6月21日17時 サントリーホール

指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
ソプラノⅠ(罪深き女):船越亜弥
ソプラノⅡ(懺悔する女):吉田珠代
ソプラノⅢ(栄光の聖母):三宅理恵
アルトⅠ(サマリアの女):花房英里子
アルトⅡ(エジプトのマリア):中島郁子
テノール(マリア崇敬の博士):宮里直樹
バリトン(法悦の教父):青山貴
バス(瞑想する教父):加藤宏隆
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団、武蔵野合唱団、東京音楽大学合唱団、杉並児童合唱団

マーラー:交響曲第8番《千人の交響曲》 変ホ長調

私は千人はあまり好きではなかったのだが、
今年の初めのインバル都響の演奏を聴いて考えが変わった

さてホールに入ると入場した児童合唱団はP席前方に、女声がLAとRAに、男声がP席後方という配置、独唱陣はP席最前列に並んだ
2月のインバルもサントリーホールだったが、児童合唱はステージ上のオケの背後で、、合唱団はP席に収まっていたような気がするので、合唱団に人数が多くなった印象だ

オケは16型のフル4管編成ホルンは8、ハープ4、コンマスは田野倉さん
果たして、第1部は大迫力の合唱だった、独唱陣はオール国産だったが、皆さん熱唱されてました
曲が盛り上がり第1部が終わると、ちょろっと拍手が出ましたがすぐ止みました

そして後半、ウォンの指揮は的確に思え、独唱陣も宮里さん、船越さん、吉田さんの歌唱は印象的だった、
オケも熱演でだったが、今一つ共感できなかったのは直前に見たワールドカップ日本戦のテンションを引きずっていたせいかな

ソプラノⅢの三宅さんの声に何度か左後ろを振り返ったのだが位置は確認できなかった
終曲前にはウォンは、客席のバンダに向き直して指揮をしていた

終演後に聴衆から寄せられた喝采は大変なものだった、
これでウォンのマーラーチクルスも番号付きは残り1番となった

 

6月19日19時 NHKホール

指揮:尾高忠明
ヴァイオリン:HIMARI

シベリウス/アンダンテ・フェスティーヴォ
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
アンコール
リスト(ナタン・ミルシテイン編)/メフィスト・ワルツ 第1番 から
ラフマニノフ/交響曲 第3番 イ短調 作品44

N響定期のラストは正指揮者尾高さんが締める、人気のHIMARIも登場
HIMARIは以前に一回だけ、去年のノット、スイスロマンドの来日公演で聴いた
そのときもシベリウスVn協だったんだよな、今日は出来れば別のやつが聴きたかったな
HIMARIということで客入りはすこぶる良い

最初のアンダンテ・フェスティーヴォは初めて聴く、カルテットの原曲を弦楽合奏とティンパニ用に編曲した作品だそうで、シベリウス自身も愛し、自身の指揮するコンサートでのアンコールピースだったという
如何にもシベリウスという澄み切った音楽で、後期交響曲に良く聴かれる弦に合わせて小さく叩かれるティンパニが効果的
N響の弦楽アンサンブルの精度の高さが光る、コンマスは長原さん、ティンパニは久保さん

そしてVn響、HIMARIは何となく少し大人になった気がした、白いドレスは前回のコンサートと同じ
感想は前回聴いた時と同様だ、音が美しいのは天賦の才か、もう少し音のダイナミックレンジが広がれば言うことは無いのだが
アンコールでは驚異的なテクニックが披露された

後半のラフマニノフは16型で、
前半に続きN響の弦楽アンサンブルが良く、今度は甘い旋律を歌い上げる、Vn、Vcのソロも素晴らしかった
ただし、先日のオケコンの時に比べ管楽器の出来がFl、Obを除き今一つに感じられた
尾高さんの指揮は安定感があっていい、私はラフマニノフには刺激は求めません
昨年は一時体調を崩された時期もあったが、小さくお尻を振ったチャーミングな指揮ぶり、お元気そうでよかった



 

6月15日19時 サントリー

【演奏曲目】
サティ:グノシェンヌ第1番
D.スカルラッティ:ソナタ へ短調 K.466 L.118
グラス:エチュード第6番
ショパン:エチュード へ短調 op.25-2
     ノクターン ハ短調 op.48-1
グバイドゥーリナ:シャコンヌ
ラフマニノフ:前奏曲集 op.23から 第5番 ト短調
       12のロマンスから なんという苦しみ op.21-12
メンデルスゾーン(ラフマニノフ編):劇付随音楽「夏の夜の夢」 op.61より スケルツォ
アデス:オペラ《パウダー・ハー・フェイス》による演奏会用パラフレーズ
ラヴェル:ラ・ヴァルス

【アンコール】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2 「月光」から 第1楽章
サンカン:トッカータ
レクオーナ:スペイン組曲「アンダルシア」から 第6曲「マラゲーニャ」
ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 (遺作)
メラルティン:バルカローレ op.59-1
シベリウス:13の小品 op.76から 第2番「エチュード」
マルケス:ダンソン 第2番
ブルーベック:トルコ風ブルー・ロンド
コズマ(ガーナ―編):枯葉
アロム:ディスプレイスド・エチュード
ブラームス:インテルメッツォ 嬰ハ短調 op.117-3
チャイコフスキー(S.フェインベルク編):交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」から 第3楽章スケルツォ
ショスタコーヴィチ(ユジャ・ワン編):弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 op.110 から 第2楽章 アレグロ・モルト
シューベルト=リスト:糸を紡ぐグレートヒェン S.558-8
モーツァルト(ヴォロドス、サイ、ユジャ・ワン編):トルコ行進曲

ユジャが来日オケと演奏するコンチェルトは何回か聴いたことはあるがリサイタルは聴いたことがなかった
そんな彼女の来日リサイタルに行ってきた
何と日本でのリサイタルは2011以来だという、
また今回のコンサートの演奏曲目は当日まで分からないという
個人的には初めから曲目が分かっているスタイルの方が良いのだが、ユジャはここ数年その形式だというので仕方ない

チケット購入後、休憩なしで弾くので曲間の拍手などは控えるようにとのメールがあった
そしてリサイタルの1,2日前に、リサイタル中に入場は難しいので遅れないで来るようにのメールが来た
というわけで、私も30分前にはカラヤン広場には着いたのだが、入場は18時半からだったので、広場は人がごった返していた

と云う訳でわたしもとっとと入場、階段下で電子チケットの認証の後に紙を1枚渡される
今日の演目ではなく、秋に行われるユジャとマーラー管の公演チラシだった
東京公演に先立つ、大阪公演、横浜公演の曲目は8割同じだったので、骨子となる曲は同じだろうが残りはユジャの気分次第ということなのだろうか、
スタインウェイにタブレットが置かれ、後はユジャの登場を待つばかり

ステージに現れたユジャは、珍しく緑の衣装、前回見たときはお辞儀の角度が浅かったが、今日は深いお辞儀だった
その後の2時間余りのパフォーマンスは凄まじいものだった
最早事件であり、その事件の目撃者となりえた僥倖に感謝する
途中で1回拍手をした輩がいたが、直ぐに止めたので許してやる

大阪、横浜からアンコールが充実していることは予測されたが、想定以上だった
最初の月光の後には直ぐ拍手が起こり、ユジャも一旦退場したが、
以降は、2-3曲続けて演奏してから、拍手が起こり席を立つというパタンが続いたが、
演奏によっては、聴衆が我慢できずに拍手し、ユジャは起立して拍手を受けた後に、再びピアノに向かうこともあった
ユジャが最後のトルコ行進曲を弾き始めたときには、会場には軽い笑い声すら起きていた

記憶に残る一夜となった