「JOJOLANDS」第18話感想
9月になりました。風も少し涼しくなった気がします。そんな中でもまだまだ気温は高く、「JOJOLANDS」の物語もまだまだ熱いッ! HOWLERの刺客・ボビーの急襲を受けてしまったジョディオ達。敵を退け、未だ命の危機が続く仲間を救えるか…!?総合病院に到着したジョディオ達は、ウサギのスタンド能力でMRI装置を複製し、ウサギの体内にいる敵スタンド「バグズ・グルーヴ」を見つけ出そうとしていた。しかし彼らを追跡してきたルルとボビー・ジーンに見つかり、ボビーのスタンド「グローリー・デイズ」による攻撃を受けてしまう。何とか攻撃を潜り抜けて空き部屋に身を隠すことに成功した一同はウサギの治療を開始するが、そこにもルルとボビーの追跡が迫る。そんな中、パコは敵の正体を突き止めようと行動を起こすが…①危機一髪!&治療開始前回ラストでボビーのスタンド攻撃を受けてしまったジョディオ達ですが、それぞれのスタンド能力を駆使して襲いくる弾丸を切り抜けます。チャーミングマンが自分の身体を塵化させて弾丸を通過させ回避する所は特に見事でしたね!体内でバグズ・グルーヴが暴れてかなり危険な状態になっていたウサギも何とかMRIを複製することに成功、いよいよバグズ・グルーヴを捜しにかかりますか、その最中に突然錯乱して暴れ出し、近くにいたドラゴナが巻き込まれそうになってしまいます。この時彼らのいる階に敵スタンドの本体・ルルがやってきた影響なのか? あるいは症状がさらに悪化してしまったのか? もしバグズ・グルーヴを見つけるより先にウサギが力尽きてしまったら…そうはならないと信じたいですが…。この戦い、かなりギリギリですね。②親子みたいな二人場面は変わってルルとボビーのやり取り。洋画の吹き替えみたいなボビーの台詞回しが印象的ですが、以前予想した通りルルには両親がいないこと・ボビーが既婚者で子供もいることなど、二人に関する新情報がいろいろ明らかになった点も注目ポイントです。また、ルルは前回ハウラー社長から溶岩を回収する指令を受けたことをボビーに隠していますが、これが後の展開に影響するのではないか…とも考えられますね。ボビーとルルは、並んでいると親子か祖父と孫みたいに見えますね。逆に言えばそう見えるからこそ相手に怪しまれることなく接近できるという利点もあると解釈できます。事実この利点は、次の場面でも活かされてきます。③パコ・ラブランテスという男ウサギが敵スタンドを捜している間、ジョディオとパコはウサギのことをドラゴナとチャーミングマンに託して部屋を警護。そんな中でパコは敵の正体を確かめようと行動を開始します。しかしそのために乗ったエレベーターには、ルルとボビーの姿が! パコはジョディオと分断された上、再びボビーの「グローリー・デイズ」の攻撃を受けてしまいます。この時の一コマは映画のワンシーンのようでした。パコが乗ろうとしたエレベーターの中にルルとボビーがおり、ボビーが背中に銃を隠していることが読んでいる私達にだけ見えている…という画の緊張感がスゴイ。真正面から敵と向き合っているのにパコは正面にいる二人が敵だと気づいていないというのもジリジリさせられます。ルルが焦っているのに対しボビーは冷静なままという対比も印象的です。一人エレベーターに乗ったところで奇襲を受けたパコでしたが、肘の筋肉にエレベーターの壁をくっつけてひっぺがし、それを盾にするという豪快な方法で防御します。チャーミングマン戦の時といい、やっぱりパコの戦いって豪快だなあ。初期の頃の拳で戦っていたスタンド達を思い出しますね。ただ、あんまり派手すぎると人の注目を集めることになりやしないかとも思いますが…それが原因でピンチになる展開がありそうでちょい心配です。今回はもう一つ、パコの過去が明らかになりました。1話で「1年前までは太っていたがその後体を鍛えた」と語られていましたが、それは軍隊に入っていたからだったようです。前回ボビーが発砲した時に一人だけその音に気づき、かつ銃声がサイレンサーをつけた銃のものと見抜いている描写がありましたが、あれは元軍人だった経験からきたものだったんですね。ただ、同時に彼が軍を不名誉除隊になっていたことも明らかに。これは何らかの問題を起こして除隊された(=懲戒免職になった)ということですが、一体何があったのか…。警官のボビー・ジーンがこのことを知っていたということは、パコは軍にいた時に何か警察沙汰になるような事件を起こしていたのでしょうか。④これも「不条理」…!?パコがエレベーター内でグローリー・デイズに応戦していた頃、病院の外では、前回アッカ・ハウラーの下に金の返還を求めにきていた銀行員マックが突然飛んできた弾丸により命を落とすという事態が起きていました。どうやらパコがエレベーターの壁で弾いた弾丸の一つが病院の入口の方へ飛んでいってしまったようです。まさかの「不条理」な展開に唖然となった方は多いのではないでしょうか。今回のマックの死はハウラー社長からの取り立てに何らかの影響を及ぼしそうですね。HOWLERの所有する土地が溶岩の力でジョディオ達に引き寄せられてくる過程で、周りの人に不条理な不幸が降りかかるという仕組みがあるのでしょうか…。もしそうなら、ジョディオが大富豪になるまでに多くの犠牲を払うことになりそうですね。仲間にもこの「不条理」が降りかからないことを祈りたいですが、果たしてどうなるのか…。ウサギのことだけでも不安でいっぱいなのに、更なる不安のタネができてしまいました。迫るウサギの限界、迫る敵の追跡、それに立ち向かうジョディオ達! 緊迫の状況はまだ続きますが、希望も見えてきました。しかしまだ油断はできません。ただ一人敵の正体に気付いたパコはジョディオと分断され、ジョディオは自分のすぐ近くに敵がいることに気づいていない状態。さて、ここからどう反撃するのか? 鍵になるのは恐らくバグズ・グルーヴ。16話でドラゴナの体内のバグズ・グルーヴを撃退した時、本体のルルはそのダメージが跳ね返ったのか鼻血を出していました。ということは、ウサギの体内にいるバグズ・グルーヴを撃退すればルルもダメージを負い、それで彼女が敵だと判断できるはず! 加えてパコがジョディオと再合流できれば敵の正体が伝わってさらに攻略しやすくなるはずです。ボビーがパコのことを知っていたのも意外な展開でしたね。私は「過去に警察沙汰を起こしたことがあるチャーミングマンのことを知っているのではないか?」と予想していたので、彼がパコを知っていると判明した時は「そう来るか!」と驚きました。一方でそこから自分たちが追っている相手が未成年者のグループだと見抜いたボビーの観察眼の鋭さにも驚かされます。かなりの切れ者であるボビーですが、主人公のジョディオも相当な切れ者。この二人が対決する時にはきっとジョセフvsエシディシのように相手の裏を読み合う物凄い頭脳戦が繰り広げられるかもしれません。HOWLERの刺客との対決はどうなるのか、ウサギは無事助かるのか…次回も楽しみです!最後に。アニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」でリサリサ先生を演じた声優・田中敦子さんが逝去されました。田中さんは「ジョジョ」意外にも「攻殻機動隊」や「ニーアレプリカント」などさまざまな作品で慣れ親しんだ声優さんで、「ジョジョ」では師としての厳しさと強さ・ジョセフ達を想う優しさを併せ持った美しく強いリサリサ先生を熱演しておられたのが印象的でした。田中さんのかっこいい声は、リサリサ先生のイメージにピッタリでしたね。田中さん、今まで本当にありがとうございました。