ヘルマン・ヘッセの本を読むのは4度目で、シッダルタとクヌルプを英語で、デミアンを日本語で読んだ事があります。

今回は高橋健二訳でしたが、少し読み辛かったかなと感じました。

ただ解説は非常に充実して、ヘッセへの愛を感じられたのでオススメです。

本書はヘッセの幼少期と重ねて書かれてあり、ヘッセの実体験がベースになっています。

神学校入学、脱走、ノイローゼ、機械工など、ヘッセ自らの体験のため鮮明に描かれていました。

美しいハンスの心は勉強のプレッシャーとレールに敷かれた人生とその脱線に辟易して崩壊してしまい、最後は死んでしまう。

元々神学校のルームメートだった二人、脱走して退学になったハイルナーと川で溺れて死んでしまったヒンディンガー二人の道をそのまま通ってしまうハンス。

今思えば考えられて作られたんだなと思いました。

詩人だったハイルナーはヘッセの分身です。

何故か日本での知名度が高い作品で、調べるとあまり面白くないとの事だったので暫く読んでいませんでしたが、個人的な感想としては面白かったです。

ただ今まで読んだ他の作品よりも哲学が欠如していて、より詩的な、描写的な本だったと思います。

ヘッセは何度読んでもハズレが無いので、またその内他の作品を読もうと思います。

高校の時、一度図書館から借りてき読みかけた事があったのですが、結局読まずに返却してしまった作品です。

その時は英語で読みましたが、今回は大浦暁生の翻訳版。

上手く訳されているので、読んでいて面白かったです。

反面、英語で読んだ方がスタインベックの言葉遣いをそのまま享受できるので少し後悔もしています。

ちょっとネタバレするのでこれから読みたい人は以下スルーして下さい。

ジョージとレニ―という二人の渡り労働者がメインで、物語は僅か4日間で終結します。

ジョージは小柄だが知的、レニーは大柄で頭が弱い。

二人は農場を渡り歩き、少しずつお金を貯めていつか自分らの農場を持つ事を夢見ている。

しかし、頭の弱いレニーがいつも問題を起こすため、中々上手くいかない。

レニーは悪気はないのにハツカネズミや子犬を殺してしまい、最終的には人を殺してしまう。

結局ジョージはレニーがリンチに遭うよりもとレニーを射殺する。

ヒューマンタッチが上手く用いられ、キャラクターに感情移入してしまうためエンディングは辛かったです。

悪気が無くても罪は罪で、レニーはそれを償わなくてはならなかったのかも知れません。

登場人物の誰もが幸せにならない作品でした。

何かが深かったという訳ではありませんが、「非目的論的思考」をベースに考えると状況・心理描写はかなり上手く、得られるものが無では無かったと思います。

遂に、大変だったインターンも終わってしまいました。

僅か1ヵ月だったので、あっという間でした。

経営コンサル――インターン前までは何をやっているか漠然としか分かりませんでしたが、1か月間を通して大分理解できたと思います。

取りあえずアナリストは情報収集・情報分析がメインな仕事になりそうです。

僕が働いていたユニットの人達は皆良い人で、毎週ご飯を食べに連れて行ってくれたりかなり持て成してくれました。

しかもインターンなのに最終日にはお別れ会をしてくれて、感動しました。

チームリーダーの人はプレゼントまで買ってくれました…。

去年のインターンの人や他のユニットの子の話を聞く限り僕はラッキーだったようです。

今回話を聞いた中で、一番納得したのは「コンサルの仕事は人によって違う」という事と、「いつコンサルになるのか」という事です。

働いていたユニットでトップのパートナーさんの人の話ですが、コンサルには「答え」なんてないので、人によってアプローチの方法が変わってくる。

チームで働くかリーダーがガンガン引っ張るかによっても変わってくる。

なので常に思考を巡らせられる力が大事という事がまず1点。

もう1点はコンサルと名乗るのは誰でもできるが、本当のコンサルタントになるには何年必要か?

入社してすぐなのか、10年後なのか…。

パートナーの人はクライアントが納得のいく仕事ができるようになってからと言っていました。

やはりコンサルの人は頭の回転が速く、会話するだけでも学べる事は沢山ありました。

短い時間でしたが、沢山の事を経験し、吸収できたインターンでした。

オファーも頂いたので、もしサインする場合は是非もう一度同じユニットで働きたいです。

追記:
自分がインターンした所はインターン後の内定率が80%くらいらしく、他にインターンしてた学部生の子二人は残念ながらの結果になっていました(それ以外にMBA生含め8人いた)。

IBDの友達はインターン後に内定を貰えたのが半分以下と言っていました。

外資系は結構シビアなようなので、インターン=内定と考えるのは少し危険かも知れませんが、経験自体は絶対に無駄にならないと思います。




1888年、ニーチェ発狂前の最後の作品「この人を見よ」を読みました。

訳は西尾幹二さんで、非常に読みやすかったです。

基本的にはニーチェが今までに書いた作品を自ら解説している本ですが、本人の解説なので非常に鮮明で、分かりやすかったです。

ただ、僕の場合元々「ツァラトゥストラはこう言った」を読んでいたので内容は普通にスラスラ入ってきましたが、ニーチェの過去の作品の予備知識が無いと読むのは困難かと思われます。

解説にも書かれていましたが、ニーチェの狂気が時折混ざっており、それでいて狂気が一層ニーチェの思想を鮮明に描いています。

ニーチェ的にはツァラトゥストラがやはり自身の最高傑作の様で、頻繁に引用されています。

神・宗教を偽りと見做し、ディオニソス的、デカダン的な物、要するにアンチクリストを擁護している思想が一貫して描かれていて、その圧倒的な表現力に目を奪われてしまうのは僕だけではないはずです。

「価値の価値転換」…物事を一つの視点からしか見られないのはニーチェの言う「病気」なのかも知れません。

宗教――特にこの場合はキリスト教ですが――に囚われるのはニーチェ的には病気であって、その呪いから解かれる事こそ人間的な精神の自由を取り戻す事ができ、超人への道の第一歩を踏み出す事ができる。

ナチスの出現をあまりにも早く予見したニーチェ。

今のガザ・イスラエルの状況を見ると、ニーチェの言う事が強ち間違いではないかも知れないと思わせられます。

ただ、皆が皆精神の自由を取り戻し、インモラリストになったとしたら、それはそれで世界が混沌へと堕ちていきそうな気がします。

何れにしてもかなり興味深く刺激的な本ですので、お時間があれば是非。

元々記憶力は良い方なので特に興味があった訳ではありませんが、母親が勧めてきたので読んでみました。

結論としては普通の記憶力増加に繋がる方法は一応書かれていたものの、怪しい点も多かったという所です。

元々知ってるレベルの記憶法(物に関連させて覚えたり円周率をストーリーにして覚えたり)をまず書き、その後怪しい記憶法(催眠記憶法、リラックス記憶法、宇宙とリンクする記憶法など)が書かれています。

最終的には著者七田真氏のセミナーや高い教材を買わせるための商法であったように思います。

ぱっと読める・一応記憶法は書いてあるという点を除けば、かなり胡散臭い本でした。

【古本】七田式「超右脳」スピード記憶術 「潜在能力」...