Official Blog and Information “MY DUSTY ROAD” -160ページ目

雪景色

ついにその日が来た。



何が来たって…、積雪だ。




前にも書いたがこっちに来て何日か雨降りはあったが雪はちょっと舞う程度。


ただ限りなく寒い日が続くだけだった。



今朝起きて窓を見ると白い物が落ちてるではないか。


そして外を見ると、積ってる積ってる。




さて、せっかくの雪景色。


どこへ行こう?



まずは津軽海峡だな…。


いや、あそこは雪景色じゃなく冬景色だ。


と言うことは行き先は吉幾三さんに訊くべきか…?



何て冗談はさておき、もう一度コニーアイランドに行くことにした。



こんな日に海岸なんて誰もいないだろうと思っていたらそこはアメリカ。


真っ白なボード・ウォークや砂浜を散策する家族連れや恋人達がちらほら。




しかしながら真っ白なコニーアイランド、かなりいい風景だ。



コニーアイランドは俺はすごく好きな場所なんだけど初めて見たここの雪景色。


見たかった景色なんだが期待を裏切らなかった。


確かにどうってことのない景色ではあるのだが俺はちょっと感動した。





そしてその後もう一ヶ所、雪が積もったら行かなくてはならない場所へ。



グリニッジ・ビレッジだ。



まずはワシントン・スクエア・パークへ。



ここはもう何度も何度も来ている場所。


しかしここの雪景色も何とも言えず感動を与えてくれる。



ボブ・ディランをはじめとするフォーク・シンガー達やビートニク達、アーティスト達が見たであろうこの景色。


彼らはこの白に何を思ったのだろう?




そして仕上げはあそこ。



W4St.からJonesSt.に入った所。



ボブ・ディランがかの超有名なアルバム・ジャケットで当時の恋人、スーズ・ロトロと腕を組んで歩いていた場所。



あのジャケット写真も雪の日に撮られた物で道には雪が積もっている。



同じように雪が積もった道と自分撮りで自分の写真は撮ったのだが…。


やっぱりあそこは女の子と腕を組んで歩いているところの写真じゃなきゃだめだな(笑)。





日が暮れる頃にはぼちぼち雪も融け始めてきた。


俺の足を包んでいるコンバースも何度も冷たい水溜りを踏んで氷の靴になっている。



明日は街はもっと大変なことになっているのだろう。



雪が積もるといい景色が見れるのは嬉しいが雪が融けた後の事を考えると喜んでばかりもいられない。




明日は少しは暖かいといいな。












9.11 MEMORIAL

ニューヨーク。


あの事件から昨年9月、10年が経った。




ワールド・トレード・センターの跡地は公開制限付の公園に整備されている。


その横では新たなワールド・トレード・センターの建設が急ピッチで進んでいる。



周りにはいくつかの「Never forget 9.11 MEMORIAL」と銘打ったビジター・センターがあり事件の映像を流したり


ビルの残骸、被害者の遺品などが展示されている。


そしてアメリカらしく「9.11 MEMORIAL」と入ったTシャツやキャップ、ピンなどが売られている。




俺はあの日、あの事件をこの目で目撃した。



焼け爛れた口から黒い煙を吐く向こうから一機の飛行機が飛来し真っ青な空に真っ赤な火柱を上げた。


そしてその場でいくつもの命が消え去る瞬間を見ていた。


そして次の日、失われた命の行方を捜し求める多くの人たちの震える後姿を見た。




誰もがブラウン管の中に見たあの日のシーン。


しかし俺は12日や13日、その後のニューヨークを見た。


テレビでも新聞でも報道されなかったニューヨークのシーン。


何度か怖い思いもした。


もう死ぬかもと思った事もあった。




あの日あの時、ニューヨークにいたという事は俺に与えられた「何か」なのかもしれない。



そう思って次の年の9月、ニューヨークを訪れた。




毎日いろいろな事件が世界中で起きている。



日本に限っても毎日のように事件や事故、そして災害で多くの人の命が失われていく。


そしてその一つ一つは一つの事が起こる度に人々の記憶からこぼれ落ちていく。




俺はあの事件を忘れるわけにはいかない。



アメリカがとか日本がとか、そんな事は関係ない。


失われた命には国籍もなければその重さに何の隔ても無い。




「Never forget 9.11 MEMORIAL」



俺にとっても…。






ウイリー・ナイル、そしてブルース・スプリングスティーン

今回の旅は特に何かに併せてスケジュールを組んだわけではない。


なのでスケジュールが決まって諸々の手配が済んでから滞在中にあるライブ等を調べてみた。




あった!



ウイリー・ナイルにスティーブ・フォーバート。



前回の旅でライブというものの在り方、また音楽自体の在り方までも享受してくれた二人。





さすがにブルース・スプリングスティーンのライブは無いが実は先週、ブルースが出演したイベントがあった。



ウイリーのライブ・スケジュールにニュージャージーのアズベリーパークで「ライト・オブ・デイ」があるとあった。


これはジョー・グルウスキーやサウス・サイド・ジョニー、そしてブルース等が名を連ねるチャリティー・イベント。


ウイリーもそのメンバーなので出演者としてクレジットされてるわけだ。



しかしブルースの名はどこにも無い。



でもファンは知っている。


アズベリーパークでこのイベントがある時はブルースは必ずやってきてショーを乗っ取ることを(笑)。



ブルースのツアーもしばらく空いていることもありこのイベントのチケットは即日完売。



蓋を開けてみれば当然のようにブルースは現れほとんど出ずっぱり、もうブルース・オン・ステージだったらしい。



あ~一度でいいからこういうイベント見てみたい!!!



実はチケットが無くても行ってみれば何とかなるかも…と思い突撃も企んではみた。


しかしいかんせんこちらはニューヨーク拠点の旅行者だ。


夜中までやるらしいイベントに入れたとしても帰りはどうする?


電車は終わってるし野宿なんかしたら朝には命が終わってるし。


ヒッチハイクに賭けるほど博才無いし。


と言うことで結構あっさりと諦めた。




そんなわけで今夜、マンハッタンでのウイリーのライブだったわけだ。



これは予め日本からネットでチケットを予約しておいたので受付で予約完了メールのプリントを見せるだけ。


会場はイースト・ビレッジにある古いシアターを改造したパブ。


まさにニューヨークって感じのすごくいいスペースだ。


扇形のスペースの要の部分があまり広くはない低いステージになっていてその前にテーブル席。


その後ろに弧を描くようにカウンター席、さらにその後ろにもう一段高いカウンター席といった具合だ。



そんな会場でドラム、ベースにギターのバンドと共にめちゃくちゃカッコいいロックンロール。


年齢層がかなり高そうなファンで満員の客席が揺れる。


気がつくと俺も体がビートを刻み拳を振り上げ一緒にシャウトしている。


俺はやっぱりロックが大好きなんだなと改めて思った。



俺の活動も形は生ギターとハーモニカだがやってることはロックだと主張してきた。


これからもロックにこだわって行くぞと自分自身と再確認した夜だった。




さて、終演後。


機材のバラシに出てきたバンドのメンバーに話しかけた。



ドラマー(前に見た時とは代わっていた)に日本から来たというと「ありがとうございました」と言われた(笑)。


日本に来たことがあるのかと訊いたところ6回行ったとのこと。


誰のバンドか訊いたら何人か知らない人の最後になんと、リッチー・ブラックモアだとさ(!!!)。


今日はウイリーに聴いてもらおうと自分のCDを持って行った。


2枚だけ持って行った1枚はその人に渡した。



ウイリーに会えるか訊いたら楽屋においでと言われたので行ってみると他の2人がいた。


ウイリーは外でサインしてるからと教えてくれた。



行ってみると長蛇の列。


皆ここで買ったり持ってきたりのCDにサインをもらって記念撮影。


ちなみにここでは某シンガーみたいに熱いハグは女性限定じゃない(笑)。



自分もとりあえず欲しかったCDの購入を済ませ列の外で待っていた。


するとそこにバンドのベーシスト氏が現れ俺をウイリーの所へ連れて行き知り合いが待ってるよと言ってくれた。


なんと優しいお方、せめてお名前だけでも…(泣)。



ウイリーに俺のこと覚えてますか?と訊いたら最初は?だったが(いくら日本人の知り合いが俺だけとはいえ


2年以上前にちょっと会っただけの奴の顔を覚えてるわけない)すぐに思い出してくれて(忘れ去られてはいな


かった!)固い握手&熱いハグ。




ファンとの交流も終わりウイリーと話した。



自分のCDとお土産のDVDにサインをもらい帰ろうとしたら…。


ウイリー「もっと話したいし飲みに行くから一緒に来てよ。マネージャーもいるから日本の話も聞かせてくれ」だと。


ゲッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


さすがに無理です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ウイリー・ナイルのライブの打ち上げに参加なんて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


しかも全員外国人(ホントは逆で俺一人が外国人なのだが)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



さすがの神風突撃野郎の福井大輔もこればかりは丁重に断りしました。


ちょっとサプライズ過ぎる…。



次回また来た時はこういうことも想定したうえで、心の準備をしてウイリーに会おうと思う。


今回はあまりにも唐突、しかもお友達はあのブルース・スプリングスティーンでっせ。


1週間もたってない前に1本のマイクで一緒に歌っていたのですよ。


今回は俺の歌を聴いてもらう為にCDを渡せただけで大満足、自分に合格点をあげます。





しかしながら、ウイリー・ナイル。


こんなにカッコいいロックンロールやってるのに日本じゃほとんど知られていない。


知られたところで今の日本じゃ受けないだろう。



かのブルースにしても一過性のブームで終わった。


今や全くの過去の人だ。


こっちでは超スーパー・スターで既に生きた伝説のようなロック・スターなのに。





俺はアメリカのロックが大好きだ。



また少し何かが見えてきた。




来週はスティーブ・フォーバートのライブだ。








穴場スポット

この部屋には客用のPCがある。


使い放題なので今回の旅はできるだけ頻繁に旅日記を更新していこうと思っている。





この街では特に何をするってわけでもなくただ歩いているだけで感じる事がたくさんある。


間違いなくここは外国だし、ここでは俺は外国人だ。



しかし様々な人種が住むこの街では俺が歩いてても地下鉄に乗っててもチラ見すらされない。





こっちに来ると俺はなるべく観光ガイドには載っていない場所や店に行くことにしている。


もちろんガイドブックは用意はして参考にすることもあるのだがほとんど地図のページしか使わない。




観光に来ているわけではないので観光地巡りをする必要も無い。



この街を見てこの街を感じる。


そしてこの街の人々と同化する。



その為にはこの街の人々が行く所へ行き買う店で買い、食べる物を食べる。




だから俺が行く所に日本人はいない。


と言うか俺の行く所を日本人は知らない。




この前行ったコニーアイランドは実は「地球の歩き方」に載っている。



しかし何故かそのページはスルーされているのだろう。


そこで行われるホットドッグの早食い競争は日本人がチャンピオンなので日本でも報道されているので


それを言えばやっと判ってもらえる。


最近はマヨネーズだったかのCMで福山雅治がいるのがコニーアイランドだ。





そんなわけで今日も未知の世界へ行ってきた。



地下鉄Aライン(ジャズの名曲で有名な線だ)の終点、ロッカウェイ・パーク。


幅が数百メートルしかない半島にある町。


大西洋岸は砂浜で夏は海水浴場、反対側はジャマイカ湾越しにマンハッタンの高層ビルが臨める。



ジャマイカ湾側には海岸にリスペクト・パークという小さな公園がある。


そこにはモニュメントがありそれに正対した先にはワールドトレードセンターがあった位置だそうだ。



ニューヨークの周りにはいたる所にあの事件の慰霊や祈念のモニュメントがある。


俺も目撃者の一人として語り伝えていかなくてはいけないと改めて思った。





今日はもう一ヶ所、穴場スポットに行ってきた。



ハドソン川を挟んだ隣、ニュージャージー州のホーボーケンという町。


33Stからパス・トレインという地下鉄に乗って行く。



ここはニュージャージーからマンハッタンへの玄関口となっている町で歌手のフランク・シナトラの出身地だ。


ちなみに俺にはニュージャージーと言えばもっと南の方に特別な町があるので来週辺り行く予定をしている。




このホーボーケンという町、位置的にマンハッタンのミッド・タウンとロウアー・マンハッタンの中間くらいの真横。



駅の横のハドソン川沿いに公園があるのだがここからマンハッタンのパノラマ景色が臨める。


その夜景がすばらしい。




ニューヨークにはいくつか夜景スポットが紹介されている。



エンパイアステートビルやロックフェラーの展望台、ブルックリン・パーク。


しかし何故かここからの夜景を紹介しているのは見たことが無い。


治安的にも問題は無いと思うのだが…。




そこにはちょうど日没の頃到着した。



夕陽がマンハッタンを照らし高層ビルが金色に輝き、日が完全に沈むと夜景がパノラマに拡がる。


男一人でも十分楽しめる景色だ。



まあ、ロマンチックな夜が期待できる状態ならそれに越したことはないのだが(笑)。





他にも穴場夜景スポットはいくつかあるのでまた紹介していこうと思う。





それでは今日はこの辺で。


ニューヨーク特派員の福井大輔でした。












一人暮らし

唐突ではあるが今夜からニューヨーク一人暮らしだ。



と言うのも年間通じて最高(最低?)のシーズン・オフということで俺以外に宿泊客がいないのだ。



まあ、何日かしたら何泊かの客が1組とその数日後にも1組来るらしいが…。





俺が泊まってるのはアパートの一室に二段ベッドを並べたドミトリーという宿泊施設。


ユースホステルとかを想像してもらえば判ると思うが日本風に言えばいわゆる簡易旅館だ。



元来がアパートなので建物の玄関と部屋の玄関の鍵をそれぞれ渡されてあたかも自分の家のように出入りする。




隣や上下は普通に生活している一般家庭。


立地的にはスパニッシュ・ハーレムと呼ばれる地域なのでスペイン語の会話が聞こえてくる。


周りにはドラゴンズのブランコやネルソンみたいな人、ドンタコスみたいなメキシカンしかいない。





こういう形式の宿泊施設はスタッフは常駐ではない。



掃除やゴミ出しに来るだけ。


夜は全く客任せ状態なのだ。



その分考えられないような料金で泊まれるので嬉しい。


だから俺みたいな長期滞在も多い。



しかし今回は長期の連中は年末年始を過ごした人がほとんどだったので全員帰ってしまったわけだ。





今日は早速一人暮らしモードで近所のスーパーに食材の買出しに出掛けた。


こっちにも「広告の品」みたいなのがある。


安くなってるターキー・ハム(!)や2パック3ドルのクリームチーズなどを手に入れた。




部屋にはキッチンに立派なコンロや冷蔵庫、レンジにトースターと揃っている。


もちろん鍋もフライパンもやかんも完備。


全て無料で使い放題だ。


食材さえ用意すればまさにこういった施設の売り文句「暮らすように泊まる」の完成だ。


こっちは肉も安いのでいずれ近いうちステーキでもやろうかなと…(笑)。





今日からはこの部屋全部が俺のモノ。




あとは今日から移動したベッドにはベッド・バグが出ないように祈るだけ

このベッド・バグ(洋名-バグウェル、日本名-ダニエル)の話はまた後日…。