4月11日19時 東京文化会館

指揮:リッカルド・ムーティ

管弦楽:東京春祭オーケストラ

曲目
ヴェルディ:歌劇《ナブッコ》序曲
マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲
レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》間奏曲
ジョルダーノ:歌劇《フェドーラ》間奏曲
プッチーニ:歌劇《マノン・レスコー》間奏曲
ヴェルディ:歌劇《運命の力》序曲
カタラーニ:コンテンプラツィオーネ
レスピーギ:交響詩《ローマの松》

例年、春祭オケのコンサートはパスしていたのだが、今年は楽しそうなプログラムなので聴いてみることにした
夜の上野公園は桜も散り、いつもの落ち着きを取り戻していた
東文大ホール、先日のミサソレはかなり寂しい客入りだったが、ムーティとあって今日は客席もほぼ埋まっている

春祭オケは、14型相当で、時計回りにVn, Va, Vcを配置し、Cbは右奥
その他、右にオルガン、左にピアノ、チェレスタ、ハープ、後部には各種打楽器が並ぶ賑やかな編成
最後部に並べられた椅子は、松のバンダ用だろう、
入場したメンバーは若手が多い、フルート、オーボエの列が6名すべて女性、クラ、ファゴットの列はすべて男性、コンマスは郷古さんか

ムーティが颯爽と現れる、今年83の筈なのだが、指揮ぶりもきびきびとしている
殆どの曲は有名だが実際にコンサートで聴く機会はそれほど多くない、ジョルダーノとか、カタラーニとかは初めて聴く曲だ
前半、後半とも40分程度のプログラムだが、前半後半とも、最後は盛り上がる曲選び

春祭オケは、多少アンサンブルに乱れは有ったが、個々の奏者の能力の高さが目立った
特に、トランペット、クラリネット、フルートの首席が上手いだけでなく、心に残る演奏だった
ただ、バンダがステージ上だけだったのは残念、折角来そうなところに席をとったのに

4月6日14時 ミューザ川崎

指揮:ジョナサン・ノット

ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 WAB108(第1稿/ノヴァーク版)

ノット提督のラストシーズンはブルっクナーの8番から、何だ6番でないのかと思わず突っ込みたくなるが、監督に就任した際にも8番を演奏したそうで、最後も8番で締めたかったのだろう
しかも、10年前の8番は通常の版の演奏だったのに対し、今回は第1稿を持ってきた、
ノット自身もインタビューで「6番以外はやった」と語っているように6番が積み残されていることは自覚しているようなので、6番は来シーズン以降に期待したい

殆どの人が第1稿を初めて聴いたのはインバルだと思う、手持ちのCDを見ると1983年とある、
それから40年余りの時が流れ、最近とみに第1稿の演奏機会が増えている、
第1稿ノヴァーク版を校訂したホークショー版が出た影響もあるのかもしれないが、今日はノヴァーク版が使用されるという

昨年シティフィルのプレトークで、高関さんはホークショーにメールでコンタクトした経緯も話した上で、
ホークショー版では弟子たちの勝手な変更が戻され、ノヴァーク版より結構長くなっているという
今回のプログラムでは、使用楽譜が第1稿/ノヴァーク版であることが明記されているのはいいのだが、
解説文では第1稿/ノヴァーク版はホークショー版と大差ないというように書かれている
版について全く解説が無かったNHKのルイージのコンサートよりは全然ましだけど、エビデンスとして比較表に小節数位載せても良かったのでは

オケは対向16型、先日のコンサートを急病で欠席したニキティンが今日は無事に登場、ホルンは倍管、ハープは3台
ノットは全体にゆっくりとしたテンポで曲を進めた、1楽章のエンディングも、何だか第1稿の方が自然に聴こえてきた
3楽章のシンバルは6回でした、トライアングルは確認できなかった

昨年から、高関、ルイージと初版を聴いたが、今日が一番感銘を受けた
終演後、電話を起動すると15時37分だった、カーテンコールが続き、当然ソロカーテンコールもあった

 

4月5日14時  オペラシティ

出演
指揮:高関 健(常任指揮者)
ヴァイオリン:大谷 康子

曲目
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「ボルト」より抜粋
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン 作品20
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

シティフィルの新シーズン開幕のコンサード
謎の選曲だったので、プレトークは別にいいかなと思って、ゆっくり目に家を出た
そんな時に限って、電車が少しずつ遅れて会場到着が55分過ぎになってしまい、あたふたと席に向かう

オケは14型で対向配置だがCbは7で右手後方、コンマスは戸澤さん
最初のボルトは多分初めて聴く曲、タコの諧謔味がたっぷり効いた5曲で、無茶苦茶愉しかった、オケの息がぴったりと合っていた

メンデルスゾーンのVnソロを務める大谷さんは、今年デビュー50周年でシティフィルの元コンミスという
聴くのは初めてだが、ステージに登場した大谷さんは若々しく、とても50周年のお年には見えなかった
演奏は非常にゆっくりとしたテンポで開始し、最初は大丈夫かと心配になったが、これが彼女のペースらしい
高関さん以下オケは大谷さんにピッタリと寄り添う伴奏だった
続けて演奏されたツィゴイネルワイゼンは、大谷さんのリクエストと推察する、実に楽し気な演奏だった

休憩後の春祭、高関さんは暗譜、シティと10年で築き上げた強固な関係の賜物と云うべき秀演であった
ファゴットを始め、管楽器も良かったのだけど、個人的には目等さんのティンパニが切れていた
やっぱプレトーク聞いとくべきだったかなと反省するのであった