5月27日19時  サントリー

指揮=尾高忠明

尾高尚忠:交響的幻想曲「草原」
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109(コールス校訂版)

先日の東フィルの定期では、兄である尾高惇忠さんの作品を採り上げていたが、今日は父である尾高尚忠さんの作品が取り上げられた
プログラムとしては少し弱いかなとも思われたが、会場はそこそこの入りだった

最初の「草原」はモンゴルの草原をイメージした曲だという、
オケは14型、ゲストコンマスもは久しぶりに見た、白井圭さん、
細かい事情は分からないがN響でのコンマスは板についていたと思っていたのに突然の退団、決してコンマスとしての技量に問題があったようには思えないのだけれども
これからも、読響に限らずゲストコンマスでの登場を期待する
さて、曲自体は、茫洋とした感じであったが、あまり印象には残らなかった

10数分程度の曲を演奏して休憩というのは、どうかなとも思ったのだが、
尾高尚忠さんが、生前最後の指揮のコンサートでブル9を振ったという解説文を見て、納得した

後半はオケは16型、尾高さんは何時ものように、淡々とした風情でタクトを下した
尾高さんは早すぎもせず、遅すぎもせず、自然だけれども気持ちの入った指揮ぶりで、オケもそれに良く応えていた
管楽器には多少アラが見られたが、そうした疵が気にならないほど、推進力に満ちた演奏だった

今日はフラ拍も無く、実に好い雰囲気の会場だった、
終演後に本日で退団となるチェロ奏者に花束贈呈があった
ソロカーテンコールがあった