

*食パン:264kcal
*うどん:105kcal
*白米:168kcal
*アーモンド:608kcal
*マカダミアナッツ:720kcal
*くるみ:674kcal
 
 
ナッツ類が高カロリーなのは多くの油が含まれているから。
一番少ないアーモンドで約55%、ヘーゼルナッツは約75%が油(脂質)
 

●アーモンドのダイエット効果
 
BMI24以上の健常な成人男女20人を対象として、
毎日25gのアーモンドを6か月間摂取してもらい6カ月後に健診を行った結果。
 

*体重:平均-3.4kg
*ウエスト:平均-1.9cm
 
 
「いつも通りの食事にアーモンドを付け加えただけ」というもので運動などの指導は無し。
 
 
 
●効果的な食べ方は?

アーモンドの効果を最大限に発揮するためにオススメなのが、
ヨーグルトのトッピングとしてプラスすること。
 
特に、ハチミツで漬けたハニーナッツにすることで効果が更にアップ。
 
*アーモンド+ハチミツでアーモンドの消化を助ける効果が期待できる。
*アーモンド+ヨーグルトで食物繊維が乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり、
菌を活性化させてくれる。
それによって整腸作用の効果が期待できるようになる。
 
 
●お酒のつまみにアーモンド
 
アーモンドにはビタミンEとナイアシンが豊富に含まれていて
この2つとも肝臓に良い成分。
 
肝臓を傷つけるものの中には活性酸素がある。
ビタミンEは活性酸素の働きを弱める働きがある。
油に溶ける性質を持っているビタミンEに対し肝臓は脂で出来ているので
ビタミンEが肝臓全体にまわって守ってくれる。
 
つまり「お酒を飲んだ後にくる活性酸素から肝臓を守ってくれる」ということ。
 
 
また、ナイアシンは有害物質であるアセトアルデヒドの分解を助ける働きがある。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因となる物質。
そのためアーモンドを食べることで二日酔いが軽くなる。
 
お酒を飲む30分前にアーモンドを食べておくのがオススメ。
それが難しい場合は最初のおつまみとして食べておく。
 
 
 
 
 
マカダミアナッツ
 
 
 
 
 
●パルミトレイン酸の美肌効果
 
マカダミアナッツの注目すべき美容効果はパルミトレイン酸。
このパルミトレイン酸は元々赤ちゃんの肌にある物質で
年齢を重ねるごとに失われていく。
 
 
パルミトレイン酸の働きを羽毛布団で例えてみると・・・

布団カバーはコラーゲンやエラスチン、中身の羽毛は脂肪。
50年も経てば中の羽毛は少しずつ減り、いずれペタンコになる。
これが年を取って肌の脂肪がなくなった状態。
 
 
脂肪の弾力がなくなると肌全体の弾力が落ちていく。
その肌に弾力を付けてくれるのがパルミトレイン酸。
 
パルミトレイン酸は牛肉の赤身にも含まれているが
牛肉・うなぎ・まぐろと比較しても断トツで多いのがマカダミアナッツ。
 
 
ただしいくら美肌効果があるとは言えマカダミアナッツの食べ過ぎは禁物!
カロリーが高く、油(脂質)が多い食材なので過剰摂取は体重増加や肌荒れにもつながる。
 
摂取量の目安は1日5粒ほど。
 
「ナッツを食べなくても化粧水や美容液などを使えば大丈夫では?」
答えはNO!
肌の上から塗った油は下の脂肪まで届かない。
 
 
 
 
 
くるみ
 
 
 
 
 
 
●くるみで健康&長生き
 
くるみには血管をキレイにしてくれる凄い油が含まれている。
それが、オレイン酸とαリノレン酸。

良質の油は「血管を詰まらせない」「細胞の新陳代謝を促進する」という特長がある。

特にαリノレン酸は、くるみに圧倒的に多く含まれていることで注目されている。
αリノレン酸は血栓を作りにくくしてくれる働きがある。
 
αリノレン酸の一部は体内に入ると青魚に多く含まれる油(EPA・DHA)に変化する。
これらの成分は血管を柔らかくしてくれる効果がある。
 
αリノレン酸は血管を広げる働きもあるため血管が詰まるのを防いでくれる。
 
また、くるみに含まれるオレイン酸は悪玉コレステロールを減少させる働きがある。
 
 
井上先生は豆腐にくるみをトッピングして冷ややっこで食べているとのこと。
くるみに含まれる油の成分が豆腐のたんぱく質をより吸収しやすくしてくれるので
その相乗効果によってキレイでしなやかな血管を作ることが出来る。
 
ハチミツに漬けることによって、くるみが柔らかくなり吸収しやすくなる。
摂取量の目安は1日10粒ほど。
 
 
厚生労働省が発表しているEPA・DPAの1日の目安摂取量は成人だと約2g。
これはイワシ2尾、またはサバを半身食べることで摂取できる量。
これを毎日摂取するのは大変だがクルミなら約10粒食べればOK。
 
 
 
 
 
以上が放送内容でした。
 
 
ナッツが健康・美容・ダイエットにいいということは何となく知っていても
どうしていいのか良く分からない人が多いと思うんですが
今回の放送でナッツが持っている栄養の凄さが分かったのではないでしょうか。
 
 
ナッツを食べる際の注意は「食べ過ぎない」ということはもちろんですが
塩などで味付けしていない「素焼き」の物を選ぶこと。
 
それも重要なことです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

Diet-Witch-Aki Facebookページ

 

 


読者登録してね