10月12日 16時 サントリー

指揮:ファビオ・ルイージ
トスカ:エレーナ・スティッキーナ
カヴァラドッシ:リッカルド・マッシ
スカルピア男爵:アンブロジオ・マエストリ
アンジェロッティ:妻屋秀和
教会の番人:井出壮志朗
スポレッタ:糸賀修平
シャルローネ:藪内俊弥
看守:畠山 茂
合唱:東京オペラシンガーズ(合唱指揮:仲田淳也)
児童合唱:NHK東京児童合唱団
羊飼い:島根歩志

プッチーニ/歌劇「トスカ」(演奏会形式)

 

N響26-27シーズンの定期公演は、サントリーホールの休館で回数は減っているが、それを補完する特別公演が多数企画されている
しかし、あまり聞きたい公演がない

先日公演が終わった復活はルイージのマーラーに良い印象がないのでパスした
ブラームスはまたかよという感じのうえ、ブロム翁も来日中止
そんな中、本公演には食指が動いた
ルイージがN響でオペラを振るのは珍しいし、何よりトスカは好きな作品なのだ

それほど期待しないで行ったのだが、凄く良かった
トスカのスティッキーナは初めて聴いたが、オケのサウンドにも負けない声は瑞々しい美声でトスカにピッタリ
カヴァラドッシのマッシは今年の春音楽祭のマノン・レスコーでデ・グリュー役を歌っていた、その時の感想は「個人的にはMVP」だったが、今日も好印象
スカルピアのマエストリもベテランらしいさすがの歌唱
日本人歌手陣も素晴らしかった
出番は限られたが、東京オペラシンガーズ、NHK東京児童合唱団も良い仕事をした

演奏も良かった、14型のオケのコンマスは長原さん、隣に郷古さん
いつも文句を言っている金管楽器も今日は完璧だった
こんなに素晴らしい演奏なのに、ルイージは何故もっと演奏会形式オペラを演奏してくれなかったのかと恨み言も言いたくなる
27-28シーズンのプログラムが先日発表されたが、オペラが無いのは残念

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

J.S.バッハ(齋藤秀雄編):シャコンヌ
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調 op.93

東響定期は通常は土曜だが、今回は珍しく日曜の開催、
本日が休憩なしの演奏であることはプログラムにも明記されているが、予想通り2曲が続けて演奏されるので、その間に拍手はしないことは場内アナウンスでアテンションがあったが、初めからプログラムに書いておけばいいのに
まあ、2曲連続は前任のノット監督の得意技だったし、モツレクの曲中にリゲティをぶち込む荒技が思い出される

斎藤英雄編のシャコンヌどんな曲かと検索すると、初演は小澤さんだが、下野さんが読響、広響と録音を残しているのが目を惹いた
オケは16型、コンマスは景山さん、指揮台の前には今日も譜面は無い

シャコンヌは聴きやすい編曲だった、ヴィオッティはこの編曲の存在をどこで知ったのだろう
ヴィオッティは手を完全に下ろさずに、タコ10に移行したが、これが凄まじい演奏だった
タコ10は、今春にトゥールーズ・キャピトルをペルトコスキが振った演奏も良かったが、個人的には本日の演奏の方が勝った
オケもヴィオッティに良くついて行っていたが、流石に4楽章辺りでは疲れも感じられたか

演奏後にヴィオッティは最初にファゴットを続けて木管奏者をそして金管、打楽器奏者を順番に立たせた
そして、今日も熱いソロカーテンコールがあった

10月10日14時 オペラシティ

指揮:高関 健
ピアノ:奥井 紫麻

武満徹:夢の時
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16
アンコール
ラフマニノフ:10の前奏曲4番 作品23
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」

最近シティのコンサートが多めだが、土曜の昼はちょっと久しぶり、
電車の接続が悪く、プレトークは最後の方しか聞けなかったのが残念
というのも本日のオケ配置が珍しく対向型だったから、そのことについて語られなかったのかと思い

最初の夢の時は実演を聞くのはおそらく初めて、
解説にはオーストラリアのアポリジニの神話に想を得たダンス用の作品だとあるが
聴いてみると波の盆のように静謐な武満サウンド、どこがダンスなのだろう
オケは14型で、コンマスは荒井さん

2曲目は昨年に続き奥井さんをソリストに迎え、彼女自身のリクエストによるプロコの2番
前回のサン・サーンスも難曲だったが、今回も難曲
しかし、彼女の希望曲というだけあって易々と弾きこなしている感が有った
でも、彼女の演奏はあくまでもクール、以前に反田さんの2番を聴いた時も感じたが、この曲にクールな演奏は似合わない
音楽の本質から離れるようだが、体をのけぞらせ、椅子が動くような迫力ある演奏が見たい

後半は展覧会の絵、ここ数年演奏機会が多く、その中にはラベル編曲以外も多かったが個人的にはやはりラベルがしっくりくる
ところが高関さんによると、通常演奏されているのはラベルによる編曲に後の演奏者などの手が加えられているという、
そこで、近年出版が進んでいるラベルの全集ではラベルのオリジナルに近いと思われるスコアが出版されたそうだ
プレトークで高関さんは違うところは明かさず、聴衆に聴きとってほしいと言ったが、そう云われてもなー
さて肝心の演奏だが、冒頭の松木さんんトランペットから素晴らしく、シティの集中度の高い演奏が際立った
ホームページに上がっていたメッセージ、高関さんと奥井さんのメッセージが比較的あっさりしたものだったのに対し、松木さんのメッセージは話が面白かった
これからは松木さんを推していきます