立石下町路地の町。下町の路地裏って、向島や千住、月島界隈などもそうですが猫が多いですよね。こちら立石もご多聞にもれず猫が沢山おいででございます。社長や中和泉さんに限らずね。
そんなある日、牛坊の路地に入って行くと茶虎に白に暗くて見えなかった黒が二匹と、にゃん子がスナックの前に固まって会議中でした。にゃにゃにゃ~んと目を輝かせて、にゃんこと遊んでいるうちに気づけば路地の奥に紛れ込んでしまいました。すると、そこにはおとぎの家のような極彩色のお店があったのでした。
中華風の提灯がぶら下がり、色とりどりの壁紙かと思ったら、これが無数の料理の短冊。「これはなんじゃ~」と思いつつ恐る恐る扉を引いてみると、そこはこじんまりした居酒屋さんでした。その名も「とっちゃんぼうや」。
店内は四人がけのテーブルが二つに、六人ほどが掛けられるカウンターだけ。そして、店内の壁も表以上にたくさんの短冊で彩られています。先客のお二人は、心地良さそうなご様子でママさんとお話しされていますね、ちょっといい雰囲気ですよ。お邪魔してもいいですか~と聞いてみると、お三方揃って「どうぞどうぞ」とカウンターに招かれます。
いやぁ、猫に誘われて入ってきちゃいましたなんてお話をすると、ママさんが人懐こい笑顔で、にっこり笑って「いらっしゃい」とお手抜きを渡してくれます。
しかし、料理もそうだけど飲み物もビール、日本酒にサワーにカクテルまでいろいろ揃っていますねぇ。目移りするけど、まずは定番ホッピーでしょう。セットで450円、中身200縁に外200円。出てきたのはダルマ型の中ジョッキに氷入りのホッピーセット。焼酎がジョッキの半分ほど入っていますが、氷も入っているので、胃にやさしい感じですかね。外を半分ほど投入して、できあがったホッピーをぐびりと…はあ、落ち着くなぁ。
やっぱり家路に就く前のこの一杯が大切な気がします。ネットで見たところでは、アタシの朝目覚ましより早く起きちゃうお爺現象は、仕事等のストレスフルな過緊張っていう状態なんですって、思わずドキリとしてしまいました。仕事時間中、集中できてないにも拘わらず、四六時中仕事のことが頭から離れない自覚症状がありありでしたからね。こんな風に一息ついて、気分転換することが必要のようですよ。
しかし、数あるメニューを眺めているだけで飽きないなぁ。冷奴に唐揚げなどの定番どころから、もつ焼き、中華、巻寿司、冬季限定の鍋まで…なんでもそろってるぞぉ。その中でも奥の壁にはパスタにドリア、カレーライスにオムライスと洋食メニューが並んでいます。チキンシリーズに牡蠣シリーズなんてのも面白そう。だじゃれシリーズって、なんじゃこりゃ(苦笑)。
さて、まずは定番ものからキャベツ味噌をいただきましょうか。それと洋食ものからチキングラタンをお願いしましょう。
待つことしばらく、大きなざるの上にはザク切りにされたキャベツが乗せられて差し出されます。驚いたのはその量、これ四分の一はあるんですけど(笑)。一人だとこれだけでおなかが一杯になっちゃいますよ~。添えられた味噌が、少し辛めの味わいで食を進めてくれます。これだけの分量の生キャベツを出されたのは初めてだなぁ。しかもお値段を見てびっくり、なんと180円ですぜお客さん。最近は葉物野菜高いのに、いくら立石価格だからといってもこれは太っ腹。
マカロニとチキンがごろごろ入っていますね。一口して驚いたのが、うまいのなんの。ちゃんとベシャメルが作りこまれています。濃厚でこくがあって、少し重い感じすらするベシャメルソースに、チキンの旨味、カリカリの表面のチーズがまたよく合うんだなぁ~。
これは中、おかわり行くでしょう~。いや、それでなくても行きますけどね(笑)。おかわりの焼酎はジョッキの六分ほど。グラスがそれほど大きくはないので、飲み物のコストパフォーマンスは、ここいらあたりではあまり高くはありませんが、でもいいんです。これだけのものを食べさせてくれるんですから。
失礼ながら短冊べたべた、だじゃれむき出しの店内外の様子からは想像もつかない、しっかりとした料理の数々。これは居酒屋というよりも、路地裏の洋食屋さんですね。量も一人で食べるには十二分、二品で満腹になってしまいました~。しかもグラタンも500縁のお値段、懐にもやさしいですね。
カレーにパスタ、オムライスと数々揃った炭水化物ラインナップも充実しているし、今度いろいろ食べに来ようっと。誘っていただいた猫さんに感謝の路地裏の新しいお店との出会いでした。
とっちゃんぼうや 17:30(日曜16:00)~24:00(日曜23:00) 火曜定休
12月31日営業 1,2,3日 14:00~21:00営業
