4月13日15時 東京文化会館
指揮:オクサーナ・リーニフ
蝶々夫人(ソプラノ):ラナ・コス
ピンカートン(テノール):ピエロ・プレッティ※
シャープレス(バリトン):甲斐栄次郎
スズキ(メゾ・ソプラノ):清水華澄
ゴロー(テノール):糸賀修平
ボンゾ(バス・バリトン):三戸大久
ヤマドリ(バス・バリトン):畠山 茂
ケート(ソプラノ):田崎美香
管弦楽:読売日本交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:仲田淳也
プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》(全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付)
軽い気持ちで行ったのだが、リーニフの素晴らし音楽造りに圧倒された
リーニフは時折振り返って、蝶々夫人の様子を確認しながら、蝶々夫人の気持ちに寄り添った音を編んでいた
読響も彼女のタクトに好く応えていた、オケは14型、コンマスは林さんか
このところコンサートが続いたというのは言い訳で、蝶々夫人がリーニフにとって特別な作品であることを知ったのも、今なのだが
リーニフがインタビューで語っていた
「音楽自体が優れた情景描写になっているので、舞台装置なしで物語世界に入っていける。それに私は女性ですから、蝶々夫人の心情により寄り添ったドラマ作りができると信じています」
が見事に具現化されていたのだ、読響は本当にいい指揮者を連れて来た、
歌手陣も良かった、蝶々夫人のラナ・コス、初めて聴いたのだが声量もあり、声の張り具合も申し分なかった、多分リーニフとは過去に共演がことがあるのではないだろうか
次にスズキの清水華澄もはまり役だったように思う、ピンカートンは交代があったけど普通に良かったと思う
兎も角分かっている筈のストーリーなのに、ある晴れた日を過ぎた辺りから涙を抑えることが出来なかった
それなのに、休日なのに客席はガラガラだった、本当に勿体ないことだ
4月12日18時 NHKホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴィオラ: アントワーヌ・タメスティ
ベルリオーズ/交響曲「イタリアのハロルド」*
アンコール
J. S. バッハ:無伴チェロ組曲第1番前奏曲
プロコフィエフ/交響曲 第4番 ハ長調 作品112(改訂版/1947年)
少し早めに着いたので、どうやら存続が決まったような1階のカフェコーナーを覗いてみた
先月は並ぶ気のしない長蛇の列だったが、今日はそれほどでもない
カウンターには、どこから派遣されたのか3-4人のイケメンが控えているのだが、注文を受けるのは1カ所なので列の進みが遅い、並列に注文を受けるようにはできないのか
来るヨーロッパ公演にちなんだ期間限定のカレーソーセージとコーヒーを注文する
熱々の一本が提供されると思ったのだが、出されたソーセージは総菜コーナーにあるようなプラスチック容器にカットして詰められた冷えたものだった、残念
列はそうでもなかったが、テーブルはすべて埋まっており、相席をお願いする
色々な意味で改善が求められると思いますが、生暖かく見守っていきたい
久々のヤルヴィだが、今回も多彩なプログラムだ、客入りも上々だ
そして、4月から正式にコンマスに就任した長原さんは最初の定期ということで気合も入っていることだろう、オケは14型か
さてヤルヴィが登場するも、タメスティが登場しないままタクトが下ろされた、
そして、暫くして左袖から登場したタメスティは舞台中央に向かうと思いきや左手のハープ奏者の許に向かい、美しい2重奏が奏でられた
その後もタメスティはオケ内を自由奔放に彷徨うのであった
パーヴォとタメスティは何度も共演しているそうだから初めての試みではないのだろうが、こんな気の利いた演出は観たことが無い
勿論N響の演奏も前音楽監督を迎えて気合の入った演奏だった
アンコールのバッハも実にしみじみとした響き、ヴィオラのストラディヴァリウスは、グスタフ・マーラーと呼ばれているそうだが、マーラーとは関係ないらしい
プロコの4番は演奏機会がレアで初めて聴く
昔、小澤が出したプロコの全集を出したときに初めて聴いたのだが、何だこりゃという感じで、暫く埃を被ることになった
若い頃は、プロコのピアノソナタも全然肌に合わなかったのだが、人生も半ばを過ぎたころから、ロシアンアバンギャルドとして愉しめるようになった
16型に増強したオケの中央、指揮台の正面にピアノを据えたシーンも初めてではないが、なかなかの珍風景、
パーヴォはこうした難曲を易々と捌くが、任期の終盤には無機的に処理していく印象もあった
しかし、久々にみるパーヴォは何か楽しそうに指揮しているように見えた、気のせいかもしれないが
団員たちも熱演、クラは兎も角、フルートがそれと見てわかるほどベルアップしたのは珍風景
いやはや実に楽しい演奏会で有った
4月12日14時 サントリー
指揮:アレクサンダー・リープライヒ
ヴァイオリン:コリヤ・ブラッハー
ハイドン:交響曲第79番 ヘ長調
ボリス・ブラッハー:ヴァイオリン協奏曲
アンコール
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 BWV 1002よりドゥーブル3
アイヴズ:答えのない質問 S.50
R.シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》TrV176, op.30
リープライヒは昨年に続けての登場
前回の定期で初めて聴いたのだが、前半が三善、シマノフスキ―で後半がシューマンという工夫された構成だったのだが、どうも前半で退屈してしまった記憶がある
今回も、現代ドイツの作曲家ボリス・ブラッハーのヴァイオリン協奏曲を、息子でヴァイオリニストのコリヤ・ブラッハーが演奏するという凝った演出
しかし、客入りはさっぱりだ、そもそもブラッハーの知名度が低いのでは?私も今回初めて聞きました
最初はハイドン、79番は実演で聴くのは多分初めて、弦は10+8+6+5+3、コンマスは田野倉さん
リープライヒはインタビューでは「楽章の途中に複縦線が有って」と語っているが素人にはどのような意味合いか分からないよ
それでも、ハイドンは極めてオーソドックスな演奏で愉しめた
続けてブラッハー、オケの規模は変更なし、全然聞きやすい作品だが、それ以上の感想は有りません
後半の2曲は続けて演奏、事前にその意図がリープライヒのメッセージとしてウェブでは公開されており、会場でも曲間の拍手を控える旨を依頼した用紙がプログラムに挟み込まれていた
こういう試みは悪くないが、現場に居ると、ちょっとドキドキする、実際には事故は起きなかったが
オケは16型、ホルンは6管に増強、
去年のシューマンが超高速の前科があるが、今日の演奏は奇をてらったところが無く、久々のツァラトゥストラを堪能できました


