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D-DST

日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。


襲名公演ということで。

祝幕やイアホンガイドのインタビューとかラッピング人力車だとか襲名記念お土産とかイベント盛りだくさんで。
個人的には、気分は襲名フェス。

歌舞伎座も今の歌舞伎座になってから二度しか観劇していないし、10年ぶりだし。

基本、
昔から観劇は勿論、観劇以外でも何かと楽しみはいっぱいな質です。





やはり家庭の事情諸々も熟考すると、


→できる限り宿泊せずに遠征出来たらベスト
→着物着用だと行動範囲が限られ、色々時間もかかる、いうてもフォーマル着なので、アレ着て新幹線移動はしたくない
→💡!着物でなれば、夜行バスいけるな!
→よし、身軽に日帰りでいこう!

という訳で、

日帰り弾丸遠征することにいたしました。


しかもその姿で菊さん、菊之助さんとお話まで出来たので⋯
⋯よくよく思い出したら、20代のnaocoだったら失神レベルが既に叶ったので。

名古屋と京都(袷なので)でまた着よう。


ただ、日帰りにしたらしたで、時間に余裕がなくなるため、
開場前後、幕間のスケジュールを分刻みで計画してゆかねばならんのですが(汗)。


やりたかったことのひとつ、
人力車。

菊さん親子のお写真使用だけでなく、

梅幸茶使いや家紋。
俥夫さん方も音羽屋半纏着用、という徹底ぶり。
音羽屋の衆に傅かれている気分を楽しめる(こら)。

更に、志ら浪傘をホイールにしてしまうセンスが大好き(笑)。



最初に、大正浪漫風情緒漂う屋根開閉ができるタイプに乗せて頂き、撮影頂いたのですが、
一部、撮れていなくて(汗)。私の説明不足だったのですが、ごめんなさい。


女性の俥夫さんもいらっしゃる!カッコ良い!

で、次の幕間で撮り直しくださる事になり、
もう一台の方もご用意くださって、
二種類、乗車出来まして(感謝)!

初の人力車体験!




様々なアングル、ポーズで撮ってくださり、
襲名披露公演、本当に貴重な思い出になりました。
歌舞伎座ファサードもしっかり入れてくださるのは嬉しいです!

意外と車輪が華奢で驚きました。

そして長時間、占領してしまいました、すみません。

この日は夕方から雨予報だった為、
人力車はどうしても昼公演幕間中に攻略したくて。
お蔭様で、過剰なほど楽しめました!!!
ありがとうございました!

六月は獅子仕様ですってよ!
去る2月の、LUNATIC TOKYO 黒服限定GIG 2025、前日。

The Millenium Eve 開催中は、宿泊中ホテルのバーを楽しんだり、会場周辺撮影に行ったり。


旦那様を撮影中、ふと顔を上げると、

?????

タカラヅカ娘役???

な訳ないな、何?

訳わからず、取り敢えず撮る。



もう少し遠くへ視線をやると、


ああ、コレだったのか。

巨大レリーフは語る。


もう少し近づいてみると




夫「あ、長嶋茂雄やったんか!」


夫「どっかの芸人がちょけてるレリーフやと思った!」

どっかの芸人がちょけてるレリーフが、東京ドームのど正面22番ゲート横に堂々とはられている訳ないわ!!!

失礼だわ!!


関西人、おそるべし。


わたくし生まれ育ちは名古屋、ドラゴンズですので、直接はあまり関わりはありませんが、

更にそこまでプロ野球に詳しい訳でもありませんが。


そんな私でもその御名、社会的お立場はざっくりと把握しているミスター。


夫婦の旅の1ページに、笑いを届けてくださりありがとうございました。

お疲れ様でございました。




『三人吉三巴白浪』


お昼の部、
ココへこのキャスティングでコレを上演してくれる意図

菊五郎劇団、所謂“箱推し”’向きサービス演目

と解釈しております。



一昨年の博多座でのキャスティングも大変魅力的でしたが、

今回は彦さま、お坊ですよ!!!

お声もお坊にぴったりで、
想像以上の悪の色気に当てられ、このまま通しで観たい(悶絶)。

や、この庚申塚の場面は、
三人のキャラクターといい、出逢い方といい、幕切れといい。
痛快でぐいぐい惹き込まれて続きが絶対気になる見事な構成なので、一幕目のみは実に勿体ない。

彦さまお坊もとても楽しみだったので、あっという間でした⋯。



時蔵丈も、襲名されてからは初観劇ですが。
あぁ、大きな役者になられたなあとしみじみ(←何様)。

錦之助丈、すっかり親分、会長オーラだなあ。ほんの10年前はアニキ、若頭だったのに。

歌舞伎は世代交代、後進育成の新陳代謝が潤滑なので、
襲名システムしかり、こういうトコロも醍醐味だとおもう。


約30年歌舞伎に触れてきて、内、10年のブランクがあると、
気付くとお顔とお名前が変わっていたり(襲名により)、
先項にも書きましたが(大昔にも書いたことがありますが)、
お役のポジションや路線も変わっていたりして微混乱したりもしますが。

しかしそんなトコロも歌舞伎の愉しさ。



おとせさんは莟玉丈。

過去観劇したおとせさん役は、何故夜鷹なんかやってるのだ!と思う様な、

ピュアでたおやかな雰囲気で演じられている方ばかりだった記憶ですが(おとせさんがそういうキャラクターなのでしょう)、

今回はその第一位でした。

ケーキ屋さんとかお花屋さんが似合うと思う。




⋯まだ、お昼三幕目。

襲名披露公演だからといって、楽しさ盛り盛り過ぎて困る。

当初から危惧しておりましたが、
夜まで体力保つのか私。




今更ながら、
LUNATIC TOKYO 2025 黒服限定GIGでの自己満足着付について。



ベースはKEITA MARUYAMAの単衣。
20代前半に入手以来、恐らく一番着用回数も多い万能選手。

ウールで単衣、着られる季節も長く、
特に観劇好き人種に於いては着られるジャンルも幅広く。
お手入れもしやすく(←特にカジュアル着には重要事項)。

大変重宝しております。




帯も、この単衣に合わせ一緒に求めました洒落袋帯(コレも、当時から一番締めている帯だと思います。意外と幅広く合うので)の、

今回初めて裏面を使用しました。

当初はいつも通り、表面で↓

と考えておりましたが、
旦那様に相談したところ、
「可能なら真っ黒の方が良い!」と。

裏面は全通柄で、細かく薔薇の織柄になっており。
全体的に艶があるので、着物のウール地とのバランスも良く。



帯も真っ黒にしましたので、
映えるよう、何か、帯飾り的なものを、と、
いろいろ合わせてみたところです。

結局帯周りは帯締シンプルに、
フラワー・オブ・ライフの根付にしました。

帯揚げも、ほぼ真っ黒の縮緬地(←喪用ではないよ)を所有しておりますが、
着物、帯との素材の相性から、
モノトーングラデーションの綸子にしました。

しかし着付け中、特に帯結び中は、
喪服を着付けているようにしか見えなかった(汗)。






ライヴのお供のクマたち。

今年に入った頃、デフォルトのシェリー・メイのリボンが外れまして。

どうにも新調せねばならず、
黒リボン、制作、装備しました次第です。




『勧進帳』

何度も観劇している作品ですが、
一幕目で既に色々衝撃と感動の嵐でしたので、
開幕後、一瞬気持ちが出遅れそうでした、

あ、いかんいかん、富樫、直ぐ出てくるのだったわ(正座)。


襲名公演に團十郎丈と勧進帳を、
というのも、菊さんらしいオファーだなあ、と。

それに対し團十郎丈「え、道成寺(襲名披露演目イコール菊さんにとっての魅せ場)の前に、いいの?」と返されたそうで(笑)。
うん、やっぱり、いい関係だな同級生(ほっこり)。


富樫は常に型が美しい。

菊さんの富樫を観劇したのがもう随分前ですが、その時は、
文字通りその一挙手一投足、長大口や袂の広がり、角度、バランスが一枚一枚絵になる様で、
都度感激しておりましたが、

今はその一枚一枚が流れるように映像へと進化していた、という感想。

そして白紙勧進帳朗読を疑うシーンのあの緊張感⋯!

あああ(感涙)、わたし今歌舞伎観てる(感涙)!
↑何とも言えぬ高揚。


近い将来、富樫と弁慶、逆のキャスティングでも観たい、是非。

それから、
菊さん退場した途端一気に集中力が切れる我の習性。
いい加減なんとかしたい。




先ほどまで踊りまくっていた松也丈、右近丈が四天王で再登場。
こ、このお二人が四天王!なんとも頼もしい。

それから、
男女蔵丈がもう海尊ポジションなのかぁ⋯!
若手の活躍ぶり。中堅はベテランの風格を纏い。

10年、さすがに独身時代の頃の様には好き勝手観劇遠征するわけにいかないので。
時々寂しくも思っておりましたが、

耐えたからこその、今のこの大きな感動。


この日も、旦那様とダイアナがお留守番をしてくれています。
ありがとうございます!

お蔭様で奥様、もう、濃厚充実の観劇しております。



小学生時代からの八犬伝オタクなのでついこの八字を使いますが。

仁義礼智忠信孝悌。

『勧進帳』でも篤く登場する人道八行。


登場人物たちの後ろ姿を見送ると、
目頭熱く心震えて止まりませんでした。

決して無くしてはいけない、日本心。


本日、まだ二幕目。

やっぱり、刺さりまくって感激しまくっている。