今期アニメ「対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~」を見終わった。

 

本作は『百合×格闘ゲーム』というニッチ(?)な需要の合わせ技が特徴的で、美少女日常系の亜種である。その個性を持って、脳死で見られる+格闘ゲームによる熱い展開+キャラがかわいい、という独特の強みを生み出していた。

 

格闘ゲームは原作だと架空のものを使用しているらしいが、アニメでは「ストリートファイター6」で対戦している。そのため、美少女アニメでありながらストリートファイターのキャラががっつりと拝めるという唯一無二の作品になっている。

ストリートファイター6はゲーム画面をそのまま映しており、おそらく作画コストの軽減に一役買っていただろうと思う。そのおかげか作画は終始安定していた。一方、ストリートファイターの対戦シーンにおいてはやや気になる部分(キャラの立ち位置、体力ゲージの量など)が散見され、ある意味作画ミス(?)という感じもした。

 

百合要素としては、雰囲気が出ているだけで本編のストーリーを揺るがすほどの影響を与えるものではない。メインは完全に格ゲーにあったが、終盤では主人公にそういう感情が芽生えているのがわかる以外、視聴者を狭めるハードな展開はなかった。わたしは百合は守備範囲ではなく、上伊那ぼたんがギリギリなので、ギャグレベルの扱いで収まったのは良かったと思う。本作がもう少し続くと、格ゲーが百合のための手段になりそうではあるが、なんとなく2期はなさそうな印象。

 

上記のように、極めて個性の強い作品で、十分ダークホースと呼べる作品だった(まあ、今期はほとんどダークホースなんだけども)。

最終話では劇場版「ストリートファイター2」の主題歌である「愛しさと切なさと心強さと」が流れるというファンサービスもあり、最後までネタが尽きない作品だった。

また、個人的にはEDが今期アニメ中で映像的に一番気に入った。映像と言っても紙芝居タイプではあるが、キャラと世界観が良く引き立っている良いEDだと思った。

内容的に一発芸的な作品ではあったが、素晴らしい娯楽だったと思う。