8月22日18時 サントリー

指揮:ピエール・ブリューズ
ピアノ:角野隼斗

角野隼斗:ピアノとオーケストラのための《無我》(世界初演)
カプースチン:ピアノ協奏曲 第4番 op.56
アンコール
カプースチン:演奏会用練習曲 op.40より第3番 トッカティーナ
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14

東京は午後から本降りの雨、駅に向かう途中で合羽を着て来るべきだったと後悔する
今日の指揮者ブリューズは初めて聴く、ピエール・ブーレーズと名前が似ているが、そんなことを思うのは年寄りだけかもしれない

最初は角野さんの自作、若手のピアニストでは阪田さんが作曲するのは聞いていたが、角野さんが自作をプログラムに掛けるのは意外、
10分程度の聴きやすい曲だったけど、映画音楽でした
角野さんは確か工学部の計数とかのマスターだから、「実はAIとの共作です」なら面白いんだけど
オケは12型、コンマスは景山さん

2曲目は初めて聴くカプースチンのコンチェルト
最近リサイタルで採り上げられる機会が増えているカプースチンだが、コンチェルトを聴くのは初めて
弦セクションは一回り小さくなり管楽器も少数だが、ドラムセットが加わるのがカプースチンのコンチェルトの特徴だそうです
ガーシュインを得意とする角野さんにはピッタリの選挙区では

さて、実際に聴いたカプースチンのコンチェルトは、単一楽章のですが急緩急の流れだったので、普通にコンチェルトとして楽しめました
冒頭から角野さんの華麗なるテクニックが炸裂し、ドラムとの対話もありジャズセッションの雰囲気でした
秋に来日のマーラー管でユジャがピアノ協奏曲 第4番採り上げている
プーチンが含まれるのは気にくわないが、カプースチンから目が離せません

気付けのコーヒーを飲んで、自席に戻ると予想通り、弦楽は16型に増強されていましたが、指揮台の左右に配置されたハープが目立つ
ブリューズの指揮は暗譜で、実に行き届いたものだった
でも2楽章のハープは、最初の方しか聞こえず、効果的では無かったように思う、
3楽章は、兎に角テンポが遅すぎた、後半には通常は採用されない反復が有ったようで、欠伸が出てしまった
4、5楽章は演奏に文句は無い、ステージ後列には、中央の第1、2ティンパニと別に、ティンパニが1台ずつ設置され、最大4人によるティンパニ演奏は一寸した迫力、鐘の指示も的確だった、

以上のように演奏の質は高かった
しかし、個人的には3楽章以降は、ただただ退屈な修行の時間だった
終演後は、直ぐに席を立つ人も多かったように思う

 

8月20日19時 オペラシティ

指揮:藤岡 幸夫(首席客演指揮者)
チェロ:宮田 大

ディーリアス:幻想曲「夏の庭で」
菅野祐悟:チェロ協奏曲~十六夜~
アンコール
滝廉太郎;荒城の月
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 作品43

一週間を置いて、今秋もシティフィル
先週は常任の高関さんだったが、今秋は首席客演も藤岡さん、2人のタッグも8年目だ
本日は、如何にも藤岡さんらしいプログラム、
失礼ながら客入りを心配したが、完売ではないものの、客席はそこそこ埋まっていた
プレトークでは、菅野さんの話が中心、藤岡さんが饒舌なので、途中で巻きが入る

私が始めt6絵ディーリアスを聴いたのは、バレンボイムのよる英国音楽のCDだった、
それを契機にビーチャムのCDを2枚買って、その時初めて「夏の庭で」を聴いた
そんな、薄い体験しかないのだが、ディーリアスは兎も角聴く機会が圧倒的に少ない
ここ数年ディーリアスは、ほぼ藤岡さんの演奏でしか聴いていない(ラトル・ロンドン響のアンコールで演奏されたことはあったが)
前置きが長くなったが、「夏の庭で」は、期待通りの癒しの演奏でした
オケは14型、コンマスは荒井さん

そして、菅野さんのVc協、宮田さんは久々かな
藤岡さんの解説通り、単旋律のメロディを宮田さんの情熱的な演奏で聴かせられました
さらに多彩な打楽器が奏でる不思議な音が聴く者を飽きさせない
聴衆の受けもよく、作曲者も登壇し、カーテンコールが繰り返された
しかし、個人的には、音楽作品として現時点ではそれほど魅力的には感じなかった、

後半のシベリウスが名演だった、
藤岡さんのシベリウス好きは有名だが、実は藤岡さんの2番は聴いたことがなかった、
それにしても。今日の藤岡、シティの演奏素晴らしかった
管楽器も良かったが、弦楽5部はアインザッツが見事、各パートの首席奏者は本当に良い仕事をしている
当然のことながら終演後は万雷の拍手だった



 

8月13日19時 すみだトリフォニーホール


指揮:高関 健(常任指揮者)
ソプラノ:木下 美穂子
テノール:宮里 直樹
バリトン:大西 宇宙
合唱:東京シティ・フィル・コーア〈合唱指揮:藤丸 崇浩〉
児童合唱:江東少年少女合唱団

ブリテン:戦争レクイエム 作品66

本日のコンサートは、今年休館のティアラこうとうシリーズの代替公演
約一年ぶりのトリフォニーホールで、約一年ぶりの戦争レクイエムだ

午後になって都内に大雨警報が出た、一部の路線で遅延や運転見合わせも出ている、
近頃は都会でも、線状降水帯を食らうと、かなりのダメージを受けるので、なるべく安全そうな路線で早めに錦糸町に向かう
プレトークには丁度間に合った、今日は曲の解説は無く、主に高関さんの思い出が語られた
群響との最終公演の演目だったこと、サイトウ記念のNY公演で小澤さんをサポートしたこと、そして東フィルとの演奏予定が3.11で中止になったことなど、数々の因縁に付きまとわられていることが語られた

ステージ左右には字幕、最後部には、約120名のシティ・フィル・コーアが入場し、続いて3部のオケの奏者も続々と入場する、3部のオケの配置については説明を省略
最後に、木下さんがコーアの中央に、宮里さん、大西さんが高関さんの前の室内楽オケの前面に陣取る、メインオケのコンマスは戸澤さん

演奏に関しては多くの解説・批評があるだろう、
以下は個人的な感想、兎に角、独唱陣が良かった、群響でも共演した木下さんは盤石だろうが、宮里さん、大西さんの男声ペアが抜群だった、
特に大西さん、プレトークで高関さんはベルリンフィル公演でのD.F.ディースカウに比肩しうるのではとも発言していましたが、なるほどと思わせるような歌唱でした

シティ・フィル・コーアも難曲を見事に歌い切りました、
位置は確認できなかったが、客席後部に配置された江東少年少女合唱団の歌唱も素晴らしかった

難が有ったとすれば聴く側の自分だろう、歌詞の咀嚼が不十分だった
ともあれ、8月15日の前に、良き儀礼であった