4月12日14時 東文
指揮:イアン・ペイジ
シモン(バス):タレク・ナズミ
ハンネ(ソプラノ):クリスティーナ・ランツハーマー
ルーカス(テノール):マウロ・ペーター
管弦楽:東京都交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:西口彰浩
曲目
ハイドン:オラトリオ《四季》Hob.XXI:3
オラトリオは演奏される機会が多くないこともあってめったに聴くことがない
今回は良い機会なので聴いてみることにした
ハイドンのオラトリオを聴くのは初めてだ
というわけで、作品の論評は出来ないので、以下は簡単な感想
ステージ上のオケは12型で、コンマスは水谷さん、指揮者の正面にチェンバロ、管楽器はざっと見2管。あとティンパニ
合唱も人数は数えていないが、ざっと見100人は超えていただろう
季節は約10曲の楽曲から成り、春、夏の演奏後20分の休憩を挟み後半の秋冬が演奏された
物語は農夫のシモン、その娘ハンエ、恋人のルーカスの3人で展開される
といっても大した事件が発生する訳でもなく、はっきり言った物語としては面白くない
3人の歌手は、それぞれの役どころを無難に演じていた
音楽的には、鳥の鳴き声や、鉄砲の音などの効果音が使われていたのは興味深かったが、特に有名な曲があるわけでもなく、たまに自作からの引用なのかどこかで聴いたメロディーが流れた
指揮のペイジは初めて聴いたが、都響とオペラシンガーズをしっかりと統率していた
それにしても、日曜だというのに客席が寂しい、
来年以降の春祭の存続が心配になる
ともあれ貴重な体験であった

4月11日18時 NHKホール
指揮:ファビオ・ルイージ
チェロ:ヤン・フォーグラー
ハイドン/チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob. VIIb–1
アンコール
バッハ:無伴奏チェロ組曲3番、サラバンド
ブルックナー/交響曲 第9番 ニ短調
今月は、先ごろ、2年先の退任後に桂冠名誉指揮者の授与が発表されたルイージ
サバリッシュ、ブロムシュテットに続く3人目という
ケチをつける気はないが、このタイミングでの発表に違和感を感じる人は多かったのではないだろうか
スウィトナー、マタチッチ、ホルストシュタイン、そして、デュトワには名誉はついてるけど桂冠は無い
最初のハイドンVc協は、そこそこ取り上げられるが、個人的には食指が動かない、オケは12型コンマスは長原さん
曲は退屈だが、フォーグラーの音色は良く、アンコールのバッハは素晴らしかった
そして休憩後はブルックナー
オケは16型、後列の金管の並びが通常と異なり、向かって左の前列4人がホルン、後列4人がワーグナーテューバで、その右にテューバ、トロンボーン、トランペットと通常と逆順に並んでいた
第1楽章、トレモロの後のホルンは福川さん、安定しているホルンが聴けるのがこんなに幸せだとは、
首席ホルン奏者を募集していたN響であったが、結局は福川さんの期間限定の復帰という形となった
しかし、復帰は期間限定なので、引き続き首席ホルンのリクルートは必要だろう
今日の演奏はホルンに限らず金管に殆ど傷がなく、それだけで非常に満足度が高い演奏だった、
そもそも、弦楽パートも木管も優秀なのだから、
ルイージはエキセントリックな指揮が少なくて良かった
聴衆の拍手も多めで、ソロカーテンコールが有った

4月11日14時 サントリー
指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
ソプラノ:森谷真理
メゾソプラノ:林美智子
テノール:村上公太
バリトン:大西宇宙
合唱:晋友会合唱団
ベートーヴェン(マーラー編曲):交響曲第9番《合唱》 ニ短調 op.125
シーズン開幕を4月に変更した日フィル、70周年の開幕コンサート
早々に70周年プログラムが発表されたが、定期会員権の発売後に、ネーメ、ラザレフの降板が発表されるという有り得ない事態を迎えた
会員が納得すかどうかは別にして、開幕前に一応の代替案が示されたが、色々思うところはある
さて、今日は4月なのに第九、と言っても普通の第九ではなく、マーラー編曲だという
マーラー編曲というとシューマンの交響曲が有名で、実際に何回か実演を聴いたこともあるが、さすがマーラーと膝を打ったことはない
マーラー以外でも、最近では、展覧会の絵やショパンPf協1番のオーケストレーションに手を加えた演奏も聴いたが、何れも原曲と比べ代り映えのないように感じられた
ということで、特に期待もせずに臨んだ
マーラー編曲はホルンが8で木管が4、トランペットが4でチューバが加わり、ティンパニが2に増強されていた
これが効果抜群だった
オケは16型、コンマスは田野倉さん、会場は満席
、
細かいところは、プロのレポートを参照されたいが、ホルンと、フルート、そしてティンパニの増強が効果的に思えた
カーチュンの指揮は、マーラー増強のツボを的確に指示するものだった
久しぶりにカーチュンを見ると、指揮の仕草のレパートリーが豊富になっているように思えた、
歌手陣の中では、林さん村上さんの熱唱が印象的だったが晋友会合唱団も大熱唱
実は日フィルの第九を聴くのは初めてだが、今後は差別化を図りマーラー版というのはどうだろうか?
コバケンに要相談かな、
昨年、聴きには行かなかったがN響の第九での試みも含め、早くも今年の年末に思いは飛ぶのであった
オケの退場後にも拍手は止まず、歌手陣と共にカーチュンがステージに呼び戻されていた
