水の中。 -75ページ目

水の中。

海外小説のレビューと、創作を。


先週のことですが、疲れ果てて、仕事帰りに足裏マッサージに行ってきました。
同僚Aちゃんがいつも指名するというスタッフさんにお願いしたのですが……

イテテテテ!!
ち、力つよいんですけど。

「調節しますので、痛かったら言ってくださいね?」
とニッコリ微笑まれ、
「いいえ全然だいじょうぶです!」
反射的にそう答えている自分。

なぜ言えない……。

そういえば、以前何かのバラエティー番組で東西の比較みたいなのをやっていて、美容院のシャンプーがテーマでした。
「かゆいところはございませんか~?」
とシャンプーをしている美容師さんに聞かれ、関西の人は必ず
「あー、右のほう」
ときちんと主張するのに対して、関東人は
「大丈夫です~」
と言う人ばかりだったっけ。

とか回想しているうちに眠ってしまったわけなのですが(痛みはどうしたよ……)。

翌日会った同僚のAちゃんに
「あの人上手でしょ~。あの店で一番キモチいいのよね~」
と言われ、彼女がすげー筋肉質なバレーボーラーであることに、やっと気がつきました。

あれくらいじゃないと効かないんだね……。

脳に障害を持つ少女・千織を助けたために、指を失ったピアニストの青年は、ある山奥の診療所で、ひとつの奇蹟に出会う――。


著者: 浅倉 卓弥
タイトル: 四日間の奇蹟



正直に言いましょう。がっかりしました。

奇蹟ってコレ?こういうこと?
ピアニスト敬輔と千織の関係も、真理子さんの辛い過去も、全てがこんな陳腐な奇蹟を起こす為につくられたもののようで、それはあんまりじゃないかと。

特に、診療所の職員である、真理子さん。この人、こんなツライ過去があって、こんなに頑張ってるとゆーのに、わけわかんない事故に巻き込まれた挙句、ヘンテコなミラクルによって現世に引き止められ……これはもう、奇蹟じゃなくて悲劇だろ……

この静かな診療所の人々との交流によって、千織と敬輔の葛藤に救いがもたらされる、という奇蹟じゃダメなのか。
脳内でヘンテコミラクルを排除した「四日間の奇蹟」を想像してみましたが、そっちのほうが名作になりそうな気がする……。

真理子さんも、ちょっとしゃべりすぎです。この作品の半分は、この人の長セリフで出来ているのでは?
話の落としどころが見えてくる終盤あたりは、「もう読むの面倒くさい……」とさえ思いました。

そもそもの発想からして疑問符だらけの本作なので、不満しか出てこないのですが、この作者が小説が下手かというと、実はそうではない。
むしろ上手い。こんな陳腐な内容にもかかわらず、かなり読ませます。

そういうわけで、こんなハンパなトンデモ話ではなく、いっそ気持ちよく現実を離れたタイムトラベル物らしい「君の名残を」を読んでみたいなと思いました。

(評価★)
ブログ専門誌「みんなのブログ」さんと、各ブログサービス共同で、↑このようなブログ大賞の企画があるそうです。

へえ~。

アメーバは参加していないようで、専用のエントリーシートはありませんが、エントリーは出来ます(上の青字のリンクからみんなのブログ、というところにコメントかトラバをどうぞ。締切は2月20日。自薦他薦アリ)。

趣旨から言うと、メジャーではなくてもキラリと光るオンリーワンなブログを開拓したいようですね。
というわけで、ココのようなおとなしい書評ブログは対象外だろうと思いますが、私も参加したくなって、エントリーしてきましたよ。

しかしそこで問題なのが、内容を紹介するコメント。

自分のブログをどう紹介するか、みなさん悩んだことありませんか?
私はブログ検索サイトさんに登録する時など、いつもいつも悩みます。
「海外ミステリーを中心にレビューを書いてますv」
だなんて、履歴書に「趣味は読書」と書くより、さえない気がする……。

なので、よく
「日常を離れて静かな気持になれるブログを目指してます!」
とか書いてしまうのですが、下の記事なんかを見ると、確かに、ある意味で非日常ではあるなと思う……。



誰にも言ったことのない秘密がある。

それは会社の机の引き出しの奥に、ひっそりと眠る、キリンラガービール350ml缶
これの何が秘密かというと、賞味期限。
2004年5月。
……過ぎてるよ!!

思い起こせば、二年前の年末。課でちょっとした打ち上げがあったものの、忙しくて出られなかった私の為に、優しい誰かが(ホントに誰だっけ……)差し入れてくれたもの。

飲んでる場合じゃねえ!と焦って走り回っていた私は、この缶の存在をすっかり忘れてしまい――今に至る(今すごい省略があった模様です)

製造は2003年の9月という、立派な二年もの。

古いビールって、どんな味なんだろう。
昔、友達とうっかり迷い込んだ、お湯の出ない温泉(実話)の自動販売機で買った、すっぱいミルクティー(かなり期限切れ)みたいなカンジかな~。

心身ともに健康な時に、ぜひトライしたいと思います。
大富豪かつ大泥棒のナイト・フォックスの挑戦(というより一方的な嫌がらせ)を受けて、窮地に立つオーシャンズ11。期限内に莫大な金額を用意しなければ、全員破滅。
舞台はアメリカを離れ、欧州――アムステルダムへ。
この泥棒勝負の結末は?



ジョージ・クルーニーブラピ様が並んだステキ画面を楽しむのが、オーシャンズ12
今回キャサリン・ゼタ=ジョーンズ参加で、ジュリア・ロバーツだけでは満たされない(痩せすぎなんだろうな……)ゴージャス感が出ていて、とってもよかったです。いや、演技もよかった。ああいうお堅いタイプの役が出来るとは、意外でした。

セリフが洒落ていて、クスリと笑える部分もたくさんあるのですが、観た方全員が言っているように、展開が分かりにくい――分かりにくいよ!

かと言って2回観て味わうようなタイプの映画ではなく、これはどう考えても説明不足。伏線をムダに張りすぎ。
こういう物語の場合、ラストにナゾが解けて、すっきりサッパリ爽快感を与えなくては、ダメでしょう。
私はそこそこ楽しみましたが、面白くないという人の気持ちも分かります。

観た後で入った中華料理の店で、連れが言っていた
「それで、ダニー(ジョージ・クルーニー)は何をしてたんだ……?」
という言葉が印象的でした。

さあ……計画立てたんじゃ……?
(ちなみに画像は前作オーシャンズ11)
こんばんは。

一日に2回のエントリーなんて、初めてかも(同ジャンルの皆様、こんな記事で新着流してスミマセン)。

下にある小説ですが、あと一回で終わります。

ココを教えた友達が、なんと全部読んでくれたそうで(愛だな……)、
「その8で終わると書いてあったのに、まだ終わってなかった」
という指摘を受けました。
そ……そういえば書いた……。
まさかそんなところまで読んでいる人がいるなんて。ありがとう。

次回で終わります。
予定の倍数でキモチよく(ねえよ)。

夏休み、耕介は父親に連れられ、死んだ母の親戚の本家へとやってきた。
その屋敷には親戚一同が集められ、後継者選びの真っ最中。
事件が起こって大人たちは倒れてしまい、子供たちも4人のはずが、何故か5人に増えていて――?





著者: 小野 不由美
タイトル: くらのかみ

「かつて子供だったあなたと、少年少女のための」と銘打ったミステリーランド第一期刊行作品である、この作品。

とっても面白い物語になりそうなシチュエーション。
なのにちっとも面白くならない(ああ、言っちゃった)のは何故なのか……。
子供たちに子供らしい毒がないとか、こんな古い言い回しで会話するかよとかいう文句は、小説的お約束というのもあるので置くとして、私は問いたい

行者沼のたたりはどうなったんですかー?!」

(↑夕日に向かって、大声で叫ぶカンジで)

子供が育たないとかゆー件は解決してないんじゃないですかー?!」

(↑泣きながら)

それから先のことは、おとなの世界のことだからよく分からない
とか言われてもアンタ(耕介くん)……。

「黒祠の島」(なんで主人公の男は好きでもない彼女を追って、あの島へ行かなきゃならんのか動機がワカラン)とか、「屍鬼」(半分以上が寝言なのでツライ)とか読んでみると、あれですね、この作者には十二国記だけをバリバリ書いていただけると有難いです。ああ、でも東亰異聞は面白かったな~。

こういう設定は、今市子が漫画で描くといい話になりそうだ……。
そんな感想しか浮かんでこない、そんな作品。

(評価★)



眠りたい、と言ったのは誰だっけ。
確か、ものすごーく忙しい人だった……。



ものすごく忙しいわけではないですが、ちょっとそんな気分です。
生気のない顔でフラフラと仕事をしていたら、南ア帰りだという方に、ルイボスティーをいただきました!嬉しいな~。
残業してたら、ドラ焼きももらいました!嬉しい~。←なんでもいいんじゃ……

知らなかったのですが、ルイボスティーは南アフリカ原産なんですね。
私はプーアール茶と混同していたのですが、おお、確かに色も赤っぽいし、香りも違うなあ、コレ。

ルイボスは、学名アスパラス・リネアリス。豆科の植物。
抗酸化作用があるんだそうで、錆びないヒトになれるかも。
ていうか、もう錆びてるかも(しょんぼり)。

やはり睡眠時間は大事ですよ!
何かの統計で、睡眠時間と寿命の関連グラフを見ました。
眠らない人は死にます。
眠りすぎる人も死にます(どうすりゃいいんだ……)。
でもなあ、あの統計、睡眠時間が直接どうこうというより、そーゆー眠らない生き方してる人が不健康な傾向にあるっていうだけかもしれないなあ……。

ただし、睡眠不足は間違いなく美容に悪いのです。
私、最近ちょっと老けた気がする……。

深夜ブロガーの皆様、ご注意を。

ちなみに写真は東京駅(根性出して、帰りに携帯で撮ってみたですよ!)。

ケニア駐在の英国外交官ジャスティンの妻が、同行していた医師とともに、旅先で惨殺される。
彼女は、本当に、噂されていたような奔放な人妻だったのか――?



著者: ジョン ル・カレ, John Le Carr´e, 加賀山 卓朗
タイトル: ナイロビの蜂〈上〉


著者: ジョン ル・カレ, John Le Carr´e, 加賀山 卓朗
タイトル: ナイロビの蜂〈下〉


第三世界を食い物にする、多国籍製薬企業。その暗部を描いた作品です。
あらすじを書けば冒険小説ですが、実際には非常に内面的な、ジャスティンの失った妻に対する、償いの旅の物語。

この作品に問題があるとしたら、それは導入部。
ジャスティンの上司の視点から物語が始まるわけですが、これが長い。
テッサという女性を読み手に誤解させるための、一種のミスリードだと思われますが、ジャスティンが現れるまでが長すぎて、私はこの上司夫婦を主人公と見なして感情移入しかけていましたよ……(ジャスティンは登場も地味なので、出てきてもしばらく主人公とは気がつきませんでした……)。

というように、細部が非常に精緻に描かれているかと思えば、構成のバランスが悪かったりと、完璧とは言いがたい作品です。
結末を言ってしまうと、結局のところ巨悪は倒れず、主人公にも悲しい結末が待っています。
まったく悲惨なラストなのですが、それでいて「救いがない」ではなく、「やりきれない」「悲しい」という気持ちにさせられるのは、ル・カレの描く人物の深みでしょうか。

もっと読後の満足感を与えてくれる冒険小説はあるだろうと思いますが、本作の価値は違う部分にあるように思います。

ただ、やりきれない現実を生きている身で、あえてこういう物語を読みたいかというと……カンベンしてもらいたいかなと。

そういう意味で、オススメはしませんが、傑作。

(評価★★★)
「私のどこが好き?」

と、誰でも、付き合っている彼(もしくは彼女)に一度くらいは聞いたことがあると思います。

……ありますよね。

ありますね?

あると言ってください(いつになく必死だな……)

最近、結婚した同僚のAちゃんが言うには、旦那さんが
「おれのどこが好き?」
と聞いてきて、たいそう鬱陶しいのだそうです。
彼女は昭和のお父さんみたいな体育会系硬派キャラなので、
「そんなこと口に出すもんじゃない!!」
と一喝したそうですが。いや、そういう彼女だから、旦那さんは不安になって聞いてしまうのではないかと思うのですが。まあそれは置くとして。

「えー?私も聞くよ~。週に一回くらい」
そこで私が何気なく発言すると、彼女はものすごく驚いて「アンタ、そーゆー女だったの……?」と後ろに下がってました。三歩くらい。

聞きますよ。
それはもちろん、ほ め ら れ た く て 聞くのです。
中身はどうでもいいのです。ラブトークです。←?
しかし私の場合、相手のノリが世間と違うので、ものすごく真顔で

「どこがって、良い人なところ」

と答えられます。

私が善良な人間かどうかは甚だ疑問ですが、何百回聞いてもこのような回答しか返ってこないので、そろそろ諦めようかと思ったりもするのですが、ある日「うーん、○○なとこかな!」と言ってもらえるんじゃないかという夢を捨てきれません。

まあ、好きに理由なんか必要ないと思うのですが。本当は。