やりたいことと能力の方針を決める3「若者を転職に駆りたてるもの」 | デブリマンXの行方

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いつか見えない社会問題になると信じている自分のような存在について、自分自身の人生経験や考えたこと、調べたことをまとめ、その存在を具体的にまとめることを目的とする。

 

転職アプリを入れ、様々な求人を目にしてきた。

それを見ると世の中には色々な仕事があり、素晴らしい待遇の仕事もあるもんだなと感心する。

もっとも、素晴らしい待遇については地雷感満載のブラック求人オーラのあるものが少なくない(というか、大半はそうだろうと思う)ので、書いてあることを鵜呑みにしてはいけないだろう。そもそも、そんなに待遇が良い仕事が世の中に余っているのなら、体感としての不景気がこんなにも悪いはずはない。転職だって、それほどは起こらないはずだ。

 

と思ったが、自分の最初の退職理由を考えると必ずしもそうでもない気がしてきた。

わたしは最初ホワイト企業に勤めていたが、やめてしまった。退職の決意をしたのは新しい上司との人間関係であるが、それ以前にメンタルヘルス気味だったことが大きい。人生の無意味さと自分の目的の無さが深刻だった頃の話だ。退職したことで本当に素晴らしかった待遇は失ったが、広い世界を知り、人生の選択肢が増えたことについて後悔はしていない。ただ、後悔はこれからの転職活動を通す中で起こるかもしれないが。

 

上記の内容に通じる話として、保育園から配布された「保育士会だより(2023.12 No.318 January)」において、前回に引き続き内田伸子教授(お茶の水大学名誉教授 兼 環太平洋大学教授)がまたも参考になる記事を掲載していた。その記事はアメリカの知能研究者ターマンの追跡研究から始まっている。その研究内容は、「IQ(知能指数)は将来の学歴や年収を予測するのか?」というもの。IQが135以上の英才児を30年以上追跡し、彼らの学歴と年収がどうなるかを調べたものらしい。これらの英才児は高いIQを維持し続け、大学を優秀な成績で卒業し、専門職や高い年収を得る仕事に就いたとのこと。しかし、30歳以降になると、仕事に生きがいを感じて目標を達成し続けている人と仕事に生きがいを感じることができずに転職を繰り返す人に分かれたとのこと。このことから、IQは学歴を予想するかもしれないが、年収までは予想できないと結論付けたようだ。

 

仕事に生きがいを感じないのは一般的な日本人の感覚だと当然と言われるかもしれないが、この記事ではその要因をEQ(非認知能力)に求めている。そもそも日本の家庭環境や教育環境ではEQは自然に低くなると考えると、一般的な日本人が仕事に生きがいを感じないことは、この研究結果に矛盾していないとも感じる。

 

問題が30歳に噴出する点については、人生の選択肢が大幅に減ったことを実感するからだとわたしは思う。自分に向いていない仕事を長年続けた結果、それ以外の仕事に移る勇気が失われる。以前、「転職の魔王様」というドラマを観ていたが、それによると転職限界年齢は男性35歳、女性だと30歳、未経験業界への転職は25歳までらしい。必ずしもそうではないとはいえ、一般的な日本人が転職して勝ち組のホワイトカラーとして働ける可能性が残るのはたしかにそのくらいかもしれない。加えて、未経験業界への転職は25歳までとなると、大学を卒業して同じ会社に我慢して3年勤める余裕もないということになる。そう考えると、実に恐ろしいゲームが国内で展開されていると感じる。世の中の仕事の多種多様さを考えると、一発で天職と良い職場を当てる確率はあまりに低く、大学生がゲーム参加前から絶望するのはある意味当然と言えるのではないだろうか?(俺は高卒だったけど)

~~~転職活動の進捗情報~~~

生活に求めているもの:自由と充実

仕事に求めているもの:仕事をしているという実感

 

経験したことのある業務:

・ライン作業者(5年)

・ラインリーダー(3年)

・品質管理(1年)

・保育(保育所1年 2・3歳児)

・改善活動(トヨタ生産方式による改善)

・3DCAD(製造ライン設置のため)

 

転職フローチャート(赤字=進行中 青字=終了):

1.やりたいことと能力の方針を決める。

2.履歴書を書く。

3.転職エージェントを利用する。

※.転職セミナーなどのイベントには適宜参加する。

 

利用中の転職アプリ:

・en転職

・マイナビ転職

 

興味のある仕事:

・スマホの修理業務

・エレベーターメンテナンス

・カスタマーエンジニア

・フィールドエンジニア

・生産技術職

 

興味のない仕事:

・商社

・サービス業

・流通

・小売

・不動産

・建設