実話-絵美(仮名)という女 最終話 | キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論

実話-絵美(仮名)という女 最終話

前回からの続きです。


3ヶ月後、真夜中に彼女からメールが来ました。


絵美「お久しぶりです。元気にしていますか?」


その後、客としてではないつきあいが始まりました。

まあ、もっと色々あったんですが・・・。


水商売の子を口説くには一つの壁があります。


彼女たちは年中、口説かれています。セクハラにも逢うし、ストーカーにだって逢う。
そんなことが続くとどうなるか?基本的にお客を男としても人間としても信用しない。


仕事中に彼女からメールなり電話があったりしますよね?
「どうしてもノルマ足りないから同伴してくれない?」こんなダイレクトな営業あるかどうかわかりませんが、凄い暇な時ならともかく、忙しい時にこんなこと言われたらムカつきますよね。
それと同じで、大抵のお客さんは指名嬢に対して似たようなことをやってると思うのです。
「何で電話に出ないんだよ!」
「メールしたのに何で返信してくれないのかな?」
「こんなに指名してるのに冷たいよね」
「今まで幾ら金使ってると思ってるんだ!」
などのセリフは人気嬢なら聞き飽きてると思います。


客からすれば、オキニの子は1人でも、オキニ側にしてみれば、貴方はたくさんの客の中の1人なのです。
ということは他のたくさんの客より自分のことを好きになってもらうなら、その他大勢と同じことをしていても駄目。


ひたすら口説くのにエネルギーを使って、自分の事でいっぱいいっぱいになってる男なんてただウザいだけです。


だから、相手の事を考えようと思うのです。


自分の中で正当な理由をつけてしまい、結果その子に迷惑をかけてしまう。
これって、結構夜の世界ならよくあることなんじゃないかなって気がします。


結局、彼女とは自然消滅してしまいましたが、私がずっと気にしている言葉があります。

さようならを告げた後に、返ってきたメール。


「あなたが私の客でよかったと思ったことが何度もある、だから本当に嫌じゃなかったら今までどうりにしてほしい」


私は何故、彼女がそんなメールをくれたのか、今でもその理由を考えています。


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