雨降る土地にうたが生きる -17ページ目
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雨降る土地にうたが生きる
空を舞い飛ぶ名も知らぬ鳥に、言葉たちが騒ぎだす。
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桜
何度も見上げた空なのに
何度も歩いた道なのに
まるで記憶を失ったような
そんな忙しい日々ばかりが続き
杖をついたじいちゃんが
散歩に行こうと唐突に言う
ああ
たまにはいいかなと素直に応じる
入ったことのない裏山を抜けて
子供の頃よく遊んだ道へ出ると
風に揺られはなびらを散らす満開の桜
ひらひらと
戦争の頃は花のように散ろうと
同友と語り合ったものだ
じいちゃんは呟きながら空を見てる
でも多分空じゃない場所を探っているのだと思った
三線
お爺が
床の間から持ち出して弾いてた
三線には
綻びと共に
魂がある
そこに座って弾いてた三線
誰もがうれしそうに手拍子し
笑いながら踊っていた
そこには魂がある