6月14日14時 NHKホール
指揮 : ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン
ピアノ : コンラッド・タオ
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 前奏曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K. 453
アンコール
ラヴェル(コンラッド・タオ編)/組曲「マ・メール・ロワ」 ― 「妖精の園」
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
今日は振り替え、ズヴェーデンはN響と初共演だそう、私も聴くのは初めてだ
私は行かなかったが、先日フランス放送フィルとの来日公演を終えたばかり、
7月にはアーティスト・イン・レジデンス[を務める台湾のエバーグリーン交響楽団との来日公演も予定されている
最初はマイスタージンガー前奏曲、ズヴェーデンはN響を良く鳴らしていた、
オケは16型、コンマスは長原さん、
2曲目は12型くらいに縮小したオケで、コンラッド・タオは名前を聞くのも初めて
94年生まれだで今年32歳になる中国系米国人で、プロフィールでは、コンポーザー・ピアニストと紹介されている
ステージに登場したタオは、立派な顎髭を蓄え貫禄十分だ
17番はモーツァルトのPf協の中では演奏されることはあるが、その機会が少ない曲
そんなことを書いておいて、ネットで調べたら、モーツァルトPf協レコーディング数ランキングで17番は何と7位
ちなみに1位から順に、20, 23, 21. 27, 24, 9, 17, 25, 12, 22 だそうだ、
モーツァルトPf協の長い序奏が始まる、流石ズヴェーデンだ音色はすっかりモーツァルトだ、
そして、続くタオのピアノも全く淀みのない演奏だった、
アンコールに現れたタウは日本語での挨拶の後に自身の編曲によるラベルを演奏した
先日のミュンヘンフィルでシャニが連弾した曲だ
モーツァルトとは打って変った、力強い打鍵に吃驚、
演奏後には聴衆からは更に多くの拍手がおくられた
今日は後半前の男子トイレ行列が酷かった、本当に何とかならないものだろうか
後半のオケコンは16型で、
金管は万全でなかったが、ズヴェーデンの指揮に応えた引き締まった演奏が展開された、
終演後は、万雷の各種だった、
韓国のソウル市立響の首席指揮者も務めているので、日本には呼びやす環境にある
再演が望まれる指揮者が増えた

6月13日18時 サントリー
指揮:オスモ・ヴァンスカ
ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 op.93
ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 op.27
本日は梯子、前プロの終演が予想より遅く17時前、勝どきから六本木一丁目の移動は大丈夫の筈だが初めてなのでちょっと焦るが、余裕をもって到着、
ホールも満席では無いがいい感じで席が埋まっている
ヴァンスカは昨年も東響で聴いているが、迫力の演奏だったように記憶している
今日は前半の小規模なオケと後半の大規模なオケを対比する意味で前半にはベートーベンの8番と思っていた
しかし、ステージ登場したオケは何と16型、コンマスは小川グレブ・ニキティン
事情は詮索しないが何時からか解明したらしい、でも面倒なので、今後はニキティンで通させて頂く
演奏自体は整然としたもので、改めてヴァンスカの統率力の高さを認識させられた
しかし、8番はそんなに頻繁に聴く曲ではないが、違和感はあった、異議をとなえる根拠はない
そして、後半は管楽器打楽器を増強して、ラフマニノフ2番、ひたすら甘い演奏だった
3楽章の初めのソロクラリネット、ヴァンスカと首席奏者だけの時間が暫く続いた
ヴァンスカは元オーケストラの首席クラリネット奏者だったという、彼の意に沿うように吹けていたのだろうか
そんなことを考えながら、漫然と聴いていたのだが、さすがにホロリとなる瞬間もあった
演奏後には大きな拍手だったが、あまりにゆっくりとした演奏だったので、早々に席を立つ人も多かった
ニキティンが礼をした後も拍手は残っていたが、私は今日は疲れていたので退散した

6月13日14時 第一生命ホール
指揮:濱田芳通 (リコーダー)
ステージング:中村敬一
声楽・管弦楽:アントネッロ
美(Bellezza)/ソプラノ 中山美紀
快楽(Piacere)/カウンターテナー 彌勒忠史
悟り(Disinganno)/カウンターテナー 中嶋俊晴
時(Tempo)/テノール 中嶋克彦
オーボエ 小花恭佳、小野智子
ヴァイオリン 天野寿彦・廣海史帆・大光嘉理人・髙岸卓人・山本佳輝
ヴィオラ 伴野剛
チェロ 武澤秀平
ヴィオローネ 布施砂丘彦
リュート 高本一郎
ハープ 曽根田駿
チェンバロ 上羽剛史
オルガン 谷本喜基
パーカッション 和田啓
曲目:G.F.ヘンデル オラトリオ≪時と悟りの勝利≫ (HWV 46a)
濱田芳通&アントネッロの公演、今回はヘンデルのオラトリオ≪時と悟りの勝利≫
何でも、登場するのは「美」、「快楽」、「悟り」、「時」で、それぞれが語り合うという何ともシュールな設定
最初は序曲から始まり、続けて下手から煌びやかな衣装でいつも鏡を見ている「美」のアリア、
続けて下手から、赤いマントの「快楽」のレチタティーヴォで、「美」をほめたたえる「快楽」といった構図でに曲は進行した
部隊の左右には字幕が、背景とその上部に配置された額は場面に合わせた映像が映された
しかし、「美」は永遠でないことを告げる「時」と、そのことを「美」に諭す「悟り」が上手から登場する
そして、4人の言い争いが続き、チェンバロが白いカツラでヘンデルに扮するなどの寸劇を挟んで、前半は終了した
そして後半、「美」は白に衣装変えし、鏡の自分の美が失われていくことを自覚し始め、「悟り」の説得に傾き始める
一度は「快楽」の誘惑になびきかけるも、上手の「時」と「悟り」の袖に消えていく
後半は、濱田さんがリコーダを演奏する場面も多かった
さて、本日の4人いずれも良かったが、前半終わりに3人で高市みたいに中山さんをディスったのでMVPは中山さん
この作品を音楽的に評価するのは難しいかもしれないというのが率直な感想
ヘンデルの時代は、このような道徳劇が多く上演されたという
しかし、今日は、そう云った上演が、コンプライアンスとか、忖度とか、時代の名の下に自粛されていると思わざるを得ない
