wordsvideoTags:School Days、片想い、B2、KII1
水を入れ替えたプールが/きらきらと光る
未来のように…
何もはじまらなかった/時間だけが錆び付いたあの金網
第1スタンザは「色のない空」で曇天だったけれど、ここでは「プールがきらきらと光る」。お天気が回復してますね。
だからここからは後日談なんでしょう。
学校のプールの水って、めったに交換しないの知ってた?
あれって結構な水量だから、1回入れ替えるのに何十万円もかかるんだ。
だから夏の間は循環させて濾過消毒はするけど、基本的にずっと同じ水を使う。
で、シーズンが終わっても防災用にそのまま水を入れっぱなしにしておく。
いよいよ水泳シーズンが近づいてくると、やっと水を抜いて、掃除をして、水を入れ替える。だからこの部分の季節は初夏。
場所もたぶん同じ、学校の隅にある自転車置き場なんだろう。あの日は薄曇りだったのに、今日はお天気がよくて、きれいな水が張ってあるプールに反射する光が、金網越しに眩しい。
あの日CDを返した後、肝心なことは言えなかったくせに、たわいもないおしゃべりをしたのかもしれない。顔を見ることができず、金網をつかんでちょっと汚れた水の入ったプールを眺めながら。
学校のプールで、何か思い出があったのかも知れないね。
「言わなきゃ、今しかないのに」と思いながら、結局大切なことは言えなかった。「会いに行こう!」と意を決したときには、いろいろなことを思い描いていたのに、結局何もないまま。
指に金網の錆がついていたことだけ不思議に覚えている。
「何もなかった」ではなく、「何もはじまらなかった」。そこには「はじめようと思って行動をしていたら、何かがはじまっていたかも知れない」という後悔の味が微かにする。
秋元の詞のうまさのひとつは、たいていの人の記憶の中にある情景を、すぱっと切り抜いてもってくるところ。プール、それを囲む金網、そこについていた赤錆、言えなかった告白。苦い後悔。
「今なら言えるのに…」
心が叫んでる/思い出は いつも 忘れものばかり
「今なら言えるのに…」
涙が溢れそう/夕焼けが眩しい目をして
俯きました
あの日と違って、今日は夕焼けがきれい。
今日だったら思いを伝えることができるのに、あの人はいない。
後悔のない恋愛なんて、ないよね。
ところで、「会いたかった」のPVでは大島が高橋にメールを送る(「引っ越す先輩、今 駅からでちゃうよ!!」)のだが、このメールの発信時刻は「2006/10/25 15:05」となっている。
なんだ、初夏じゃないじゃんと、言いたいところだが、この日付は「会いたかった」のシングル発売日なのだ。ま、歌の世界観と異なる日付はご祝儀ということで。
ずいぶん長くなってしまったけど、最後に公演のステージについて。
前曲「JESUS」が終わって暗転、ほどなくイントロが鳴って歌がはじまる。
最初、「JESUS」と曲調も衣装も全然違うから、間にMCなり間なりあるもんだと勝手にそう思ってた。
でも
メモリストによれば、「だけど…」の後の高橋のMC、「4曲続けて聞いていただきました。初めてのダンスナンバーもあって・・・」だって。
確かにDVDを見直してみると「恋のPLAN」の後はノンストップで4曲(「背中から抱きしめて」「リオの革命」「JESUS」「だから…」)続いている。メンバーがだんだん増えて「JESUS」で全員が揃う。
で、編集なしにすぐに「だから…」がはじまってる。
着替えとかどうやったの? と不思議に思ってたら、さすがメモリスト氏(さむ氏)、よくご覧になっていらっしゃった。曰く「(「JESUS」の)終盤レッドはける」。
「レッド」とは衣装のことで、「全身ゴールド、淵(ママ 縁のこと)レッド。たかみな、あっちゃん、まいまい、こじはる、麻里子、ともちん、りな。 」のこと。このメンバーが「JESUS」が終わる前に一足先にはけてたのを見逃していない。すげえええ。初日のレポだよこれ。すげえええ。どんな集中力だよ。
遅ればせながらDVDで確認。おお。確かに上手袖にはけてる。DVDの尺でいえば
34分48秒あたり。
36分ちょうどくらいに「JESUS」が終わって暗転、「だけど…」36分12秒には上手袖から舞台に上がるのがわかる。この間1分半弱。
その間に大急ぎで衣装を着替え、息を整え、全く曲調の異なる曲に入る。
先発組歌っている間に、残りのメンバーも裏で着替えて、順に舞台に現れる。徐々に人が増えていくのが、自然に情感を盛り上げる演出になっている。
だからどうした、と言われればそれまでなんだけど、僕はこんなところに、彼女たち(とスタッフ)のステージに掛ける執念のようなものを感じてしまった。「JESUS」から「だから…」にかけて、MCを入れるなりして間を取るという選択もあり得ただろう。というかそれがふつうだろう。
「ということで、激しいダンスナンバーが続きましたが、いかがだったでしょう」
「じゃあ次は落ち着いた曲を」云々。
実際「だから…」の後にはMCが入るわけで、それを1曲前倒しするだけのことだ。
だけどTeam Aはそれを選ばなかった。Team Bも、KIIも同じだ。
楽屋裏、大変だったと思うよ、ここの繋ぎ。静かなバラードを歌い上げる舞台裏の大混乱。
それでも間をおかず、「だから…」を舞台に上げることに固執した。
それが正しい演出であるとの信憑がそこにあったからだ。
僕はその場にいなかったので想像するしかない。だがそれは正しい信憑であったろうと確信することはできる(変ないいまわしだけど)。この項まだ終われない。