１１月２０日 ザ！世界仰天ニュースは「顔のコンプレックススペシャル！」の中で
まだ２０代なのに顔だけが老婆のようになってしまった女性の話がありました。
確か、少し前にも紹介されていたと思うんですが
その時見逃してしまったので、今回はしっかり見てみました。
そして、世の中にはこんな病気もあるという事を初めて知りました。
２００３年、中国。
１８歳の若い妻ジュエンは待望の子供を授かった。
夫は２１歳というこの若い夫婦の幸せは永遠に続くだろうと誰もが信じていたが異変は産後まもなく起こった。
ジュエンの首からアゴにかけて肌が赤くただれるようになってきた。
初めての出産で何もわからない２人は、それは出産による影響なのだろうと思い、
子育てに追われる毎日に深く考える余裕もなかった。
しかし、出産から半年が過ぎた頃、その不安は無視できないものになってきた。
ジュエンの顔の皮膚がたるみ始めてきたのだ。
顔がシワだらけになっていくジュエン。
わずか一年で、こんな老婆のような顔に。
すぐに病院へ駆け込んだが、どこへ行っても、その原因や治療法は分からなかった。
なぜ突然お婆さんのような顔になってしまったのか？
それ以降、ショックのあまり鏡を見ることも、外出することもできなくなった。
２０代なのに、老婆のような顔。
この外見のせいで家族は恥をかき、自分の子供からも避けられた。
何度も自殺を試みたが、その度に夫に助けられ、死ぬことすらできなかった。
そんなある日、ようやく自分の顔を変えた病が何なのか判明した。
それは・・・
『後天性の皮膚弛緩症』
「皮膚弛緩症」とはエラスチンなどの弾力繊維が急に不足することで
体の一部の皮膚がゆるみ、垂れ下がってしまう疾患のこと。
ジュエンさんの場合も首から下の皮膚や内臓には全く異常がない。
この病気の多くは遺伝子異常による先天的なもので
後天性の発症率は世界的にもきわめて稀。
エラスチンやコラーゲンが突然なくなるメカニズムは未だに解明されておらず不明な点が多い
医師が、その病気を公表する事を提案すると
「これ以上恥ずかしい思いはしたくない」と断ったジュエンさんだったが
「公表する事によって治療できる医師が見つかるかもしれない」と言われメディアに出る事を決意。
さっそく、テレビ出演が決まったり
新聞・雑誌で取り上げられ、ジュエンさんの事は中国全土に知れ渡った。
しかし、この病気を治せる医者は結局現れず、気落ちしたジュエンさんに更に追い打ちをかけるように
母親がガンでなくなってしまい、絶望したジュエンさんは自殺を図ってしまう。
一命を取り留めたジュエンさんは夫の励ましを受けて美容外科を訪ねることに。
詳しい事情を聞いた医師から、無料で手術をすると申し出があり
ジュエンさんは今年１月、１回目の手術を受けることができた。
手術は「リフトアップ」
たるんだ皮膚を除去し、引っ張りあげるもの。
手術直後のジュエンさん。この手術で首のたるもがかなり消えた。
そしてテレビに出演したジュエンさんは「手術には満足しています」
夫からは「容姿が変わっても彼女の心は変わっていません。ずっと私を愛し続けてくれました」という感謝の言葉が。
そして今年８月、２回目の手術を受けた。
ここで日本の専門医から説明が。
『症状と分類』
▽皮膚が弾力性を失い縮み垂れる
▽先天性→遺伝子が原因
▽後天性→原因不明
▽早老症(プロジェリア)とは違う
早老症「プロジェリア」というのは全身に老化現象が起こってしまい
健常者の４倍のスピードで年をとり若くして亡くなってしまう遺伝子疾患
皮膚弛緩症は、顔の皮膚の弾力繊維が急激に減ってしまい起こる。
ベッドでいうならベッドマットのスプリングが伸びてしまいベコベコになった状態と同じ。
『治療法』
▽たるんだ皮膚の形成手術で改善させる
▽時間と共に再び弛緩してくるため繰り返し形成手術が必要
皮膚を引っ張り寄せるだけでなく、中にある筋膜も引っ張り寄せる手術を行う必要がある。
この男性も後天性皮膚弛緩症の男性
５０代以上に見えるが実際は２９歳
７歳の時、手に症状が表れその後全身がたるんでしまった
この男性も手術によって皮膚を引っ張るしかなかった
また、この赤ちゃんは生まれた時から皮膚がたるんでいた
遺伝子異常による先天性皮膚弛緩症だった
この病気は顔以外にも手足に症状が表れる場合がある
男女関係なく発症し、日本人にも患者はいる
番組スタッフがジュエンさんに会いにいった
現在のフージュエンさん。
化粧をちゃんとすると、以前よりずいぶんよくなっている。
「私は１０年もの間、この病に苦しんできました」
「この苦しみから解放されたいと」
「自殺を何度も考えました」
「でも今ではみんなに褒められて希望が見えてきました」
「来年あごの部分をまた手術しようと思っています」
現在この病院で働きながら治療を続け
明るく前向きに生きている
以上が放送内容でした。
まだ２０になったばかりくらいの時に、
自分の顔が老婆になってしまったらどうするんだろうか、とずっと考えました。
しかも「原因不明・治療法なし」
「フェイスリフトする以外に方法がない」
「フェイスリフトしても皮膚の弛緩が続くのでまた垂れてしまう」
そう言われたら、自分だったらどうやって生きていくんだろうか。
年を取って自然におこる皮膚のたるみやシワにだって
多くの人は悩んで、苦しんで、どうにかしようと必死になるのに・・・・
そんな事が頭の中をグルグルと回るばかりでした。
深刻な病気や奇病には「ラッキーなものとアンラッキーなものがある」と言われています。
それは『医者が全力を尽くしてその病気の原因を発見し、治療法を見つけ出してくれるかどうか』ということ。
世界的にも「深刻な病気」とされていて、患者数も多い病気の場合、
医師や研究者たちは先を競って、原因の解明と治療法の開発に心血を注ぎますが
それは「地位・名誉・財産」の３つを同時に手に入れる事ができるからです。
でもその逆に、世界的にもあまり例しかなく、しかも誰も知らないような病気だと
医師や研究者にそっぽを向かれ、患者は置き去りにされてしまいます。
その苦しさ、悔しさ、切なさというものを、病気でない人間がいくら想像しようとした所で
所詮、「高みの見物」「対岸の火事」程度のものにしかならないでしょう。
でもこのジュエンさんですが、ただひとつ最高にラッキーだと思ったのは
顔が老婆の様になっても、ご主人の気持ちが一切変わる事がなく
逆に、心無い世間の人達からジュエンさんを守って守って守り抜いたことです。
ジュエンさんから離婚を申し出た時も、優しく笑ってすぐに断ったといいます。
「人は見かけではない。中身だ」という言葉をよく聞きますが
自分の連れ合いの顔が突然激変してしまった時、ジュエンさんの夫のように、
「中身は全然変わっていない」と、
変わらぬ愛情で守ってあげられる人って一体どれぐらいいるのか疑問です。
今ジュエンさんが、明るく前向きに生きていけるようになっているのも
ご主人の愛情と心遣いと思いやりのおかげなんんだろうなぁ、としみじみ思いました。
きっと手術を受けるたび「キレイになったよ！」「よく頑張ったね！」と言ってあげてるのでしょうね。
もし今度結婚する事があったら、こういう人と結婚したいです。
しないけど。笑
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世界仰天ニュースも最近はすっかりダイエット特集が減りましたよね。
やっぱりネタ切れなのかしら(^▽^;)
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