4月26日14時 東文

指揮:リッカルド・ムーティ
演出:キアラ・ムーティ
ドン・ジョヴァンニ:ルカ・ミケレッティ
ドンナ・アンナ:マリア・グラツィア・スキアーヴォ
ドンナ・エルヴィーラ:マリアンジェラ・シチリア
ドン・オッターヴィオ:ジョヴァンニ・サラ
レポレッロ:アレッサンドロ・ルオンゴ
ツェルリーナ:フランチェスカ・ディ・サウロ
マゼット:レオン・コーシャヴィッチ
騎士長:ヴィットリオ・デ・カンポ

管弦楽:東京春祭オーケストラ
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:仲田 淳也

モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』全2幕

数年前まで東京春祭でヴェルディを振っていたム-ティだが、最近は公演が秋になったり、
そして今年は4月に開催されるのに、春祭のプログラムからは外れている、演奏は東京春祭オーケストラなのに
そして、今回は演奏会形式でなく、愛娘演出の舞台がある、
もう10年以上演奏会形式しか行ってないが、今回はムーティなので行くことにした、
前回ドン・ジョバンニを聴いたのは、パーヴォ・N響の演奏会形式だった

歌手陣は良かった、その中でもドンナ・アンナは図抜けて良かった、
でも、何か演出が良く分からない
途中で部隊が回っていたけれど、回して何の効果があるんですかと思って仕舞う
個人的には1時間で客席が1周回る歌舞伎町の店「ゴンドラ」を想起して仕舞った

閑話休題、最後も良く分からない終わり方、
あれが、何だったのかは、他の方の論評を参照します
でも、個人的には、やっぱり演奏会お形式で充分という路線が補強されました

終演後にステージに登場のムーティは去年と変わらない様子だった、
今秋のウィーンフィル、曲目も出たが、どうしようかな

4月25日14時 ミューザ川崎

指揮:パブロ・エラス=カサド

シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 D759「未完成」
ブルックナー:交響曲 第6番 イ長調 WAB106

カサドはN響定期で2回聴いた、それぞれロシア、スペインものを中心としたプログラムで、特に後者の演奏は良かったと記憶している
今回、東響には初登場、そして、ド直球のプログラム、どんな演奏を聴かせてくれるのだろうか
完売ではなく当日券も販売されていた

ステージ上のオケが小さい、弦の構成は対向型で110,8,7,6,4、コンマスは小林さん、おっと隣にはニキティン
カサドはオケを目一杯鳴らしていた、特に1楽章は、これまで実演で聴いた中では最も鮮烈な演奏だったかもしれない、
タクトを振りかぶる瞬間にカサドが呑む息の音が2階席でもはっきり聞き取れた
賛否のある演奏だとは思うが、力演であった

後半は16型で、金管は4管、ホルンは5
ノットが振り残した6番、悲愴はなんだかんだでサマーフェスで演奏したが、たぶんブル枠には6番を行使せず、8番を演奏したのでしょう、
そして、そのノットは今年の都響定期で6番を振るという、何とも複雑な心境だ

1楽章、未完成では若干抵抗が有った演奏のメリハリがブルックナーでは全く気にならない、
昨日のカラビッツに感じられなかったアゴーギクが曲の緊張感を高める
2楽章は大好きなので、自由に聴く、前回N響で感動的な6番を指揮したメナの引退報道が先日あったことなど思いながら、しみじみと聴きました、3、4楽章も良かった、

前半でホルンが少し外す場面もあったけど、許容範囲
木管群は、総じて好演、カサドは、オーボエ、クラリネットを真っ先に立たせていた、
ソロカーテンコールもあるかなと思ったが、川崎の聴衆は撤退が早いようyです
個人的には、カサドのブルックナーに涙が出ました


 

4月24日19時 サントリー

指揮/キリル・カラビッツ
ピアノ/久末 航
オルガン/オリヴィエ・ラトリー*

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15    
カイヤ・サーリアホ:地球の影(2013)* [日本初演]    
プロコフィエフ:交響曲第4番 ハ長調 op.47(1930年初版)

だいぶ暖かくなったが、夜になると若干冷える
今月の都響のタクトを執るカラビッツは初めて聴くが、キーウ出身の中堅という、都響の客演指揮者は多彩だ、
客席はほぼ満席、オケは14型で、コンマスは矢部さん

1曲目はエリザベスコンクール2位入賞の久末さんのブラームスPf協1番、
久末さんは初めて聴く、見た目はのんびりとした感じの柔和な表情の青年だが、ピアノに向かうと流石に上手い
2楽章は絶品だったが、両端楽章はもう少し力感のある演奏が好み、
カラビッツ、都響は好サポート、アンコールは無し

後半は、オケは16型に増強
最初は数年前に亡くなったサーリアホの作品で、初演でのオルガン奏者オリヴィエ・ラトリーが、今回の日本初演でもオルガンを担当する
サーリアホはラトリーのオルガンを念頭に作曲を進めたという、3部から成る15分ほどの作品
1曲目は幻想的、2曲目は暗澹とした鎮魂歌、3曲目は喧騒、貧弱な語彙ですが、とにかく色彩感があふれる曲で、興味深く聴けた
サーリアホは自国のコンサートホールのオルガン設置に資金を提供するなど、オルガンという楽器を重要視していたようだ

後半2曲目は先月の3番に続くプロコの問題作4番、それぞれが作品番号を持つ初版と改訂版があるが、記憶の範囲では初版を聴くのは初めて
手持ちの小澤盤も昨年聴いたパーヴォN響も改訂版だった、
初めて聴く初版は、改訂版にも増してロシアン・アバンギャルドの曲調で興味深く聴いたが、どうにも曲が面白くない
カラビッツは情熱的な指揮ぶりで、都響も上手いのだが、矢部さんは淡々と仕事をこなしている感じだった