遡る事1976年の今日、日本のアニメシーンにおいてマジンガー、ゲッター、ライディーンと並ぶ
最も有名なスーパーロボットアニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」の放送が開始されました。
そう、今日は知名度も技も一部の設定データも有名なコン・バトラーV50周年記念の日なのです。
その記念すべき日に合わせ、
全54話をリマスターしたBD-BOX発売の告知も行われています。
コン・バトラーVはヒーロー作品なら特撮に注力していた東映本社が制作した初のロボットアニメであり、
後番組である「超電磁マシーン ボルテスⅤ」「闘将ダイモス」と共に長浜忠夫監督が手掛けていた事から、
「長浜ロマンロボシリーズ」の第1作としても語られています。
制作協力という形で後のサンライズとなる創映社も参加しているため、
サンライズにとっては実質的に携わったロボットアニメとしては2作目という事にもなります。
こうして始まった東映ロボットアニメシリーズは、長浜ロマンロボシリーズの4作目とも言える
「未来ロボ ダルタニアス」から東京12チャンネル(現テレビ東京)に足場を移し、
「宇宙大帝ゴッドシグマ」「百獣王ゴライオン」「機甲艦隊ダイラガーⅩⅤ」「光速電神アルベガス」を輩出。
TBS系へと移った最終作「ビデオ戦士レザリオン」まで続き、TV局を跨いだとは言え全9作を生み出してきました。
コン・バトラーVそのものに関しては、ゲッターに次ぐ合体ロボの新たなパイオニアとなっており、
漫画的表現により当時は立体物での再現が不可能だったゲッターとは異なり、
立体物でも再現可能な合体システムを取り入れ、劇中の合体バンクも含めて当時の子供たちを魅了しました。
玩具ではDXポピニカで設定と異なるものの合体ギミックを搭載していたため、
全機揃えて再現できたとなれば羨望の眼差しを受けていたのもある意味当然だったのです。
とはいえ・・・基本はバラ売りなので、誕生日やクリスマスに親や親戚から買ってもらうにしても、
マシンが被ってしまう現象も少なからずある事から再現できなかったという子供たちも多かったとか・・・
ただし、各マシンの接続は磁石による結合方式でロック機構が存在せず、合体後は不安定になる問題もありました。
その補強策として合体強化ベルトが用意されたものの・・・
オーバーオールに見えてしまって不格好になってしまうのはご愛敬かと(汗)。
また、各マシンの合体に要する部分のサイズにバラつきがあり、さらに同じ価格で売らなければならない都合もあって、
バトルジェットの後部が丸々余剰になるだけでなく、上半身は大きいが下半身が細いバランスになる問題も・・・
しかし、オリジナルギミックである重戦車形態への変形は番組にもフィードバックされ、
新必殺技・グランダッシャーへと活用されたのでした。
後年は超合金魂をはじめとする当時からの理想形で完成した商品が多く発売されています。
また、EDによって全高(57m)と重量(550t)も有名である点も追記しておきます。
もう一つの特長は武器と技の多さ。OPの歌詞にもある超電磁ヨーヨー、超電磁タツマキ、超電磁スピンをはじめ、
序盤の内蔵武器と共にストーリーが進むにつれて武器と技が増えていき、
その種類たるやデパート級とも言えるほどになっていたのです。
これはスパロボでも語り草となっており、タイトルによっては武器ページが3ページに及ぶ事もあり、
さらにボルテスⅤとの共演では技術のフィードバックと共にいくつかの合体攻撃も加わっています。
タイトルによってはダイモスも交えた合体攻撃「超電磁烈風正拳突き」も誕生しています。
ストーリーに関しては、パイロットが個性の異なる5人で構成されている事もあってか、
チームワークをはじめとした「友情・絆」を主軸としたドラマ性溢れる物語が展開していく・・・だけでなく、
敵側にも色濃いドラマ性を持たせているのも見所です。
特に前半のライバルである大将軍ガルーダの悲劇は有名であり、
後の2作におけるライバルキャラにも形を変えて受け継がれていったのです。
メインキャラ側も形を変えたドラマ性が用意され、ボルテスでは「家族愛」、
ダイモスでは「男女の愛・広い意味での人類愛」へと昇華していく事となります。
そしてロマンロボシリーズ3作の共通項となるのは「敵のすべてが悪ではない」という事であり、
キャンベル星人にもオレアナやジャネラのようなタカ派とデウスのようなハト派が存在し、
最終的にはデウスによってキャンベル星人の平和路線への移行を伝えると共に同胞の悪行を謝罪、
地球人への称賛を告げた事により、双方に光が差す締めくくりとなりました。
この路線も形を変えて後の2作にも継承されていき、
ボルテスにおいては「ボルテスがボアザン市民の革命に協力し皇帝の支配を打破する」、
ダイモスにおいては「一部のバーム星人による平和活動、そして地球側によるバーム救済のためすべての元凶を打破」へと、
全く異なる魅力で描かれた世界観を構築していったのです。
というように、この後のロボットアニメにも多大な影響を与えていき、
「合体・変形ギミックを洗練させたスーパーロボット」「重厚なストーリーで展開するリアル・ハイエイジ路線」を
数多く生み出し、スーパーロボットアニメのみならず、リアルロボットアニメを活性化させていったのは、
コン・バトラーVも大きな転機、そして立役者の一つだったという証明かもしれません。