6月12日19時 芸劇

指揮:飯森範親

ウォルトン:ヨハネスブルグ祝祭序曲
マイケル・ブレイク:クウェラ
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
矢代秋雄:交響曲

昨年、メンバーが多数退団するなど活動の存続が危惧されたパシフィックフィル、飯森さんの指揮は好みなので心配してました
今年も無事に定期演奏会が開催されるということで、行って来ました
今回のお題は、南アフリカの活気とスペインの燦爛たる陽光 矢代秋雄の硬質な響きと狂熱が交錯する異国情緒の饗宴

パンフには予告通り、人気YouTubeチャンネルのNacoさん解説が、ありきたりの解説より面白い内容だったが、欲を言えば初演や楽器構成などの情報も欲しいところ
個人賛助会員には何と中道の党首選を争った、階猛の名が、飯森さんが山形に携わっていた円なのだろうか
客入りは、1階だけで半分弱程度か

最初のヨハネスブルグ祝祭序曲は、ウォルトンが南アからの依頼で作曲した、ひたすら景気の良い曲
オケは14型、コンミスは西尾恵子さん、後から調べたら、千葉響、神戸市室内管で活躍されているとのこと

管楽器、打楽器および弦楽器の一部が退場して、2曲目は、南ア出身だがイギリスに移住したマイケル・ブレイクの作品、もちろん聴くのは初めて、
弦楽器が多様な奏法で演奏される、終いにはコントラバスは本体を叩いて演奏?
前半最後で、ようやく知っている曲、管楽器が活躍するが、どのソリストも上手い、
しかし、団員が少ない中よくこれだけの優秀な人材を集められたものだ
飯森さんが客員教授を務めるむさ音のから集めているのだろうか

後半は演奏機会が少ない矢代秋雄の交響曲、数年前に山和で聴いて以来、
その時は、なんじゃこりゃという感じで、変な曲だという印象しかなかったが、若干免疫ができたのか、今日は楽しんで聴けた
1楽章の最後は変拍子の連続だが、オケが一切乱れないのに感心、飯森さん汗を拭いていた
2楽章ではヴィブラフォンなのだろうか、冒頭からオンドマルトノのような不思議な音場の中で曲が進行していった
3楽章では木管楽器のソロが活躍、4楽章は再び変拍子の騒乱のなかで終曲を迎えた

終演後、飯森さんは、各奏者を立たせて、好演を称えていた
パシフィックフィルに幸あれ

6月9日19時 ミューザ川崎

指揮:タルモ・ペルトコスキ
ピアノ:辻󠄀井伸行

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番[ピアノ:辻󠄀井伸行]
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
[アンコール曲]
<ソリストアンコール>
ワーグナー(リスト編):エルザの大聖堂への行列
<オーケストラアンコール>
ビゼー:「カルメン」前奏曲

基本的に1オケ、1公演に絞って聴くようにしている
今回ペルトコスキのプログラムは前半が辻井とのラフマニノフ、後半がマーラーとショスタコの2種類、
以前のN響定期のマーラーがピンと来なかったのでタコを聴くことにしました
会場はほぼ満席、客層は若干女性が多めか

実は辻井さん聴くのは初めて、やっぱり特別なピアニストだから、避けていたわけではないけれど、自分から聴きに行こうということはなかった
辻井さんはペルトコスキの背中に手を添えて一緒に入場、オケは14型
第1楽章、冒頭、辻井さんの打鍵は優美だが力強さに欠ける、曲の進行とともにオケの音に埋もれてしまう局面が多かった
第2楽章はオケが鳴らないので辻井さんのピアノを堪能でき、第3楽章も普通に楽しめた

今回、辻井さんを初めて聴いたわけだが、特別な感想はないというのが正直な感想だ
辻井さんは、秋にはフランスで同オケの定期でベートーベンの2番を弾くという

後半のタコ10番、オケは16型に、
これが実に聴かせる演奏だった、1楽章に木管の2重奏がふんだんに登場することに気付かされた
演奏のすばらしさについては、他所で多く語られるだろう

考えてみたら、フランスのオケの公演なのに、プログラムにはフランスの作品が皆無、
以前マケラが都響振った時も、悲劇的と、レニングラードだった、
ともあれ終演後の拍手は大きく、ペルトコスキもオケのメンバーも満足げだった
アンコールで、ようやくフランづ音楽が演奏された

 

6月6日14時 サントリー

指揮:広上淳一
ヴァイオリン:服部百音

ガーシュウィン:パリのアメリカ人
ファジル・サイ:ヴァイオリン協奏曲 Op. 25 「ハーレムの千一夜」
アンコール
E.イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ニ短調『バラード』
コープランド:交響曲第3番

先月の5月定期から間を置かずに6月定期
今日のプログラムは全然広山さんらしくないプログラム
そして、先月は集客が今一つだったが、今月は完売ではないが客入りは上々

最初のパリのアメリカ人、オケは16型、コンマスは扇谷さん、
そして、登場した広上さんは燕尾服、広上さんは最近は日フィルで聴くくらいで、ファッションチェックをしていないが、正装は珍しいのでは
演奏は実に流麗、これまで見てきた広上さんの指揮は何となく演出過多に思えることがあって苦手だったが、今日は動作が大きいのは相変わらずだが、非常に的確な指揮ぶりに見えた

2曲目はファジル・サイのVn協、日フィルでは広上さんが1月にもVc協を採り上げていた
ソリストの服部さんを聴くのは久しぶり、デビュー当時は音の線が細く苦手だったが、
しかし、ステージに現れた彼女は、以前にも増して美しく、前後の席のおば様たちからも嘆息が挙がっていた
オーケストラは約半分のサイズに縮小され、民族楽器だろうか小型の太鼓が置かれていた

服部さんは力強い弓捌きで情熱的な演奏、ヴァイオリンと太鼓だけの演奏シーンでは照明がスポットライトになるなど演出にも工夫が凝らされていたが、なんかサイの作品は今一つピンと来ない
アンコールのイザイは一段と迫力のある演奏で、私が彼女に抱いていた苦手意識は完全に払拭された

後半のコープランドは、再び16型、
過去に聴いたときはあまり共感できなかったが、今日の日フィルの演奏はフル4管に増強した管楽器の演奏が素晴らしく、曲のアメリカニズムを表現する様々な側面に気付かされた、
終演後は日フィルの定期にしては(失礼)大盛り上がりだったが、広上さんが奏者を一人ずつ立たせるので拍手する方は疲れた