2月9日19時 武蔵野市民文化会館 大ホール

M.ラヴェル:ソナチネ
M.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
M.ラヴェル:水の戯れ
A.スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第3番 嬰ヘ短調 作品23

J.ブラームス:3つの間奏曲 作品117
S.ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 作品42
アンコール
メンデルスゾーン:無言歌集 作品67-2「失われた幻影」
M.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツより第1曲

今年最初の武蔵野は久々の大ホール、
ピアノリサイタルは通常なら小ホールなのだが、ヴィニツカヤ人気に当て込んだのだろうか
そういう私自身ヴィニツカヤを実演で聴くのは初めてなのだが

プログラムの前半はラベルから、全体的にゆったりしたテンポで、
どの曲も良かったけど、特に水の戯れは1つ1つの音がきらびやかでした
ラベルは3曲通すのかなと思っていたけど、ヴィニツカヤは各曲ごとに間を取って、拍手を受けていた

水の戯れの演奏後に拍手を受けた後、ヴィニツカヤは、そのままステージをはけずにピアノに向かった
しばらく間をおいてから、おもむろに右手を鍵盤に力強く叩きつけてスクリャービンの3番ソナタが開始された
実に力強い第1楽章ドランマティコ であった、続く第2楽章は軽快、
そして、第3楽章は一転、抒情的になるが、第4楽章では最初の主題が力強く再現された

後半のブラームスは意外な選曲だったが、しっとりとした演奏でした
歴史的な総選挙の番組を深夜まで観たせいか、この辺から眠くなって、コレッリの主題は第5変奏以降の記憶が飛んでしまった、残念

ヴィニツカヤ、また聴きたいピアニストが増えた


 

2月7日18時 NHKホール

指揮:フィリップ・ジョルダン
ソプラノ:タマラ・ウィルソン*

シューマン/交響曲 第3番 変ホ長調 作品97「ライン」
ワーグナー/楽劇「神々のたそがれ」 ─「ジークフリートのラインの旅」 「ジークフリートの葬送行進曲」 「ブリュンヒルデの自己犠牲」*

朝から粉雪がちらついた東京だが、開演時には雪は止んでいた
1月の定期は3プロともソヒエフだったが、2月は3プロをそれぞれ別の指揮者が振る
今日のAプロのジョルダンは名前は聞いたことはあるが、CDを含め演奏を聴くのは初めて

前半のラインは14型でコンマスは長原さん
登場したジョルダンは端正なルックスで指揮もきびきびとしている
しかし、オーソドックスな演奏とは何処か異なる演奏だった
1楽章でクラリネットがベルアップしていたが、これは楽譜ではなくジョルダンの指示だろう
また、通常の演奏より金管楽器の音が強調された箇所が複数あったと思う
音作りにこだわりがある指揮者なのかなと思った

休憩時間、コーヒーを飲んでからトイレに並ぶが、1Fのトイレの列がこれまで経験したことのない長さ
まだ列が続いているのに予鈴がなり、女性職員が「後半が始まりますので」と言って回る、酷い

後半は16型、ハープ6、ワーグナーチューバ4など、管楽器も増強
そして、ジョルダンの音作りが実に巧み、かくも多様な音を引き出せる指揮者に久々に逢った
聴衆のことも歌手のこともよく考えた指揮ぶり、指揮者能力の高さは水際立っていた
そして、タマラ・ウィルソンもワーグナーのイメージにピッタリの声質だった、

終演後の聴衆の反応もすごかった、
フィリップ・ジョルダンの再演を強く希望します

2月4日19時 サントリーホール
 

指揮=ジェームズ・フェデック
ヴァイオリン=諏訪内晶子

細川俊夫:ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB107(ノヴァーク版)

当初の発表では、細川作品でなく、望月京:ヴァイオリンとオーケストラのための新作(世界初演)が
そして指揮はマリオ・ヴェンツァーゴだったのだが、フェデックへの変更がアナウンスされたのが何と直前の1/30

何となくテンション低めで会場に向かう、
前半のゲネシスは、全般に静かな響きの音楽だった
でも、どうせなら諏訪内のもっと力強い演奏が聴きたかった
演奏後は細川さんもステージに上がって拍手を浴びていた

プロフィールによるとフェデックはブルックナーを得意とし0ているそうだが、
後半、オケを16型に増強、ワグナーチューバがホルンとは離れ、向かって右のチューバの前列に配されていた、コンマスは林さん
プログラム冊子を見ると、今月は3公演ともコンマスは林さんだが、負荷が高すぎないかちょっと心配

さて、フェデックのブルックナーはゆったり目のテンポ、
得意というだけあって、実に行き届いた指示が出され、読響も良く応えていた
直前の指揮者変更という事情を考えれば、大満足の演奏だった
ただ、折角の好演だったのに、演奏後に余韻を待たずにブラヴォと拍手が有ったのは興ざめだった