だけど…4 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:School Days、片想い、B2、KII1

 この項、ホントは昨日で終わりにするつもりだったんだけど。
 カギさんのブログに遭遇してしまったもので、書かずにはいられなかった。
 メモリストのさむ氏とともに、妄想ブログのカギ氏は業界では超有名人なわけだが、何しろこちらはニワカファンなもんで、最近まで知らなかった(それにしても、もう言われ尽くしていることなんだろうが、ジャーナルのさむ氏、レビューのカギ氏。AKBはほんと僥倖に恵まれていたんだなあ。あと全ての表現活動はギフトだっての、ホントだなあ)。


 もちろん最近のエントリーも読んでいるのだが、僕の脳内的現在では、まだA2がコヤにかかっていことになっているので、そのころの記事を集中的に読んでいる。

 
 ほんの数年前なのに、今や神話に属するエピソードたち。
 神々と人間が共存した黄金時代の幸福な記憶。



 いろいろ書きたいことはあるけれど、とにかく本題から離れずA2の話を。

 A1の千秋楽を劇場で見ることができなかったカギ氏。
 A2の初日を絶対に見逃すまいと、普段の流儀をかなぐり捨てて、早朝からアキバに来て発券を震えながら路上で待つ

 そう。今日の夕方になれば、4 箇月にわたって私を魅了し続けて来た、彼女たちが帰って来るのだ。私のまだ知らない、新しいセットリストとともに。どんな楽曲があるのだろう、どんなメロディーだろう、どんな歌詞だろう。それを彼女たちは、どんな風に歌い踊るのだろう。それはまだ開かれていない宝石箱のように、私の心を強く惹きつける。その宝石箱が開く時、彼女たちは、どれほどまばゆい輝きを放つのだろう。

 もうすぐだ。もうあと数時間で、あのステージの幕が開く。私は一人の少年になって、ただ夢中で胸を高鳴らせている。

 これまで、ほかの人の長い文章をそのまま引用することは極力慎んでいたのだが、これだけはどうしても引用しないではいられなかった。
 ふだんは冷静に、時にはやや辛辣な文章をものしているカギ氏の、この美しい言葉はどうだ。

 ちょっと泣けちゃったよ。

 まだ薄暗い路傍で、肩を震わせながら、人知れず微笑みをこらえているおっさん(失礼!)の姿。それはカギ氏の姿なのだが、同時に愛するものと巡り会うという稀有な幸運に恵まれた人々全ての肖像でもある(こんな気持ちになれるって、僕はついているね!)。


 もうひとつ。「背中から…」からの四連コンボについて。
 

 どんなに舞台裏が大変でも、「JESUS」と「だけど…」の間を開けない演出の正しさについて、昨日僕は「その場にいなかったので想像するしかない」と書いた。

 その場にいた人が教えてくれました。A2初日の翌々日の記事

 もう 1 つ演出面で言うと、入れ替わりの多さと、それを舞台上の動きに溶け込ませている巧みさにも感嘆した。
   (中略)
 きっとメンバーは、そしてスタッフも含めて楽屋は大変ことになっているんだろうなあ。しかし 20 人がそうやって入れ替わり立ち代わりで客に息もつかせないほど圧倒して来るステージの、何とぜいたくなことか。

 僕はDVDでしか公演を見ることはできなくて、それはまあ、博物館で剥製の鳥を眺めるようなものなのかもしれない。

 でも、そこから想像する飛翔の姿は、それほど間違っちゃいないのかな。