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水の中。

海外小説のレビューと、創作を。

どのような攻撃を仕掛けようとも変形しては再生する強敵に、倒れていく東京メンバーたち。
「散開して同時に狙撃する」という最後の手段に出るのだが、敵をひきつける囮が必要だった。
「おれが引き受ける」と立ち上がったのは、加藤――大阪編、ついに完結!


GANTZ 25 (25) (ヤングジャンプコミックス)/奥 浩哉
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<ただのアホ感想ですが、ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください>



いやー衝撃の大阪完結編! でした。


しかしここで私が衝撃を受けたのは、以前ここの24巻感想 で


>岡の言う「意識の外からの攻撃」ってソレ意味わかんないんですけど、まさか不意打ちのことではないだろうから


とか書いていたのですが、
うわ、まさかの不意打ちアンサーですよ! みなさん!! (岡そう言えよオイ! と思ってたらヤラれちゃってたのか岡ゴメン……)
しかしこの展開を見るに、つまりー、はるかに格上である敵に勝利するには「自己犠牲をともなうチームプレイ」しかないのだと、そういう理屈でいいのでしょうか……?
なんかなー、それだとGANTZ世界の理屈にしてはまっとうすぎる気もするので、東京チーム勝利は「ただのノリ」とゆー結論が正しいのかもしれません。



そ・し・て。
お待ちかねの! 真の衝撃である主人公ふっかつ! ついに復活です!
ありがとう! ありがとう奥せんせい!! ←加藤じゃなくてか


いやー、もう本当に嬉しくて、待ってたよおかえり! な気分です。
ここ数巻の不在で、「やっぱりいないとダメだ……」と思い知らされた玄野の存在でしたねえ。
物語的にもクライマックスを迎えるようで、次巻がとっても楽しみです。



(ちなみに今回の初版限定レイカさんステッカーですが、これマウスパッドがわりになるそうですが、残念ながら
貼れない……さすがに……)




「2Fに若者向けのアンテナ・コーナーをつくる」
百貨店ばなれの若年層を呼び戻すためのプロジェクトを任された絹恵。
ヤング・カジュアルのメイン・チーフである小西まみと出会い、
仕事の出来るやり手の契約社員である彼女に違和感を感じるのだったが……


Real Clothes 6 (6) (クイーンズコミックス)/槙村 さとる
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水の中。-REAL CLOTHES


さて、ヤングカジュアル部門の活性化を任された絹恵の出した起死回生のアイデアとは、なんと。


メ、「メッセージTシャツ」!!


女性のあたくしの主張! がプリントされているエイジレスなアイテムとして、Tシャツ。

ありえねえ買うわけねえ!! という自分のシュミはさておき(でも全年齢的にウケないと思うよその案。セミオーダーで自分の言葉を入れられるなら付加価値かもしれんが)。

なんといいますか、初登場キャラの契約社員・小西さんの言うことは、まあ本当にいちいちもっともなのですよ。


「リスクが高いと思います」
「とにかく失敗はできないし」
「上司と部下では立場が違います」


それに対して、われらが絹ちゃんは言ってのけるのです。
「失敗は勉強にもなるよ! みんなでやってみんなでコケるほうが面白い!」

……ですってよ。



なんじゃそらありえねえ!!
逆では?
それはさー、逆ではないですか、物の考えが。
これは主人公・絹ちゃんがオカシイというよりも、組織で働いている者に対する作者さんの理解が足りないせいかと思いますが、

あーのー、社員として会社に守られている立場としてはですね、会社の利益が最優先なのですよ。
それが社員としての責任なのですよ。
やりたいとかやりたくないとか、失敗しても勉強になればいいとか、そーゆー自己実現だか修行だかは、ヨソでやってくれ。



なんというかもう呆れ果ててしまった主人公の言動なのですが(小西さんも気の毒にな……)、

それにしてもねえ。
このコはさー、何年も百貨店にいながら、いったい今さら雇用形態の違いに何を言うのやら。
「仕事できる人が報われないのはオカシイ」
ってそりゃーそうだけど、会社は部活やってんじゃないんすよ。利益出して生き残ってナンボなわけで、経営側は正社員にかかる人件費なんてカットしたくて当たり前なんすよ。
まあ日本にはそれをよしとしない終身雇用絶対なありがたーい風土があったわけですが、近年法律も変わっちゃって、そーゆー非道はやりやすくなってますからねえ……。



というわけで、物語への感想というよりも
「なんじゃそら、アホか!」
という罵りのようになってしまって申し訳ないですが、これが正直な読後の感想です。



それにしてもTシャツはないよなー……。
しつこいようですが、買うわけがない。
メッセージが10パターンなんて、よけいに買わないわー。服くらい他人とかぶりたくないものってないじゃないですか。
寄付つきであることを売り物にするのだったら、もういっそエコバックにすればいいのになあ……。


しかし後半に絹恵がようやく出してきた「百貨店ならではのヤングカジュアル案」は面白いなーと思うので、Tシャツはお祭り限定販売だけにとどめて、ぜひとも成功させてもらいたいものです。


(失敗してもいいなんて、上司の立場にある人間が言っちゃイカン!)





水の中。-31


「わたし今夜はアレにしようと思うの」
犬とたわむれていた私に、実家の母が言うのです。
「アレ?」
「チキン・チャトークよ!!」
母が胸を張って答えました。



「チャ……それなに? トルコ料理?(←なんとなく語感で)」
「やーねイタリアンに決まってるじゃないの!」


イタリア……?
聞いたことのない名前に「どうやってつくるの?」と聞いてみたところ、材料はさておき、要は煮込み料理である様子。


「それはもしかしてあのー、カチャトーラなんじゃないの?」
「やあねえ、チャトークよ!!」
引き下がらない母ですが、これはまだいいのです。
名前がチャしか合ってなかろうと何であろうと、正しく調理されれば、私はそれでいいのです。
問題は、料理でなく材料の名前を間違っているときなのです。



「えーとね、アボカドのディップを教えてもらったから作るわよー。手伝って!」
「はーい」
母に言われるまま、おとなしくパセリなどを刻んでいた私ですが、次の指示に驚きました。
「つぎはね、オイルサーディン!」
「えっ……」
なんでディップにそんなものを?
缶入りのそれを渡されて、私は戸惑いました。


「ほんとうに? 本当にこれなの?」
「本当にって何が?」
「本当にオイルサーディンなの?! せめてもしかしてアンチョビとかじゃないの?」
「なによー、私ちゃんとレシピをノートに書いているんだから、間違ってないわよ」
「なら見て! いますぐ見て!」
「えー、なんなのもう、忙しいのに~」


しぶしぶとレシピノートとやらを広げた母が、「あら!」と驚きます。
「あらホントにアンチョビって書いてあるわ。どうして分かったのスゴイわねー!!」



どうして分かったのか、お答えしましょう。
それは私が物心ついたころから、家族のまちがいを正しながら生きてきたからです。
だいたいこの人たちは、似たカテゴリのものを混同するクセがあり、一度口に出して言い間違ったりしようものなら、間違ったほうを覚えてしまうのです。


そのおかげであるのか、私はひとよりも類推する能力だけは高いと思うのです。
関東でまちがいなおし選手権があったとしたら、8位くらいには入る実力者であると思います。



ないけどねそんな大会!!(なんなのこの記事)
ちなみにチキン・チャトーク? は美味しかったです。




蝙蝠に襲われ、負傷した花たち。
意外にも夏Aチームの安居から「一緒に暮らさないか」という申し出を受ける。
「一般人」を保護することは、彼ら「選ばれたエリート」にとっての使命だと言うのだ――

7SEEDS 14 (14) (フラワーコミックスアルファ)/田村 由美
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いやー、花はやっぱり王道ヒロインですね。


安居に「能無し!」「おまえたち一般人に何が分かる!」と罵られようとも、
自分の足りなかったところは反省し、すぐに暴力を振るおうとする安居に屈しないながらも、

「なんだかんだ言って、この人たちはすごい」

と相手を認めることができるのです。



これが全く出来ないのが安居で、こうして「俺たちは選ばれた人間なんだ!」とやたらと他者を攻撃することで、脆い自我を守っているわけなのですよね……。



頼もしく責任感のあるリーダー気質であった安居が、これほどまでに変わってしまったのは、「7人に選ばれるための過酷な生き残り選抜」のせいなのですが、でもなあ、これではダメなのですよね。


どれほど過去を恨んでも、彼らを追い詰めた教師たちは謝ってはくれない。
彼らはもう存在しないのだし、過去は蘇らない。


「取り戻せない」というのは非常に辛いことで、その苦しみをぶつける相手がいないとなれば、今まわりにいる人間に当り散らすほかなく、こうして自分が受けた扱いを結局は他者へと繰り返していくことになるのですが……。


いやー、まさに負の連鎖だわ。
しかし、これは実によくある話なのです。そして簡単には抜けられない闇なのですね。



それにしてもなー、涼って不思議とゆーか、私にはよく分からんキャラクターなのですよねえ……。
7人に選抜される前は、わりと一匹狼的な人であったのですが、今はすっかり安居の副官? みたいになっちゃって。
まあ彼は子供時代から、安居に対する並々ならぬ思い入れ(としか思えない……)があるみたいなんですが、それも何かよく分からない……



なんなんだ、安居がよければそれでいいのか?

ていうか、アンタあんな安居でいいの? というのが疑問。


緊張をはらんだ群像劇となってきた本作、ハラハラします(ここに能天気な夏Bとか来ちゃったらと思うとコワイ。何がコワイって安居がさ……)。






水の中。-12



ここアメブロにも、一応は「アクセス解析」というものが標準装備されておりまして、
アクセス数やページビュー数などが分かるように、いえ場合によってはよく分からないような(悪口か?)ことになっているのですが……


私がここ最近、気になっているのは
「サライ 柴田昌弘」
という検索ワードによって訪れる方が多いことでしょうか。


わたくし本当に柴田ファンであるのですが、
あのレビューまったくほめてない……ほめてないとゆーのに、なんでそんな検索上位にあがっているのですかグーグルよ!!(ヤメテー!)


というわけで非常に落ち着かないのですが、まあしかし自分に置き換えて考えてみたら、興味を持った作品を検索してレビューを読んでみたりとか、フツーしないよなあ……。


私の場合は、「なんだこれくそつまらん!」と読後にイラッとした時に、「いいや同じこと考えてイラッとしてる人もいるはず!!」と自分を納得させたくて探してみたりするくらいでしょうか(そしてわりと同じ意見の人など見つからなかったりする現実……)。



うーん。感想ブログをやっておきながら、いまさらこんなことを言うのもあほうな話ですが、いったいどういう場合に作品レビューというのを読むものなのでしょうかねえ……。

やはり購入前の確認なのでしょうか。

私は偉大なる奇術師・デラコート。
不本意ながらも体を動かせなくなった私が目撃した、息子夫婦に起きた事件をお話ししましょう。
事件の舞台となったのは、私の屋敷の、私のマジックルーム――


奇術師の密室 (扶桑社ミステリー)/リチャード マシスン
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本作は、マシスンの1995年作品。
ということは69歳くらいで書いた作品ですか? すげー!!


実は、1926年生まれのマシスンが、いまだ存命であることさえ最近まで知らなかった私ですが、そのお年で仕掛けのある物語を書こうという心意気が、なんかもうすでにスゴイ。



常日ごろは、作家さんが誰であれどうであれ、どのような境遇でどのような努力があったかなどは何の関係もなく、ひたすらツッコミつづけるここのレビューですが、年齢とともに失われていくものの多さ(どうしても他者への視線が批判的で説教くさくなったり、常識が古くなったりとイロイロありますからね……)を考えると、やはりこのエンタテイメント志向はスバラシイことだよなーと思います。


語り手をあえて老人としているのも、違和感を持たせないという点では成功していますよね。やはり一人称の語り手と書き手の年齢の乖離というのは、どこかしら不自然な部分が生まれてしまったりするものなので。



しかしこの作品単体の感想を申し上げると、あー、そうですね、これは私が小説に求める楽しみとは少し違うわけなのですが……。



小説の強みというのは、読み手を感情移入させやすいことと、物語の細部まで伝えることのできる情報量の多さであって、「驚かせる」ということとなると、他の映像媒体のほうが優れていると思うのですよねえ……。

本作のように「マジックルーム」という場所を舞台とした、二転三転する男女の愛憎劇プラスちょっぴりブラックユーモア有り、というドラマは、文字で読むよりも視覚で楽しませる芝居として、舞台で見るほうが面白いのではないでしょうか。



「面白いです、おすすめ!」という作品ではなく、熟練したエンターテイナーの技を「やっぱり上手いよね」と確認するような気持で楽しむ一作であると思います。






水の中。-25



最近、インフルエンザが流行しつつある職場。


「あ、なんか熱あるかも……ケホッ」


と軽く咳でもしようものなら、
「行きなさい行きなさい検査へ行きなさい!」
という周囲の大合唱。そしていきなり装着されるマスク。←うつりたくない自己防衛



そして検査を終えて戻ってきた本人が
「大丈夫です! ただの風邪による高熱でした!」
と報告するなり、
「なんだーよかったー!」
「セーフ!!」
とホッとする一同。そして何事も無かったように仕事へと戻る本人。



間違ってる……(セーフじゃないだろうよセーフじゃ)。
しかし誰より間違っているのは、予防接種もしていない、
無防備な自分かもしれません。
すんごい腫れるのでイヤだなーと今回はやめておいたのですが、周囲のこの
過剰な反応を見てしまうと、うっかり感染源となってしまうわけにもいかないようなので、次回は受けることにしますー。


それにしてもわたくし、マスクは嫌いなので付けないし、基本的に薄着だし、床で平気で寝てしまうし、こんなに生活習慣がまるでだめぞうな人間なのに、まだ風邪すらひいていない不思議……


これは私がムダに丈夫にできているせいでなく、

暖冬の、いえ地球温暖化のおかげであると思います。







水の中。-sea

そういえば、法事へ行ってきたわけなのですが!


伯父の一周忌のあとで参列者が会食したりしたのですが、
しかしあまり親族の集まりに顔を出さない自分、誰が親戚なのか関係者なのか分からず、よってうかつなことも言えず、やや空ろな目をして会話に参加したり、食事にいそしんでおりました……。



「あ、ごめんー」



親戚の子供と遊んで(もらって)いた姉が、デザートのころになって、ようやく席へと戻ってきました。
「ごめんじゃないわよ何してんのよ」
小声で文句を言ったところ、姉はへらっと
「えー、だってまわり知らないおじさんばっかりだし、つまらないもん。あんた楽しそうにしてたじゃない」
「それはあちらが気を遣って会話してくれてただけで……」
「ふーん、あービール飲みすぎちゃった。あたしお化粧直してくるね~」



……こ、こいつめ!
社交を人任せにしやがって、いやそれよりも食事中に頻繁に席を立つなと!!
だいたいこんな席でビールをガブガブ飲むなと!! (あたくしウーロン茶でございますよ)


「あちらがもしかして、お姉さんですか?」
結局のところ、まわりのおじさまに相手をしてもらうわたくし。ここで声をかけてきた男性は、おそらく伯父の会社のエライ人であるようなのですが、親類だったらどうしようー! と疑っていたために浅い会話しか交わさずにいたので詳細不明。


しかし何故ここに「もしかして」が付くかと言えば、姉の髪の色や化粧がギャルだからです。


「はあ、姉です。見た目若いですけど……」
微笑みながらも、ちょっとこめかみに※な青筋を立てる自分。



大人になってからはすっかり姉と和解して、仲良くしているつもりの私ですが、二日ばかり一緒にいるとついついイライラし始めてしまい、自分がいかにこの人と不仲であったかを思い出します。



ところで姉は帰りの道中でCDを聞かせてくれたのですが、それが「テニスの王子様ミュージカル サウンドトラック2009」(うろおぼえ)……。

言わずと知れたジャンプの超人気作! ですが、遠い昔にこの原作の一巻を読んだことがあるだけ(正直に申し上げて、漫画力が低すぎて読みどころが見つからなかった……)の私には、何がなんだか分からない世界。


ミュージカル テニスの王子様 The Imperial Presence 氷帝 feat.比嘉 Ver.東京凱旋公演/演劇・ミュージカル
 ←たぶんコレ。おねいちゃんが「加藤和樹は過去を隠すのやめたの?」とか聞いてきたけど、それ何の話ですか……?
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「あたしこーゆーのよく分からな……」
いっぱいいっぱいの返事をする私に、
「えー、楽しいよ! DVD貸すし、見たら絶対好きになるから一緒に行こうよ!」
と姉が力説します。
ここで説明を入れますと、この私の姉という人は昔から追っかけ体質で、昔からのジャニ好き、いまはそこらへんの若手俳優に夢中で頻繁に握手会や撮影会に参加している、まあ重ねて言うようですが、つまりは追っかけなのです。



だけどゴメン、わたくし根がオタクですらないし、そんな子供みたいな少年にキャーキャー言う趣味は無いのです。
顔がキレイって言うけど、男は顔じゃないよ能力だよ!!


……しかし。


「時間があったらね……」
心情とは裏腹に、頷いている自分。
姉に譲歩できるようになったのが、はたして成長なのか諦めであるのか、自分にも分からない今日このごろ。






「勇気を出して踏み出そう」
一大決心をして、部長をおいかけて沖縄へ向かった蛍。
ところがそこでかつての彼氏・マコトくんと再会してしまい、肝心の部長はと言えば、元妻と良い雰囲気で……?


ホタルノヒカリ 13―IT’S ONLY LITTLE LIGHT IN MY LIFE (13) (講談社コミックスキス)/ひうら さとる
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おお、すごい!


前巻までの「部長ラヴv なんていまさら何言っとんじゃ蛍ちゃんよー!」という状態から、
元妻・深雪さん(ほんわりおっとり天然系。意外にもぽっちゃり美人)という最強の敵を出現させ、
まったく見込みのなさそうな状況へと主人公を追い詰めて、
「な、なんかカワイソウ……、頑張れ蛍ちゃん!」
と思わせてしまう作者さんの手腕は、なかなかのものだと思います。



しかしここで「作者さんの手腕は……」みたいな感慨を抱かせる時点で、やはり成功しているとは言いがたいのかもなーという気もするのです。



なんかさー、蛍ちゃんが高野部長を好きというのが、いまいち私という読み手にはリアルに伝わってこないんですよねえ……。
再会したマコトくんともイイ雰囲気で、「ならマコトくんでいいんじゃね?」と思ってしまうわけです。



何度も言うようですが、マコトくんと部長という二つの選択肢があったころに、
「やっぱり部長が好きでした!」
となるのであれば理解できるのですが、マコトくんとの恋に破れてからの新しい恋である「部長への想い」というのは、マコトくんが戻ってきてくれそーな今の時点では、必然性を失うのでは……?
恋なんて理屈ではない、という
ご意見もあるかと思いますが、沖縄編での「マコトくん×蛍ちゃん」「高野部長×深雪さん」という組み合わせがあまりにもしっくり似合って見えたもので、「何もムリしてそっちとくっつく必要ないんじゃね?」と思えてしまうのですよねえ。



重箱の隅をつつくようですが、深雪さんという高野部長の元妻(実際には彼女は婚姻届を出さずにいたそうですが、事実婚ですよね)が夫のもとを去って行った理屈も「いや意味よくわかんねえ……」だったし(あれくらいの理由で、何十年も連れ添った! 自分を裏切ってもいない相手と! 別れられるものか?)。



まあ、今のところ高野部長は「キミのことは大事だけどそういう目では見られない」などと牽制していますが、ここまで両想いフラグが立ってしまえばもう、あと一波乱もあれば「カップル成立」となるのでは。


しかしなー、
年の差、立場の違い、まだ思い切れない元のパートナー。
これらの事情を乗り越えるほどの情熱が、この二人の間に発生するとは思えないし、なんで発生しなきゃならんのかも分からない。


だって結局のところ、今だって蛍ちゃん、「ひとりで恋愛」なんて、できてないじゃん。
今度はマコトくんに支えてもらってるんじゃん。
これで好きな人を手に入れたいだなんて、甘えてるなあ……。


いっそのこと失恋エンドとなって「成長しました」のほうが、物語のテーマとしてはマシではないかと思うのです。
まだ終わってはいませんが、それにしても何の物語だったのだろうなあ、これ……。


高野部長に恋をしたことで、家の中では「アノ格好」を出来なくなってしまう蛍ちゃんが見たかった。そして高野部長に意識してもらいたくて家の中でも別人のよーに頑張っちゃう蛍ちゃんとかさー……。
今まで「素の自分」で甘えていた相手に恋をしてしまい、逃げ場を失った蛍ちゃんが「さあどうする?」という部分が読みどころではないのでしょうか。

元妻の存在うんぬんでなく、これこそが主人公が越えなきゃならないハードルではないのでしょうか。


なんでそういう話にならないのでしょう。



(わからん……つまり干物は干物のまま自然体でいいっていうお話だったのかなコレ……)



【追記】


すみません、作者さんブログにリンクしていただいているようで、ファンの方の目にとまれば不快な記事であるかもしれず……。
一読者の呟きとして受けとめていただければ幸いです。


おそらく他のリンク先も、ココのように勝手にいろいろいろいろ! 文句を言っていたりするでしょうに。ひうらせんせー、度量があるわ……。


(と思いながらよそさまの感想を見てみたら、こんなにぶーたら文句をたれてるの私だけでは……?!)


それにしても、「はてな」のつながり文化とは縁のない、ここアメブロ。
何故こちらへいらしたのかと不思議に思って「ホタルノヒカリ13巻」でググってみたところ、な、なるほどー、こんな上に出てくるのか!!



グーグルがどのような基準でランキングしているのか、さっぱり不明ですが、何故なんだ……ああ、キャラクター名というキーワードが頻出するためでしょうか……? 

ちなみにYahOO!検索ではまったく見当たりませんねえ。ははあ……。

最後に当ブログでの関連記事をまとめさせていただくとー。



「ホタルノヒカリ」12巻  


「ホタルノヒカリ」11巻  


「ホタルノヒカリ」10巻 


「ホタルノヒカリ」9巻   


「ホタルノヒカリ」8巻   

 

……となっております。




朔ら彦の故郷・「地図になき民の国」へ連れてこられた鉄壱智たち。
かつて叛乱の前には「蘭華」と呼ばれる公領であったこの地で、鉄壱智は朔ら彦の過去と歴史を見せられる。


朔ら彦は天人「るるふぃあ」と御雷之守の間に生まれた実子でありながら、何も知らぬまま孤児のように育てられ、ある日やってきた迎えに「使命」を突きつけられたのだった――


鉄壱智 5 (5) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)/なるしま ゆり
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前巻からひきつづき、内容としては「苦悩する朔ら彦に、鉄壱智がツッコミを入れるの巻」でございます。
彼らはこうやって、少しずつ少しずつ近づいて行くわけですが……
たぶん、そういったキャラクターの関係性の変化と、「地図なき民の国」が地図から消されてしまった事情などをやっていくパートだろうと思うのですが……


す、すごい展開がゆっくりしてるな。


相変わらず、ツッコミどころも見当たらないほどのマイペースで物語がのんびりと動いております。
この作者さんは物語設計はきちんとしている方だと思われますが、そのペース配分がすんごいゆったりなのですよね。
わずかなモノローグだけで数ページをつかっていたりするし……実はこのモノローグというのがなかなか読みどころでもあるのですが、漫画の文字部分が読みどころとゆーのも稀なケースですね……。


(そういえば「少年魔法士」でカルノと勇吹に交流が生まれるまでの道のりも、ものすごーく遠かったような……私としては「プラネット・ラダー」くらいの長さで全体をおさめてくれると読みやすいのですが……)



それともうひとつ、本作の読みどころとしては、「神違え」という発想のエグさがイイなあ、と思います。
「~の靡(なびき)」という用語なども凄くイイ(なんか分からんのですがコレは修験道から来ているのでしょうか……?)。
この作者さんが「ホラー」「サスペンス」というジャンルで現実的な残酷さを描いても、それほどピンとこないのですが、こういったファンタジーやSFでの「気持ち悪さ」は素晴らしく上手いですよねえ。



何が違うのだろう……ああ、現代物には欲しいところのお色気表現がいまひとつなのかなあ。そういえば絵柄が幼い系だしなあ……。



なにやらブツブツ言っておりますが、次巻を楽しみにしております。
そうそう、この巻では、恒河シャがひさびさに動いてしゃべってました!
よかったー、あんまり起きないんで、どういう人だったか忘れかけてたよ!