キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論 -268ページ目

12時までのシンデレラ その1

この話も、もう時効と思われるので、また昔話をします。


昔、私は東京で働いていました。


バブルも終わりの頃で、株や土地が急速に値下がり、銀行や不動産屋があわてふためいていた時です。


仕事のつきあいで、ある会社の社長と知り合いました。そのオヤジは昔札幌に住んでいた時があるらしく、「札幌の女は最高だよな!あの頃が一番楽しかったなぁ!」と口癖のように言っていました。
私が札幌出身なせいか、妙に親しくされて、週に2,3回、ひどい時は毎日、赤坂や六本木のクラブに飲みに連れて行かれました。もちろん、このオヤジの全額オゴリです。


このオヤジは、バブルでかなり儲けたらしく、普通なら更に投資を重ねるところを、適当なところで全ての不動産を売却。そのおかげで、バブル崩壊の影響をまったく受けずに一財産を築き上げたのです。

こいつのおかげというか、こいつのせいで、夜の世界の楽しさを知ったようなもんです。


さて、そのオヤジがよく行く会員制のクラブがありました。年会費を数十万入れないと会員になれない・誰かの紹介でないと入れないという店です。

この店では、いつも指名をしないで、数人のホステスを席につけて、悦に入っている。そんな飲み方でした。


その店で、私は気になったホステスさんがいました。


「世の中にはこんな綺麗な人がいるんだ」とボーッと遠くから眺めていました。大学生らしく、いつも12時になると帰ってしまうので、「シンデレラ」と勝手に名づけてました。

週3回しか出ていないのに店のNO1で、誕生日になると、この子の客で店がいっぱいになって、他の客が入れないぐらいの人気者でした。

昔の記憶なので、かなり美化されていますが、今でいうと伊東美咲に似ていたというか、伊東美咲より綺麗だったかもしれません。


当時の私は、新人サラリーマンですから、このオヤジに連れてもらわない限り、この店には来れません。
さらに、指名できる権利は私にはないので、彼女をひたすら遠くから眺めているだけでした。


そんな彼女に、ある日大事件が起きました。


次回に続く

実話-絵美(仮名)という女 最終話

前回からの続きです。


3ヶ月後、真夜中に彼女からメールが来ました。


絵美「お久しぶりです。元気にしていますか?」


その後、客としてではないつきあいが始まりました。

まあ、もっと色々あったんですが・・・。


水商売の子を口説くには一つの壁があります。


彼女たちは年中、口説かれています。セクハラにも逢うし、ストーカーにだって逢う。
そんなことが続くとどうなるか?基本的にお客を男としても人間としても信用しない。


仕事中に彼女からメールなり電話があったりしますよね?
「どうしてもノルマ足りないから同伴してくれない?」こんなダイレクトな営業あるかどうかわかりませんが、凄い暇な時ならともかく、忙しい時にこんなこと言われたらムカつきますよね。
それと同じで、大抵のお客さんは指名嬢に対して似たようなことをやってると思うのです。
「何で電話に出ないんだよ!」
「メールしたのに何で返信してくれないのかな?」
「こんなに指名してるのに冷たいよね」
「今まで幾ら金使ってると思ってるんだ!」
などのセリフは人気嬢なら聞き飽きてると思います。


客からすれば、オキニの子は1人でも、オキニ側にしてみれば、貴方はたくさんの客の中の1人なのです。
ということは他のたくさんの客より自分のことを好きになってもらうなら、その他大勢と同じことをしていても駄目。


ひたすら口説くのにエネルギーを使って、自分の事でいっぱいいっぱいになってる男なんてただウザいだけです。


だから、相手の事を考えようと思うのです。


自分の中で正当な理由をつけてしまい、結果その子に迷惑をかけてしまう。
これって、結構夜の世界ならよくあることなんじゃないかなって気がします。


結局、彼女とは自然消滅してしまいましたが、私がずっと気にしている言葉があります。

さようならを告げた後に、返ってきたメール。


「あなたが私の客でよかったと思ったことが何度もある、だから本当に嫌じゃなかったら今までどうりにしてほしい」


私は何故、彼女がそんなメールをくれたのか、今でもその理由を考えています。


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実話-絵美(仮名)という女 その4

前回からの続きです。

絵美「今月、二人とも誕生日だよね。お互い何かプレゼントしない?」
私「うん、いいよ」
絵美「じゃあ、○○日に中華でも食べに行かない?その日にお互い誕生日祝いしよう!」


その約束をした日が店に行った最後の日になりました。

私はもう彼女に会わないことを決めました。


私は彼女に長文のメールを何通か出しました。さようならの挨拶です。


絵美「中華を食べに行く約束はどうなるの?お互い誕生日祝いするっていったじゃない!」


もう返信はしませんでした。


それから3ヶ月後・・・


次回へ続く


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