12時までのシンデレラ その1 | キャバクラ嬢を口説く為の500の方法 すすきの恋愛論

12時までのシンデレラ その1

この話も、もう時効と思われるので、また昔話をします。


昔、私は東京で働いていました。


バブルも終わりの頃で、株や土地が急速に値下がり、銀行や不動産屋があわてふためいていた時です。


仕事のつきあいで、ある会社の社長と知り合いました。そのオヤジは昔札幌に住んでいた時があるらしく、「札幌の女は最高だよな!あの頃が一番楽しかったなぁ!」と口癖のように言っていました。
私が札幌出身なせいか、妙に親しくされて、週に2,3回、ひどい時は毎日、赤坂や六本木のクラブに飲みに連れて行かれました。もちろん、このオヤジの全額オゴリです。


このオヤジは、バブルでかなり儲けたらしく、普通なら更に投資を重ねるところを、適当なところで全ての不動産を売却。そのおかげで、バブル崩壊の影響をまったく受けずに一財産を築き上げたのです。

こいつのおかげというか、こいつのせいで、夜の世界の楽しさを知ったようなもんです。


さて、そのオヤジがよく行く会員制のクラブがありました。年会費を数十万入れないと会員になれない・誰かの紹介でないと入れないという店です。

この店では、いつも指名をしないで、数人のホステスを席につけて、悦に入っている。そんな飲み方でした。


その店で、私は気になったホステスさんがいました。


「世の中にはこんな綺麗な人がいるんだ」とボーッと遠くから眺めていました。大学生らしく、いつも12時になると帰ってしまうので、「シンデレラ」と勝手に名づけてました。

週3回しか出ていないのに店のNO1で、誕生日になると、この子の客で店がいっぱいになって、他の客が入れないぐらいの人気者でした。

昔の記憶なので、かなり美化されていますが、今でいうと伊東美咲に似ていたというか、伊東美咲より綺麗だったかもしれません。


当時の私は、新人サラリーマンですから、このオヤジに連れてもらわない限り、この店には来れません。
さらに、指名できる権利は私にはないので、彼女をひたすら遠くから眺めているだけでした。


そんな彼女に、ある日大事件が起きました。


次回に続く