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丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

                                    12月31日

丁稚飲酒帳-年の瀬おせち  年の瀬も押し迫りましたねえ、いよいよ大晦日です。

 今年は実家お土産に徳さんのおせちをお願いしてありました。まずはその引き取りに、北千住まで。
 行く道すがら、yagoさん、viviさんのお二人とばったりお会いして、年の瀬のご挨拶。お蕎麦屋さんがいくつも出店を出しているサンロードを抜けて、お店に行くと店内のテーブルが取り払われて、三段重が何十個と積まれています。これだけ仕事するんだもの、大変だわ…味わっていただこうっと。

 大将と社長に「今年もお世話になりました、来年もよろしくお願いします」とご挨拶をすると、「碧夢に行けば、誰かいると思うよ~」とご案内。ほんとかなぁ…と道すがらに覗いてみると、F橋さんにA姐さんのお姿が、年末最後のお食事会(焼酎そば湯割り付き)ですね。次の約束がなければ合流するんだけど…、涙を飲んで常磐線に乗り込みました。



丁稚飲酒帳-大晦日営業中  約束と言いますのも大みそかは、南浦和芽だか屋さんの忘年会にお招きいただくのが、この数年の常になっています。そして、その途中でお昼ごはんを食べてから伺うのが、定番コースなんですね。

 さてさて南千住駅で下車して、と。年末警戒で辻辻に警官が立っているものものしい山谷の町を抜けて、たどり着いたのは、年末大晦日まで営業してくれているこちら、丸千葉さんです。「こんにちは~」と声をかけて暖簾をくぐると、いつもどおりに「ぃらっしゃい~」と迎えてくれる、やっちゃんの声。さすがに大晦日だけあって、カウンターにもまだ少し余裕がありますね…カウンターの奥側に腰掛けましょう。ちなみにこのあとポンポンと人が入ってきて、30分後には奥のテーブルまで埋まっていました。さすが、地域の人気店。



丁稚飲酒帳-定番ホッピーセット  それほど通っているのでもないのに、「いつもどうもね」と気さくに声をかけてくれる、やっちゃん。丸千葉のあたしの定番、ホッピーセットをお願いします。厚手のグラスに注がれた焼酎に、氷入りのグラス、ホッピー外がセットですぐに出てきます。この三点セットが、重厚なカウンターに良く似合うんですよね。グラスのお尻から焼酎をグラスに落として、ホッピーで割り返せばこれが今年最後の酒場での乾杯です。

 

 あては、来る前から決めていた鳥の唐揚げに、貼り出しメニューの中からハマグリの酒蒸しを行きましょう。しかし、大晦日までこの繁盛ぶりはすごいなあと思いつつ眺めていると、カウンター一番奥、あたしの隣のお客さんが何か話しかけたそうなんですが言葉にならず、相当酔ってるなあと思ってたら、ふらり立ち上がっておトイレに行ってしまいます。やっちゃん苦笑いで「ごめんね、悪い人じゃないんだけどね…」と、実害ないから問題ないですよ~。


丁稚飲酒帳-ハマグリの酒蒸し  と、出てまいりましたはまぐりの酒蒸し。深めの鉢にプリプリ大ぶりのはまぐりが八つも入って、これで500円は見た目だけでお値打ちと思えます。これが口に運ぶとすぐに裏付けられます。肉厚の身をかみしめると、中からハマグリのジュースがじゅわ~と湧いてきます。うわ、うめっ(^^;

 しかも、鉢にあふれた汁がまた旨い。さっぱりとした塩味に貝の旨味がしみだして、たまりませーん。これを貝ですくってすすれば、なぜかレンゲで飲むよりおいしさを感じるんです。


 お、さっきのお客さん帰ってきましたね、今度はやっちゃんに何事か言おうとしてますが…やっぱり続かない。と、「○○さん、言いたいことがあったらしっかり言わなきゃ駄目だよ、男同士がみつめあっても仕方ないよ。」うむ、正論である。「今日は夜までやってるから、一回帰って酔い醒ましてまたおいでよ」と。

 しばらくしてお会計して帰られたお客さん、すかさず「ごめんね、悪い人じゃないんだよ」と両脇の僕らに謝ってくれるやっちゃん。いやぁ、あれだけ酔ってるお客さんに親身になっている様子を見れば、それはわかりますよ。ただ酔わせるだけでなく、お客さん一人ひとりを大切にしている今日の姿を見て、改めてこのお店の馴染みになりたいなぁと思った晦日の出来事でした。このやり取りが聞けただけで、今日来た甲斐があろうてものです。


丁稚飲酒帳-大ぶり唐揚げ  さてさて、唐揚げちゃんの登場です。大皿に並んだ五つの固まり、一番大きいのは握り拳くらいの大きさがありますで~。しかも、中までじっくりと火が通されていて、噛みしめるとアツアツの鳥の脂があふれてきます。軽いショウガの風味も、鶏肉の旨味を引き立ててくれます。本当に一人だとこれ一品で十分なボリューム感ですね。


 今度はやっちゃん、お隣のお爺ちゃんに店内で撮られた写真を渡して、「このお客さん、カメラ好きな人でね、ほら男ってあれでしょ、武器を持つとはしゃいじゃうからさ」…はい、あたくしもそのパターンです。その流れで、趣味のお話になりまして、どうもやっちゃん自動車模型づくりが好きみたいで、携帯で撮った組みかけのエンジン模型を見せてくれました。きちんとマフラー裏の見えない所まで、灼け色を吹き付けてますね。「いやぁ、こだわっちゃうんだよね」って、やっちゃんにとっての武器が模型なんですねぇ。しかし、嬉しそうに恥ずかしそうに目をキラキラさせてしゃべる様子は、本当に少年のようですねぇ。んー、僕はこの人がますます好きになったぞ、と。こんな人になりたいなぁ。

 さてさて、年末にいいお話たっぷり聞けました。今年もどうもお世話になりました、来年もまたすぐにお邪魔しますね~。



丁稚飲酒帳-やわらか鴨肉  今年はこのあと知り合いのお見舞いがありまして、ちょっと遅れて南浦和にかけつけました。

 持ち寄りのあさ開や上喜元など、日本酒に舌鼓を打ちながら、いつもながらに柔らかく、かみしめるほどに美味しい鴨肉たっぷりのお鍋、そしてたっぷり鴨の脂が染み出たスープでいただく年越しそばが絶品です。マスター、今年も年末までお世話になりました~。


丁稚飲酒帳-このそばがまた良い  格闘技も終わり、除夜の鐘の音がテレビから鳴り響くと、もう今年もまもなくです。定番の初詣スポット、浦和氷川神社までみんなで歩いて行ってお詣りすれば、今年も無事に年が越せました。あけましておめでとうございます。マスター、親分はじめ、ご一緒いただいた皆さん、ありがとうございます。2009年も、よろしくお願いします。


 丸千葉 1月1日~4日(日)まで休業

 丸好をあとに、買物があるというm蔵さんとお別れして、ご近所と二人で向かった先は、伊勢元酒場。

 今日も赤提灯が揺れています。八広駅から道に出て、遠くにポツリこの赤い光が見えると、なんだかホッとするんですよね。最初のうちは、親父さんが強面な感じがして腰が引けていたんですが、通ううちに顔をおぼえてもらえて、掛け合いが楽しくなってきたんです。少しずつ夕方の常連さんたちとも、面が通じるようになってくると、その酒場がますます好きになってきます。


丁稚飲酒帳-納めボール2  暖簾をくぐると、こちらも今日も盛況ですねぇ。テレビ下にちょうど並んで空いていた二席に腰掛けます。言わずと出てくるハイボール、こちらのボールにも、今年もお世話になりました。

 思えばニホンシトロンが廃業したのが今年の四月の出来事、この伊勢元の炭酸もドリンクニッポンに置き換わって、あの頃のような瓶によってはのどが灼けるような強烈なキックバックは味わえなくなりましたが、琥珀色の液体が生み出す伊勢元ボールの味わいは変わっていません。ここのボールも優しくて、空きがこなくて何杯でも飲める味わいなんですよね。

 

 

 いいボールの条件って、僕は飲み飽きないことだと思うんです。特徴的な味わいのあるボールは、時にその香りや味が鼻について、飲み飽きてしまうことがあります。それに対して、この伊勢元や丸好、あとは江戸っ子や岩金などもそうですが、押さえた風味で途中で味を変える必要のないのが、僕にとってのいいボールなんです。しかも、それでいて決して無個性ではないというのも、大事なところです。

 

 

 


丁稚飲酒帳-とろっとろすじ煮込み  さてさて、あては…と親父さん手書きの黒板を見てみると、お「レバ刺し300円」の文字がありますぞ。これは聞いてみなくちゃ…と、「ごめん、切れちゃった」とのお返事。あらら、さすが人気メニューですね。では、次善に考えていたすじ煮込みをお願いします。

 

 

 

 と、先ほどの丸のボールがきいたかな、ちょっとはばかりへ。伊勢元の店内構造は、暖簾の正面を短辺にしたL字カウンター、その長辺の先端部分におトイレがあります。さーっと小用を足して出ていくと、常連Hさんから「お、早いな、少年」…三十路も半ばになって少年もないものですが、このお父さんはよく僕のことをこう呼んでくれます…「いや、若いから切れがいい」と切り返すと、お隣のケンちゃんもろとも「よく言った」と笑ってくれます。んー、先ほどの丸好もそうだけど、お客さん同士の笑顔があるお店って楽しいんだよなぁ。

 

 

 

 ほどなく温まってまいりましたすじ煮込み。この煮込みは熊さんも太鼓判の一級品。塩味のスープに牛スジの出汁が染み出して、これがまた温まる。さらにとろとろに煮込まれた牛すじ肉をかみしめると、ゼラチンのねっとり感が味わえてたまりませーん。秀の小さめに切られたすじ肉もいいけど、伊勢元のこの大ぶりのすじを食べると、関西人に生まれてよかったーと思うんだろうなぁ…と思います。以前、秀に京都出身の方をお連れした時に、そう言われたもので、たぶんこちらも気にいっていただけるだろうなぁと(笑)。ああ、京都行きたい。

 


丁稚飲酒帳-冬の名物  さてさて温まりメニュー第二弾は、おでんでしょう。厨房の左隅でことこと煮込まれているおでん鍋の蓋が御開帳。

 いつものように「何にする?」と聞いてくれる親父さんに、大根に定番ちくわぶ、それにうまそうに浮いているがんもどきとつみれをお願いします。何が入っているかわからないので、他のお客さんの交渉を聞いて勉強したり、しまったなぁ~なんて思うこともしばしばなんですね。煉り芥子と一緒に出されるこのおでん、これが始まると冬が来たって感じがします。

 肉厚の大根、出汁の染みたがんも、みっしりと詰まった感じのつみれと、いずれもよく味が染みていますが、中でも圧巻がこのちくわぶ。もう溶けだすくらいのとろとろ感、今日はいいとこもらったぞ~。あたしも大抵ちくわぶ好きですが、ここのちくわぶが結構好きなんですわ。ちなみに、実家のおでんにはちくわぶは入っていませんでしたが…。

 

 

 お隣さんが帰ったあとは、これまた顔見知りのNさん、Mさんがお二人でお見えです。先日、最後のお客さんになった時にお付き合いいただいたのがこのお二方でして、「この間はどうも」なんてご挨拶をひとつ。

 


丁稚飲酒帳-温かいカウンター  むこうのHさんたちと親父さんの掛け合いの中で、お引越しの話が出ていますね。こちらでも年始の営業開始と合わせて、ちょいと聞いてみますと「年始は五日から、ほんでもって十日までやろうとおもってるんだ」と親父さん。実は伊勢元さん、このお店を引き払ってお引越しなさるというお話を聞いておりまして、その時期を測ってらしたのです。ちょうど業者さんの都合で、11日に作業が入るということで10日がこちらでの最後の営業になるようですね。

 

 

 冒頭の話に戻りますが、最初は一人で来て常連さん方の話を笑顔で聞きながら、いつか熊さんと仲良くなって、とかげさんと三人で来て突っ伏してしまったり、M蔵さんの注文に「ウーロン茶?…お帰りください」と言って笑うのがいつか定番の掛け合いになって、カウンターをはさんでマスターと一緒にVサインの写真を撮ったり…この白木のカウンターにもお世話になりましたね。

 

 200円のクリームコロッケを食べ、250円のレバ刺しをつまみ、目玉焼きに舌鼓を打って、冬場はおでんで温まる。ここも紛れもなく僕の巣だったんだなぁと、あらためて思います。

 お世話になったお店に感謝、でもお引っ越しされても、きっとまた人の集まる場ができると思います。その中心に親父さんの笑顔と、あんパンをぱくつく姿が見られることを思いながら、年越しのご挨拶をすることにしましょう。また、来年もお邪魔します!

 

 

 伊瀬元酒場 八広六丁目店  年末30日まで年始5日から営業

 

                                12月28日(日)

 昨夜はお疲れ様でした~。11時半から11時過ぎまでですから、実に半日近く飲んでいたんですねぇ。

それにもかかわらず、最後のさくらいのお酒が上質だったからか、目覚めはすっきり。終わりよければすべてよしは、お酒の世界にもあてはまるんでしょうか…なわけないか(苦笑)。

 まあしかし、休んだ時間が遅いですから、普段お爺生活のあたしも、起きるのが遅くなるのはやむなしですね。目が覚めたら青空にお日様が高く昇っていました。もうお昼近くかぁ…丸好口開けには間に合わないか。今日は年末最終営業ということで、ご挨拶にいく予定だったのですが、まあ有馬記念もあることだし夕方からに予定を修正しましょう。

 

 

 大掃除するでもなく、ごろチャラしながら一日を過ごしつつ、自宅のテレビで有馬記念を観戦。しかし、強かったダイワスカーレット。競馬は丸好で見るくらいで、見つけているわけではないですが、始終先頭でしかもゴール直前でもうひと伸びした走りっぷりには、ちょっと鳥肌が立ちましたわ。さて、腰を上げるとしましょう!

 


丁稚飲酒帳-納めのボール  まあ、最終日だし競馬終わったあとだけど、少し待つのは覚悟しながら八広駅から水戸街道を目指します。

 暖簾の隙間から中を覗くと、相変わらず盛況な店内、お、左手に一席空いてるかなあ。暖簾越しに、白板下の定位置においでのTさんと目が合って会釈。そのまま扉を開くと、おかみさんが「そこ(左手)に椅子がもう一つあるから、探してあげるからちょっと待っててね」と声をかけてくれます。先客さんに椅子を引き出してもらい、M蔵さんと無事席に着くことができました。

 おかみさんにご挨拶、さらにTさんとお隣の新宿さんにも改めてご挨拶。年末最後のボールが注がれて出てきます。

 

 

 隣合せたおじさんが既にできあがっていて、ちょっと怖かったけど(苦笑)。あらら、おじさん、僕らのあとにもう一人入ってきたお父さんが頼んだ瓶ビールを取り上げて注ごうとして、叱られてますね。酒場ではお店ともそうだけど、お客さん同士の距離感も難しいですよね。自分から壁をつくってしまうのも、何のために大衆酒場に来てるのかという気になるし、かといって一人で飲みたいお客さんに馴れ馴れしくむするのも問題ありですし…って、普通の生活と同じですけどね。

 

 

 

 さてさて、そんな出来事を横目にボールを一口。今年もこのボールにお世話になりました。変わらぬ爽やかな飲み口に、やっぱり自分の原点がここにあるということを確認しつつ、年の瀬が来たんだなぁとちょっとしみじみしたりして。

 


丁稚飲酒帳-とろっとろ蕪  あては…煮込み鍋脇の野菜惣菜スペースに鎮座している琥珀色の球体が座った時から気になってまして、カブとガンモ煮行きましょう。レンジでほんのり温まって出てきたカブラ、これが玉も大きいし、箸を立てただけでスーッときれる柔らかさ。中まで含まれた出汁と、カブの甘味が素晴らしい。

 

 

 ここで、年末までかかる大仕事を終えて、ご近所U先生が四ツ木橋の上から連絡くれました。んー、満席かなぁ…あ、Tさんがお会計されてますね、待つことなく入店できてよかったね~。と、さっきのおじさんもお会計ですか、おかみさんが気をつかってこちらにご近所を寄せてくれます。あらら、昨日に続いてミニ忘年会になりましたね、お疲れちゃんです~。改めてボールで乾杯。

 


丁稚飲酒帳-煮込み鍋  折角三人そろったので、二人だともてあましそうだった、特製煮込み鍋をお願いしましょう。いつもの煮込みとどう違うのかと、興味津々で見ていると、おかみさん、取り出した土鍋に豆腐を入れてたっぷりと煮込みを入れています。さらに取り出したのは、下仁田葱かな太ねぎをザクッと切り出して土鍋の中に。これをぐつぐつ煮込んだら…最後にいつもの魔法のにんにく醤油を掛け回して…丸好通いしていて、これが嫌いな人はいないでしょう~。

 煮込みの味の染みたアツアツの豆腐をはふはふ食べると…ああ、胃の中から温まる感じだなぁ。このとろりとろけるネギがまた素晴らしい。ニンニクタレの香りもいいし…ああ、この中にごはん入れて食べたい(笑)。江戸っ子もミツワもそうですけど、煮込みの中の豆腐っていいですよね。普段の煮込みよりお高め(650円)だけど、この煮込み鍋もレギュラーにしてほしいなぁ。

 

 

 お、常連の先生がご夫婦でお越しですね。これもおかみさんが空いた席を見計らって、先ほどの新宿さんの隣に寄せてくれてます。夕方近くなって、ちょっと落ち着いた頃ですかね、ずっと満席が続いていたのが、やっと二、三席の空きができました。フーッと、鏡下の椅子に座っておかみさんも一服、お疲れ様です。

 


丁稚飲酒帳-また来年もよろしくね  しかし一服吸い終える時間もないうちに扉がガラガラッ…また、お馴染みさんがお越しのようです。「さっきまで満席だったんですよ」と先生が声をかけています。ご新規さん、「年末のご挨拶にと思って、お土産持ってきたんです」…すると間髪入れずおかみさん、「だから開けといたんですぅ、アハハハハ」。これには店内大爆笑。

 爆笑のあとにポソリと、「こんな時代だから、腹から笑わないとね」とおかみさん。そうですね、何事も気の持ち様、辛いこともあるけどここで笑える時間を大切にしながら、来年も笑って過ごせる一年にしたいものです。

 それにしても、こうして16席全員で笑えるのは、やっぱり丸好の素晴らしさですよね。大衆酒場って、こじんまりした店内が一つになれるのが魅力だと思うんです。来年もこの調子で楽しい一年にしましょう!

 今年も一年ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。

                                        12月27日

 今年の(去年の?)年末年始は土日のマジックで続けてお休みをとれた方も多いと思います。

なにせ僕がその一人。たいへん幸せな年越しでございました。

 ということで簡単に年越しの思い出を綴ることから始めようかなぁと思う、今年の年明け。

 皆様、本年もよろしくお願いいたします。


 冬休みのスタートは、恒例大忘年会から。
丁稚飲酒帳-食卓いっぱいの宇  なにせあたくしと皆様の出会いの場ですから、これを欠かしては年が越せないでしょう~。

 ということで、宇ち多最終日に集合です。最近の宇ち多の傾向からいって、最終日の営業ははやく開くんだろうなぁ…とわかりつつ、起きられませんでした(涙)。ふと気付くと、11時過ぎ。

お墓参り組がつくのが11時過ぎなのでいそがにゃあと、あわてて脱ぐ!着る!…で、仲見世に駆け付けましたところ、到着は11時20分。すでに先客の墓参り組は列に並んでいたという事実。ああ、地元民が遅れてどないするん。宇ち多の御法度として、列内の待ち合わせはできません。もし、あとから知り合いが来たら、列の最後に回って並びなおさなければいけません。みんな、がんばって並んでるんですから、あたりまえですよね。今回はご一緒は無理かなぁ…とあきらめながらならぶこと20分。先行のお墓参り組も、二、三人ずつに分かれて入店しています。

 親分たちは鏡下ですかぁ、お、ちょうどその端があいたけど…と、うまくお二人の隣に滑り込めました~。それどころか、あんちゃんが「何人なの?」と聞いてくれ、あろうことか、補助席二つを使って、鏡下に八人が集まることができました。年末にご無理を言って申し訳ない!。おかげで楽しい時間を過ごすことができました。来年もよろしくお願いします。


丁稚飲酒帳-寅とトラ  さてさて、必要な物を買い込んで、立石駅で別れる人、青砥駅で別れる人、また来年もよろしくお願いします。

 電車に乗り込んで目指すのは柴又駅。駅前にはご存じ寅さんが青空に背中を向けています。お、足もとにトラ猫のトラさんがまどろんでますねぇ。このあと、あたしが持参した鳥房の匂いに誘われてか、トラさんと遊ぶことができました。

 第二会場は、京成柴又駅から帝釈天を超えて、江戸川の河川敷です。じゃんきー、まーぶるご夫妻も自転車で駆けつけてくれ、駅前で買い込んだ愛知屋のコロッケ、メンチ、鳥房の半身揚げの立石名物に、まーぶるさんお手製の野沢菜じゃこもいいあてになりますねぇ。

 ほどなく四ツ木杉浦酒店に酒を買いに走ってくれた熊さん、とかげさんのお二人もかけつけてくれて、出ました佐久の花。しかも杉浦の親父さんが自前で樽の香りをつけてくれた樽酒。なんで瓶から注がれるのに、こんなに樽の香りがというほど、鮮烈な香り。おいしく危険なお酒でした。この香りがまた進んじゃうんだよなぁ。

 
丁稚飲酒帳-佐久の花樽
 どうやら酒を買いに行った先で、ご近所u先生ともはち合わせしたらしく、年末多忙な体でしょうが、余力があったらお越しよ河原に!。寒い中の立ち飲みが、また気心しれた仲間同士だと、そしていい酒にいいあてがあれば、いつの間にか時間がたってるんだから(苦笑)。


 風もなくおだやかな河原に長居しすぎたか、もうまもなく一次会の時間です。そう、驚くなかれここまでは前哨戦なんです(笑)。


丁稚飲酒帳-年の瀬恒例  本大忘年会会場はは奥戸「鳥平」、遅れる~と思って自宅から自転車で駆けつけましたら、まだ五人くらいしかいませんでしたわ。でもでもそのあと来るわ来るわ。結果、三十人に迫る勢いで、年末恒例の大じゃんけん大会も大盛り上がり。あたくしも三冊目の(笑)「東京居酒屋名店三昧」を獲得しまして、いい歳の暮れになりました。

 定番のスタミナ焼きに、ピーマン串のタレに酒がすすむで、さて、いったい何杯夏ミカンハイ、あるいはグレープフルーツハイをおかわりしたやら…それは記憶も飛ぶわけですわ。

 あ、ちなみにあたくし、一応さくらいに行った記憶はありますわよ(苦笑)。


 皆様、すでにお迎えとは思いますが、よいお年になりますように。2009年も楽しく飲みましょう!






丁稚飲酒帳-いらっしゃいましニャ  立石下町路地の町。下町の路地裏って、向島や千住、月島界隈などもそうですが猫が多いですよね。こちら立石もご多聞にもれず猫が沢山おいででございます。社長や中和泉さんに限らずね。

 そんなある日、牛坊の路地に入って行くと茶虎に白に暗くて見えなかった黒が二匹と、にゃん子がスナックの前に固まって会議中でした。にゃにゃにゃ~んと目を輝かせて、にゃんこと遊んでいるうちに気づけば路地の奥に紛れ込んでしまいました。すると、そこにはおとぎの家のような極彩色のお店があったのでした。



丁稚飲酒帳-とっちゃん外観  中華風の提灯がぶら下がり、色とりどりの壁紙かと思ったら、これが無数の料理の短冊。「これはなんじゃ~」と思いつつ恐る恐る扉を引いてみると、そこはこじんまりした居酒屋さんでした。その名も「とっちゃんぼうや」。

 店内は四人がけのテーブルが二つに、六人ほどが掛けられるカウンターだけ。そして、店内の壁も表以上にたくさんの短冊で彩られています。先客のお二人は、心地良さそうなご様子でママさんとお話しされていますね、ちょっといい雰囲気ですよ。お邪魔してもいいですか~と聞いてみると、お三方揃って「どうぞどうぞ」とカウンターに招かれます。


丁稚飲酒帳-短冊たらけの入り口  いやぁ、猫に誘われて入ってきちゃいましたなんてお話をすると、ママさんが人懐こい笑顔で、にっこり笑って「いらっしゃい」とお手抜きを渡してくれます。

 しかし、料理もそうだけど飲み物もビール、日本酒にサワーにカクテルまでいろいろ揃っていますねぇ。目移りするけど、まずは定番ホッピーでしょう。セットで450円、中身200縁に外200円。出てきたのはダルマ型の中ジョッキに氷入りのホッピーセット。焼酎がジョッキの半分ほど入っていますが、氷も入っているので、胃にやさしい感じですかね。外を半分ほど投入して、できあがったホッピーをぐびりと…はあ、落ち着くなぁ。



丁稚飲酒帳-ホッピーセット  やっぱり家路に就く前のこの一杯が大切な気がします。ネットで見たところでは、アタシの朝目覚ましより早く起きちゃうお爺現象は、仕事等のストレスフルな過緊張っていう状態なんですって、思わずドキリとしてしまいました。仕事時間中、集中できてないにも拘わらず、四六時中仕事のことが頭から離れない自覚症状がありありでしたからね。こんな風に一息ついて、気分転換することが必要のようですよ。


 しかし、数あるメニューを眺めているだけで飽きないなぁ。冷奴に唐揚げなどの定番どころから、もつ焼き、中華、巻寿司、冬季限定の鍋まで…なんでもそろってるぞぉ。その中でも奥の壁にはパスタにドリア、カレーライスにオムライスと洋食メニューが並んでいます。チキンシリーズに牡蠣シリーズなんてのも面白そう。だじゃれシリーズって、なんじゃこりゃ(苦笑)。

 さて、まずは定番ものからキャベツ味噌をいただきましょうか。それと洋食ものからチキングラタンをお願いしましょう。


丁稚飲酒帳-キャベツ大盤振る舞い  待つことしばらく、大きなざるの上にはザク切りにされたキャベツが乗せられて差し出されます。驚いたのはその量、これ四分の一はあるんですけど(笑)。一人だとこれだけでおなかが一杯になっちゃいますよ~。添えられた味噌が、少し辛めの味わいで食を進めてくれます。これだけの分量の生キャベツを出されたのは初めてだなぁ。しかもお値段を見てびっくり、なんと180円ですぜお客さん。最近は葉物野菜高いのに、いくら立石価格だからといってもこれは太っ腹。



丁稚飲酒帳-濃厚マカロニグラタン  続いて熱々のチキングラタンも出来上がってきます。

 マカロニとチキンがごろごろ入っていますね。一口して驚いたのが、うまいのなんの。ちゃんとベシャメルが作りこまれています。濃厚でこくがあって、少し重い感じすらするベシャメルソースに、チキンの旨味、カリカリの表面のチーズがまたよく合うんだなぁ~。

 

 これは中、おかわり行くでしょう~。いや、それでなくても行きますけどね(笑)。おかわりの焼酎はジョッキの六分ほど。グラスがそれほど大きくはないので、飲み物のコストパフォーマンスは、ここいらあたりではあまり高くはありませんが、でもいいんです。これだけのものを食べさせてくれるんですから。


丁稚飲酒帳-中身おかわり  失礼ながら短冊べたべた、だじゃれむき出しの店内外の様子からは想像もつかない、しっかりとした料理の数々。これは居酒屋というよりも、路地裏の洋食屋さんですね。量も一人で食べるには十二分、二品で満腹になってしまいました~。しかもグラタンも500縁のお値段、懐にもやさしいですね。

 カレーにパスタ、オムライスと数々揃った炭水化物ラインナップも充実しているし、今度いろいろ食べに来ようっと。誘っていただいた猫さんに感謝の路地裏の新しいお店との出会いでした。


 とっちゃんぼうや 17:30(日曜16:00)~24:00(日曜23:00) 火曜定休

 12月31日営業 1,2,3日 14:00~21:00営業




 

丁稚飲酒帳-路地裏の桐  浅草寺記念開帳を堪能して、お昼ごはんの時間です。といっても、もう遅い時間だから早めの夕飯みたいなものですが。雷門を背中に、浅草通りを越えて浅草消防署を目指します。今日のランチどころは、以前情報を得て浅草に寄った折に探してみつからなかったあのお店。何日か前にシェフから、詳しく場所を教えてもらったので行ってみようと思い立ったのでした。


 目指す消防署付近の路地をぐーるぐる。お、ありました路地裏の、しかもビルの地下じゃ簡単に見つからないのも道理ですね。今日のお昼は、こちら桐さんです。

 階段を下りていくと予想よりも広い店内、正面にカウンター八席くらいかな?右手にはテーブル、さらに左手には12,3人は入れる小上がりまであります。日曜日の定番、競馬中継の流れる中、少しきつめの顔つきのお姉さんが、「空いてますから、座敷にどうぞ」と小上がりを勧めてくれます。広い座敷には、六人掛けのテーブルが二卓。片方を先客のお爺さんが一人で占めて、ゆったりと昼酒を楽しんでおいでですので、奥の方のテーブルに落ち着くことにしましょう。


丁稚飲酒帳-さっぱりチューハイ  散歩のあと、靴を脱いで小上がりにどっかり…ああ、落ち着くなぁ。さてとメニューを眺めて、注文はチューハイにしましょうか。それに煮込みをお願いします。回転のいいのが嬉しいじゃないですか、すぐにチューハイと煮込みが出てきます。チューハイは大きめジョッキに氷少な目、すっきりとドライなタイプ。前にレモンサワーを頼んだら、たしか黄色い液体が出てきたような記憶があるんだけど…。


丁稚飲酒帳-カレー馨る煮込み  煮込み
(350)を一箸いただいてみると、フワーッと鼻に抜けるカレー粉の香り。おお、これこれ同じ味だ~。

 今年のお正月、どぜうの飯田屋で徳の大将を囲む新年会がありまして、その二次会として足を運んだのが、西浅草の松楽というお店。ブタさんの看板が以前から気になっていて、一度足を運んでみたいと思っていたところ、新春からお邪魔することができました。その時は2階のテーブル席を十人くらいで囲んで、わいわいがやがや楽しんだのですが、そのお店がなんと春には閉店してしいまいまして、再訪を心に決めていただけに、なんとぉ~と嘆いたものです。ところがしばらくして、ネットを手繰っておりましたら、こちらのお店の記事に出会うことができ、いつの日かと思いきわめていたのでした。


 事前情報では、松楽の味を受け継ぐとともに、土日祝日も営業してくれるという形態も松楽ゆずりとのこと。ん~、この煮込みのカレー風味、まさに正月に味わった味や~。かなり煮込まれて濃い色の付いたシロの食感もまさに同じ。一年ぶりの再会ですね。


丁稚飲酒帳-ハツカシラ塩  どれどれ、では一年前の記憶をたどって、やはり大串もつ焼きを食べなきゃね。それに、カレーの「ル」…ない。メニューを見たらカレーのルーになってる~、るるる~
(T-T)。いや、表記はそれが普通なんですが、おつまみ用のカレーを、松楽では「ル」と表記していたのが、とても印象深かったものですから。まあ、気を取り直してすきっ腹のM蔵さんにはお食事を食べていただかないとね。定番のルーにナン付というのがありますから、これ行っちゃいましょう!



丁稚飲酒帳-レバタレシロタレ  注文が通るや否やという感じで、大振りもつ焼きがあっという間に出てきます。本当にえっ!と驚くくらいのスピードでした。もしかしたら注文を予め考えて、下焼きをしてあるのかもしれませんね。でも、下焼きが悪いわけではありません。宇ち多にしても、オープン前のガラス越しにのぞいてみると、お母さんが下焼きしてますもんね。れが回転をあげる工夫になっています。こちらのもつも一本130円の価格に見合う切っつけの大きさに対し、ふわっと柔らかく焼きあがっています。

 ただ、しばらく食べずに置いておいたりすると、種類によっては身がしまり歯が立たなくなってしまいます。それは焼きざましの影響が多少はあるとしても、本来熱々をほおばるべきものを放っておいた食べる側が悪いんですが。いずれにしても、熱々のもつは美味しいで~。しかも一本単位で注文できるのが、うれしいですね…一本単位じゃないと、すぐおなか膨れちゃうけどね。


丁稚飲酒帳-名物「ル」  つづいて小鉢に出てくるカレーの「ル」とナン
(600円、ルのみは400)。ナンは給食などでよく出てくる小ぶりのサイズで、これは特筆すべきものはないですが、ルーの味わいがまた正月の味わい。丸好まじゃがカレや洋風カレーのように甘味が立ち、甘味で食を進ませるタイプではなく、塩気が第一に来るガテン系の味わいだと思います。そしてマイルドな辛味が印象に残る、家庭の味わいに近いカレーですかね。これをもつ焼きにまぶして食べるのが松楽スタイル。ここ桐でも、もちろんこれを再現できます。(先ほどの固くなったお話は、実はカレーを待っていたのでした。まぶして食べる場合は先にルーが来てから、もつ焼きを頼んだ方がいいかもしれませんね)。


 いやあ、二人で大串のもつ焼き四本にナン食べたら、おなか膨れてしまいましたわ~。いいランチになりました。

 土日祝とこちらが休みのときに営業してくれるし、週末は12時から営業してくれるのがありがたいですね。いい浅草の昼酒…いやランチスポットがみつかりました。松楽に行けなかった分、また昼酒しに来ようっと。どうも御馳走さまでした。


居酒屋桐 16:00(土日12:00)23:00 水曜定休








 もう「良いお年を」という挨拶を聞くような時期になりましたね。

 今年は寒さが弱いからか、年末気分が盛り上がらないままにクリスマスを迎えてしまいました。

というか、目前に大忘年会が控えているんですけどねぇ。まあ、飲むには関係ないか(^^;

 ということで、最近お邪魔したお店だったり、友達から聞いたりしました年末年始の大衆酒場

営業情報でございます。

 飲んだくれたあとに走り書きしたりして、残っていた数字がその日から営業なのか、その日まで

お休みなのか、はっきりしないお店もいくつかありますので、いつものように参考程度にご覧くだ

さい。必要な場合は、お店に確認してくださいまし~。

 

 

 徳多和良 25日(木)まで 新年7日(水)から

 

 ぼんそわ 25日(木)まで 新年5日(月)から (たぶんだそうです)

 亀有江戸っ子 26日(金)まで 7日(水)から

 宇ち多   27日(土)まで 6日(火)から

 ほりい    27日(土)まで 6日(火)から

 モアナ    27日(土)まで 7日(水)から

 サラリーマン 27日(土)まで 4日(日)から

 丸好酒場  28日(日)まで 新年3,4日特別営業

 秀      29日(月)まで 4日(日)から(もつ刺し6日から) 

 大力     30日(火)まで 3日(土)から

 鳥新     30日(火)まで 5日(月)から(28日(日)営業)

 野島     31日(水)まで 6日(火)から(28日(日)営業)

 蘭州     30日(火)まで 2日(金)から

 ゑびすや食堂 31日(水)まで 5日(月)から

 丸千葉    31日(水)まで 5日(月)から

 串揚げ100円ショップ 31日終夜営業

 とっちゃんぼうや 年末年始無休

 

 

 さて、今年も残すところ、あと1週間となりました。ラストスパートで楽しく飲みましょう。

 

それが明けたら新年です、来年もまたよろしくお願いします。スタートダッシュで飲みましょう(笑)。

 今年一年お邪魔したお店の皆様、酒場でご一緒した皆さん、そして何より弊不定期更新ブログ

をお読みいただいている皆様方、今年もお世話になりました。また、来年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

                                    1116日(日)
丁稚飲酒帳-記念開帳 小雨そぼ降るニャンコである。

 これ丁稚、我輩にもメロンパン分けてくれニャ。

「先生、ごめんなさい~、美味しくてパクパク食べてたら、もう残ってないでゲス~」

ニャにぃ、この欠食コンビめが…メロンパンの恨みは海より深いというコトワザがあってニャ~。

「先生、爪を出したり引っ込めたりするのはやめてほしいでゲス~、がくがくブルブル」

 まあ、おどしはこの位にして先を急ぐか、早く昼ごはんにしないと我輩よりm蔵にかみつかれそうだしな。浅草寺の山門にはデカデカと開帳の文字が飾ってある。
丁稚飲酒帳-結縁のお手綱  その向こうには凡字の書かれた柱に五色の紐がつながっている。皆が手繰っている紐が、本堂の中のご本尊につながっているのだにゃ。どれ、せっかくなのでご本尊、聖観世音菩薩様と御縁を深めるとしよう。そう言えば、三社祭の三社、いわゆる三社権現だが、神様をお祀りしていると思っておったのニャが、実はご本尊を隅田川から引き上げた兄弟と、それを祀った土地の名主様をお祀りされているそうニャ。つまり三者祭りなわけだニャ。ちょっと聞いてびっくりした最近の豆知識でした。


丁稚飲酒帳-奥山風景より提灯絵付け  本堂にお詣りして、左手に進めば奥山風景。これは江戸職人の屋台だニャ。凧づくり、刃物研ぎ、提灯の絵付けに鋳物に絵師と、いろいろなプロフェッショナルが集まっとるニャ。丁丁発止のおっちゃんから無口なこれぞ職人という方まで、いろいろ個性があるものだ。

 さて、では本日のメインに参ろうか。今日が最後の大開帳、この機会に訪ねねばと思っていたのが、伝法院の記念開帳だニャ。先日訪れた時には、伝法院の正面に回ったら裏の記念館での絵馬展とセットと気づいた時点で時間切れ(午後三時)になり、涙を飲んだのニャが、今日こそは突撃ニャ~。

 徳川将軍家の奉納をはじめ、等身大以上の大きな絵馬の数々は見ごたえがある。そういえば成田山の絵馬堂もしばらく訪ねていないニャ。あそこの参道の甘太郎が絶品なんニャ…じゅるっ。丁稚、よだれを垂らすな。そうそう、関東で二軒のみのちりめんニャンコの直営店もあったニャ。


丁稚飲酒帳-伝法院庭園  さて、いよいよお庭に突撃だニャ、さすに小雨が落ちてきたか。案内看板によれば、小堀遠州作による廻遊式庭園、真ん中に大泉池という池が配され、松やらいろいろな木々が緑なしている。紅葉の時期も見事だろうニャ。

 池の前に一際大きいのは、これはしだれ桜か?これだけのしだれだ、春に来ればさぞきれいだろうな。まあ、見られませんけど。それにしても随所に案内看板があるが、これを記念開帳だけに用意したようには思えないんニャが…とm蔵と話していると、前を行くお父さんがやおら振り返って、「そう、ここ非公開なんだけど、会員には案内が来るから」とのこと。なるほど、友の会的な会員になれば記念開帳でなくとも入れるのか。確かにお坊さん方だけで独り占めにするのももったいない風景だニャ。お父さん曰く歌舞伎役者さんやら政治家さんやらも来るそうニャ。前者はともかく後者はなるべくお近づきになりたくない方々だが、このしだれが咲き誇る様は一目見てみたいものだニャ。

丁稚飲酒帳-伝法院と五重塔

 それにしても、これだけ高い木々があるとは伝法院通りを通っている時には気づきもしなかった。この浅草で森に会えるとは思わニャんだ。これだけでも、拝観した意味があろうというものだ。

 池のまわりを廻って出口に近づくと、お、先ほどのお父さんが「こちら側からの五重塔は滅多に見れないから、写真に撮っておいた方がいいよ」と親子づれにアドバイスされている。どうも声をかけるのがお好きな、下町のお父さんだニャ。


丁稚飲酒帳-裏見の五重塔  うむ、なるほどこれが裏見の五重塔か、なかなかに壮観。「先生、五重塔って表裏で見え方違うんでゲスか?」おまえ、お父さんの心遣いを無にするようなことを言うニャ。たしかに違いはあれど、このカメラじゃ再現できないだろうがニャ。

 いつも仲見世から浅草寺境内を抜けるだけの浅草観光、今日は随分いろいろなところを歩いたものだ。都会のただ中の緑にも癒されたし、なかなか実り多い記念開帳だった。さて、欠食児童ども、昼御飯にでも行こうかニャ。「はいでゲス!」やれやれ、庭より団子か。

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丁稚飲酒帳-伝法院  今年もはや
11月、残すところ二ヶ月となってまいりました。なんて記事を師走に入ってから上げているという始末(苦笑)。今年もいろいろあったような気がしますが、反面、あまり活動的ではなかったかなぁとも思いつつ…どっちやねん。言えるのは、あっという間だったということでして、これも年のせいかのう。老けこんでどうする、秋のお出かけシーズンじゃ~、出かけるんじゃ~、野宿じゃ~()

 ということで、午後からお出かけは浅草へ。目的は最近磨り減ってきた靴の購入。伝法院入り口のいつもの酒井直三商店で、1500円の靴をゲット。相変わらずお安いですねぇ。



丁稚飲酒帳-混雑仲見世  してからにm蔵さんと待ち合わせて、仲見世に突進するといつにも増して人が多い。そうそう、本堂落成50年の記念開帳でしたっけ、テレビでやってましたね。

 と、ふと路地をのぞくと「浅草名物ジャンボメロンパン」の看板が。私は見た、m蔵さんの目がキラキラと輝くのを!無類のメロンパンスキーのm蔵さんに、おいちゃんが買うてやろうかいのう。


丁稚飲酒帳-ソフトの山  温州ミカンやバラ、はては八丁味噌まで、
30以上のソフトクリームサンプルがどーんと並ぶ花月堂さん。

甘い香りがふわ~と漂っている店頭には、四、五人の行列ができています。正直、このつくりをみた時になんで浅草名物がメロンパンやねん、観光客向けのおいしい商売ちゃいまっか~と、黒丁稚がおなかの中で囁いていたのですが、一口食べて目から鱗、腹から黒丁稚。真に失礼ながら、予想を裏切る美味しさでした。


丁稚飲酒帳-花月堂  袋から取り出そうとすると、まずこれが難しい。パンがアツアツで、しかも形が崩れるほどにやわらかい。表面にはカリッと茶色のメロンパン模様。さぁて、いただいてみますか~。

 m蔵さんの顔ほどの大きさのメロンパン、大きさ自体はジャンボというほどではないですが、感動したのはその味わい。カリッと香ばしく焼き上げられた表面クッキー生地のクリスピーな歯ごたえ、そして中身はもっちりとパン生地の旨味がたっぷり。この相反する二つの味わいが、一つのメロンパンの中に見事に調和しています。


丁稚飲酒帳-ジャンボメロン  二人して、サクサクのパクパクのもちもちのがとまりません。サクパクもちを繰り返しているうちに、あっという間になくなってしまいました。ちっ、二つ買っておくべきだったか~。

 いやぁ、これは出色だわ。170円のお値段以上の価値があります、実にいいもの見つけました~。浅草散歩のおやつにいいですね。また浅草行ったら寄ってみよっと。

花月堂 火曜定休

※メロンパンは随時焼いていますが、各ロットの売り切れも早く、また四時頃には品切れになる日もあるそうです。

                              10月25日(土)

 土曜日です。早起きです…いつものことながら(^^。土曜日の朝が一番好きなんですね。最高なのは、金曜の夜から車で出かけて、翌朝目覚めた時かな。金曜から遊びに行くと、一日遊んで帰ってきても、もう一日あるからなんだかとても充実した週末が過ごせる気がする週休二日制に多謝…ああ、野宿。


 早く起きた朝は、朝から洗濯です。靴も洗っちゃいます。洗濯機が止まったら、パタパタ洗濯物を干しまして、今日の日常業務終了。時刻は九時半過ぎ…さあ、今日は何して過ごそうかしら。

 そうですね、最近自転車こいでないから、少し漕ぎ出してみましょうか。高校生の頃から付き合っている愛車君。立石に越してきた時も、自宅から乗ってきました…さすがにあれはお尻が痛かった(苦笑)。中野に行ったり、戸越に行ったり、以前は結構ポタリングしていたのですが、最近はとんとご無沙汰。年とともに出不精になって、並行してデブ性になつてく自分に歯止めをかけなければ…ああ、野宿()


小岩の裏路地で  タイヤに空気を入れまして、れっつらご。本日は奥戸街道から中川沿いを南下、森永乳業の工場先で西に進路を切り替えて、と。あら、小岩と新小岩の真ん中にこんな魅力的な商店街があったのね。朝七時からやってる喫茶店では、団体さんが生ビールを酌み交わしています。思わず足を止めてしまいました
()。看板によれば、平日は七時から、土日はお客さんがみえたら開けるんですって。ちょっと散歩がてらに来るには遠いけど、今度のぞいてみようかしら。

 お、この居酒屋さんも古い佇まいでいいね、パン屋さんの前では自転車のお父さんがサドルに腰掛けたまま、大量のパンを店頭で受け取ってるし、小岩式ドライブスルーですな。さらには、これが噂の小岩でトルコライス屋さんですかぁ…なんて偶然であった商店街散歩を楽しめるのも、自転車散歩の楽しさ。さて、小松橋を越えて環七の裏通りを南下して、大杉に着いたのが1015分。んー、小腹が空いてきたから、お昼食べていこうかなぁ。でも、お店開くの11時なんだよなぁ…あ、黄色い看板がありますね。ええ、ブッ(後略)ですか、古本屋さんを物色しながら、少し時間つぶししましょうかね。


黄色い看板  二冊ほど古書を購入いたしまして、時刻は
11時五分前。じっくり見ていてちょっと出遅れた感がありますが、あとは環七をまっすぐ。14号を越えて、首都高小松川線をくぐり新宿線の駅のすぐ先に、これまた黄色い看板がこんにちは。そう、らーめんふたろうです…いや二郎一之江店でございます。

自転車を止めましてお店の前に行きますと、開店には間に合いませんでしたが先客はお三方。セカンドロットで入れそうです、買った本でも読みながら気長に待つとしましょうか。まずは券売機で食券を買ってと。当然、小です。

 と、行列整理のお兄さんが中から出てきて、僕の前のご夫婦に「お客さんお二人ですか?」と聞いてます。「あとで並んで入れますので、先にお一人のお客さんよろしいでしょうか」と交通整理をしてくれます。あら、ありがたい順番が二番目に格上げになったわ。結果、文庫本を開く時間も程なく、連続で席を立つお客さんがお二人。どうも土曜日は少し早めに空くようですね、それとも異様に早食い(苦笑)

 いずれにしましても、ゆずっていただいたご夫婦に、お先に失礼しますと挨拶をしまして店内へ。


 店内は本店よりも二回りほど大きい感じでしょうか。広く感じられる厨房に、店員さんは麺鍋の前に構えるご店主と、先ほどのお兄さんの二人のみ。カウンターのみの店内は20人ほどは入りそうな感じがしますね。二郎の常ですが、いいテンポで回転するので、それほど待ち時間もなくすんなり入れるようです…と言っても、行列の具合次第ですけどね。


小ヤサイニンニク  さて、ご店主の前の席に座りまして、お冷を用意。先客さんの調理風景を眺めながら、その時を待ちます。

 並べられた丼にタレが注がれ、スープを注入、ゆであがった麺を丼に盛り込んで、さてコールの時間です。「正面、小の方ニンニク入れますか?」…ヤサイニンニクでお願いします。そして、野菜とブタさんが盛り付けられて完成。いよいよご出座でございます。ラーメン小野菜にんにく。


 ぐひひひひ、これですよ、これ。茹で上げたキャベツともやしがこんもり盛られ、ヤサイ増しって感じがしますね。キャベツが結構軽めのゆで加減のようでシャッキリしています。その脇に二枚のブタさん。さあ、食べるぞー。


天地返し  まずは野菜にしっかりスープをしみこませるために、天地を返して…いただきます。うむ、太麺を噛み締める歯ごたえ、噛むほどに立ち上る小麦の香り、二郎を食べに来た~という喜びに満たされる瞬間です。

丼からスープを一口。脂が溶け出したスープは、まったりとしていながら穏やかです。辛みが薄い分、本店よりパンチは弱いのですが、野菜の旨味がたっぷり感じられます。ほのかに香る生姜の風味が全体を引き締めるアクセントになっていますね。なんだか、すいすい飲めちゃう感じ…危険だなぁ(^^;


続いてブタさんをいただきましょうか。やや小ぶりな感じを受けるものの、それは二郎にしてはということで、十分に肉厚のブタはパサつく感じもなく、いっしょに麺をわしわしやれば至福の時が味わえます。

さらにはスープのしみた野菜が程よいシャキシャキ具合でうまい。ズルズル、ワシワシ、ズズーッと食べては飲み、飲んでは食べと食べすすめることものの15分ほど。麺を食べきって野菜も完食。そして丼を持ち上げてスープを飲んで…うぅっ、美味しい…前回も飲みきりそうになって、最後の一口だけ残したんですが、焼け石に水よね(苦笑)。ええぃ、この際飲みきってしまえ!本当に完飲しちゃいましたよ。


からっぽ  完食完飲してももたれる感じがなく、さわやかな食後感。これも野菜の旨味たっぷりのおかげでしょうか、いわば「ヘルシー二郎」ですね。麺の盛りもちょうど僕の胃袋にジャストの盛りなんでしょうね、腹九分目くらいの心地よい満腹感に包まれます。ラの方には物足りないかもしれませんが
(苦笑)

ご馳走様とお店を出ると、もう15人ほどの行列が。うーん、早い時間に来て正解でしたね。



やぶにらみ招き猫  腹ごなしの帰り道は小松川親水公園なども眺めつつ松江の商店街から平和橋通りへ、最後に立石の商店街で招き猫さんにやぶにらみされましたが(苦笑)…全行程二時間ちょっとのお散歩になりました。三田までだと自転車こいで一時間以上はかかりますからねぇ。一之江は本店とはまた質の異なる味わいですが、どちらも美味しい。それに二郎感は十分味わえますからね。この近さで二郎食べたって満足感が味わえるのはありがたいですねぇ、三田までの足が少し遠のきそう(^^;

そうそう、今度は未食の汁なしもいただいてみたいですね、ごちそうさまでした。


ラーメン二郎一之江店 11時~ 水曜定休