遡る事1985年4月5日の事、80年代のTVにおけるロボットアニメ斜陽が始まった時期に、
後に世界観の拡大が行われる作品「超獣機神ダンクーガ」が放送開始となりました。
そう、今年はZガンダム、レイズナー、飛影と共に80年代半ばを支えたダンクーガ40周年の日です。
当時はリアル指向の時代であり、スーパーロボットでありながらストーリーはリアル系という異色さもさる事ながら、
4機の獣戦機がダンクーガに合体するまで16話もかかった「主人公機登場の遅さ」も語り草となりましたが、
玩具が売れなかった事・・・というより、アメリカの超合金ブームに乗って在庫をすべて輸出した結果、
年末商戦で売るものがなくなった・・・という説もあってか、
当初予定されていた全52話から38話に短縮されてしまい、最終決戦は描かれないまま終わりました。
しかし・・・当時のアニメ界を席巻しつつあったOVAへの移行でさらなる発展を遂げ、
TVシリーズのラストを描いた「失われた者たちへの鎮魂歌」では断空剣が初登場し、
続編となる「GOD BLESS DANCOUGA」では断空砲と断空光牙剣の追加も行われ、
最終作となる「白熱の終章(全4話)」まで描かれる大作となったのです。
その後は時代の波に埋もれかけるも、再び日の目を見る時が訪れます。
それこそが「第4次スーパーロボット大戦」でスパロボ初参戦を果たした時なのです。
ところが・・・初参戦の割には原作再現とはいえ飛行不可という仕様、
ダンクーガとメインパイロットである藤原忍の地形適応のミスマッチから来る総合地形適応陸B空B宇宙Bの三重苦、
断空剣と断空砲の威力が今ひとつなうえ燃費が悪いという扱い辛さに見舞われ、
メモリの都合とはいえ不評を買った「コン・バトラーチームとの2択」により、
多くのプレイヤーから友軍に送られ以降出番なしという、不遇まみれの扱いを受けてしまいました。
しかし、移植作となる「第4次スーパーロボット大戦S」では飛行可能、総合地形適応も陸・空・宇宙がAになり、
断空剣と断空砲も攻撃力の数値アップと燃費改善が図られ、忍が精神コマンド「魂」を覚えた事も重なった火力向上、
コン・バトラーチームとの2択もなくなった事で、最後までガンガン使っていける優遇ぶりとなりました。
以降のタイトルでも最終ダメージが上昇する特殊技能「野生化」の恩恵、断空光牙剣会得により、
トップクラスのボスキラーに名を連ねるほどとなりました。
そして、元来はDVD-BOX発売時に描かれたイラスト、「スーパーロボット大戦α外伝」限定版のイラストボードでは、
ダンクーガとブラックウイングの合体した姿が描かれ、後の「スーパーロボット大戦GC」において、
「ファイナルダンクーガ」の名を与えられて大活躍するようになります。
その後の「第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ」と「スーパーロボット大戦J」、
「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇&再世篇」などにおいても大活躍しているのは言うまでもありません。
また、「スーパーロボット大戦30」でDLC参戦が決定した際には、増加装甲を纏った姿
「アルティメットダンクーガ」のデザインが新たに起こされ、こちらもゲーム本編で大活躍します。
ゲーム本編では披露されていませんが、アルティメット用増加装甲は
新たな獣戦機「ダイリューガ」を構成する事が明かされています。
ちなみに・・・スパロボ経由で「ダンクーガのキャラ」とネタにされている三輪長官は、
本来は「闘将ダイモス」のキャラです。
その発端は、第4次において獣戦機隊が三輪長官の指揮下にいたものの・・・
忍は幾度も殴られたと語っていた事とされています。
その後も第3次αにおいて、第2次αの時期に「命令違反によってアフリカ支部へ左遷させられた」という事実が明かされ、
この事もネタ化にさらなる拍車をかける事となった・・・はずです。
というほど、規律を重んじる三輪長官と規律違反の代名詞である獣戦機隊の相性は最悪であり、
その犬猿の仲による噛み合いぶりから「三輪長官=ダンクーガのキャラ」というネタが生まれ、
Google検索で「三輪長官」と入力すると「三輪長官 ダンクーガ」というサジェスト表示が起こるまでに至りました。
ついでに言うと、獣戦機隊の本来の上官はロス・イゴール長官、
イゴール長官の戦死後は副長官を兼任していた葉月孝太郎博士がその任を受け継いでいます。
放送当時の商品展開はスタンダードとDXの超合金2種類でしたが、
以降のリメイク商品展開もスパロボ参戦を機に活発化しており、
様々なメーカーから合体変形トイが発売されるまでに至っています。

現時点での最高峰のひとつにして入手の機会があるTHE合体 HAGANE WORKSもそのひとつです。
58,000円という超高額品ですが、その大きさとギミック、重量感は価格以上の満足度をもたらしています。
11月発売予定の再販は6月25日(水)まで予約受付中です。
そして・・・

アルティメットダンクーガへと導くダイリューガも、同じく6月25日(水)まで予約受付中です。
ダンクーガもそうですが、スーパーロボットの存在は常に「やってやるぜっ!!」と思わせるものがあります。
一部のサブスクではTVシリーズとOVA3作が観られるので、加入していたらご覧下さい。