高校の時、一度図書館から借りてき読みかけた事があったのですが、結局読まずに返却してしまった作品です。

その時は英語で読みましたが、今回は大浦暁生の翻訳版。

上手く訳されているので、読んでいて面白かったです。

反面、英語で読んだ方がスタインベックの言葉遣いをそのまま享受できるので少し後悔もしています。

ちょっとネタバレするのでこれから読みたい人は以下スルーして下さい。

ジョージとレニ―という二人の渡り労働者がメインで、物語は僅か4日間で終結します。

ジョージは小柄だが知的、レニーは大柄で頭が弱い。

二人は農場を渡り歩き、少しずつお金を貯めていつか自分らの農場を持つ事を夢見ている。

しかし、頭の弱いレニーがいつも問題を起こすため、中々上手くいかない。

レニーは悪気はないのにハツカネズミや子犬を殺してしまい、最終的には人を殺してしまう。

結局ジョージはレニーがリンチに遭うよりもとレニーを射殺する。

ヒューマンタッチが上手く用いられ、キャラクターに感情移入してしまうためエンディングは辛かったです。

悪気が無くても罪は罪で、レニーはそれを償わなくてはならなかったのかも知れません。

登場人物の誰もが幸せにならない作品でした。

何かが深かったという訳ではありませんが、「非目的論的思考」をベースに考えると状況・心理描写はかなり上手く、得られるものが無では無かったと思います。